JACCSの個人情報流出事件。
孫請け会社の人によるものらしい。しかもすでにそれによる詐欺事件も起きちゃっている。こりゃ大変だ。
消費者金融の現状も周知の通り。
グレーゾーン金利が問題視され、「もうやめましょう」ってことに。
中には「これじゃもう儲からない」ということで事業からの撤退まで検討する動きも出始めている。
つまりこの「グレーゾーン金利」が儲けのほとんどだったと言っても過言ではないのだろう。
みんな最初は「良かれ」と考えて生まれたこの業界。どうしてこんなことになってしまったのだろう。
考えてみてください。借金苦の自殺?雪ダルマ式に債務が増えていく?
カード一枚で50万円?お手軽?
これだけ「借金するとどうなる?・・」ということが周知されている世の中でなお「キャッシング」をしなければならないということ自体、その人のフトコロの状態があまり芳しくないということは誰の目にも確か。
貸す側にすると「もしかするとちゃんと返してくれるかもしれない・・」という確率論になっちゃうのもわかる。
んで貸し倒れても大丈夫なように金利が高くなる。これは自然の摂理。
でもその基準が2重だったから、そしてその部分が「儲け」だったもんだから一部の偽善者たちの格好の標的になった。
街金、ヤミ金からサラ金、信販系、都市銀行系までひっくるめて「同じもの」とされている。
経済苦の自殺。これは借金が原因。厳しい取立てが原因。
???違うでしょ?
資金繰りがおぼつかないのに現状を維持しようとしてカネを借りるんでしょ?
会社なら、売上や業績に光明が見えないのにその体制を守ろうとすること。
個人なら、収入に見合わない生活を続けること。
もちろんこれらに当てはまらない要因もあります。
突然の環境の変化。
会社なら、取引先の倒産や突然仕事が来なくなったり。
個人なら、病気、突然の解雇などなど。
それなら仕方ないわなぁ〜・・。
いえ、厳しく言えばそれも仕方なくないのです。ちゃんと準備しようと思えばできることですからね。それが「いざ!」というときの備え・・。
でも人生いろいろ、なかなかそうはいかないのが現実でもあります。だから後者は個人的に同情できる。
私はそんな防御能力や判断能力を「社会的スキル」と呼びます。
この社会的スキルの高低は学力や社会的地位、資産の多少などとは全く関係なく、どちらかというと性格に近いものかもしれません。
その要素としては、慎重さや良心、正義感、そしてバランス感覚などが挙げられます。
JACCSの個人情報漏洩の件の犯人もそうですよね。
15万人分の情報を一体いくらで売ったのか、それとも自分で悪用しようとしたのかは分かりませんが、こんな綱渡りの代償としては、仮に1億を手にしたとしても割に合わない、と思うか否か。
まあ、刑事的には執行猶予は付いたとしても、損害賠償は当然請求されるでしょうしね。払えないから逃げ続ける?一生?
犯罪を犯す人は論外としても、借金で潰れていく人も大体この「社会的スキル」が低い。そして私の知りうる限りみんなプライドが高い。
貸す側を叩きに叩くよりも、法律でがんじがらめにするよりもまず、この「社会的スキル」の底上げのための施策を考えた方がいいと思うのですが。
テレビで「ご利用は計画的に」もアホくさ。電車内の広告の「あなたの借金減らします!成功報酬○○円!」なんてもっと不快。あ〜不快!!。
借金がらみの裁判などで、被害者面で「こ〜んな取立てがぁぁ・・!」ってインタビューを受ける債務者。しかし先も見ず借りた理由は、さも周りのせいであるかのごとく、同情を乞うがごとく語る・・。
失業?病気?他の人の肩代わり?仕方なく???
お断りしておくが、もちろん違法取立ては絶対許されるものではない。
でも、そもそも守れない約束をしたのは誰?そしてそれを破ったのは誰?約束だからそれを受けた側(貸し側)も悪いの?私はそれは違うと思う。
以前にも書きましたが、そんな状況に陥ってしまったときの心が大切だと思うのです。それにしても最近の風潮はおかしい。
貸し側を全部ひっくるめて糾弾する債務者、マスコミ、弁護士、政治家。
キャッシングとショッピングクレジットすら分別しないでいっしょくた。
そんな情報を得てさらに国民の社会的スキルが下がる。
「ま、いざとなったら自己破産だ」と安易に考える輩を増やしてしまった。
私はこれが間接的に格差の拡大に繋がっていくと思うのです。
一定の所得以上の人、一定の資産をもっている人、立派な会社に勤めている人、公務員・・・。これに当てはまらない人は一切ローンを組めません。
街金、ヤミ金はあったらしいですが、昔はみんなこうだったんですよね。それの扉を開けたのが信販業界だったんです。銀行は個人に対して冒険なんてしません。そこに「みんながみんな悪い人(信用できない人)じゃねぇだろ」って観点で生まれ、ものすごい役割を担ってきました。それが、消費者金融専業はさておき、ほかの信販会社もみんな「もうやーめた」になったらどうなります?
この扉が狭くなるとどうなる?
・・・わかりますよね?
そのためにも借り入れの秩序と消費者の社会的スキルを上げなければならないと思う。
そして、個人情報云々。
業務上、個人情報の、しかもその中でも非常に重要な部分を扱わざるを得ない信販業界。苦しい時代ですね。再編されたり淘汰されるところも出るかもしれません。
でもね、この時代を越えれば何らかの「スタンダード」が出来上がると思うのです。貸し側、借り側の秩序、法律、慣習、構造、情報管理・・・。
そして消費者の社会的スキルが上がったとき、日本経済全体の強固な金融システムが完成するんじゃないかぁぁ!
・・・な〜んて「・・お前はあほか?!金融大臣か?」って言われそうな妄想にふけるのでした。
おしまい。さ、はたらこ。
孫請け会社の人によるものらしい。しかもすでにそれによる詐欺事件も起きちゃっている。こりゃ大変だ。
消費者金融の現状も周知の通り。
グレーゾーン金利が問題視され、「もうやめましょう」ってことに。
中には「これじゃもう儲からない」ということで事業からの撤退まで検討する動きも出始めている。
つまりこの「グレーゾーン金利」が儲けのほとんどだったと言っても過言ではないのだろう。
みんな最初は「良かれ」と考えて生まれたこの業界。どうしてこんなことになってしまったのだろう。
考えてみてください。借金苦の自殺?雪ダルマ式に債務が増えていく?
カード一枚で50万円?お手軽?
これだけ「借金するとどうなる?・・」ということが周知されている世の中でなお「キャッシング」をしなければならないということ自体、その人のフトコロの状態があまり芳しくないということは誰の目にも確か。
貸す側にすると「もしかするとちゃんと返してくれるかもしれない・・」という確率論になっちゃうのもわかる。
んで貸し倒れても大丈夫なように金利が高くなる。これは自然の摂理。
でもその基準が2重だったから、そしてその部分が「儲け」だったもんだから一部の偽善者たちの格好の標的になった。
街金、ヤミ金からサラ金、信販系、都市銀行系までひっくるめて「同じもの」とされている。
経済苦の自殺。これは借金が原因。厳しい取立てが原因。
???違うでしょ?
資金繰りがおぼつかないのに現状を維持しようとしてカネを借りるんでしょ?
会社なら、売上や業績に光明が見えないのにその体制を守ろうとすること。
個人なら、収入に見合わない生活を続けること。
もちろんこれらに当てはまらない要因もあります。
突然の環境の変化。
会社なら、取引先の倒産や突然仕事が来なくなったり。
個人なら、病気、突然の解雇などなど。
それなら仕方ないわなぁ〜・・。
いえ、厳しく言えばそれも仕方なくないのです。ちゃんと準備しようと思えばできることですからね。それが「いざ!」というときの備え・・。
でも人生いろいろ、なかなかそうはいかないのが現実でもあります。だから後者は個人的に同情できる。
私はそんな防御能力や判断能力を「社会的スキル」と呼びます。
この社会的スキルの高低は学力や社会的地位、資産の多少などとは全く関係なく、どちらかというと性格に近いものかもしれません。
その要素としては、慎重さや良心、正義感、そしてバランス感覚などが挙げられます。
JACCSの個人情報漏洩の件の犯人もそうですよね。
15万人分の情報を一体いくらで売ったのか、それとも自分で悪用しようとしたのかは分かりませんが、こんな綱渡りの代償としては、仮に1億を手にしたとしても割に合わない、と思うか否か。
まあ、刑事的には執行猶予は付いたとしても、損害賠償は当然請求されるでしょうしね。払えないから逃げ続ける?一生?
犯罪を犯す人は論外としても、借金で潰れていく人も大体この「社会的スキル」が低い。そして私の知りうる限りみんなプライドが高い。
貸す側を叩きに叩くよりも、法律でがんじがらめにするよりもまず、この「社会的スキル」の底上げのための施策を考えた方がいいと思うのですが。
テレビで「ご利用は計画的に」もアホくさ。電車内の広告の「あなたの借金減らします!成功報酬○○円!」なんてもっと不快。あ〜不快!!。
借金がらみの裁判などで、被害者面で「こ〜んな取立てがぁぁ・・!」ってインタビューを受ける債務者。しかし先も見ず借りた理由は、さも周りのせいであるかのごとく、同情を乞うがごとく語る・・。
失業?病気?他の人の肩代わり?仕方なく???
お断りしておくが、もちろん違法取立ては絶対許されるものではない。
でも、そもそも守れない約束をしたのは誰?そしてそれを破ったのは誰?約束だからそれを受けた側(貸し側)も悪いの?私はそれは違うと思う。
以前にも書きましたが、そんな状況に陥ってしまったときの心が大切だと思うのです。それにしても最近の風潮はおかしい。
貸し側を全部ひっくるめて糾弾する債務者、マスコミ、弁護士、政治家。
キャッシングとショッピングクレジットすら分別しないでいっしょくた。
そんな情報を得てさらに国民の社会的スキルが下がる。
「ま、いざとなったら自己破産だ」と安易に考える輩を増やしてしまった。
私はこれが間接的に格差の拡大に繋がっていくと思うのです。
一定の所得以上の人、一定の資産をもっている人、立派な会社に勤めている人、公務員・・・。これに当てはまらない人は一切ローンを組めません。
街金、ヤミ金はあったらしいですが、昔はみんなこうだったんですよね。それの扉を開けたのが信販業界だったんです。銀行は個人に対して冒険なんてしません。そこに「みんながみんな悪い人(信用できない人)じゃねぇだろ」って観点で生まれ、ものすごい役割を担ってきました。それが、消費者金融専業はさておき、ほかの信販会社もみんな「もうやーめた」になったらどうなります?
この扉が狭くなるとどうなる?
・・・わかりますよね?
そのためにも借り入れの秩序と消費者の社会的スキルを上げなければならないと思う。
そして、個人情報云々。
業務上、個人情報の、しかもその中でも非常に重要な部分を扱わざるを得ない信販業界。苦しい時代ですね。再編されたり淘汰されるところも出るかもしれません。
でもね、この時代を越えれば何らかの「スタンダード」が出来上がると思うのです。貸し側、借り側の秩序、法律、慣習、構造、情報管理・・・。
そして消費者の社会的スキルが上がったとき、日本経済全体の強固な金融システムが完成するんじゃないかぁぁ!
・・・な〜んて「・・お前はあほか?!金融大臣か?」って言われそうな妄想にふけるのでした。
おしまい。さ、はたらこ。
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