忘れないよ、君のこと。

最終的にファンタジー作品になる予定です。 初心者なので分かりにくいと思いますが、見ていただけるとうれしいです!

『考え過ぎ。』ねぇ......
自分で思ったくせに、イライラする。
一番気を付けている事だから。
朝ごはんを口に運ぶ。
今日は目玉焼きに、サラダ、食パン、コーンスープと普段なら申し分のない朝食だ。
それに、今日のサラダには『ニンジン』という名のオレンジ色のアイツはいない。

なのに...イライラする。




「夢花。ムダな考え事はよしなさい?」

お母さんの少しシワの入った顔がズンっと目の前にくる。
私は我に帰り目を丸くした。

『ムダ』な考え事。
正しい。
これはムダだ。
私は、

「ごめん......なさい。」

と小さく呟いた。
これはお母さんの前では、絶対いけないのだ。
先程の行動の遅さは『ごめん』ですんだが、考え事はすまない。
今日はなぜか気が緩んでお母さんの前で考えてしまったが、普段の私ではありえない。
おかしいぞ。そう自分に言い聞かせた。 

そして私はムダではない方の、考えと行動を実行する。
はやく食べなければ......。
私は気が緩まないうちに、家を出るのが正しい...とムダでない考えを考えたのだ。



ただ今日がおかしい日なのは、ここでは終わらないのだった。






 

ジリリリリ......。
目覚ましの音が鳴り響く。
6時か...。

まわりを見渡し、先程のは夢だったのを確認するとホッと息とはいた。

「夢花? おきているの?」

夢花...それは私の名前。
正しくは『小林 夢花 (こばやし ゆめか)』 
夢を開花させますように。
という願望で親が付けた名前らしいが、
残念。
高校二年の今、夢なんてない。
今の高校に入った理由は、適当だ。
まわりが『良い高校だ』などと言ったから、今の高校に決まった。

私は部屋の外のお母さんに向かって、

「起きてる! 今行くね。」

と大声で叫び、
ベットから出て、
水色だらけの部屋に足をつけた。


...あ...れ?
いつからかこの部屋に赤のような色が一つもないのに気がつく。
でも嫌いなのではないのだ。
今日の夢でも、赤系の色の着物は美しく思えた。
では、なぜ?



「夢花っ!」

親の叫び声が微かに聞こえる。
時計を見ると、6時半をさしていた。
窓から入る光りを見ると、冬なのに少し明るかった。

だいぶ時間をかけて考えていたようだった。
私は次の考えが思い付くまえに、

「ごめん!今いく」

と叫びながら、茶色の扉から私の水色の多い部屋から出た。

これが、私に夢のない理由だった。
......いわゆる考え過ぎなのだ。

 
 

  • 「かーごめ、かーごめ......」

ここは、とある公園の中にあるとっても小さな神社のベンチ。
ときどき保育園の帰りに、ママにつれてきてもらっている。
まぁそのママは私より子供っぽくブランコに座ってるけれど。

そこで毎日違う好きな歌を歌う。
今日は『かごめこごめ』

歌が好き...と言っても今日覚えたばかりだけどね。
 保育園の先生におしえてもらった。

意味も知らない。
歌詞ももろ覚え。
そんなんだが好き。 

 「後ろの......あれっ? なんだっけ?」

 ...本当にもろ覚え。
だめな私だ。 

そんな事を考えていた時、公園の木の葉っぱが風で『サァ...』と揺れ 、
風のせいで、私の少し茶色気味の黒い髪が顔にかかった。
私はボサボサになった髪を見て、風に文句を言った。

「もー嫌だなぁ。せっかくママにきれいにしてもらっ...。」

私はそこで声を止めた。
そこには赤い浴衣...じゃなくて、着物を着た私と同じぐらいの女の子がいた。
白っぽい肌と、真っ黒の髪。
うらやましいほど、可愛かった。

「正面だーあれだよ...? 言える...?」

え?

...あ、あぁ。
急に言われて一瞬分からなかったが、これはかごめ歌の続きで、私が言えなかった部分。
それを、教えてくれたんだ。

『歌える?』
と聞かれたのでうなずいたあと、
私は笑って最後の歌詞を歌った。
 
「後ろの正面だーあれ?」 

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