署名にご協力くださった皆様へ

この度は、署名にご協力、また署名の呼びかけにご協力いただいき、誠にありがとうございます。
実は、この署名は、ある保護者の切実な思いに触発されてのことでした。

これは政争の具としてはならない。
私は、議員の肩書は記載せず、一市民、未就学児の一父親として、発起人に名を連ねました。

わずか半月。
私ともう一人の有志議員の下に集まった署名数合計、なんと5000名(後日提出分も含め)を超えました。

中には、お孫さんを気遣う祖父母の方や
ご自身はお子様はいないのですが、地域の子供の健康を気遣う方の署名もありました。

署名は勇気のいることです。
まして、他人に署名を呼びかけることはなお更だと思います。

しかし、そうして集まった皆様の勇気こそが、世の中を変えていくのだ、と私はひしひしと実感しました。

8月末に、私は美浜区で署名活動をしていた有志議員(議長経験者で大ベテラン)とともに、
市長と教育長に、署名を添えて要望書を提出しました。

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9月16日、市長案が議会で承認され、いよいよ千葉市の小中学校の普通教室にエアコンが設置されることになりました。
平成30年度末を目安に、調査をし、2020年度内に、市内の学校の普通教室にエアコンを完備する予定です。

ところで、2014年、千葉市の普通教室にエアコンを設置する請願は否決されました。

実は、当時は私も反対に回りました。
私は説明責任を果たさなくてはなりません。
その理由をまず説明させていただきます。

子どもたちの命を守り、学習環境を整えるために、達成しなくてはならないことは、3つあります。
1つに、老朽化対策です。
学校を転用した真砂コミュニティーセンターのコンクリート塊が落下したことがありました。
4階の高さから、1キログラムのコンクリート塊が、時速60キロメートルで、常時人の出入りする場所に落下したのです。幸いなことに、たまたま人がいなかったため、惨事にはなりませんでした。
千葉市の老朽化対策は、まだまだ進んでおらず、この予算を削ることはできません。

真砂コミュニティーセンターのコンクリート塊落下事故http://blog.livedoor.jp/sakuraitakashi_chiba/archives/69516599.html 

幕張中学校の門柱
http://blog.livedoor.jp/sakuraitakashi_chiba/archives/76995930.html

2つにトイレの洋式化です。
学校のトイレは和室のものが多く、またトイレ自体も古いです。
今は、日本では洋式トイレが主流です。悪臭の漂うじめじめした和式トイレで、用を足せない子どもも多い。これは、児童生徒の健康のためにも、早急に解決しなくてはなりません。

3つにエアコン設置です。

千葉市の方針としては、老朽化対策、洋式トイレ化、エアコン設置の順位はつけ難い。。
そこで、エアコン設置は、特別支援教室から先に設置していくことになりました。
確かに、特別支援教室には、体温調整がままにならない児童もいます。

限定された予算の配分では、残念ながら普通教室ではなく、特別教室から先にエアコンを設置していくのは、致し方ないことと判断しました。
私は、今でも当時の判断は正しかったと思っております。

予算といえば、国の補助の増額しかない、と考え、2014年の定例会後、文科省の審議官と会見、にエアコン設置費用等の教育予算の増額を要望しに行きましたが、結果はシビアなものでした。



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そして市執行部、教育委員会と、水面下で折衝を重ねました。私案の一つとしては、「夏休み期間の延長、秋休みの廃止」がありました。ただ、この案は保護者や教員の反発を招きましたが・・・

一方、千葉市は、エアコンなど学校設備を、審議会に諮り、年度末に答申を得てから精査するという方針を取りました。

その後、
・今年4月に学校環境衛生基準の改正により、教室の望ましい温度が「17度以上、28度以下」に修正されたこと

エアコン


・本年7月の東日本の平均気温が平年より2.8度高い、統計開始以来1位の高温となり、各地で40度を超える気温が観測されていること
・千葉市の財政が改善されたこと(長いこと千葉市の借金は1兆円でしたが、今回1兆円を割り込みました。)

そして、予期しなかった事態が発生しました。
同月に審議会の座長は、エアコンだけは早期に設置してほしいと、いってみればフライング的な発言しをしたのです。
この発言によって、一気に千葉市のエアコン設置問題が全国ニュースとなりました。



そのような背景の中、前述したように、ある保護者の方から、ご相談を受け署名の発起人となりました。

この間、私はエアコン設置の先進事例である大阪市を取材し、エアコン設置は手段であって目的ではない、と気づきました。

大阪市は、2016年にエアコン設置を完了しましたが、第一の目的は、全国学力検査の成績がワーストであり、学習環境を改善するためです。平成24年2月にエアコン設置を発表、3月に実施設計、6月に業者選定、7月に工事開始。このスピード感は凄い。

そして、熱中症等の暑さ対策が実に柔軟でした。

エアコンが設置されるまで、夏休み期間の前後1週間、授業は午前中のみとしたのです。
これで、児童生徒の暑さの負担は軽減されます・
エアコン設置後の今は、今度は夏休みを短縮して、授業時間を充実させています。

第二の目的は、猛暑時の避難所を確保することでした。
体育館にエアコンを設置するのは、莫大な費用がかかりますが、大阪市はエアコンが設置された各教室を猛暑時の避難所としました。阪神淡路も3.11も厳寒時に発生しましたので、私たちは酷暑時の震災のイメージがありません。空調設備のある避難所は、ストレスを軽くします。

表


他人の芝生は青く見えると申しますが、大阪市の事例は大いに参考になります。

千葉市でも、エアコンが設置される前でも、学校の授業数を軽減したり、夏休み期間を延長することは、来夏にでも、すぐに実現できます。


ところで、最近
「市長は普通教室にエアコン設置はしないと言ってたくせに。」
「桜井は2014年には、否決に回ったのに,変節したのか」
と言われます。
公選職である以上、批判は甘受いたします。

議員の第一の目的は、市長をトップとする市執行部を監視・チェックすることにあります。
そのために、時として、市執行部に斬り込むことも辞しません。
しかし、市執行部が市民のためになる形で方向を転換することはアリだし、それこそ、本来の行政の姿です。議員はそれを後押しすべきだと思います。

エアコンが設置されたら、どんな夏休みとなるのでしょうか?

学年関係なく、子どもたちが集まり自由研究をしたり、
地域住民と子供たちの憩いの場にしたり、

私は、皆様と「その先」を語りたいのです。

改めて、署名にご協力くださった皆様に、心よりお礼を申し上げます。

2018年10月4日   

桜井

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