2012年09月01日
殿中でござる〜〜〜その2
はてさて、ずいぶんと間があいてしましましたが・・・
そしてこんな事書く前に書く事があるだろ!!って言われてしまいそうですが、書き途中で放置してたのでとりあえずコレを上げますわ・・・。
すまんのぉ・・・まだヤツラのレポを書くには廃人過ぎる・・・。
ってな感じで・・・興味ないかもしれないけど続き。
という訳で天守閣から降りてまいりました。
順路に従って次は百間廊下へと向かいますよ。
って、これがまた長い道のりな訳ですよ。
ホントに姫路城って入り組んでるよね〜。
ってかたぶん現存するお城でもこんなにしっかり残ってるものの方が少ないからなのかも知れないけどね。
ってな訳で真下からお城を撮りまくり(笑)
こんな感じ。
本来ならここに美しい天守閣が見えるんだけど、今日は・・・(苦)
が、姫路城、ものすごく石垣が高いのね。
これがすっごい感動したよ。
まさに聳え立つって感じでね。
城から放たれる圧迫感みたいなものが違うんだよね〜〜〜。
これを目にしたら思わず平伏したくなるのも解るわ(笑)
こんな感じにどんどん下っていきますよ。
こんな風に頭がぶつかりそうなトンネルのような通路があったりと、いたるところにいろんな仕掛けが。
ここは確実に槍を持って通るのは大変だわ(笑)
こんな感じにだいぶ歩いた後でも天守閣が見えるの。
かなりいい感じでしょ?
私は写真を撮ってこなかったんだけど、この通路の白壁の上の屋根瓦。
丸いところにいろんな家紋が入っているの。
ここは蝶々のものが多かったんだけど、これね、何でいろんな家紋になってるかって、実は作った人の証なんだって。
蝶々が多いのはこの姫路城を一番最初に建てた池田家の家紋。
で、他にも藤だったり、太鼓みたいなのだったりがいろいろあるんだけど、そこは後にその部分を修復した人のものなんだって。
いわば、今の野菜みたいだね(笑)
この人が作りましたみたいな(笑)
こうして聞くとなるほど〜〜って思うけど、そうだよね。
長い年月の中では壊れていく部分も多いわけだし、そこを修復する人がもちろんいるわけで、その人が自分家のものでもないのに勝手に家紋を使うわけにもいかないもんね。
そう考えるとしっくりくるんだけど、何も知らないと何かいろんな家紋がある〜〜ってな感じにしか思えないよね。
こういうのが歴史の面白いところだな〜って常々思う。
何かしらの訳があってそうなってるんだよね。
う〜〜ん、そう思ってみると・・・そうか、ここは壊れたのね(笑)みたいな。
他にもね、これ。
壁のところに穴が開いてるんだけど、これは時代劇なんかでもよく見る鉄砲を撃ったり石を落としたりするアレですよ。
でもこれ、四角と三角、ここには写ってないんだけど、丸まである。
何でだと思う?
これにもちゃんとした理由があったのよ。
丸と三角は鉄砲とか石とかを落とすところ。
四角は弓を射るところなんだって。
そういう風に窓分けされてるの。
向こうからだってもしかしたら弓とか飛んでくるかもしれないんだもん。
だからこういう穴は出来るだけ最小限がいいに決まってる。
でも確かに三角や丸では弓は引けないよね。
よく考えられてるな〜〜〜。
そういう風に見るとお城って面白いね。
そしてここ!!!
これを見て、おぉ!!って思った人はかなりの時代劇通!!
ここ、人がちょっぴり写っちゃってる方が上から撮ったもの。
ここも実はロケ地として使われてたところ。
いろんな時代劇に使われてるみたいなんだけど、一番解りやすいのは「暴れん坊将軍!!」
ヒロもお世話になったあの方ですよ!!!
ここを第一話の時に馬で駆け下りてくるシーンがあるんだって。
気になった方は是非、チェックしてみてくださいな。
確かに趣のあるたたずまい。
今は木の枝が大きく茂っているけれど、撮影した当時はまだこんなに木が育ってなかったんだって。
だからこの木のある部分に大きく天守閣が。
そこを白馬に乗った健さまが駆け下りてくると。
まさに暴れん坊将軍!!!!!!!!
ここは本当は違う呼び名があるんだけど、通称で『将軍坂』って呼ばれてるんだって。
ここにもガイドのおじさんが立っていて、この坂を必死にパシャパシャと写真を取ってる私たちを見て、その事を知ってるのかと思っていたらしい。
ただ決まるアングルだな〜って思ってテンションあがって撮りまくってたんだけど(笑)
そしたら、「さすが!お目が高い!」と言って下さった(笑)
ここでもそのおじさんに写真を撮ってもらったりして、しかも上の写真でも解るように、奇跡的に人が途切れたの。
今だ!!って事で将軍坂を独り占めして写真を撮ってもらいました(笑)
そしてそんなおじさんにこの先にも時代劇ポイントがあるよって教えてもらって辿り着いたのがここ!!
これはね・・・『大奥』!!!!!!
仲間ゆきえさんが出てるやつなんだけど、将軍と御台所を招いての宴会みたいなシーンがあるじゃない?
両脇にずらりと上臈が並んで、真ん中で薄い反物みたいな布をビラビラさせながら踊ってるシーン。
あそこですよ。
これまたテンションがあがり、写真撮りまくりました(アホ)
そんな訳でひとしきり萌えまくってようやっと百間廊下へ到着
百間って約300メートル。
そんな長さのところに千姫のお付の人達が住んでたんだって。
ここには千姫さんがお化粧をするところもあったり。
こんな感じに長い廊下のところにこうやって小部屋がいくつも付いてるの。
ここでお付の人達が住んでたのね。
ここは女の人ばっかりなので、出入り口には分厚い扉が。
まさに大奥で見るああいう扉が付いてたよ。
まぁ、装飾はあんなに派手じゃないけどね。
分厚さはおそらく10センチくらいはあるんじゃないかな。
で、ここは女の人ばっかりなのでさっきのお城の壁みたいな感じで石落としの穴が開いてるだけど、なんと熱湯を流してたりしたらしい。
う〜〜ん、地味にダメージでかいわ・・・(苦)
他にも
これ、窓枠の下の部分。
穴が開いてるでしょ?
これね、雨水をここから外に出す仕組みになってるんだって。
すごいね〜〜〜。
この百間廊下、割と高低差が激しくて、何度か階段を上るんだけど、この階段が・・・
すっごい急なの・・・。
まるで壁をよじ登るかのような急さ加減。
これを着物を着て上り下りしてたんだから・・・昔の人は足腰強くなくちゃやっていけないわ・・・(苦)
他にもね、こんな風にこの空間を損なわないように現代のものが設置されてました。
確かに必要ですよね、これ・・・。
廊下は結構薄暗くて、日がかなり差してる時間だったけどそれでも薄暗い。
これじゃあ日が落ちたら・・・って考えたら、結構怖いわよ、ここ(苦)
でもそんな百間廊下からのぞむ天守閣はこんな感じ。
結構離れてますね〜。
そりゃあ300Mもあるんだから当然か(笑)
と、こんな感じでぐるりと廊下を見て、またしても大奥の庭に戻ってきてとうとう順路も最後へ。
入り口付近にまた戻ってきました。
入る時に戻ってきたらあそこでスタンプが押せますよと教えてもらってたので、押しに行くぞ!と管理事務所のような所へ。
こちらの中にもこのお城の歴史が年表のようになっていて、お城の模型もありました。
するとそこのおじさんが気さくな方で、ここでまたいろいろお話。
この方もさっき言ってたガイド協会の方らしく、次に来た時は案内してあげますよと。
で、この方が、実はこれ以外にもスタンプがあるんだよと教えてくれたんですが、実は何年前だったか忘れちゃったんだけど、日本の名城100選ってのを作ったみたいなのね。
で、そのスタンプ帳があるらしくて、それに各お城でこの名城スタンプを押して回るのがお城ファンの中で流行ってるんだって。
なんだけど、この名城スタンプ、普通のスタンプを置いているところにはないらしくて、管理事務所や入り口の人のところに保管してあるみたいなの。
スタッフさんに聞くと出してくれたりするみたい。
この名城スタンプを100集めてその発行元に送ると記念グッズがもらえるんだって!!
なので早速そのスタンプも押してみることに。
そのおじさん曰く、前はその台紙を無料で配布してたんだけど、今はお城の本の付録になってしまったらしく、台紙だけを貰うことが出来なくなっちゃったんだって。
なので違う紙にでも押しておいてある程度たまったら台紙を買ったらいいと思いますよと。
そんなところまで親切なおじさんでした。
で、お城の話をしていくと実はこの名城スタンプの置いてあるお城に結構回ってることが判明・・・。
名古屋城も広島城もそうだったんだって・・・。
ガーン・・・。
他にも小田原城なんかもそうらしいから、今まで行った事のあるところを考えたら・・・。
北海道の五稜郭から沖縄の首里城まで日本全国にあるらしいので興味のある方は集めてみるのも面白いかも。
でね、そのおじさん、お城は人生みたいだなって話を。
何度行っても学ぶことが多くて、その度に自分の小ささを感じると言っておりました。
ホントにいろいろ考えられていて、そこには人間の知恵が詰まってるんだよね。
そんな感じでおじさんともだいぶそこでおしゃべりをして、とうとうお城が閉園のお時間に・・・。
と言うわけで、改修が終ったらきれいな天守閣を見にいらっしゃいと言われ、その時はガイドしてあげるから連絡してと名刺もいただきました。
ここの事務局のオジサマ方はほんとにどなたも気さくな方が多くて、ほんとに温かい方ばかりでした。
ありがとう!!オジサマ〜〜〜。
ってな感じで拾いお庭をプラプラ歩いていると、千姫ぼたん園と書かれた場所が。
気になったのでちょっと坂になっているその場所に登ってみると・・・
ぼたん、ないですけど・・・。
特に何の変哲もない整備された?場所だった。
なんだよ・・・って思ってると向こうの方から呼ぶオッチャン達の姿が。
呼ばれるままに行ってみると、うわっっっ!!!!!!!!
子猫がいっぱいいる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あんまり大きさがわからないかも・・・(苦)
まだまだ生まれたばっかりの小さな猫ちゃんたち。
お母さん猫も一緒にいて、どうやらオッチャン達はこの猫達をここで面倒見てるとな。
毎日ここへ餌を持って来てるんだって。
野良猫なんだけど、そういうとかわいそうだからオッチャン達は城猫って呼んで可愛がってるという事らしい。
それぞれに名前もついてて、白と黒が混じってるからのらくろだとか、片目を怪我してたから次郎長だとか(笑)
生まれたばかりの猫ちゃん達にはまだ名前がないからつけるなら今だとか(笑)
どうやらネットでもこの姫路城の猫ちゃんたちの事は話題になっているらしく、調べたら出てくるよとオッチャン達が言っておった。
そんな感じでしばし猫たちとも戯れて、夕暮れの街を姫路駅へとプラプラ。
さっき天守閣でおじさんが説明してくれた2つ目の内堀の跡も通りの途中に見ることが出来たりして、あぁ〜ここはかつて水の中か・・・なんて思ったりして。
さすがに日差しも5時を過ぎて柔らかくなっては来たものの、やはり1日外を歩いていたわけで既に汗だく。
駅前でアイスなんか食べたりして、お土産を物色したりして、日が暮れかけるそんな瞬間に姫路の街を後にしました。
夕暮れの中に浮かぶ姫路城。
新幹線のホームからもくっきり見えて、とっても絶景です。
そういえばここは外堀か(笑)
この距離がお城を訪れた人が最初に目にする距離なのかと思うとなんだか感慨深いですなぁ〜・・・。
次に来た時はここから美しい天守閣を拝める事を願って!!
バイバイ姫路な旅でした〜。