2006年10月

2006年10月16日

20061015 サンフレッチェ広島○5-2●FC東京

名古屋でもらった勝点3を広島に置いてきた敗戦。
来年も仲良く一緒にJ1でやろう、ということなのか…。

前半、よいリズムの時には全体がコンパクトで、DFがハーフラインまで押し上げルーズボールを拾ってまた前線に供給し、平山のポストと両サイド、そして今日は”起きていた”梶山が不安定な広島の3バックを揺さぶり続けた。
9分にジャーンが久々のゴール!GK下田のミスといえばミスだがきっちり決めたぞ!よかったな!でも、ゆりかごダンスできたんだから、もう落ち着いてディフェンスに専念してくれよ。
そして!梶山のかいしんのいちげき!ルーズボールをピタッとコントロールし、右に向かって短いドリブルでコースを作りつつ左手でDFを押さえ込み、そのまま完璧なコースでミドルを左ネットに突き刺す!アンタ、本当にすごいよ。起きてるときは・・・。

それが、21分に佐藤寿人にオフサイドのように見えるアンラッキーなゴールを許してから、徐々に広島にペースを握られる。それでもいま一つピリッとしない広島のおかげで前半は1−2で終了。この時点では何とか逃げ切れるかな、と思っていたのだが…。

後半開始からペースを取り戻すためか、平山out ルーカスin。しかし、これが裏目に出た。
いつも思うのだが、平山に前線からボールを追わせることにどのくらいディフェンス的な意味があるのだろうか。平山のチェイシングなんて、はっきり言って屁の突っ張りだ。もちろん対面のDFがフィードしようとする時にコースを切るぐらいは”人として”当然のことだが、アマやルーカスのようなチェイシングなんてさせても無意味だ。そりゃ”来日時”よりはコンディションが上がり、徐々に動けるようにはなってきたが、もともと走力がある方ではないし、その長所は身長とキープ力を生かしたポストプレーなのだから、センターで張らせてあまりポジションを動かさないことはある程度必要なことだ。つまり平山は動けないけど、あまり動かれても周りが困るのだ。前半、明らかに平山は効いていた。

森崎(浩)
「平山のところでマークがルーズになっていた。だから、彼をフリーで前を向かせてしまい、そのために2列目の飛び出しを許してしまった」

倉又監督
「平山も守りに追われるようになったので、ルーカスを入れて前からの守備を要求した。
”Q:平山の交代は、コンディションの問題か?” それはある。最後はミスも多くなった」

動けなくても守れなくても、電柱は立っているだけで起点になりうるし、相手にとっては邪魔なのだ。電柱を失い、東京の猟犬たちは小便をかけるターゲットを見失ってしまう。しかしポイントがないのに闇雲に走り回るため、徐々にチームのバランスやポジショニングがずれ、みんな頑張っているのに点の入る気配ゼロ→そのうち疲れてカウンターで沈没、という”敗北の方程式”にはまり込んでいく。梶山のシュートが入っていたら、途中から入ったイ・ハンジェが確変してなければ、戸田がオフサイドじゃなければ、ジャーンのPKを取ってくれればetc、すべて結果論だ。ありえない負けであるが、「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負けは無し」。ノムさんの言うとおりである。

動かない平山を下げて動きすぎるルーカスを入れることで全体が間延びしてしまったこと、せっかくカウンター主体のチームを相手にリードしていたのに自分たちから仕掛けたことで、サイドを中心に相手においしいスペースを与えてしまったこと。これらは倉さんのミスだと思った。しかし、監督、選手の試合後のコメントを読むと、そう単純なものではないらしい。というか、もっと深刻だ。倉さんのミスだけならまだその方がいい。

攻守のキーマンである二人のコメントを見ると、

茂庭
「中盤と前線、ボランチとDFのコミュニケーションがもっと取れれば、プレスに行かないなら行かないでベッタリ引いて我慢する時間帯を作れて、もっと東京らしい粘り強い守備ができたと思う。全体的にゾーンが伸びてしまい、個人個人で守備をし始めて、簡単に崩されてしまった。」
石川
「今日は、引き過ぎてしまった。勝っていたのに相手にあわせてしまって、やられた感じ。(中略)僕らが勝っていたので、もっと守備も攻撃も主導権を握ってやればよかった。(中略) 僕や戸田さんは、頑張るところが違っていたような気がする。守備で頑張っていた。なぜ勝っているのに、守備で頑張らなければいけないのかな、と思う。もっと前で頑張ってもいい。僕らの持ち味は、前でやることなんで。」

バラバラである。
攻めるのか、守るのか、勝ちにいくのか、引き分けでいいのか、持たせるのか、プレスに行くのか、行くなら前線からか、低めの位置からか。これらの指針がはっきりしないのだ。もちろん、ピッチ上でこれらを実際に判断し実行していくのは選手たちだが(だからここ最近はフミさんを先発させているのだろうが)、そのベースとなる監督の方針が試合毎に揺らいでいては、前と後ろの選手の考えがズレるのは当然だろう。

6連敗中のほとんどのゲームと同じく、カウンターのチームにこちらから仕掛けて墓穴を掘った試合だが、リードしていたのはこちらである分、東京の”サッカーの下手さ”が際立った試合。この先、チーム状態がもっと悪化するかもしれない、そんな予感もする試合だった。
杞憂に終わればいいけど…。

最後にレフリングについて。
不満は、ある。特にスタジアムで見ていた人たちにとっては発狂ものの判定の連続だったろう。真横からのリプレイがないため断言はできないが、寿人の1点目はオフサイドだと思うし、ジャーンがエリア内で倒されたプレイも本来はPKだろう。しかし戸田のオフサイドは残念ながら正当な判定だと思うし(とはいえ、点差と試合展開を勘案すればあれは見逃してほしいものだが)、全体を通してみれば”東京に不親切な判定”ぐらいだろうか。レフリーのせいで負けたとは、恥ずかしくて言えない。寿人を途中交替に追い込んだジャーンのカニ挟みは見逃してもらってるし。

ん?ということは見逃しの多いレフリングだったということか。見逃してるなりの一貫性があったからゲームは崩壊しなかったのだろう。Georgeにも見習ってほしい、「逆らう奴は皆殺し」な世界のOKADAのナイスジャッジでした。イエー。


sakuralemmon at 02:46|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!FC東京 | 備忘録

2006年10月09日

絶対に言わないこと。

マテラッツィが「私が実際にジダンにしゃべったこと」と題する本を出版したそうな。

”マテラッツィは冗談半分に、自分がジダンにしゃべったかもしれない249もの言葉を挙げ、その中には実際にしゃべったものもあると述べているという”

見てえ。自分では絶対買わないけど、ちょっと見てえ。

例1)「ジダン、何をやってんだ。まだ負けてもいないのに髪を剃っているじゃないか」

うーん、イマイチだな。次いってみよう。

例2)「フーコーが死んで以来、フランスの哲学はどうしようもないな」

これだ!これに決まってる!


20061007 名古屋グランパスエイト●1-2○FC東京!

そうだよ、これが見たかったんだ、やればできるじゃねえか。
10分ぐらいからから涙腺が緩み始め、35分ぐらいにポタッときた。
不覚にも、ちょっと泣いてしまった。
勝ったことにではなく、東京のサッカーが見られたことに。

もちろん、勝ったからといって課題が消えたわけではない。あいかわらず山積みである。引いて守ったことや、選手交代のまずさ、終了間際の露骨な時間稼ぎに疑問を感じた人もいるかもしれない。でも、やっぱり、あれは東京のサッカーだった。自分の義務を果たし、仲間を信じ、懸命に走る東京のサッカーだ。

見てないけど、どうせ3流スポーツ紙は”平山効果で連敗脱出!”なんて書きたてているんだろう。もちろんそんなものはない。東京が連敗したのはチーム内の「良い循環」が崩れたからで、これはとても一人の選手の力で改善するものではない。しかし、平山が先発することで副次的にもたらされたものがバランスを改善した可能性はある。

つまり、

献身的に動くルーカスが出場できず、運動量の少ない平山がセンターにいるため、トップの無闇なボールチェイスがなくなった。

センターサークルちょい相手側ぐらいまでチェイスの開始位置を下げ、深追いもしなくなったため、中盤のポジショニングが安定し、厚みを増した。

中盤に数的優位が生じ、クロスやミドルのキッカーにプレッシャーが掛けられるようになった。また、サイドバックやボランチがスクランブル的なカバーリングに忙殺されることも少なくなった。

相手FWにいいボールが入りにくくなったことや、次のプレーやコースの選択肢が減ったことでセンターバックが最終局面を読みやすくなり、中央で人中心に守れるようになった。

ゴール前が安定することで中盤が下がりすぎる必要がなくなり、相手ボールをカットした後、より高い位置、より多い人数で仕掛けられるようになった。

こんな感じか。要はコンパクトなサッカーが出来るようになったということなのだが、もちろんプレスの位置を深くし、ディフェンスの意識を高めたのは監督だろう。苦肉の策という面はある。しかし、一番重要なのは攻守が一体となってお互いに補い合う「良い循環」を取り戻すことで、そのためにはまずディフェンスに重心を置いてチームの意思を統一していくことだ。それが改善していたのがこの試合の一番の収穫なのだ。それは平山や茂庭、ジャーンといった特定の選手だけがもたらしたものでは決して無い。もちろんまだ完璧とは言えないが、2004〜05年の好調時のような、人が湧くがごとき魂のカバーリングさえ戻ってくれば、点なんかそのうち入り出す。豊富な運動量と、的確な状況判断と、強い意志でフリーの3人目、4人目を作ること、そこでの攻守の違いはディテールの差異に過ぎない。あとは藤山のスライディングや戸田のシュートに一喜一憂するだけだ(笑)。

できれば無失点に抑えたかったが、それは贅沢だと分かっている。全体を通じての出来は、正直名古屋の方が上だった。失点のシーンそのものはオフサイドだったと思うが、それ以外の決定機を名古屋が決め切れなかったのだ、1失点ぐらいは仕方ないだろう(オフサイドになった前半の大森のクロス→中村のボレーは素晴らしかった)。

それでも、勝ちは勝ちだ。こういう試合をドローで終わるか勝利で終わるかの差は大きい。バカ営業のチョンボの尻拭いに忙殺され、3連休を潰されても、仕事中に思い出してニヤニヤし、明日もがんばろうかな、と思える、そういう試合だった。
それに、周囲にたかる有象無象どもなんか関係なく、新しく加わった仲間の、初めてのゴールは素直に嬉しかった。

平山、ようこそ東京へ。もう看板は蹴るなよ(笑)。


2006年10月01日

20060930 FC東京●1-4○アルビレックス新潟

なんだか久々な感じの東スタでの試合は、なんとも言いがたい敗戦。
連敗中のほかのゲームでは何回同じことするねん、という感じだったけど、この試合では、新しいアイディアを盛り込んだサッカーを一応はしていただけに、これは本当にヤバいかもしれないと多くの人が思ったのではないでしょうか。

梶山、ジャーン、イシまで外し、中澤、平山、宮沢!そして!お父さんの栗澤が先発。さらに戸田をいつもの左サイドではなく平山との2トップに採用。おお、いいんじゃねぇ、倉さん密かにこれ読んでんじゃねぇ?とお父さんのテンションも間違った方向にヒートアップ!

新しく先発した選手たちは悪くなかったと思う。宮沢は縦のロングボールだけでなく早いスルーパス、効果的な横パス、サイドチェンジでよく攻撃を組み立てた。今野のサポートと、ボールを引き出す戸田の効果的な飛び出しもあり、久々に宮沢らしいプレーが見られた。それでも決められないのは戸田の”仕様”ということで。

クリは逆にちょっと残念だった。せっかく戸田のポジションに入ったのだからもっとゴール前に入り込むプレーが見たかった。お前のシンプルなパスとかパス&ゴーとかは梶山にはないプレーなんだから。
あと、中澤。気にすんな。お前だけが悪いんじゃねえ。こういう日もある。次がんばろう。がんばれば、また次は来る。

そして平山。うーん、いらねえとか言ってごめんな。先制点の起点となった落とし以降、目に見えてボールが集まりだしたもんな。走るたびに”ドスドス”という空耳が聞こえたが、適当にクロス入れても落とせる高さと、懐の深いキープ力が攻撃の起点となった。ディフェンス陣も助かったと思う。ボールを追うだけが前線のディフェンスじゃない。入れたボールを簡単になくさずしっかりキープできることは、チームの体力や気持ちの面では非常に大事だ。こういうターゲットマンと組ませてやれば、ササもすごいことになったんじゃねえの、と死んだ子の歳を数えてみる。

10分の先制点は素晴らしかった。土肥のフィードを平山が落とし、戸田が突っ込んだこぼれ球を川口が久々のノブゴール!待望の、待望の、先制点!
意図したとおりのゴールを奪取し、久々の東京らしい鋭い攻めを見て、抱き合う平山、戸田、ノブの三人を見て、しばらくなかった感動に包まれたお父さんと24135人(米サポ含む)だったのでした。

しかし、その喜びも2分間だけ。12分に追いつかれると、17分に逆転を許し、後半さらに2点ぶち込まれて終了。どうしましょうね、これ。

自信がないことが、すべてを悪い方向に回転させているのだろう。
ドリブルで仕掛けてくる相手に誰もアタックに行かず、ズルズルとラインを下げてしまうこと。ゴール前で簡単にフリーの三人目を作ってしまい、簡単にそこに通されること。エリア前で簡単にミドルを打たせてしまうこと。みな、ディフェンスに自信がないことの表れで、相手にしてみれば、これなら多少無理でもチャレンジしてみようという気になる。で、決められてまた後ろ向きな気持ちになる。

4トップにも同じことが言える。一見ディフェンスまで削ってFWを入れるって積極的に見えるけど、怖さの裏返しにしか見えない。て言うかこのオプションってちゃんと練習してるのかって思う。ボールを取ったらどこに出して、そこから誰を目がけて上げるのか、そもそも4トップで誰がどうポジショニングしてどう動くのか、それを全く決めず、練習もせずでは、ゴール前に人が多すぎて混乱するだけだ。

いっそのこと、マンツーマン+スイーパーにしてみたらどうだろう?
いや、ギャグじゃなくて。誰が誰を見るのか、あるいはどこを見るのかちゃんと決めてんのかって感じじゃないですか。誰が誰に付くのかはっきり決めて、対面の相手には絶対負けない、個人の受け持つタスクを明確にして絶対にそれを達成させること。その積み重ねでしか、組織の力は向上しない。組織もまた個人の集まりなのだから。その点を無視して、組織を組織として抽象的に語っても、結局はあいまいな精神論に終始してしまうのではないだろうか。
だったら、30年前の古いスタイルでもいい。一人一人が一生懸命に自分の仕事に取り組むサッカーの方が俺は見たいよ。

あと、長く中位の下に沈み、モチベーションをどこに置いたらいいのか、という話をチラホラ聞くけど、冗談でしょう?
まず、残留すること、そして!11・26決戦があるじゃないですか!最後までもつれそうな気配濃厚な今年の優勝戦線。浦和のクソッタレに最後っ屁をひっかけてやろうって思わない?去年のセレッソはちょっとかわいそうだったけど、浦和の優勝を自分たちが阻止したら最高じゃないですか。ある意味、優勝より嬉しいかも。
それができれば俺は別にJ2に落ちたっていいぜ!
東スタでレッズに優勝決められるよりはマシだ。

待ち遠しいです、33節。それまでにガッチリ守備を鍛えておこう。
トキョナッチオでゴールに鍵を掛けろ!(もうヤケクソ)