2007年05月24日

20070523 横浜FC●1-2○FC東京(ナビスコ予選6節)

忙しいのと、ちょっと思うところがあってしばらく更新を止めていたのですが、今季初、というかしばらくぶりの勝ち組入りを記念して久々に少しだけ書いてみます。

今シーズン生で観戦できたのは開幕の広島戦と先日の鹿島戦だけと、しょっぱい試合だけをチョイスして見る能力に磨きがかかる一方の昨今、決勝ラウンドに進む可能性を残したこの試合に、果たして俺が行ってもいいのだろうかと若干迷う。しかし!平日のゲームを観戦できる時なんて滅多にないし、と思い切った甲斐があったですよ…(しみじみ)。


久々の三ツ沢はやはりいい。この試合も横国だったらスルーでしたね。
開門少し前に到着し、当日券を買って待機列の最後尾につく。列の横は花壇で、赤いバラが緑のアーチを覆い尽くすようにみっしりと咲いている。バラを美しいと思うことは普段あまりないけど、初夏の沈みかけの光の中、自分で自分をめくるかのように大きく大きく咲く花々はどれも自信に満ちていてまっすぐで、その何の衒いもなく自らの美しさを誇り、顕示する様を潔く、きれいだと思った。

そういえば、この前に三ツ沢に来たのも何年か前の今ぐらいの時期で、やはりナビスコの予選のマリノス−ヴェルディ戦だった。正面の入場ゲート横に折りたたみの机で臨時の台が設けられ、沢山の花束が積み上げられていた。それは亡くなったマリノスサポの方に捧げられたものだったと、後で知った。

私も死ぬ。いつかは分からないけど、でもその時が来たら必ず死ぬ。その時をどこで迎えるだろう。その時にも東京が好きでいるだろうか、それも分からない。入場ゲートをくぐりながら、顔も知らない会ったこともないサッカー好きの死者に、声は出さずに自分で作ったアホみたいな祈りを捧げる。

別に同じチームが好きだった訳でもないのにわざわざ花までやるのは、俺はなんか違うと思うからそれはやめとく。もちろんそうしたい人はそうしたらいい。それはそれで悪くないと思う。
人は死んだら動かなくなって何も感じなくなって、焼かれて灰になって終わりだ。君は俺たちよりずっと早く灰になっちまって、それはちょっと気の毒だって思ってる。でも俺が君にしてやれたことなんて何もなかったし、死んじまったらなおさらだ。ごめんな。
そもそも俺にできることなんて、たまたま見たバラの花をきれいだって思ったり、なけなしの時間を絞って自分のクラブを応援したり、娘を近所の公園に連れてってアホみたいなすべり台を一緒にすべってやるとか、その程度のもんだ。
でも、この辺がうまく言えないんだが、そういうのって100%自分のためのことだけど、なんとなく君のためのことでもあるような気が俺はするんだよ。


あらら、ゲームの感想を書く前に1時過ぎちゃった。
とりあえず、メモで。

・07年型ハラ東京の片鱗が感じられた。縦に急ぐだけでなく、横にもボールを動かし、人も動くサッカー。
・その意図にゴール裏がついていけていないように思う。
・横浜があれだけガッチリ組織を固めてきたら、ボールを回し、人を寄せてからでなければ、サイドチェンジや縦のボールは入らない。
・序盤の意図を持ったボール回しがジャブのように効いていたのだから、後半横浜が守備固めに入ったときも、焦らずに同じパターンを続けてジリジリ網をすぼめていけばよかった。
・ボールを横に動かしつつサイドは縦に仕掛けダメなら戻してまた逆サイド、を繰り返すうちに徐々に相手の陣形は横に広がり、縦のスルーやミドルを打つ隙間や、バイタルにもクサビを入れられるスペースができていたのだから。
・にもかかわらず、ゴール裏から闇雲に攻撃を急かすコールやパス回しへのブーイングが出たことで、徒にチームを焦らせてしまった。
・放り込まれるのは相手守備陣にしてみれば一番守りやすい。
・東京の得意な攻撃に必要なスペースを、縦に急ぎ過ぎることで自ら消してしまっているのだ。
・赤嶺がキレキレでなければ、個々のタレントで劣る横浜が相手でなければ、あのまま1−1で逃げ切られた可能性が高いゲームだった。上位チーム相手ならあるいはカウンターから失点し負けていたかもしれない。
・勝ち点差の優位を生かし、東京に持たせてカウンターを当てるゲームプラン通りに進行していたのに、個人技でやられた高木監督には同情を禁じえない。
・もちろん熱狂しましたよ?
・でも今期一番の内容と言われるジェフ戦同様、多分に相手守備陣に起因する勝利なのは否めない。
・チームやサポーターに間違ったシグナルを送るゲームとならないか、心配性の私はちょっと心配だったりする。
・選手個々の動きは、眼鏡ケースは鞄に入れたもののケースに眼鏡が入ってなかったため、あまり分からず(眼鏡かけててもよう分かってないけど)。
・にもかかわらず、栗澤の動きのよさは際立っていた。直接ゴールに絡むような目立った動きではないが、中盤を上下左右に走りまわる”3人目の動き”が円滑なボール回しを支えていた。表のMOMはもちろん赤嶺だが、個人的には栗澤を推したい。よく走ってたなぁ、クリ。

なんてブツブツ言いつつ、久々に、心から楽しめたゲームでした。
ジュビロの選手諸氏にも多謝w。
「眠らない街」を大声で歌うのは、やっぱり最高だ。


俺は(可能であれば)もっとずっと生きて、その間にできるだけのことをやっておきたいんだ。毎日のことを、周りの人を大事にすること。好きなものを、こんな風に思いっきり楽しむこと。それから、行ってしまった人々を時々思い出すこと。来年や再来年も、5月なのにやたら暑くってたくさんの花が咲いている日には、たぶんまた君に捧げられた花束のことを思い出すよ。


sakuralemmon at 02:38│Comments(2)TrackBack(0)clip!FC東京 

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この記事へのコメント

1. Posted by SOCIO13385   2007年05月24日 22:53
5 久しぶりのエントリ楽しく拝見させてもらいました。確かに最強だった頃の磐田みたいにしっかりボールをキープすれば負けるリスクは減りますね。縦に早い部活サッカーが好きな人には我慢できんでしょう(笑)。
2. Posted by 櫻檸檬   2007年05月25日 09:51
こちらこそお久しぶりです。
や、僕も部活サッカーの精神は絶対無くして欲しくないと強く思っております。部活カウンターという東京のストロングポイントを生かすべく、時間帯や展開によっては「攻めの気持ちを持ちつつ」じっくりキープしながらチャンスを窺うことが必要ではないか?ということです。この辺(カウンターとポゼッションは相反するものではない)をうまくまとめて書きたいのですが、難しいんです。
またそのうち書きますので、またよろしくお願いします。

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