FC東京

2008年05月07日

20080506 FC東京●0−1○名古屋グランパス

久々の飛田給は夏のような日差し。あつかったですね、天気だけは…。

いやあ、うーん…。
まぁ、いろいろと残念な試合ではありましたが、これが今の実力とも言える内容で、あまりネガティブには捉えていません。ネタとしての「首位」はおいしいですが、今の東京がそのポジションにふさわしいチームとは言えないですから。

ただ、終了後いつまでも隣の奴が「ユースケ絶対外すと思ったんだよ…。みんななんであんな奴にコールなんかしてんだよ」などとグジグジ言っていて、うざかったです。だったらお前が蹴れよ。そりゃあ、PKをインステップで思いっきり蹴ってバーに当てるなんて未熟以外の何者でもないですが、カボレが痛んでいたら祐介が蹴るしかないし、あそこで逃げたらFWじゃない。さっさとボールをセットして他の選手に譲らない姿に、いままでの祐介にはなかったものを感じました。成長したなぁ。あとは、ああいうタフな場面でも落ち着いてコースを狙って蹴ることができるよう経験を積んでいけばいい。悠長なことを言うようですが、「自分が決める」という強い気持ちがなければ、たとえ技術が高くても何にもならないですから。道は長いが、がんばれ祐介。

ピクシーグランパスはこの試合で初めて見たので偉そうな事は言えませんが、攻撃的というより、バランスの良い堅守速攻のチームという印象を受けました。3連敗を受けての修正ということなら、さらにいい。ストイコビッチは意外と優秀な監督かもしれない。強く行くところ、仕掛けないところ、メリハリのあるプレスを掛け、奪ったボールを素早く展開するサッカーに、強いポストマン、スピードと運動量のあるサイドアタッカー、高い戦術眼と技術を持った司令塔といったタレントが非常にマッチしていて、いいサッカーでした。

特に印象に残ったのは、右SBに入ったバヤリッツァ、左SHの小川、そして中盤の底からゲームメイクした中村直志。バヤリッツァは長友と羽生のスピードにもしっかり対応し、要所でタイミングのいいオーバーラップを見せた。左SHの小川が試合を通じて高いポジション取りをしていたために右サイドの守備負担は高かったと思うが、そつなくこなした。その小川は、高めの位置から前後左右に動いてボールに絡み、また徳永、佐原がボールを持った際には効果的にけん制して東京右サイドからの圧力をかなり低減させた。そして、中村直志。最近は代表に呼ばれないものの、やはりその力は代表クラス。高い戦術眼と密集に強い技術があり、決して無理はせずに状況に応じて左右にも散らし、隙あらば縦を衝く、けれん味のないシンプルな組み立てがインテリジェンスを感じさせる。キックはあくまでも正確で、かつ運動量も守備力もなかなかのもの。栗澤は中盤で非常に良く動いてボールを受け、チーム全体の連動性とポゼッションの向上に貢献していますが、欠けているのは、直志のようなゴールへ向かう意識の高さ。彼は決して無理はしないが、プレーの優先順位では常にダイレクトなプレーを上位に置いていることが伺える。クリも頑張ってはいるが、今年は勝負の年。昨年までのような「人のいいプレー」だけでは、大竹の体力が向上するまでのセットアッパーで終わってしまう。頑張れ、さらに頑張れ、クリ。

しかし、名古屋を褒めちぎる東京ブログってのも気持ち悪いですね。たまに勝ったからってアウェイでいつまでも騒いでる田舎者なんか別に褒めたくはないんですが、まぁ、今日はこんぐらいにしといたるわって感じで。浄のナイスディレイの数々を反芻しながら寝ます。おやすみなさい。

いやー、しかしなぁ…。


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2008年03月09日

20080308 FC東京 1−1 ヴィッセル神戸

ムービング・フットボール。
とタイトルが付くと、なんとなく分かったような気もするけど、フットボールなんて別にそんなに難しいものじゃない。相手より多く得点するため、相手より多く失点しないために、10人のフィールドプレイヤーを効率的に配置し、それぞれが状況に応じて素早く集合離散し、守備においても攻撃においても数的な優位を維持する。その瞬間相手が最も少ない場所に一番強い圧力を掛けて突破し、その瞬間相手の圧力が最も強い場所に一番人数を掛けて守る。そして「その状況」がブレイクしたら、次の場面を的確に予想して素早く散り、相手より早く「最適な状況」を構築する。そして、これを90分間繰り返す。

簡単でしょ、理屈は? 実際にやるのが最高に難しいだけで。
世界中のほとんどのチームが理想とする(アーセナルも、オランダ代表も、城副東京も、もちろん去年の原東京も)、それだけではほとんど意味を成さない黄金のお題目だ。なにが難しいって、「最適な状況」というのが一瞬ごとに変化し、まったく同じ状況というのが存在しないこと。相手のウィークポイントは相手によって変わるし、自分たちのウィークポイントに対する攻め方も相手によって様々だ。「東京のサッカー」を構築する事は大切だが、今のところホワイトボードの上にしか存在しないそれを貫こうとする事は、難しい。まずは地道に練習を重ね、コミュニケーションを深め、フィールド上で会話するための「言葉」を作るところから始めなくてはならないし、「東京のサッカー」はそのレベルまで後退しているという認識が必要だ。


・前半はまずまずのサッカー。得点となったセットプレーなど、見たかったプレーをいくつか見せてくれた。
・しかし神戸がグダグダだったことは小さくない。逆に後半は東京がグダグダで神戸はまずまずのサッカー。
・ここ数年染み付いてしまった「相手なりのサッカー」が抜けきらないようだ。
・4-2-3-1の1トップなら、平山より祐介や赤嶺に分があるのでは?
・後半FWを入れる時は当然平山を下げると思ったのだが、石川やエメルソンを下げてしまう。
・結果、中盤のキープ力と機動性が著しく低下してしまった。
・エメルソンはコンディションを考慮してのものだろうが、それにしてもカボレを入れるなら平山を残す理由は思い付けない。
・FW多くして、球動かず。後半は中盤を厚くした神戸に試合を握られてしまう。
・神戸の同点ゴールは、古賀の左足にあれだけ機会を与えればそりゃそうなるわ、という感じ。
・ゴール裏からだと塩田のチョンボっぽく見えたかもしれないけど、神戸側で見てたのでどのボールもかなりヤラしいボールに見えた。キーパー目線だとなおさら取りにくいボールだと思う。
・これだけは負けないという技術と、その見せ方、使い方。目立った代表歴もなく、あの左足だけで生き残ってきた古賀誠史という選手は、我らが小峯隆幸と同じく、「プロのライセンス」を持つ男だと思う。

・エメルソンは思ったより動く選手でうれしかった。技術も素晴らしいし、いい買い物だったかも。
・カボレは思ったより速くて驚いた。ゴール前での怖さもあるし、いい買い物だったかも。
・羽生は思ったより上手くてなによりだ。アジアカップではボロクソに言われてたけど、運動量だけでなく密集でも落ち着いてボールをさばけるところは代表選手っぽくてステキ。
・長友はヤングメンらしくはつらつとプレーしていて良かった。こういう選手がいるせいか、徳永や茂庭が生き返った気がする。


せっかく「いい時間帯」に先制したのに追い付かれてドローという結果に、期待感と消化不良感、既視感、そしてまあこんなものかもな、という整理しにくい感情が残った。

もちろん前半のいくつかのプレーには希望を感じさせるものがあったし、新戦力の上々のパフォーマンスを見れば「今年はいけるんじゃないか?」という期待は、僕だってしてしまう。
しかし、残念ながら去年同様今年も、微妙に降格ラインを意識しつつ一桁の順位とカップタイトルを目指すシーズンとなるように思う。あるいは一昨年のような、長いトンネルを経験することにもなるかもしれない。10周年(という言い方には違和感を覚えるが)という節目のシーズンは、クラブも選手も我々も、一つのチームとなるための「臍の力」を試される年になりそうだ。

僕が思うに、チームを構築するということは、チーム内にサッカーの共通言語を作り上げることだ。共通言語なしに10人が走り回るよりは、DF4人は決められた位置から動くな、と規制した方がチームとしての動きはスムーズになる。そうやって失点を減らし強力なFWがしっかり決めてくれれば手っ取り早く勝てるようになる。しかし、そういうサッカーは昔やっていたし、そこから一段上に行こう、より強く、より魅力的なサッカーをしようと変わり始めてから今の東京の苦難は始まった。そして、そういう困難に正面から向き合い、実直に、少しづつ乗り越えて行こうとするのが僕の好きなFC東京というクラブなのだ。その原点に戻り、また登っていくためにコスタリカの英雄や、W杯を経験した代表の中心選手や、生え抜きのファンタジスタや、レフティモンスターを放出したのだと僕は理解している。

とにかく、また春がきましたね。


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2007年10月17日

監督三様

アジアカップの実況についての生ぬるいエントリの後、再び温かな泥の中へ戻っていった私ですがご安心ください、変わらず慙愧に耐へぬ日々を過ごしております。皆様もご健勝のこととお慶び申し上げます。

アジアカップ本編についてもわざわざクソエントリを用意していたのですが、細部を詰める前に面倒くさくなってそのままほったらかしにしておりました。俺なんかがテレビを分かることぐらい爺さんはとっくに気付いてるだろうしね、などと言ってしまっては俺ごときがサッカーに纏わる駄文を書く意味も無くなるので言いませんけどね。

メディアの批評でも、偏った選手起用や消極的過ぎる交代、ボール回しに終始してしまった攻撃面などが主な検証の対象になったのではないかと思うのですが、たぶん全部わざとなんでしょう。

一部の選手への過度な負担の集中(韓国戦の駒野なんか死ぬんじゃないかと心配になった)、羽生のようなシュートチャンスが羽生以外の選手のところに訪れなかったこと(つまりは羽生のような飛び出しを羽生以外の選手がしていなかったこと。シュートミスについてはあえて触れず)、ドリブルやフリーランなどダイレクトな縦の仕掛けの欠如(シュートを打てと連呼されていたけれど、かなりの場面ではコースを切られ、打てる状況ではなかった。これも縦に仕掛けないことの弊害)など不満を挙げれば尽きませんが、これらも全部わざとなんでしょう。

何のためにそんなことをするのか、いまいち真意を測りかねる部分も無くはないですが、立上げの時期よりは格段に進歩したのも事実。コンフェデに出られないのは痛いですが、期待を込めて見守りたいと思います。


そして、いよいよ北京五輪最終予選の後半三試合を迎える反町監督。驚くほどグダグダな試合内容とは裏腹に、計ったようにクリアすべきハードルだけは越えていくその姿は前代表監督と、その頂点であったアジアカップ中国大会を彷彿とさせます。

実は私、この反町ジャポンがけっこう好きだったりします。
淡々と冷静に、しかし集中とハードワークは切らさない水本。運動量が増したことで、悪い時でも悪いなりのパフォーマンスを出せるようになった梶山(こんな時に骨折かよorz)。ワールドユースでのスーパーサブ的存在から、いまや大黒柱となった水野。そして、なんと言っても家長。自分が見た時はいつもイマイチで、そんなにいいかぁ?とか思ってたけど、すまんかった。同世代の中ではちょっと抜けてる存在だと思う。カタールのDF相手でも簡単に抜くし、キープに入ったら2人がかりでも簡単には取られない。パスもシュートもいいし、何より状況判断がいい。基本的には果敢に仕掛けるタイプだが、状況を見てタメを作ったり突っかけるフリをして逃げたりもできる。素晴らしい。
タレント集団が、ようやくチームとしても育ってきた。最大の難敵サウジがあれよと言う間に沈んでいった運の強さもあるし、エンターテイメントとしてはなかなかの出来だと思います。

チームとして何がしたいのか画面からはさっぱり見えない状態で、監督は内外からプレッシャーを掛けられているようですが、選手の士気は見た目ほど低くはない様子。この苦しい状態の中で集団のモチベーションを維持できる反町氏の手腕、湯浅氏風に云えば”パーソナリティの強さ(人間的魅力、ぐらいの意味でしょうか)”は評価すべきところ。監督の条件なんて、突き詰めていけばここに尽きるのではないでしょうか。指導技術はコーチを外部から呼べば補うこともできますが、監督にパーソナリティがない場合にはどうにもならない。反町氏をクビにするべきだという意見もあるかもしれませんが、私はソリさんで行った方がいいように思います。


そしてようやくセンターラインが固まり、ようやく浮上してきた我らが原東京。これじゃ2005年のリプレイだよと言いつつ、やはり嬉しい。しかし、来年の監督人事がまた難しくなったのも確か。個人的には05年オフと同じように、「遥かなるヒロミ幻想」を断ち切るべくはっきりとダメな結果が出るまで原さんで行った方がいいと考えています。

しかし監督業そのものももちろん難しいでしょうが、監督を選ぶこともしみじみ難しい。ドイツW杯の結果は監督に因るところが大きいですが、アジアカップ中国大会前にジーコをクビにすることはやはりできなかっただろうし、あれだけ劇的な勝利を収めてしまってはなおさらな訳で…。

リザルトだけをチームに要求する訳ではありませんが、一つでも多い勝利を求めるのは、何というか、スポーツ観戦の基本的なマナーだという気がします。当たり前っちゃ当たり前なんですけど、すっかり負け癖のついてしまったクラブを応援しているものですから、それ以外の部分になんとか付加価値を見出そうとする悪い習慣がついてたりするんですよ。

そういう意味では、優勝監督カペッロをスッパリとクビにしたレアルマドリーというのは、あれはあれで凄味のあるクラブなのだなと思わされます。なぜカペッロなんか監督にしたのかはますます解らなくなりましたが。


まぁ、本当に正しいのは誰か、なんてのは「サッカー恐怖新聞」が配達されて来ている人にしか分からないんでしょうけどね。三人三様の算用が、みなみな上手くいきますように。逆に「監督さんよぅ…」と呻く羽目になったりしてね。
お粗末。


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2007年05月24日

20070523 横浜FC●1-2○FC東京(ナビスコ予選6節)

忙しいのと、ちょっと思うところがあってしばらく更新を止めていたのですが、今季初、というかしばらくぶりの勝ち組入りを記念して久々に少しだけ書いてみます。

今シーズン生で観戦できたのは開幕の広島戦と先日の鹿島戦だけと、しょっぱい試合だけをチョイスして見る能力に磨きがかかる一方の昨今、決勝ラウンドに進む可能性を残したこの試合に、果たして俺が行ってもいいのだろうかと若干迷う。しかし!平日のゲームを観戦できる時なんて滅多にないし、と思い切った甲斐があったですよ…(しみじみ)。


久々の三ツ沢はやはりいい。この試合も横国だったらスルーでしたね。
開門少し前に到着し、当日券を買って待機列の最後尾につく。列の横は花壇で、赤いバラが緑のアーチを覆い尽くすようにみっしりと咲いている。バラを美しいと思うことは普段あまりないけど、初夏の沈みかけの光の中、自分で自分をめくるかのように大きく大きく咲く花々はどれも自信に満ちていてまっすぐで、その何の衒いもなく自らの美しさを誇り、顕示する様を潔く、きれいだと思った。

そういえば、この前に三ツ沢に来たのも何年か前の今ぐらいの時期で、やはりナビスコの予選のマリノス−ヴェルディ戦だった。正面の入場ゲート横に折りたたみの机で臨時の台が設けられ、沢山の花束が積み上げられていた。それは亡くなったマリノスサポの方に捧げられたものだったと、後で知った。

私も死ぬ。いつかは分からないけど、でもその時が来たら必ず死ぬ。その時をどこで迎えるだろう。その時にも東京が好きでいるだろうか、それも分からない。入場ゲートをくぐりながら、顔も知らない会ったこともないサッカー好きの死者に、声は出さずに自分で作ったアホみたいな祈りを捧げる。

別に同じチームが好きだった訳でもないのにわざわざ花までやるのは、俺はなんか違うと思うからそれはやめとく。もちろんそうしたい人はそうしたらいい。それはそれで悪くないと思う。
人は死んだら動かなくなって何も感じなくなって、焼かれて灰になって終わりだ。君は俺たちよりずっと早く灰になっちまって、それはちょっと気の毒だって思ってる。でも俺が君にしてやれたことなんて何もなかったし、死んじまったらなおさらだ。ごめんな。
そもそも俺にできることなんて、たまたま見たバラの花をきれいだって思ったり、なけなしの時間を絞って自分のクラブを応援したり、娘を近所の公園に連れてってアホみたいなすべり台を一緒にすべってやるとか、その程度のもんだ。
でも、この辺がうまく言えないんだが、そういうのって100%自分のためのことだけど、なんとなく君のためのことでもあるような気が俺はするんだよ。


あらら、ゲームの感想を書く前に1時過ぎちゃった。
とりあえず、メモで。

・07年型ハラ東京の片鱗が感じられた。縦に急ぐだけでなく、横にもボールを動かし、人も動くサッカー。
・その意図にゴール裏がついていけていないように思う。
・横浜があれだけガッチリ組織を固めてきたら、ボールを回し、人を寄せてからでなければ、サイドチェンジや縦のボールは入らない。
・序盤の意図を持ったボール回しがジャブのように効いていたのだから、後半横浜が守備固めに入ったときも、焦らずに同じパターンを続けてジリジリ網をすぼめていけばよかった。
・ボールを横に動かしつつサイドは縦に仕掛けダメなら戻してまた逆サイド、を繰り返すうちに徐々に相手の陣形は横に広がり、縦のスルーやミドルを打つ隙間や、バイタルにもクサビを入れられるスペースができていたのだから。
・にもかかわらず、ゴール裏から闇雲に攻撃を急かすコールやパス回しへのブーイングが出たことで、徒にチームを焦らせてしまった。
・放り込まれるのは相手守備陣にしてみれば一番守りやすい。
・東京の得意な攻撃に必要なスペースを、縦に急ぎ過ぎることで自ら消してしまっているのだ。
・赤嶺がキレキレでなければ、個々のタレントで劣る横浜が相手でなければ、あのまま1−1で逃げ切られた可能性が高いゲームだった。上位チーム相手ならあるいはカウンターから失点し負けていたかもしれない。
・勝ち点差の優位を生かし、東京に持たせてカウンターを当てるゲームプラン通りに進行していたのに、個人技でやられた高木監督には同情を禁じえない。
・もちろん熱狂しましたよ?
・でも今期一番の内容と言われるジェフ戦同様、多分に相手守備陣に起因する勝利なのは否めない。
・チームやサポーターに間違ったシグナルを送るゲームとならないか、心配性の私はちょっと心配だったりする。
・選手個々の動きは、眼鏡ケースは鞄に入れたもののケースに眼鏡が入ってなかったため、あまり分からず(眼鏡かけててもよう分かってないけど)。
・にもかかわらず、栗澤の動きのよさは際立っていた。直接ゴールに絡むような目立った動きではないが、中盤を上下左右に走りまわる”3人目の動き”が円滑なボール回しを支えていた。表のMOMはもちろん赤嶺だが、個人的には栗澤を推したい。よく走ってたなぁ、クリ。

なんてブツブツ言いつつ、久々に、心から楽しめたゲームでした。
ジュビロの選手諸氏にも多謝w。
「眠らない街」を大声で歌うのは、やっぱり最高だ。


俺は(可能であれば)もっとずっと生きて、その間にできるだけのことをやっておきたいんだ。毎日のことを、周りの人を大事にすること。好きなものを、こんな風に思いっきり楽しむこと。それから、行ってしまった人々を時々思い出すこと。来年や再来年も、5月なのにやたら暑くってたくさんの花が咲いている日には、たぶんまた君に捧げられた花束のことを思い出すよ。


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2007年02月25日

20070225 FC東京1−1東京ヴェルディ1969 (練習試合)

目が覚めたら前半15分。あらら。
後から録画で見ようと思っていたのだけれど、なんとなく見始める。
以下はメモ。あとで直すんじゃないですか?

いつのまにか、ヴェルディのサプライヤーがKAPPAになってる。ものすごい違和感。
そして、土肥ちゃんのコーディネートはフィールダー用の青パン+黄シャツ…。衿付き?のせいか、遠目からは選手権みたいなんだけど、アップになるとまるでムショの運動の時間…。
面白いよ、土肥ちゃん。

それはそうと、福西。抜群でしたね。もう福西のチームになってる(若者たちは何やっとる!はさておき)。状況判断の的確さと、その状況に合わせたプレーの引き出しの多さ。全体がバタバタ上下動しないのは、福西の後ろからの仕切りのよさの賜物。終始ボールとゲームをキープする東京。ガーロ東京に福西がいたらどうだったのかな。
そして!前半終了間際の珍プレーとネタもばっちりで、早くもゴール裏のハートをワシ掴み。

後半は頭から、福西OUT→浅利IN 福西の調整もさることながら、福西抜きだとどうなるのか見てみたかったのかも。
案の定、後半は去年の東京。真ん中でのヒロミの指示(もっとサイド使え)もあるが、いたずらにサイドに流れては手詰まりになるパターンの繰り返し。人とボールの動きがあちこちでノッキングを起こす。前半あれだけ良かった森村も(いやぁビックリした)、どこに動いたらいいのか見失ったかのようにゲームから消える。
こういう時にこそ、今年が勝負の年になる栗澤に仕切って欲しかったのだが…。

後半真ん中ぐらいからは、双方とも開幕戦に議席を確保している選手とそうでない選手の動きが顕著に別れ、有体に言えば、マお互いにここは一つ怪我しないようにね、という雰囲気のなか79分にエバウドのゴールでシャンシャン、なドロー。

そのエバウドに同点ゴールを献上した吉原。去年のホーム川崎戦で史上まれに見るザル守備合戦を演出したGKだが、あいかわらずだなぁ。新潟時代のいい印象がすっかり消えてしまった。途中交代で入ってくる時もものすごい緊張してたみたいだし、とにかく落ち着きがない。GKというのは一度落ちると再浮上が難しいポジションなので、苦労したGKはついつい応援してしまいます(高桑とかファンデルサールとか)が、彼と入れ替わりで川崎に行った川島(この人も東スタでひどい目にあいましたね)はユース時代の輝きを取り戻しつつあるし、吉原も頑張ってほしいです。

・そのエバウド(どこ見てるんだよ…)は誰かに似ていると思っていたら、なんと長谷部w。
・いつの間にかヴェルディにいた土屋も、植えればアベユウキにそっくりな気が。
・船越がおっさんになってた…。がんばれ。平山も今年はがんばれよ。
・それはそうと、今日のスタメンがほぼベストだったらしいヴェルディ…。
ダービー再開は早くても再来年の模様。しっかりしてくれよ、カリオカ。

東京の他の選手は、
・徳永はやはり能力が高い。CBをそつなくこなす。ただ、前半の真ん中過ぎにパス交換で真ん中を割られたシーンなどは、素早く戻ってガツガツフォローして欲しいところ。
・吉本も落ち着いてプレーしていた。
・信男氏が戸田化していた…。選手の能力じゃなくて東京の左サイドの磁場のせいかも。
・イシはやっぱりトラップがうまい。
・浅利とフジは今年も元気だ。一年一年大事にプレーする姿勢を自分も見習わなくては。
・憂太、かなりコンディション悪そう。無理しなくてもいいのでは。
・チョペさんはまだ眠いみたいすね。でもゴール前で形を作りかけた時の殺気はすごい。

しかし、一番うれしかったのは、やはり90分しっかりとプレーできた金沢。
去年の最終戦で17番のマフラーを買ったかいがあるというものです。
頼むぞ、浄。

期待と、厳しさの両方が垣間見えた、そんな練習試合でした。
最初からあまり入れ込まず一年を通じて見守っていこうと思います。


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2007年01月24日

福西特需

福西特需をフル活用し、成り上がりを目論む櫻檸檬です。
自分でもいい加減しつこいのではないかと思える”シリーズ・福西について考える”、第3夜です。

福西の加入で、これで優勝を狙える!という声が内外から遠き潮のように聞かれるようですが、その意見には賛成できませんね。むしろ、福西という今までにない色と実績を持った選手の加入は、東京を上昇させてくれる可能性と同じ量のリスクを東京にもたらしたと思います。まあ、チームが脱皮しようという時期に、それを可能にさせる力を持った選手がやってきたというだけで、別に福西には何の責もないんですが。

そんな中で浮間赤人さんの指摘は、なかなか正鵠を得ている。
すべて余計なお世話ですが。

引用させていただくと、

『ヒロミの好きな4−2−3−1を前提にすれば、
伊野波が押し付けられそうな左SBと、3の左と真ん中が手薄。
逆に1はワンチョペ・ルーカス・平山と豪華メンバー。
トップ下にはルーカス・馬場・栗澤、はみ出した梶山?ピンと来ませんね。
左サイドはノリカル・・・ですか?平川にぶっちぎられた伊野波には適性ないですよ。』


3の真ん中は憂太です。誰が何と言おうと今年はやってもらわないと。憂太と梶山がコンスタントに力を発揮してくれるのが実は一番の補強だったりします。左SBは、浄−フジ−池上が、コンディションに応じて起用される感じでしょうが、ここも補強はしておきたかったポイント。

問題は、左SH。開幕はとりあえずルーカスを左に入れるんじゃないかと想像。あるいは無難に憂太か、逆にイシを左に入れて比較的換えのきく右に徳永かノブゴールを入れるとか。規郎はまだ90分はキツイし、鈴木慎吾、坂本隊長と獲り逃がしたのは、アベユウキより痛かった。どっちかは獲れるという感触があったのかもしれないが、その前に阿部ちゃん、戸田をまとめて放出してしまったことは、ちょっと無策と呼ばれても仕方なんじゃないだろうか。

『山瀬とか村井とか羽生とか山岸とか強奪された方が、よっぽど恐ろしいですが、
この補強は、瓦斯のストロングポイントを更に強化したようなものです。』


ほら言われてるよ。

『いくら福西が浮いているからといって、とりあえず飛びついたような。』

というこの前段の指摘も然り。
昨年の平山同様、売ってたから買ってきただけなんじゃ?感は否めない移籍ですが、もちろん余計なお世話です。

開幕スタメンは、

     王 

ルー 馬場 石川 

  福西 梶山

浄 今野 エバ 徳永

     塩

ぐらいの感じか。モニの負傷は痛いけど、スタメンを選ぶ人は選択肢が一つ減って逆に楽になったかも。

ただ、昨年も試合に出られない選手がフラストレーションを抱えることが多かったようですが、ACLも代表リスクもさほど高くない東京が、ポジションによってはかなり人をダブつかせていることは、潜在的なリスクともいえるでしょう。

だって、

         王 
       (平山)
       (赤嶺)

   ルー  馬場  石川 
  (規郎) (梶山) (ノブ)
  (健児) (栗澤) (リチェ)
  (小澤)

     福西  今野
   (伊野波) (梶山)
    (浅利)

 浄  茂庭  エバ  徳永
(藤) (今野)(八田)(伊野波)
(池上)
        塩
       (土肥)


4−4−2でも、


       王  ルー
     (平山)(馬場)
     (赤嶺)(小澤)

馬場   福西  今野   石川
(ノリオ)(伊野波)(梶山) (ノブ)
(池上) (浅利)      (徳永)
(栗澤)           (リチェ)

 浄  茂庭   エバ   徳永   
(藤) (今野) (八田) (伊野波)
(池上)(伊野波)


こんなだよ?

今野、石川、梶山、伊野波のカテゴリ別代表召集(ついでに徳永も)を想定したとしても、明らかに中盤が多すぎる。何人かは来オフ現役が続けられるかどうかの瀬戸際にも立たされそうな気が…。起用を巡る軋轢が表面化しなければいいけど。そうかと思えば左SBやCBなど消耗の激しいポジションのバックアップは薄い。松尾と増嶋を出してしまった意味が分からん。

中学の進路希望調査票に「第一希望:暴走族 第二希望:暴走族 第三希望:暴走族」と書き殴った梶秋一氏@オメガトライブの如き4バック原理主義者であるところのろみひーなら、3バックは緊急時以外は採用しないだろう。が、本当にやるかどうか別として、守りを固めて決定力のある外国人FWに渡せば勝てるというサッカー(ワンチョペ獲得時のコメントより)なら3−5−2は定番だし、中盤のリソースを使い切るためにも、3バックは考えなくちゃいけないのかも。すげえ嫌だけど。

それより気になるのが、福西が磐田で行った会見での発言
原東京が目指すのは、全盛期の鹿島を上回る日本一のリアクションサッカーですよ!(たぶん)
昨年11月のアウェイでのジュビロは、当時多くの人が東京もこういうサッカーをやりたいんだよなぁ、と感じたであろうもの。これは少し気がかりだなぁ。


さすがに長くなりすぎたので整理すると、

〆鯒から指針がぶれ続けているチームで、既存の選手が戸惑っている中にいきなり大きな実績と自己主張(発言力と明確な指針)を持った選手が加入することには、チームに芯を入れてくれる可能性と、軸をさらに揺るがしてしまうリスクが等しく存在する。

⊃妖リソースが薄いポジションと厚過ぎるポジションのねじれは、シーズンを通じた重荷となる予感。うまく付き合っていかなければ。もしこの件をトピックの一つと考えて、皆に均等にチャンスを与えるヒロミ再起用に踏み切ったのなら、フロントは考えが深いんだか浅いんだか分からなくなる。いや、そんなことないな。それを問題と捉えていたのなら、最初からこんな編成しないだろうし(笑)

要するに、いいことばっかりじゃないな、ということ。
月並みですが。

今年も降格ラインを微妙に意識しつつ、一桁の順位とカップタイトルを目指す苦難のシーズンになりそう。そういう戦いの中で、救世主のように呼び戻したヒロミが苦境に立たされた時、我々はちゃんと支えていけるのか?ガーロのように手の平を返して叩き出すのか?

漠然と考えていた東京の06→07年問題が、寝耳に水の福西加入によって具体的な形になり、個人的にはいい機会となりましたです。

しかし、今野の移籍がいよいよ現実味を帯びてきた気が…。


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2007年01月23日

ほんとに来ちゃった。

ほんとに来ちゃいましたね、福西。

前回のエントリは夜勤明け、寝る直前にチェックしたスポニチに素直に食いついた勢いで書いちゃったんですが、UPした後ボーダーのナイトキャップをかぶってベッドサイドのランプを消す頃には、俺ガッツリ釣られたんじゃ?と思いつつ眠りに落ち、目覚めた後には発表の遅さや福西の発言の微妙なトーンの変化で自分がすでにバケツの中のハコフグと化したと半ば覚悟し、釣られちゃったけどけっこう面白かったしまあいいか原稿を頭の中で書き始めてたら、ほんとに来ちゃいましたね、福西。

2006年の東京を振り返る、はまだ準備中ですが、一つ言えるのは、おそらく皆さんも感じてらっしゃることでしょうが、後になって、06年は大きな転換点だったんだな、と振り返る年になるのではないか、ということ。福西の加入と、それに対する各自の受け止め方の温度差にもそこはかとなく現れていると思う。もちろんそんなにクッキリと分かれてるわけじゃないけど、朝日っぽく図式化してみると、さわやかヤクザが来るのかぁ…、正直ビミョー派と、勝者のメンタリティーを持った”軍曹”の加入を機に東京もビッグクラブへの一歩を踏み出そう派、の二つの流れに分けられると思う。

で、自分はというと、素直にうれしい。
代表戦と東京戦でしか見てないから、福西にはわりといいイメージの方が強い。もちろん、数々の「決定的瞬間」は私も家政婦程度には目撃していますが、それよりも、戦況を的確に見てゴール前に入るクレバーさや、信じられないような身体能力(11月の磐田でのスーパークリア!)の方が強く印象に残っている、ということね。ファールにしても状況を見て必要なところを選んで実行しているし、いくらなんでも「削って削って90分」は言い過ぎだ(笑ったけど)。わりと好きな選手です、ハイ。

福西のダーティさに対する反感は、プレーの悪質さそのものより、それが見えないようにうまく実行されていることによって増幅されているように見える。確かにTVで見ると、なんであれを見てないんだよレフリー!ということが少なくないもの。爽やかな顔してうまくやりやがって、と思うとイライラも確かに倍増する。

しかしですよ、汚いプレーをする選手はJで福西だけですか?
去年の広島戦で佐藤寿人を途中交代に追い込んだ我らがジャーンのカニバサミを非難する東京系のブログは、私の知る限り一つもなかった。天皇杯清水戦で退場宣告後に露骨な時間稼ぎをした鈴木規郎についても同様だ。ガンバ戦の播戸の時間稼ぎを非難したブログは数あれど、だ。
(お詫びと訂正:コメント欄でtokyo-aho2sさんから、規郎の退場はリーグ最終節大分戦であること、また時間稼ぎではなくレフリーの指示によるものである旨のご指摘をいただきました。まったくその通りで本文を訂正するべきところですが、このコメントを加えた上で自分へのペナとして残しておきます。
時間稼ぎについては確かにレフリーの指示でメイン側から出直したようで、歩いてはいますが、こういう場合の「許容範囲内」の速度で、もちろん大分サイドからはブーイングが飛んでいましたが、播戸のケースと同じ扱いでは規郎がかわいそうでした。訂正の上、お詫びいたします。が、名古屋戦のコーナーでの時間稼ぎとか私の嫌いなプレーをだんだん見かけるようになり、やだな、と思っていたので、あのプレーは私の勘違いと分かり逆にちょっとホッとしてたりもします。
今後もこのような事実の誤認や行き過ぎた表現、あるいは自分の頭の中を覗かないで欲しいといった事項は、遠慮なくご指摘ください。
以上、お詫びと訂正です。tokyo-aho2sさん、ありがとうございました。
いやあ、汗びっしょりですよ…。)


東京はJの中では比較的クリーンなサッカーをするチームだとは思うけど、プロのフットボールクラブが赤子のように無垢な訳はない。程度の比較をしてウチの方がマシ、というのは勝手だが、質として同じようなことを自分たちもしているにもかかわらず、自分たちの手だけは白いと思い込むのは、いささか見場が悪いんじゃないだろうか。

とはいえ、青赤のユニフォームを着て、相手の顔面に肘をブチ込むようなみっともない真似はしてもらっては困る。というか、させない。それは私たちの視線や声次第だろう。東スタのピッチに現れるのがジュビロでの走らない福西なのか、アジアカップでのチームのために走り続ける福西なのかも同じことだと思う。過去の所業だけで実際のプレーを見る前から要る要らないをウンヌンするのは、それがポストシーズンの嗜みという余裕を含まないものならば、あまり意味はないように思う。

クラブの方向性も、あくまで勝つことを追求し、しかしそのためには手段を選ばずという価値観には与せず。仲良しクラブでもなく、勝利至上主義のビッグクラブでもない、FC東京というクラブの価値観を追求していけばいいだけのことではないだろうか。その中で福西は何をしてくれるだろうか?私の興味はその一点に尽きるし、本気を出してくれれば、日本に彼を上回るプレーヤーはそんなに沢山はいないはずだ。

頼むぞ、福西!

あと、「有給を取るJリーガー」を生で見られるかも、というのはけっこうドキドキです。
ほ、本当に取るのかな?


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2007年01月20日

6回チェンジしたらヤクザが来たでござる!の巻!

よッ!(宇津井健風に)
元気かい?

新年の挨拶もそこそこに、今日はこれですよこれ!
レッズ戦以降まともな更新もしやがらねえてぃんかすの目を一気に覚まさせるプチビッグニュース!それでもアクセスが途切れてないことを久々に見た管理画面のカウンターで知りちょっとウルッと来てしまったお父さんも暁の街に向けて咆哮するゾ!(夜勤明けでおかしな方向にユンケルが回っている)

なんと!代表厨には”さわやかヤクザ”の愛称で親しまれている、ジュビロ磐田の福西おにいさんがまさかの東京移籍!
イヤッホー!だからお父さん第一希望の「装甲車のような外国人ボランチ」を獲らなかったんだね!

第一印象はほんとかよ!というか、なんでだよ?
そもそもなんで福西にダウン提示なのか?記事を読むと05年の大型補強のツケでジュビロが財政難に陥ったため、らしいけど、それならそれでやりようはいくらでもあったはず。交渉前に財政状態が厳しいという情報を耳に入れておき、部屋に入る福西を社長以下全員土下座で迎え、財務状態を一から説明し、どう絞ってもこれ以上の金はない、ということを説明し、経営陣もスタッフの賃金も引き下げた、これでもお前の年俸がチームNO.1だ、お願いだから受け入れてくれと懇願する、それでもダメだったのだろうか?生え抜きの選手だし、政一さんが言えば嫌とは言うまいという甘えはなかっただろうか?去年あれだけ活躍した選手がいきなりダウン提示を受ければ、そりゃうまくいくものもダメになるよ。そもそも町やスタジアムの規模を考えずに(どうやって回収するかを考えずに)資本を大量注入したことは選手の責任ではまったくないのだから。
プロアスリートの「金じゃない部分」を刺激するには、金を掛ける以上に神経を使わなくてはならないはず。年齢を考えれば、福西もできれば環境は変えたくなかっただろう。07年のサラリーは上がっても、選手生命そのものが縮んだら元も子もないんだから。
まさに”やっちゃった”だね、ジュビロ。

一連の補強や放出、監督人事、それに対する自分のスタンスなどなど2007年の東京について考えつつ、ゴタゴタ続きの生活にかまけて更新しない日々が続いておりますが、久々のキタコレなニュースと、それでもなんとなく気に掛けてくれている方々がおるらしい、という心温まる思いを胸に、2007年の櫻檸檬備忘録、始動いたします!またちょっと間隔空くと思うけど。
ヴィヴァ・リモーネ!(すでに意識は朦朧)

今年もよろしくお願いします。


あ、でも「PSMでダービー」には反対です。何年かかっても公式戦で当たるまで待つべきでしょう。安く売るなよ、ダービーを。もともと安いんだから(笑)


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2006年12月24日

20061224 FC東京U-18●0-2○サンフレッチェ広島ユース

どっかでサハラカップの決勝やってないかなと思ってCATVのチューナーをいじくっていると、BS-iでしかも生中継が。素晴らしい。マリノスが傾きだしてから、浦和と東京に露骨な擦り寄りを見せるTBS、大好きだよ。
久々の休日、部屋を片付けつつチラチラ観戦。

U-18の試合は初めて見たのですが、GK権田、CB吉本を中心とした固いセンター、豊富な運動量と高い技術に立脚した中盤での確かなポジショニングとポゼッション、そしてFW森村のシュート力。「トップチームより質のいいサッカー」という噂の片鱗は随所に窺うことができました。

しかし、結果は悔しいものでした。中盤で厳しく寄せてつながせず、ボールを奪ったら素早く攻めるという広島の描いた絵にはまってしまった感じ。それでも、引かずに”積極的に守る”広島に対し、地力で勝る東京がジリジリとゴールに迫る。が、何度も惜しいシーンは作るものの枠を捕えたシュートがなかなか打てない。わずかに逸れる、とかポスト直撃とか確かに惜しいのですが、厳密には枠に行ってないということだし。苦しみながらも、わずかな隙やちょっとしたラッキーを得点に変えることができるのが本当に強いチームだと思うのですが、イヤなとこだけ兄弟共通。もっとも兄貴のほうは惜しくさえないシュートも多いですけど。

そうこうするうちに、
81分 高く跳ねたルーズをキャッチに行った権田が相手FWに倒されたものの笛はなし。こぼれ球を蹴り込んで広島先制。監督を勤める懐かしの森山佳郎が跳ねる跳ねる(変わらないなぁ)。
これはなぁ…。今年度の最優秀審判賞を個人的に贈呈する予定だった松尾氏がまさかのキーパーチャージスルー。ジャンプして捕球動作に入ったGKに、FWが背中を向けて横方向に跳んできたらひとたまりもない。中山の悪影響だろうか。権田は地面に落ちた際に左肩を負傷し立ち上がれない(脱臼か?)。残り9分でリードを許した状況だからかなり痛かったのだと思うし、このあとは左がほとんど使えなかった。本人は気合で大丈夫サインを出していたが、だからこそ、ここは監督が代えるべきだったろう。傍目からも明らかに状態はおかしかったのだし、実際、試合を決定付けた2失点目はカウンターからの1対1で左手側を冷静に狙われたシュートによるものだった。

このまま試合は0−2でクローズ。
悔しい負け方でした。選手たちも、無失点で勝ちあがってきたチームがミスジャッジによる失点で敗れたこと以上に、好機を引き寄せきれなかった自分たちに腹が立っていることと思います。

権田、チームを引っ張る選手だからこそ、ダメなら自ら下がる勇気が欲しかった。
森村、苦しい時に決められる選手になってくれ。能力の高さは感じられたが、ここ、という時にFWが押し込めなかったら、勝機は一瞬で逃げていってしまう。
吉本、あの判定は確かにミスジャッジだ。しかし、あの時間帯にあのタックルをしてしまうことでチームがどうなるかを、やる前に考えるべきだった。2点目よりも彼の退場の方がより大きなダメージを仲間に与えてしまった。CBはチームがピンチに陥ったときほど冷静になれなきゃダメなんだ。

この試合はトップ昇格する3人にも苦く貴重な経験を残したことでしょう。この悔しさを大事に持って、また小平で頑張ろう。それから引退する他の3年生、お疲れ様でした。サッカーは我々の人生において無くてはならないものだけど、でも全部ではない。別のチームで選手を続ける人も、別の道に進む人も、それぞれの進路で東京らしく戦ってください。

それでは、メリークリスマス。


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2006年11月28日

20061126 FC東京0-0浦和レッズ その3

20061126 FC東京0-0浦和レッズ その1
20061126 FC東京0-0浦和レッズ その2

49分 右CKから今野のヘッド。惜しくも左に外れる!今野だけが特別たくさんシュートしているわけではないのに、今野のゴールが多いのはなぜだろう?メンタルなんて安易な結論だけど、やはり落ち着きなのか?日常生活ではむしろ小心っぽい感じがするんだけどなぁ。

52分 相手ディフェンスの前にぬるんと入り込み、ルーズをマイボールにした梶山、ちょこちょこ動かしてカバーに入ったDFも飛び込ませず、右にパス。このぐらいから梶山ショウが始まる。

53分 今日のハイライト。永久保存版。右タッチ際、センターライン付近から梶山がドリブル開始。啓太を股抜き、アレックスをエラシコで抜いて、さらにドリブル。トゥーリオをつり出して中央の戸田にスルーパス。戸田がスルーして(オフサイドポジションだったようだ)左サイドの憂太に渡ったシーン。最高。ヌルンヌルン。梶山じゃなくて、油山さんだよ。

56分 左に開いたルーカスからの戻しを中央で受けた梶山、チェックに来た長谷部を右のキックフェイントでかわし、左でシュート。ヒロミも思わずオー。そしてこのプレーとその前のチャンスの起点となった憂太のパスも素晴らしい。

59分 ジャーンが判断よくインターセプトするが、カットした後のパスが再度浦和ボールに。危険な形を作られかける。この上がりかけたところでボールを失ってピンチを招くのは、今年の東京によく見られた形。この試合では少なかったが、削減は今後の課題として重要なものだ。

61分 最も肝を冷やした場面その1。浦和スローからのルーズを梶山がマイボールにした瞬間、再度ポンチに奪われる。一瞬前掛かりになった瞬間に浦和のカウンターがモロに入る。素早くポンチがドリブルで上がり、左のアレックスに展開。ワシントンに集中したマークの裏をかいて山田にスルーが通る。塩田をかわした山田のシュートはGK不在のゴール前を通過して左に逸れる。助かった・・・。一度右にコースを取ってDFを中央に寄せてから左斜めに疾走した山田のフリーランは敵ながら見事だった。

63分 アレックスのアーリークロスを飛び出してきていた長谷部が頭で流し、平川がシュート。クロスだったのか大きく外れる。
64分 平川からのリターンを受けた山田からポンチにスルーパス。これは塩田がよく飛び出してキャッチ。

65分 左サイドの梶山にボールが出る。内舘が付くが、梶山が一人で10秒以上キープし中央に戻す。浦和の攻勢が続く時間、味方に貴重な一息をつかせた。
ボールが切れたところで戸田OUT→規郎IN。

66分 バイタルエリアでフリーにした長谷部に強いミドルを打たれる。塩田が弾いてジャーンがクリア。あそこでドリブルされるとズルズル下がってしまい、タイトに付かない東京の悪い癖。

70分 山田OUT→小野IN。小野はボランチに入り、長谷部が前に出る。
普段浦和の試合を見ていないので、なぜ山田を下げるのか、なぜ田中達也か永井を入れなかったのか不思議に思った。徐々に運動量が低下し主導権が浦和に移っていたこの時間帯に、スピードのある選手が入ってこなかったのは東京にとっては幸いだった。それでもトゥーリオが10番の位置に上がり(啓太がCBに。本当にトゥーリオは啓太に給料半分やらなきゃダメだ)、小野も入ったことで浦和が中盤を支配しかける。が、ベンチの指示でトゥーリオは元の位置に。当たり前といえば当たり前だが、さすがにトゥーリオのマーカーは決めてなかったのでずいぶんフリーで動かれていた。このまま圧力をかけられ続けていたら、失点もあったかもしれない。

73分 啓太の上がりからアーリークロス。合わなかったがいいクロスだった。あんなことできたっけ、啓太?

77分 試合の本筋には関係ないが、藤山のスローインがすっぽ抜けてやり直し。投げたボールが一度もフィールドの中に入らないと、ファールスローではなくやり直しになるらしい。へー。スタジアムではなぜ浦和側からブーイングが起きたのか分からなかったが、こういうことだったのね。

78分 その藤山の職人芸的インターセプトから速攻。右サイドのイシに速いボールが出る。ギリギリで折り返したかに見えたが、わずかにタッチを割りゴールキック。

79分 最も肝を冷やした場面その2。中盤での競り合いから出たボールが小野の足元へ。わずかにタメを作ってワシントンへシルクタッチのスルーパス。ワシントンのシュートを塩田が右足一本でビッグセーブ!こぼれ球にも集中を切らさずポンチのセカンドシュートも防ぐ。

80分 混戦から東京ライン裏にポンチが浮球を入れワシントンが合わせるが、塩田が身体でブロック!セカンドもジャーンが身体でブロック!運動量は低下しているが集中は途切れてない。

85分 東京の最も惜しかったプレー。東京陣内で梶山がカット。憂太に預け、梶山も規郎も前線に全力疾走。憂太がタメてフィード→梶山がうまく落として規郎の一撃!山岸の好セーブに阻まれた規郎のシュートもさることながら、この時間帯にあれだけの距離を走った梶山と、同じく攻守に渡って走り続ける憂太に感動。東京の未来を感じるシーンだった。解説のヒロミも梶山の激走を絶賛。こういうプレーをちゃんと見ていて、褒めてあげられるからみんなヒロミについていくんだろうな。

86分 右CKからのプレー。エリア右外で受けたルーカスが左足でファーサイドに柔らかいコントロールショット。これも惜しかった。山岸がまたもナイスセーブ。

88分 浦和が右サイドからクロス。ファーサイドで待っていたトゥーリオについていた徳永が最後まで粘り強いディフェンス。今日の徳永が本当の徳永だ。

91分 憂太がカットしたボールを左に散らし、規郎が上げる。ファーに飛び込んだのは伊野波。あきらめずに粘り強く攻めるヤング東京。

しかし、結局このままスコアレスドロー。
勝ちたかった。また、勝つチャンスは十分にあった。でもそれは浦和も同じことだ。そういう意味では、スコアレスドローというのは妥当な結果なのか。いや、でも、勝ちたかった…。

終了後の沈黙については浦和側のイベントなので特に感想なし。ていうか、勝ちたかった…とつぶやきながら呆然としていたら、ワッと歓声が上がってガンバが勝ったと知ったぐらい。

このサッカーを最初からしておけば、とは思うが、ヒロミ時代にはこのサッカーを一年続けたために体力が低下しケガ人が続出し、シーズンの中で必ず低迷する時期が出た。また、サイドを制圧するものの、そこからの展開がクロスか、絞ってシュートするパターンしかないため、圧倒的に攻めるものの得点できない、というこれまたヒロミ時代からの課題は解消されないままだ。一年の苦闘の末に、ようやくスタートラインに戻った、そんな感じだ。

テンポよく、攻守がめまぐるしく変わる上に、汚いプレーが少ない、激しくてクリーンなゲームだった。スタジアムで不満に感じた石川のタッチライン際の折り返しやロスタイムの長さなどのレフリングについては、ビデオで見ると妥当な判定だった。ただ、レフリング全体については「概ね間違ってはいないけど、役不足感は否めない」という感じ。荒れた展開になってたら、かなり荒れてしまったと思う。そうならなかったのは、純粋に両チームの高いモチベーションのおかげで、レフリングの賜物とは言えそうにない。若いせいか、存在が軽いんだよなぁ、扇谷。こういう試合こそ世界のOKADAが吹けばいいのに、とか2%ぐらい思う。異論多数は承知。ミナマデイウナ。

東京側の2階席のガラガラっぷりには、少しだけ浦和に同情。どうしても入れなかった奴もいたかもしれないし。しかし!アウェイ側エリアを広げれば広げただけ金になると解っていて、それでも十分な緩衝エリアをとり、アウェイ側U席もゴール裏の幅に合わせた分だけしか売らなかったフロントはよく頑張った。2階席があまり入らなかったのは、俺みたく今日だけは1階でと思った人たちが結構いたからじゃないかな。あと、ホーム自由を買ってアウェイ席にもぐりこんだ赤サポもかなりいただろうし。

試合後の倉さんのスピーチについては、浦和よ、正直、すまなかった(笑)。
たださ、ああいう人なんだよ。ヒロミと違って気の利いたことなんか言えない朴訥な人なの。悪く思わんでな。自分も、ああいう時には(心の中では”ペッ屑共が”とか思っていても)きちんと相手のことも讃えられる漢になりたいものです。

フミさんについては、まだ書けないなぁ…。
それに!引退を表明しただけで、元旦までは現役の選手だしな!
それと、雰囲気を壊さないようにバタバタ片付けたり退場したりしないで、フミさんの挨拶を一緒に聞いてくれた浦和のみなさん、ありがとうございました。
(明大前で準特急を待ちきれずに急行橋本行きに乗った多数の赤サポを見てプッ馬鹿が稲田堤から南武線でも乗っとけとか思ってごめんよ)

そんな風に、浦和に対する見方が自分の中でちょっと変わった試合でもありました。
ゴール裏からのフミさんへの拍手もすごく嬉しかったし(もちろん、それにふさわしい選手だったからだけど)、東京の選手が傷んだとき、プレーを切ろうとしなかったポンチを手で制して止めたワシントン、素晴らしかった。プレゼントボールを山田がキックミスして東京陣内深くのスローインにしてしまった時、東京が中央に戻すまで足を止めて待っていたレッズ。いつのまにか、メンタリティーまでチャンピオンにふさわしいチームになってしまった。

お互いに勝ちたかった試合ではあるけど、ホーム最終戦、2位との直接対決で決められるんだから逆に羨ましいよ。野球の10・18 中日-巨人みたいなすげえ試合になるだろうね。国立開催でチケット余ってたら、ちょっと見たかったかも。次できっちり決めて、旨い酒飲めよ!

来年こそ、うちが勝つから。


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20061126 FC東京0-0浦和レッズ その2

20061126 FC東京0-0浦和レッズ その1

こんな試合にちまちま作文つけたってとか言いつつ、ビデオを見ているとなんか言いたくなるもの。とりあえず前半分、どうぞ。

開始40秒で憂太→ルーカス→憂太の1・2から右サイドの石川へ。いい展開。イシのシュートもいいシュートだった。浦和の3バックは、ネネ−トゥーリオ−内舘。坪井はベンチ入りせず。このメンバーにニヤリとした人多数のはず。アレックスの裏側、ここを破って点を取る、そういう強い意志を感じる。イシだけに。

序盤は浦和も攻勢に出る。しかし、東京が集中している。ワシントンにジャーンがピタリと付き、伊野波も一度でプレーを切らず、次、次と局面に積極的に対応していく。6分の素晴らしいカバーリングはスピードのある伊野波ならでは(若干ポジショニングに怖さは感じる。何と言うか、あまりタイトに付かないでちょっと距離を置く、いかにも守備的MFっぽい付き方が)。

7分 アレックスの左からのクロスを塩田がいい判断で前に出てパンチング。よしっ!いいぞ!

8分 伊野波がインターセプトから持ち上がり右サイドでチャンスメイク。イシにあずけた後、後ろでいい角度でサポートし、戻しのボールをダイレクトでナイスクロス。いいよ、伊野波。藤山の後継者はお前かも。最近はお父さんのPCでも一発変換だ。増嶋はいまだに「ぞうしま」で変換だ。

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2006年11月27日

20061126 FC東京0-0浦和レッズ その1

この1〜2年は一人観戦が多かったのですが(夜勤生活が私のささやかな人間関係を確実に蝕んでいく…)、今日は久々の友人との観戦。その後は久々の語り酒。恥ずかしながら、ただいま帰って参りました。

それにしても、なんと言ったらいいんでしょうね、本当に。すごい一日、すごい試合だったとしか言いようがない。こんなクレイジーな試合に、ちまちまビデオ見てねちねち書いたレビューなんかつけたってしょうがない。本当は、こういう昂りそのものを文章でクッキリと切り取るようなことが出来るようになりたいんだけど自分の腕には余ることだし、それに今はまだ、余韻の中でディレイの掛かった音を聞いていたい。すまん、麦焼酎まだ効いている。

メモとして。

あのナビスコ決勝以来のユニ出動。ユニに入った唯一のサインはクマ。はは。

SOCIO歴7年目にして、初の開門入場。と言っても俺の遅刻によって11時45分ぐらいになったけど。それでも自分的にはすごい。

セールになったグッズ売り場をひやかしてNo.入りタオルマフラーを1050円で購入。これで同じもの3本目…。走れども走れどもなかなか決められない男を励ますために13か、あるいはケガと闘い続ける男のために17かで迷っていたが、隣でどんどん13が売れていくので、戸田支持者が結構いることに安心し17をゲット。20もよかったな。

今日は友人に合わせ、いつもの2階ではなく1階で。ヘタレな我々は雨に備えてホーム寄りの屋根下。久々のバック1階は当然だけど2階よりずっと熱い。いい雰囲気だ。

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2006年11月24日

20061123 FC東京●1-2○横浜Fマリノス

しょっぱかったですねぇ。天気同様寒々しい試合でした。
ほんと中の下で浮いたり沈んだりしている者同士の試合って感じ。
一昨年、試合観戦用にユニクロで購入し、「これほんとモンクレーそっくりだよなクス」とけっこう気に入っているダウンを着ていったのですが、前の列に座っていた本チャンのモンクレーを着たご婦人にぢっと見られ、若干居たたまれない気持ちにもなったりして。

横浜は今日も評判の悪い4バック。対する東京は最近評判のいい3バックでスタートするも、数分で今野をCBに下げ4バックに変更(オフィシャルその他によると最初から4バックだったらしい。今回試合中のメモベースなので、あえてそのまま)。倉さんはそのうち増嶋からチェーンメールを送られるに1500楽天ポイント。

今日の藤山は、周囲の雑言をシャットアウトする素晴らしい働きだった。広い視野を確保するためにわりと深めのポジショニングで、パサーからの球出しのタイミングに合わせてスッと対面の隼磨(変換めんどくせえ)に寄せて、カット、クリアとビシビシ決めていった。しかし、じゃあこれで浦和戦もいけるかといえば、それは疑問だ。裏を返せば横浜の右サイドの攻めがそれだけ薄かったということだし、ハユマロ(これでいいや)の出来もベストとは言えないものだろう。

戸田もよかった。6分の飛び出しからファールを獲ったプレーは戸田の真骨頂だ。ざまーみろ。誰によ?

戸田だけではなく、前半の攻撃は良かった。横浜の4バックが不安定なこともあり、久々にイシが周りと連携し横浜のエリアを脅かす。横浜はPKの判定に不満そうだったが、あの時間帯はひたすらファールで凌いでいたのだから、それも込みでPKということだろう。ルーカスがきっちり決めて先制。

守備面での向上はあったか?ないと思う。今野が実質CBだったことで、中盤に生じたブラックホールを文さんと宮沢で駆け回ることになり、全体のバランスを見てない連中からまたしても「フミタケ〜」という雑言を浴びることになった。今回は横浜のオフェンスがアレだったので見られるスコアになったが、これで相手がジュビロだったら前半だけで3、4点はやられてたと思う。あるいは奥とマルケスが先発していただけで。

見ているうちに、横浜のサッカーが気になりだした。この試合に是が非でも勝つ気はあるか?多分ないだろう。あれば中盤の穴を使って攻めてくるに違いない。不安定な4バックとイマイチなサイドアタックに固執するのはなぜか?来年のため、なんだろうなあ。(もっともJ's Goalのコメントによると勝ちにはこだわっていたらしい。前半流しても後半気合入れれば勝てると思われてたのか?)

たはむれに、もし自分が水沼さんならと考え始める。勝ちにこだわるなら、遅くとも後半からは3バックにして中盤を厚くするだろう。松田と山瀬をそれぞれ一列前に出して、いまいちなハユマロに代えて奥を入れ両翼の圧力を高め、FWにマルケスを入れる。センターにマイクも入れてCBにプレッシャーを与え、ズルズルとラインを後退させ、SBを中に絞らせれば、あとはサイドからバイタルからポジションチェンジを織り交ぜてクロス、スルー、ドリブル、ミドル、カットインと何でもやりたい放題だ。

ま、こんなことをツラツラ考えるぐらい、前半は淡々とした展開だったということで。

前半はなんとかリードして折り返したけど、後半おんなじサッカーでは間違いなくやられるだろう。俺なら60分ぐらいに文さんOUT→増嶋INで3-5-2にして、今野をボランチ、徳永を右SHに出し(あんなにディフェンスしないなら、3バックにして前に出したほうがまだいい)石川OUT→平山IN 最後に憂太OUT→栗澤IN かな。ただでさえ中盤がスカスカなんだから、中央に人を厚くしておかないと運動量が落ちる後半は真ん中を使われ放題だ。

ところが、選手交代は積極的には行われなかった。リードしているとはいえ、先に動いて修正するべきは穴だらけの東京だったと思うのだが。もちろん、見た目より難しいシチュエーションだったのは分かる。文さん、宮沢、憂太が消耗していたのは明らかだったが、なまじリードしていただけにバランスを崩すのを恐れ、思い切れなかったのだろう。後半中ごろにはボランチの位置に誰か入れたかっただろうが、あいにく伊野波と浅利を切らしていた。また先にディフェンシブな選手を入れることで、フィールドの空気が過度にディフェンシブになるリスクを考慮したのかもしれない。しかし、それでも拙い交代だった。スタンドでも交代が遅い、一枚カードを切っていない、平山入れたのに宮沢下げてどうすんだ等々いろいろな嘆きが飛び交っていた。

結局、途中から入った奥とマルケスにチンチンにされ、1−2で終了。

横浜・水沼監督:
『ハーフタイムに若干戦術面のことを言って、そこを起点に攻撃すればなんとかなるという話をした。それは中盤のスペースだが、そこにボールが収まって前にいくことがよりできるようになったのかなと思う』
そうだよね。当然そう来るよね。

土肥洋一:
『(奥選手について)気を付けないといけないなと思っていたが、誰がいくわけでもなく、結構後半ずっと大介(奥)が入ってきたらフリーで持たれていた。それでもみんな前からいこうと意識だけはあったが、サイドに振られて簡単にやられて、2列目、3列目がどんどん出てきて、サイドを崩されて、展開の速さに付き切れずにやられたのが1点目だった。大介をつかんでなかったのかなと思う』
そうだよね。でもそれって声掛け合って修正するとか難しかったのかな。

倉又監督:
『ジャーンは久しぶりに試合に出て、試合勘が足りなかった部分はあったかと思う。まだ確認していないが、クロスに対してマークを外した部分は修正が必要』
いやいや。それじゃジャーンのせいで負けたみたいじゃないですか。今日のジャーンは全体的には久々に良かったでしょう。素人でも予想できた、相手が中盤の穴を使ってくるという攻めに何の対処もしなかったのが、一番の敗因じゃないんですかね。

あと、今日の徳永は最低だった。なんなんだろう、本当に。目がいいというか、試合勘がいいところがあって、追っても間に合うか間に合わないかがすぐに分かってしまうんだと思う。それは分かる。どこまでが自分の責任が問われるエリアか、どの程度はやっておかないと後で追及されるのかを正確に把握していて、その範囲は抑えている。要するに、要領がいい。どの試合も平均点はクリアしている。
でも間に合わないからといって、あれだけ露骨に相手やボールを追うのをやめたりする選手に、監督は何も言わないのだろうか。特定の選手を敗因として挙げるのはフェアじゃないし、好きではないけど、でも徳永がマルケスに左サイドをほぼノープレッシャーでプレーさせた責任はジャーンよりずっと重いはずだ。また、こんな時でもその責任が顕在化しないような、ある意味クレバーで、要領のいいプレースタイルによけい腹が立つ。
頼むよ、徳永。お前ならもっとやれるだろう。才能だけでプレーしていると、意外に落ちるのは早いぞ。チームとしても、徳永がいれば右サイドは安心なんて思わないで、実力のある選手を獲って競わせたほうが本人のためになると思う。

試合後、ひさしぶりに行ってみた品川通り沿いのラーメン屋も閉まっててもうトホホでした。
ガンバも川崎も勝てず、浦和戦へのモチベーションも尻すぼみですが、ですが、勝ちたい。
ていうか勝つ(根拠なし)。


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横浜戦1時間前に俺が思ったこと。

前節磐田戦のレビューは久々に一人の時間が長く取れたのが裏目に入り、長いばっかりで読み返してみるとイマイチでした。なんというか、ファクトの記述に終始している感じで。もちろんそれもまったく不要ではないのですが、長い。

サッカーについての文章で最も重要だと私が考えるものは、回りくどい言い方ですが、相手チームと自分のチーム、さらには敵味方を含めた個々の選手間、さらにはスタッフとスタンドまでを含めた総合的な状況の相関性を、簡潔に、的確に、説得力を持って伝えられるか、ということに尽きると思います。良い例がかの「缶詰にしん」さんで、短いセンテンスと簡潔な言葉遣いで、深く奥行きのある試合観を伝えてくれます。いきなりものすごいところに目標を設定しているお父さんです。

そのような試合観というものは当然一人ひとりの視点、嗜好、価値判断の基準etcによって異なるもので、コイツは自分と同じ試合を見ていたのだろうか、というような方もいらっしゃるでしょうが、そのような「誤解」(あるいは異なる視点)が、それこそヴューアーの数だけ生じるところにこそフットボールの真の魅力はあるし、だからこそ試合後の会話は、好ゲームの後ではほんのりピンクの、糞ゲームの後ではドス黒いエアを放散しつつ、尽きることなく転がっていくのでしょう。

そんな訳でお父さんも、「相関性、相関性」とブツブツ言いながら試合を見始めたのでした。


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2006年11月23日

磐田戦5日後、横浜戦3時間前に俺が思ったこと。

ジュビロ戦のあとでよせばいいのに某国民的巨大掲示板なんか見てしまったのだけど、やはり湯水のごとくシュートを外しまくった戸田がありとあらゆる罵声を浴びせられてましたね。私は戸田を深く愛していますが、ジュビロ戦の戸田はもちろんあかんかったと認めざるを得ない。

プロサッカー選手なのだから、仕事がうまくいかなかった日にスポンサーさんたちからクソミソに言われるのも、仕事のうちかもしれない。
また、フリーダムヒルズ青赤春白書さん(リンク貼れなかった。すみません)の仰っていた、『「あれが戸田なんだよなぁ」という笑いとともに許す雰囲気はキライだ。戸田で笑えないやつは…、みたいな風潮があるけど、シラネ。』という発言はまったく正しい。たとえ、戸田には戸田にしかできないことがあり、その価値を高く高く評価していても、やっぱり「それはそれ」だ。あれだけチャンスがあって決められなければ、チームの勝敗に関わってしまう。
自分もついつい贔屓の選手には甘くなるよなぁ、古参の選手を手放しで持ち上げているつもりはないけど、そう感じる人もいて不快に思うことがあるかもしれないなぁ、と若干反省したりもして。

でもね、「いらねえ」は違う。
俺の東京にいらねえ奴なんか一人も居ねえ。
気に入らなけりゃ、お前が出て行けよ。
強いだけのチームでいいなら赤犬の旗でも振ればいいじゃねえか。

おおっと。せっかく余裕があったのに、もう12時過ぎちゃった。
そいでは横浜戦、まいりましょうか。
今年初のダウン出動です。


なんか感情的なエントリですね。すまないですね。夜勤明けなもので。
あとで消すかもしれません。


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2006年11月20日

20061118 ジュビロ磐田○4-1●FC東京 その2

後半開始 ジュビロ 船谷OUT→服部IN

最初の5分は、前半ラスト15分の続きのような東京の攻勢。

しかし、5分 センターサークル付近まで下がっていた前田がボールを奪うと、右に開いていた福西に長いフィード。フリーだった福西がカバーに入った伊野波と増嶋を引き付けて、中央でフリーだった太田に親切なパス。太田が余裕で蹴りこんで0−3。伊野波に続いて増嶋まで福西についてしまったのは、やはりディフェンスのミスと言われても仕方ないだろう(GKのコーチングはどうだったのだろう?)。前掛かりになったときに受けたカウンターだからある程度は仕方ないかもしれないが、前半28分、33分と積極性の足りないプレーでチャンスを潰していた太田にみすみす決めさせてしまう、もったいない失点だった。これで乗った太田は直後の6分にも上田のポストに当たるシュートのアシストをする。流れというものの怖さだ。

この後、増嶋を罰するかのように、52分 増嶋OUT→規郎IN。
この交代には異議がある。もちろんミスはいけないことだ。原因をしっかり追究し、再発を防がなくてはならない。しかし、責めてはいけない。それは無益なことだ。怠慢は厳しく叱責されるべきだが、過失を責めてはいけない。若い増嶋に対してこのようなことをすれば萎縮する危険性があるし、選手が自己で判断し局面を打開しようとする際の妨げになるのではないか。「ボスは決して怒りによって行動してはならない」という某国軍の士官である友人の言葉を思い出す。

MX解説の前田氏:ジャーンは相手FWにボールが入ったときかなり厳しくチェックに行くが、増嶋、伊野波にはその部分で物足りなさを感じる。
その通りではある。しかしですよ、点差、試合展開、相手の力、味方の状況、それらを総合的に考えて、ここは行かなくてはならないと一瞬で決断する力。さらには相手のCFとのマッチアップだから、場所はエリア内か、エリアの外でもゴール正面などFKの蹴りやすい位置になる。このようなプレースキックを与えれば点に直結する場所で、ファールせずにボールだけを奪うスキル。この二つこそ、まさに優秀なCBの「値打ち」と呼ぶべきものではないか。それを若い増嶋と伊野波にすぐに求めるのは、ちょっと酷な気がする。

それに、規郎をいったん左SBに入れた判断も良くない。3点差で規郎を入れるなら、もう3バックにして中盤より前で攻撃的にプレーさせるべきである。10分後ぐらいにはそのように修正されたが、それなら最初からそうすればいいし、規郎が入った直後のディフェンスはかなり混乱していた。この時間帯には危ない場面が続いたが、ここでさらに4点目を奪われていたらその時点で終了である。

3点目を失ってからは前半30分までのように中盤を自由に使われ、総員最終ラインで消火活動にあたる空襲状態。ああ、防空頭巾が欲しい…。

56分 川口OUT→平山IN
これで流れが良くなる。平山の動きは基本ペナルティアーク付近を上下動する感じで、クサビを受ける際に5〜10mのダッシュをするようになった(ようやく)。平山が入ったことにより、ルーカスもゴール近くで働けるようになり、良い循環が出来つつある。ここに戸田が絡み再三チャンスを作っていたが、残念、今日は戸田の日ではなかった。ここに交代のあおりでサイドに回った憂太が中央にいれば憂太が絡み、今野のディフェンスの負担が軽かったら今野も絡んだだろう。東京劇場@川崎戦はまさにそんな感じのキャストだったね。右サイドの石川が有機的に絡めればさらにすごいことになるだろうが、ここのところ今ひとつ噛み合っておらず、それはすごく気になるところだ。

しかし後半から左SBに入った服部にはいい仕事をされた。右からのアタックと、エリアに進入してきた相手に対して実にスマートなディフェンスを見せた。ここで東京に得点を許さなかったのはジュビロにとって大きかっただろう。68分 規郎、69分 ルーカスといいシュートは出るのだが、遠目からなのでなかなか決まらない。

そして70分、菊池に決められて0−4。もう細かくは振り返りませんが、ジュビロボールになってから、あ、ここに、あ、そこにもという感じで何人もフリーの選手を作ってしまった。なんとFWのカレン(66分 福西に代わってIN)までがフリーだった時まである。これはジュビロが作り出したのではなく、東京のチームディフェンスが怠慢で、一人ひとりがきちんとケアすることを怠ったからだ。先制点と並んで、この日最も反省するべき失点である。

71分 余っていた憂太OUT→宮沢IN。
期待通りロングボールを蹴りまくってチャンスを作る。CBに入ったはずの今野も上がってきてる。

ところでこの試合の平山はそんなに良かったのか?
この日の平山のポストプレーの成功率は半々ぐらいだったと思うが、ポストマンとして求められるラインはおおむねクリアしていたといえるのではないだろうか。つまりいつもと同じような出来である。鈴木・金の両CBはルーカスに手を焼いていたが、平山に関してはけっこう上手く押さえ込んでいた。にもかかわらず、平山は機能していた、求められるラインはクリアしていたと言える。つまり、平山がつぶれたボールを後ろの選手がフォローしたり、平山につり出されたCBのスペースをルーカスや戸田が使えていた、ということ。チームとして平山を機能させてやれたということだ。

そして87分 宮沢のアーリークロスを平山が落とし、戸田が絡んで、最後はルーカスが右のアウトで押し込む。狙い通りのいいゴールだ。結局試合は1−4でクローズ。


確変しなけりゃこんなもん。そんな感想が口をつく敗戦。とはいえ、試合を通じていいプレーをしていたルーカスが最後に一本決めてくれたのは今後につながる。チーム全体にとっても、この試合を無得点で終えるのと1点でも返すのでは、今後に残るイメージが違う。

服部(磐田)
「お互いにスペースができて、カウンター合戦のような試合だった。観ている人は面白かったと思うけど、やっているほうは大変な試合だった(笑)。前半で(川口)能活が2、3本止めたのがこういう結果につながったと思う。(中略)4点取れたし、最終的な決定力の差がこの結果につながったと思う」

服部のコメントは社交辞令込みとはいえ、けっこう正直なところだと思う。
前半の福西のスーパークリアがなければ、流れが東京に来ていた可能性だって無くはない。しかし、集中して守るべきときにそれができなかった、決めるべきときに決められなかった。それがそのままスコアの差になってしまった。シュート数は21-20、CK数は6-7と互角だったのに。それにしても戸田、外しも外したり、私の見ていた限りなんと7回である。次は頼むよ、戸田、そして東京。でも次に全く期待が持てないわけじゃない、そんな試合でしたとさ。

あ、それと前田さん、「こす」ではなく「ふるす」と読むんですよ、「古巣」は…。


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2006年11月19日

20061118 ジュビロ磐田○4-1●FC東京 その1

今シーズンともに監督が途中交代したものの、片や堅守速攻からポゼッションに戻して急浮上、片やポゼッションから堅守速攻に戻したもののその後もパッとせず、という似たようなプロセスと対照的な結果のチームの対戦は結果まで対照的でした。

序盤はサイドの「槍」戸田と川口にボールを渡し、縦に仕掛けさせるが、ジュビロのディフェンスに受け止められ、菊池・ファブリシオの両ボランチを経由して前線にボールが供給される。そして、従来の位置より一列高い、4-2-3-1の3の真ん中でプレーする福西が実に効いていた。今日はまさに福西の日だった。

7分 ジュビロの攻撃をカットし、憂太がドリブルで持ち上がる→ファブリシオが当たりに行き、カット→横を駆け上がる左SB上田にスイッチし、そのまま上田がフリーで20m以上ドリブル→左サイドで待つ太田がパスを受け、フリーでクロスを入れる→伊野波のマークを外した前田が頭で合わせ、ジュビロが先制。

上田のドリブルと太田へのパス、そして太田のクロスと一連のプレーにまったくプレッシャーが掛けられなかった。チギられた伊野波の印象が強いけど、ボールホルダーがあれだけ長い時間フリーだったら何でもできるよ。中盤のチェックが甘く、パスの出所にまったくプレッシャーがかからずスムーズに回され、全体がズルズルと引いてしまい、マークがずれ切ったところに決定的なクロスやスルーパスを通されたり、精度の高いミドルを打たれたり。今シーズンの「決められ方程式」をそのままなぞるような失点だった。

なんでなんだろう?
いっつもこうだよね。このパターンを指摘するのもう飽きたぐらいなんだけど、じゃあどうすれば直るのか?それが問題だ。状況としては、マイボールになってさあ攻撃だというところでカットされて高い位置からカウンターを食らったのだけど、本来はボランチがプレッシャーを掛けに行くべき位置なのに今野は最終ラインに吸収されているし、梶山はすでに高い位置にいたのでボールを後ろから追いかける形になり、プレッシャーを与えるどころではない。この時点でまずCBがすぐゴール前に戻るのはセオリーなんだろうか?あるいはマークする相手について下がっただけなのか?逆に前に出てボールにプレッシャー掛けるのはNGなんだろうか?ここでまずボールホルダーの「次のプレーの選択肢」をできるだけ狭める選手がいないから、常に相手が主導権を握り、対症療法的に個人がバラバラにカバーに入り、大戦末期の日本軍のように個別に破られて失点するのでないか?うーん、わからん。

10分 ルーカスが鈴木秀人をかわして右インサイドでファーサイドにシュート。感触が良かったのか、同じ形のシュートをこの試合2、3本打つ。しかし、いちばん良かったのはこのシュート。
14分 右サイドを梶山がドリブルで上がり、前方の徳永に縦に出すと見せかけて、ノールックで左前方のノブゴールにスルー。この日唯一の梶山らしいプレー。ヌルン。

16分 東京ディフェンスからのフィードを、競り合いの密集からジュビロが掻き出し素早く右サイドの船谷へ→押し上げてきた中央のファブリシオに戻す→寄せてきた梶山を制してペナルティアーク付近の福西へ→徳永、伊野波に挟まれるがうまくターンしてシュート→ポストに当たったリフレクションをフリーの前田が流し込み0−2。

うーん。この場面、東京陣内にルーカス以外の全員がいたんだけどなぁ。このとき守備に参加した選手の動きをスローでなんとか追ってみる(引きの画だったので、正確さには自信なし)。
サイドバックの上がりについて深めにポジションを取った戸田、追い越す形で船谷をチェックに行った藤山、その裏のスペースをケアする今野、中央に入ってきたファブリシオを梶山が後追いするが、あっさりかわされる。左から右に横切ってくる太田に増嶋がつき、福西に伊野波がつく。ボールが福西に渡った瞬間、徳永も前田のマークを捨てて福西を挟むが、ターンされた上シュートまで打たれる。

最近よく言われる、相手のサイドアタッカーにSHがついてSBが中に絞っちゃうからクロス上げられ放題なんじゃないのか説に近い場面だった。この場合には相手の右SBの上がりを戸田がケアしたので、藤山が入れ替わりに右SHの船谷を見たわけだが、そのために東京の左サイドに生じたスペースを今野が埋めなくてはならなかった。あるいは増嶋の動きも太田のケアに加え、このスペースを消したいと思った故かもしれない。だったら、SBなりボランチがそのままSHのケアをすればよかったんじゃないか?ボランチが一枚になったゴール正面のバイタルエリアに目敏くファブリシオが進出したが、梶山だけではケアし切れない。さらに福西、太田がこのスペースを使おうと入り込んできて、彼らについていたDFまで左寄りになり、ガラ空きの右から前田に決められてしまった。
以前から感じていたけど、やはりマークの受け渡しが複雑すぎる気がする。これもう少しシンプルにできないのかなぁ。

19分 ジュビロのカウンター。ドリブルで上がった藤山のスルーパスをDFがカット、右SBの犬塚にスイッチし、40mほどフリーでドリブル、ノープレッシャーでクロスを入れる→前田が飛び込むが伊野波が寄せて、合わせさせず。なんとかしのいだが、これも同じだ。

20分 ルーズボールをジュビロに拾われまた速攻を食らう。ゴール前に入った前田に合わせて下がったラインの前のスペースを太田と福西が交差するように横に走る(この日はこれに翻弄されていた)。福西が受けたボールをシンプルに左に捌き、左SH船谷のシュート。これは土肥の正面。

この前後の時間帯はとにかく前線へのフィードがつながらない。ルーズボールが拾えない。ひたすら攻められ続ける。それでいてジュビロは戻りがよく、東京の散発的なカウンターもしっかり対応されていた。菊池とファブリシオ(と、CB2枚を含めた中央のユニット)が効いている。あの2人が守るゾーンで、憂太とルーカスがキープできないために苦しくなる。かといって梶山も今野も守備に追われて押し上げられない。サイドアタッカーは最も警戒されていて、ボールが渡っても(あるいは渡る前に)素早く対面を切られ、仕方なく中に戻すとまた菊池とファブリシオが待っている。東京料理のレシピ通りである。

28分 ジュビロ陣内左サイドでボールを取った福西がロングフィード→一気に太田に渡りイナズマカウンター→自分で行けたと思うのだが、左で待っていた前田にパス。前田のシュートは土肥の正面で助かる。絵に描いたようなカウンターだったが、太田を追った藤山と、正面をケアしつつタイミングよく前田についた伊野波はよく頑張った。

30分過ぎぐらいからジュビロが引き始め、徐々に東京が息を吹き返す。この辺は難しい問題だ。カウンターのチームを相手にリードしたのだからディフェンスの意識を高め、相手に持たせてカウンターで追加点を狙う、というのはセオリー通りだが、オフェンスでの積極性まで薄くなってジュビロの速攻が淡白になる。そのためようやく東京のDFがラインを上げて、後方からの支援を受けた前線が活発になり出した。

37分 センターサークル近くでクサビを受けたルーカス。鈴木秀人を背負いながらターンし戸田にパス→戸田のクロスにノブゴールが飛び込んだこぼれ球をルーカスが拾う。トラップからチョイチョイとボールを動かしてDFをはがし、右インサイドで例のループ気味のシュート。枠には行かなかったが、ルーカスの好調さを感じさせるプレー。

そして、この試合を決めた、と言ってもいいかもしれないプレーが出る。
38分 東京の右CK。ファーサイドで増嶋が折り返し(ヘッドはなかなか強い)戸田がセカンドボールを競る。そのこぼれ球にジュビロDFが2人行くが、ルーカスが奪い、GKのいないサイドに正確なシュート。普通は決まっている。しかし!ゴールマウス内にカバーに入っていた福西が腰の高さぐらいのボールを、前宙返りのような格好で右足かかとでクリアする!

中継を見ていても我が目を疑ったビッグプレーだった。ジーコの「さそりシュート」のような感じだが、ジーコは前に走りつつダイブしてクロスに合わせた(これでも十分すごい)のに対し、福西の場合、直立した状態から前宙してかかとでクリアだよ?さすが器械体操経験者。しかし、信じられないプレーだった。この1点が入らなかったこと(これを、決められなかった、とは言わないように)は、結果的に試合を大きく左右した。

このクリアの毒気に当てられたかのように、39分、41分、45分と戸田が決定的なチャンスを決められず、前半終了。


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2006年11月15日

20061114 U-21韓国代表 1-1 U-21日本代表

休憩室でポチッとなとTVのスイッチを入れると、U-21の日韓戦が。
試合の方はラスト15分ぐらいを弁当食いながら見てただけなのでアレですが、韓国のキャプテンマークをつけた選手を見て「アレ?」
そう、チャンでした。出場機会は少なかったものの、その秘めたポテンシャルの高さと可愛さで東京ファンからはけっこう愛された存在でした。スポーツ刈りでかわいかったね。

俺的ベストマッチは、アウェイでの鹿島戦かな。
右サイドバックで出場し、オーバーラップの際パスかドリブルで迷って危険な位置でカットされたりして、後で小峯にえらく怒られてたね。
まだ若く(17歳ぐらいだったと思う)、中途半端なポジション取りとか良くない判断なんかもあったんだけど、それでもなんというのか、時々ハッとするプレーがあったんだよな。派手な上がりとかミサイルクロスとか間一髪のカバーリングとかじゃなく、スピードがあって、うん、切れがあるんだよ。溌剌としていて、可能性を感じさせる選手だった。大した見せ場もなかったのに、今でも覚えているくらいだから。

日本人なら憂太や梶山と一緒に東スタですくすく成長できただろうけど、外国籍の選手だからどうしてもブラジル人との競争になるし、かといって一番伸びる時期に試合に出られないのは大きなマイナスだ。移籍は仕方なかったと思う。

でもこうして頑張っている東京っ子を見られてうれしいよ。
代表で名前売って、マルセロと一緒にまた東京に帰ってこい!


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2006年11月12日

20061111 FC東京5-4●川崎フロンターレ その1

東京な皆さん、おはようございます。
晩秋の爽やかなどこまでも青い空の下、東京がようやく見せてくれた「ナマ奇跡」を牛のように何度も反芻するお父さんです。

そして川崎な皆さん、ご愁傷様です。
たしかに、理由は審判だけではないでしょう。
体調不良者が続出していたのに彼らを先発させざるを得なかった選手層の薄さ、それもあってか後半運動量が目に見えて落ちたこと、なによりジュニーニョの退場があったとはいえ、左サイドで怠慢なプレーを繰り返し徳永を自由にプレーさせていたマルコンに対し、何の手も打たなかったベンチワークは決定的であったと思います。

しかしそれらを差し引いても、優勝を争っているシーズンの、終盤の大事なゲームを人為的に破壊された怒りは、察するに余りあります。これがわが身に起きたことであればと思うと、本当に背筋の凍る思いがいたします。しかしまだシーズンが終わったわけではありませんし、川崎に降りかかった災難は、浦和にも降りかかる可能性だって十分あるのです。フットボールクラブを支える醍醐味は、最後のこの4節に凝縮されています。
羨ましいですよ、逆に。

昨日は悪かったな。でもまだいけるぜ、フロンターレ!
多摩川(の対岸)にチャンピオンフラッグを靡かせてくれ!


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2006年11月05日

大宮戦 後記

なんだかmetrocolorsさんのところが、50分の茂庭→文丈の交代の話で盛り上がってたので、いまさらながら自分も考えてみました。スタジアムで見ていたときは確かにオイオイと思ったのですが、あとから中継を見てみると元からあのタイミングで文さんを入れるつもりで準備していたようで、だから茂庭のX印からほとんどタイムラグなく交代できたのでしょう。スクランブルで増嶋を投入するより予定通り文さんを入れてフォーメーションをいじった方がいい、という判断ですね。

だからと言って、倉さんの選手交代に何の異論もないかと言えばもちろんそんなことはない。推測どおり茂庭の負傷がなくても文さんを入れる予定だったとしたら、誰を下げたのか?おそらく、宮沢だろう。後出しでこういうことを言うのはルール違反ではありますが、しかし、あの試合あのタイミングで宮沢を下げていたら、試合の結果は違うものになっていた気はしませんか?

選手交代というものは結果が全てで、同じように平山を後半下げたことが広島戦では敗因としてボロクソに言われ、ガンバ戦ではグッジョブと賞賛されたのは、もたらされた結果が正反対だったからだ。どっちの試合でも平山の出来自体は似たり寄ったりだったのに。本当に難しいね、交代は。簡単に結論は出せないや、こりゃ。

つくづく、コーチとして確かなキャリアがあっても監督という仕事の重みは全然別なのだなあ、と思うころだ。コーチとしてあれだけ豊富な経験がある人でも、監督になればちゃんと新人らしい失敗をするものなのだな、と。こんな偉そうなこと書いたって、自分が同じ立場に立たされれば、適切なタイミングで適切な判断をすることの難しさに呆然とするだけなんだろう、きっと。

"フットボールでは、全ての状況は相手の存在によって複雑化される"
サルトルの言うとおりである。


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20061029 大宮アルディージャ●0-1○FC東京

今日のバンディオンセ戦は夜勤のためすでに不参加が決定。
代わりといってはなんですが、1週間前の大宮戦のレビューをあげておきます。
試合同様中身のない文章ですが、ま、せっかく書いたので、ま、一つどうぞ。

前節ののガンバ戦を見逃すという失態を演じたお父さん。夜勤が意外と早く終わったので、予定外の駒場ツアーです。それにしても、大宮戦が2年続けて駒場というのは納得いかん。大宮公園で東京の試合が観たいですよ。
(後記)もしかして、と思いちょっと調べてみると、現在総工費42億円をかけて拡張工事中とのこと。ベニッシモ!

開始10分前に到着したお父さんは、けっこうな入りのスタンドを見てビックリ。去年はガラガラだったのに。ガンバ戦効果か。これじゃゴール裏はほとんど見えないと思い、大枚2800円也を投入してカテ3を購入。くそー、ヤフオクなら絶対二束三文だったろうに。まぁ、急に見られるようになった試合なんだから、それは言いっこなしだ。
カテ3もバックスタンド最前列から空いてる席を探しても、ほとんど見つからない。だったら二階開けろよと思いつつなおも見ていくと、なんと最前列にポコッと一つだけ空きが!左右に確認し素早く占拠。最前列なんていつ以来だろう?位置も徳永と石川の間ぐらいといい感じ。ポットに入れてきた程よくぬるい烏龍茶で一息ついたら、もうキックオフだ。

1分 エリア右サイドのFKに今野が頭で合わせ、先制。おいおい。ていうかよそ見してて誰かわかんなかった。ゴール裏も一瞬ルーカスコールしてたし。
それにしてもなぁ、スカパーでリプレイみたらどフリーだったもんな。あそこで今野がフリーっていったい…。

前半は東京が活発で、7分のFKから懐かしの波戸が飛び込んだプレーのほかは終始ペースを握る(と言ってもあれも普通なら入ってるところでしょうが)。東京と大宮の差は運動量。序盤2列目からいいフリーランが1、2本あったのに、すぐ消えてしまった。すぐサイドに流れてしまうアリソンとセンターで伊野波にタイトにマークされている小林大悟だけではどうにもならない。サイドの主導権は戸田・石川が握り、好調を維持する馬場憂太氏が冴える。宮沢も上下によく動き、茂庭もしっかりアリソンを押さえ込む。
いいペースでハーフタイムを迎えるが、なんか不安なんだよね。後半運動量が落ちたらポコッポコッとやられるパターンだなぁ。頭から誰か入れてくるのかなぁ。

50分 茂庭OUT→文丈IN 茂庭の負傷退場だが、替わりが増嶋ではなくフミさんって。まっすう、なんかやったのか?CBには今野が入る。
この件、後記をつけました。

73分 石川OUT→ノリヲIN 試合内容からすればノブを入れた方が良かったとは思うが、前節あれだけ活躍したノリヲを使わないとチームの士気が下がる危険性もあるし、仕方ないか。

後半は予想通り大宮のペースだが、あいかわらず攻めが薄い。なんとか守り切れそう。しかし、どっちもグダグダだなぁ。この試合は特に大宮の”老朽化”が目立つ。'01ごろの3-4-3でパンパンとボールを回すかっこいい大宮はどこへ行ったのか。三ツ沢で横浜FCをチンチンにした試合から大宮ファンになり、東京がアウェイのときはけっこう試合見に行ったんだけどなぁ。年齢だけで判断はしたくないけど、スタメンに懐かしい名前が多すぎるような…。

とはいえ、ベテランならではの楽しさもある。後半右サイドに来た藤本と藤山のマッチアップは楽しくて、ゲラゲラ笑いながら見てしまった。お互い手の内は分かっているし、だんだんにベテランがいなくなってくると、より負けたくない気持ちが強くなってくるんでしょう。裏のかきあい、ユニの引っ張り合い、汚く激しく、もちろんテクニカルで面白かった。

終盤はいつ追いつかれるかとハラハラしましたが、ルーカスの懸命のディフェンスもあり、なんとか逃げ切る。野球で言うところの”スミイチ”というやつですか。内容的には確かにしょぼい試合だったけど、倉さんの言うとおり、無失点で終われたのはいいことだ。それがメインの目的ではなかっただろうけど、早めにフミさんを入れたのが結果的には良かったのかも。危ないスペースや人に効果的なチェックをしていた。
川崎戦はこうは行かないだろうけど、なんとかバンディオンセ戦も0点に抑えきってほしいものだ。

今回は自分的には珍しくピッチサイドでの観戦で、けっこう楽しかった。試合全体の流れは見づらいけど、選手の個々のプレーには今まで気づかないところが見えたりもした。戸田と今野が良く走る選手だなんて分かってるつもりでいたけど、1本1本陸上選手のように身体を傾けて、スパイクを地面に食い込ませて、ほんとうに激しい全力のダッシュを繰り返している(特に戸田)。これは本当にすごいことだと思う。あと憂太。上手い選手だけど、間近で見ると改めて上手い選手だ。たまにはこういうのも見ておかないと、高いところからの物言いだけになってしまうなぁ、と感じた次第。

もちろん、素人が試合を見て駄文を書き連ねること自体が「偉そうなこと」なのだが、それでも書く以上は、選手個々は(基本的には)身を削ってプレーしているという当たり前の事実を、前提としてしっかり理解しておかなくてはならない。それがなければ”ただの”偉そうな文章になってしまうから。

11月の連戦は今のところちゃんと見られる予定だけど、どこか1試合ぐらい早出してバック最前列をゲットしてみようかな。


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2006年11月04日

20061022 FC東京○3-2●ガンバ大阪

2週間前の試合のレビューかよ!とか言われそうですが、ハハ、大丈夫大丈夫。俺は気にしてないよ!なにしろ備忘録ってぐらいだからね!

それにしても忙しない2週間でした。まだ修羅場は続きますが、ここにきてようやく一息です。
庶民たちが蟻のように動き回る姿を高層マンションの窓(3階)から見下ろしつつ、ブランデーグラスを片手に2週間前のガンバ戦を振り返ってみる優雅なお父さんです。
え?あーちゃんウンコ?ちょ待って、先にシート引いてよ、シート!パンパースは俺持ってくるから!


前回も引用した野村克也氏の格言「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負けは無し」を地で行く、魔術的で熱狂的で、不思議な勝利。
しかし米国人人妻と夜の銀座でランデヴー(要するに、接待)だったお父さんは、2004年6月の名古屋戦を髣髴とさせる大逆転勝利にまたしても乗り遅れてしまいました。
本当に、何ゆえに、ドボジデ、お父さんにはしょっぱい試合しか見せてくれないのだい、東京?

9時過ぎに帰宅し、オフィシャルで結果を見ただけでニヤニヤしつつ眠ってしまいましたが、翌日MXの録画を見て、頭を抱えてしまいました。
理由は、
ゞ篋造犬磴覆て、東スタに連れてけばよかった・・・!
△覆鵑如△海瞭睛討脳,討燭鵑世蹐Α

それにしても、わからないことだらけのこの試合、”大人並みの”脱糞を終えた娘の相手をしつつダラダラ振り返ると、

序盤は東京の中盤からの飛び出しをガンバが捕まえきれず、石川、梶山がたて続けにファールで止められる。また、中盤の寄せがよくガンバがたびたびのバックパス。でも、それで終わらないところがガンバのいいところ。一旦戻して逆に振りサイドから中に入れ、落としを目掛けて、中盤の底から橋本がロングランなど、多彩なパターンがある。

しかし、
11分 東京エリア左でマグノアウベスがキープ→フジが付くが、横にサポートに来た加地をダミーに使い、戻すと見せかけて反転し柔らかいセンタリング。マグノをマンマーク気味にケアしていたはずの伊野波がセンターでクリアに行くが頭を越され、播戸が胸トラップからニアサイドにシュート!土肥ちゃん右脇を抜かれてまたもやの先制点を許す。

23分 左サイドでルーカスのポストからチャンス。梶山、戸田がからみ、最後はルーカスがシュート。
平山はゴール前でのポジショニングがいい。7分のチャンスといいシュートを打てるところにはいる。

24分 ここまでイマイチだった二川に浮き球のナイスパスを通され、マグノに決められる。
うーん、決定力がある、なんて抽象的な言い方はなるべくしたくないけど、そうとしか言いようがない…。実質2チャンスで2点だもんなぁ。

38分 前半を象徴する拙い攻め。梶山ドリブルで上がるが、FW、SHが同時にポジションを上げるためパスが出せないままスペースが消える。
このパターン多いなあ。サイドハーフが前に張り過ぎて4トップ状態。SBも頻繁に上がるが、人多すぎでサイドのスピードが生きない。

前半全体の印象は、なんか不思議な感じ。内容はいつも変わらず、大して良くないのだが、先制、追加点と失ってもペースが変わらず淡々と、しかしあきらめないマラソンランナーのようなサッカー。
それにしても終了間際のシュートは決まらなくて良かった。


後半に入ると、序盤は試合を決めるべくガンバが序盤から波状攻撃を受け続ける。
ガンバの攻めは「目的のある攻撃」という感じ。縦に出すための横パス、二川の飛び出し、橋本の押上げと効果的なミドル。どうやって点を取るか、ということをボールに触る全ての選手が意識して、そこから逆算したプレーを局面ごとに選択できている。

しかし、ディフェンス陣が粘る。茂庭もマーカーを捨ててカバーに入るタイミングが良くなった。

48分 中央でドリブルでタメるルーカス→左サイドを上がったフジに出すが、ドリブルで絞った後ルーカスに戻すところをカットされ、一気にバンドに渡る。
49分 土肥ちゃん、播戸へのロングボールに出るかステイか迷う。危なかった。

54分 平山OUT 憂太IN ルーカスの1トップに。

さて、ここで問題の平山です。以下たたんでます。

61分 茂庭上がるがセンターサークル付近で横パスカットされカウンター食らう。フジを中心に何とかしのぐ。
62分 カウンターから二川に素晴らしいミドルを食らうが、ポストがGJ。

東京に持たせて中盤の底で奪い、カウンターを当てるガンバのプランにハマるが、余裕を持ちすぎたガンバが決めきれない。まあ、時間を消費するのが一番の目的だから、このまま試合がクローズすれば問題ないといえばそうなのだが、この強者ならではの「絵を描いた試合運び」が結局は敗因となる。

思いがけず、憂太がいい。
持ち前のキープ力が生き、ルーカスが前でプレーできるようになる。本当にコンディションがいいみたいだ。運動量も上がってきた。デビュー当時は本当に細くて心配になったけど、身体も大きくなって当たり負けが減ってきたし、人を走らすばかりでなく自分も走るようになって、どんな状況で入っても向かっていく気の強さが生きるようになってきた。以前は自分は動かないくせに、やたら”キラーパス”ばかりを出して、見ていてイライラすることもあったから。
大人になったなぁ。こうやって生え抜きの選手の成長を見られることは、クラブを応援する者の特権的な喜びの一つだ。

そして、後半中ごろに、試合の明暗を分けた両者の選手交代
64分 戸田OUT→ノリヲIN
72分 播戸OUT→前田IN

確かに、播戸をターゲットにしたガンバのカウンターが消え、左サイドにイケイケのノリヲが入ったことが試合を分けた要因の一つではある。
しかし、やはり、この試合を動かしたのは、今野だ。
中盤からのフォアチェック、その後のフォロー、エリア内やコーナー付近まで駆け戻ってのカバーリング、さらにボール奪取後には一転し、オフェンシブハーフやFWを追い越してゴールを目指すダッシュ。この今野の静かな闘争心が、普通なら淡々と進み淡々と終わったであろうこの試合の流れを引き戻していったのだ。ノリヲの活躍は喜ばしいことだし素晴らしいプレーだったが、MOMはやはり今野に与えられるべきだろう。
今の東京は今野一人でサッカーをしていると言ったらさすがに過言ではあるが、今野におんぶに抱っこ、ぐらいは言われても仕方がないだろう。いま今野が移籍したらと思うとゾッとするが、かといって、この選手がヨーロッパでどのぐらいのプレーを見せるのか見てみたいのも本心で。2010年から逆算すると、今シーズン終了後か、来シーズン途中('07〜'08開始時)ぐらいがタイムリミットだと思うのだが、今野はどうするのだろう。


さて、ここから先はサラッといきましょう。

77分 今野のゴールで1点差。生で見てたら燃えたでしょうね。
81分 ノリヲのタイガーショットで同点。生で見てたら爆発したでしょうね。
84分 イシの天使トラップから悪魔の逆転ゴール。生で見てたら発狂したでしょうね。

89分 絶好の位置からマグノのやたら時間のかかったFK。遠藤がいたらマジやばかった。生で見てたら…


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さて、ここで問題の平山です。

長くなったので別エントリにしました。
湯浅健二氏のコラムでボロクソに言われ、U-21合宿でもイマイチだったことから救世主から一転、前線のフタ扱いされてますが、これどうなんでしょう?
たしかにこの試合の平山は、良くなかった。さほど動きのバリエーションがある選手ではないのに、相手の最終ラインと一緒に動いていたのではパスの出しようがない。でもさ、こんなのいつものことじゃん?仕様でしょ、平山の。動かずにポストでクサビを待ち、クサビを他の選手にリターンしたら、ノッソリ反転してエリア内で再度待つ、というのが平山のプレーなんだよ。「流れを変える選手」というと、大体は活動的で、気合を前面に出すタイプの選手のことだけど、東京の場合は大体の選手が「活動的で、気合を前面に出すタイプ」だから、一人ぐらい「地蔵」を置いといたほうが安定するんだよ。大抵のチームの悪いときというのは、チームがばらばらでみんな動かない状態が多いけど、東京の悪いときというのは、みんなが焦って走り回って底なし沼に沈んでいくパターンが多い。だから、平山の「ディ運動量」が必要なんですヨ!(湯浅風に)

問題はむしろ、そんな平山の扱い方に慣れていない周囲の方ではないかと思う。あれだけ動かねえ奴にバカ正直にクサビ入れてりゃ、そりゃカットされるっつうの。この辺の問題は、平山加入以前からのものだと思う。我がチームは以前、ササ・サルセードという南米屈指のストライカーを擁しておりましたが、結局使いこなせず手放すことになった。ストライカーやポストマンというのは、その特性上どうしても相手の最終ラインと同じような位置でプレーせざるを得ない。そこに効果的なボールを入れるためには、中盤との連携が不可欠になる。仮に今、広島の佐藤寿人が東京に来ても、期待されているような活躍は難しいと思う。最終ラインに影のごとく同化し、一瞬のタイミングで裏に流れる動きは、パサーが理解していなければ全てが徒労に終わる。もちろん、FWも自分の動き方を理解してもらって、それに合わせたボールを出してもらう努力は常に怠ってはならない。それは、FWの重要な能力の一つだ。その辺は難しい問題で、結局は平山だけ、中盤だけが悪いということではなく、平山を生かすプレーをみんなで考えましょうね、ということです。

なんてツラツラ書いてると、こいつどれだけ平山マンセーなんだ、とか言われそうですが、湯浅氏に言われるまでもなく、俺だって国見のときの平山なんか別にどうでも良かったよ。ヘッドにこだわらずなるべく足で決めようとしたり、背の高さに頼らず自分に課題を与えてプレーしているところには好感を持ったけど、それでもフィジカルに過度に頼ったプレースタイルだったことは否めないし、それだけではJでも成功を収めるのは難しいことは過去の”超高校級ストライカー”たちが証明している(マツナァミ、フナコォシ、…、タハァラ)。
個人的な好みにおいても、好きな選手というのはなんと言っても、折れないハート、弛まぬ意思で走りまくってチームを支える選手とか、抜群の読みとあきらめない走りが生む間一髪のカバーリングでチームを救う選手とかなので、平山のスタイルは全然自分のツボではない。

では、なぜ平山をかばうのか?それは平山はもう東京のファミリーだから。そんなの当然じゃん?まあ別に平山だけが特別なわけではないんだけど、持ち上げるだけ持ち上げてちょっと悪いと手の平返しとかはもういいよ、ということです。
平山はもう”うちの子”なんだから。


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2006年10月16日

20061015 サンフレッチェ広島○5-2●FC東京

名古屋でもらった勝点3を広島に置いてきた敗戦。
来年も仲良く一緒にJ1でやろう、ということなのか…。

前半、よいリズムの時には全体がコンパクトで、DFがハーフラインまで押し上げルーズボールを拾ってまた前線に供給し、平山のポストと両サイド、そして今日は”起きていた”梶山が不安定な広島の3バックを揺さぶり続けた。
9分にジャーンが久々のゴール!GK下田のミスといえばミスだがきっちり決めたぞ!よかったな!でも、ゆりかごダンスできたんだから、もう落ち着いてディフェンスに専念してくれよ。
そして!梶山のかいしんのいちげき!ルーズボールをピタッとコントロールし、右に向かって短いドリブルでコースを作りつつ左手でDFを押さえ込み、そのまま完璧なコースでミドルを左ネットに突き刺す!アンタ、本当にすごいよ。起きてるときは・・・。

それが、21分に佐藤寿人にオフサイドのように見えるアンラッキーなゴールを許してから、徐々に広島にペースを握られる。それでもいま一つピリッとしない広島のおかげで前半は1−2で終了。この時点では何とか逃げ切れるかな、と思っていたのだが…。

後半開始からペースを取り戻すためか、平山out ルーカスin。しかし、これが裏目に出た。
いつも思うのだが、平山に前線からボールを追わせることにどのくらいディフェンス的な意味があるのだろうか。平山のチェイシングなんて、はっきり言って屁の突っ張りだ。もちろん対面のDFがフィードしようとする時にコースを切るぐらいは”人として”当然のことだが、アマやルーカスのようなチェイシングなんてさせても無意味だ。そりゃ”来日時”よりはコンディションが上がり、徐々に動けるようにはなってきたが、もともと走力がある方ではないし、その長所は身長とキープ力を生かしたポストプレーなのだから、センターで張らせてあまりポジションを動かさないことはある程度必要なことだ。つまり平山は動けないけど、あまり動かれても周りが困るのだ。前半、明らかに平山は効いていた。

森崎(浩)
「平山のところでマークがルーズになっていた。だから、彼をフリーで前を向かせてしまい、そのために2列目の飛び出しを許してしまった」

倉又監督
「平山も守りに追われるようになったので、ルーカスを入れて前からの守備を要求した。
”Q:平山の交代は、コンディションの問題か?” それはある。最後はミスも多くなった」

動けなくても守れなくても、電柱は立っているだけで起点になりうるし、相手にとっては邪魔なのだ。電柱を失い、東京の猟犬たちは小便をかけるターゲットを見失ってしまう。しかしポイントがないのに闇雲に走り回るため、徐々にチームのバランスやポジショニングがずれ、みんな頑張っているのに点の入る気配ゼロ→そのうち疲れてカウンターで沈没、という”敗北の方程式”にはまり込んでいく。梶山のシュートが入っていたら、途中から入ったイ・ハンジェが確変してなければ、戸田がオフサイドじゃなければ、ジャーンのPKを取ってくれればetc、すべて結果論だ。ありえない負けであるが、「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負けは無し」。ノムさんの言うとおりである。

動かない平山を下げて動きすぎるルーカスを入れることで全体が間延びしてしまったこと、せっかくカウンター主体のチームを相手にリードしていたのに自分たちから仕掛けたことで、サイドを中心に相手においしいスペースを与えてしまったこと。これらは倉さんのミスだと思った。しかし、監督、選手の試合後のコメントを読むと、そう単純なものではないらしい。というか、もっと深刻だ。倉さんのミスだけならまだその方がいい。

攻守のキーマンである二人のコメントを見ると、

茂庭
「中盤と前線、ボランチとDFのコミュニケーションがもっと取れれば、プレスに行かないなら行かないでベッタリ引いて我慢する時間帯を作れて、もっと東京らしい粘り強い守備ができたと思う。全体的にゾーンが伸びてしまい、個人個人で守備をし始めて、簡単に崩されてしまった。」
石川
「今日は、引き過ぎてしまった。勝っていたのに相手にあわせてしまって、やられた感じ。(中略)僕らが勝っていたので、もっと守備も攻撃も主導権を握ってやればよかった。(中略) 僕や戸田さんは、頑張るところが違っていたような気がする。守備で頑張っていた。なぜ勝っているのに、守備で頑張らなければいけないのかな、と思う。もっと前で頑張ってもいい。僕らの持ち味は、前でやることなんで。」

バラバラである。
攻めるのか、守るのか、勝ちにいくのか、引き分けでいいのか、持たせるのか、プレスに行くのか、行くなら前線からか、低めの位置からか。これらの指針がはっきりしないのだ。もちろん、ピッチ上でこれらを実際に判断し実行していくのは選手たちだが(だからここ最近はフミさんを先発させているのだろうが)、そのベースとなる監督の方針が試合毎に揺らいでいては、前と後ろの選手の考えがズレるのは当然だろう。

6連敗中のほとんどのゲームと同じく、カウンターのチームにこちらから仕掛けて墓穴を掘った試合だが、リードしていたのはこちらである分、東京の”サッカーの下手さ”が際立った試合。この先、チーム状態がもっと悪化するかもしれない、そんな予感もする試合だった。
杞憂に終わればいいけど…。

最後にレフリングについて。
不満は、ある。特にスタジアムで見ていた人たちにとっては発狂ものの判定の連続だったろう。真横からのリプレイがないため断言はできないが、寿人の1点目はオフサイドだと思うし、ジャーンがエリア内で倒されたプレイも本来はPKだろう。しかし戸田のオフサイドは残念ながら正当な判定だと思うし(とはいえ、点差と試合展開を勘案すればあれは見逃してほしいものだが)、全体を通してみれば”東京に不親切な判定”ぐらいだろうか。レフリーのせいで負けたとは、恥ずかしくて言えない。寿人を途中交替に追い込んだジャーンのカニ挟みは見逃してもらってるし。

ん?ということは見逃しの多いレフリングだったということか。見逃してるなりの一貫性があったからゲームは崩壊しなかったのだろう。Georgeにも見習ってほしい、「逆らう奴は皆殺し」な世界のOKADAのナイスジャッジでした。イエー。


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2006年10月09日

20061007 名古屋グランパスエイト●1-2○FC東京!

そうだよ、これが見たかったんだ、やればできるじゃねえか。
10分ぐらいからから涙腺が緩み始め、35分ぐらいにポタッときた。
不覚にも、ちょっと泣いてしまった。
勝ったことにではなく、東京のサッカーが見られたことに。

もちろん、勝ったからといって課題が消えたわけではない。あいかわらず山積みである。引いて守ったことや、選手交代のまずさ、終了間際の露骨な時間稼ぎに疑問を感じた人もいるかもしれない。でも、やっぱり、あれは東京のサッカーだった。自分の義務を果たし、仲間を信じ、懸命に走る東京のサッカーだ。

見てないけど、どうせ3流スポーツ紙は”平山効果で連敗脱出!”なんて書きたてているんだろう。もちろんそんなものはない。東京が連敗したのはチーム内の「良い循環」が崩れたからで、これはとても一人の選手の力で改善するものではない。しかし、平山が先発することで副次的にもたらされたものがバランスを改善した可能性はある。

つまり、

献身的に動くルーカスが出場できず、運動量の少ない平山がセンターにいるため、トップの無闇なボールチェイスがなくなった。

センターサークルちょい相手側ぐらいまでチェイスの開始位置を下げ、深追いもしなくなったため、中盤のポジショニングが安定し、厚みを増した。

中盤に数的優位が生じ、クロスやミドルのキッカーにプレッシャーが掛けられるようになった。また、サイドバックやボランチがスクランブル的なカバーリングに忙殺されることも少なくなった。

相手FWにいいボールが入りにくくなったことや、次のプレーやコースの選択肢が減ったことでセンターバックが最終局面を読みやすくなり、中央で人中心に守れるようになった。

ゴール前が安定することで中盤が下がりすぎる必要がなくなり、相手ボールをカットした後、より高い位置、より多い人数で仕掛けられるようになった。

こんな感じか。要はコンパクトなサッカーが出来るようになったということなのだが、もちろんプレスの位置を深くし、ディフェンスの意識を高めたのは監督だろう。苦肉の策という面はある。しかし、一番重要なのは攻守が一体となってお互いに補い合う「良い循環」を取り戻すことで、そのためにはまずディフェンスに重心を置いてチームの意思を統一していくことだ。それが改善していたのがこの試合の一番の収穫なのだ。それは平山や茂庭、ジャーンといった特定の選手だけがもたらしたものでは決して無い。もちろんまだ完璧とは言えないが、2004〜05年の好調時のような、人が湧くがごとき魂のカバーリングさえ戻ってくれば、点なんかそのうち入り出す。豊富な運動量と、的確な状況判断と、強い意志でフリーの3人目、4人目を作ること、そこでの攻守の違いはディテールの差異に過ぎない。あとは藤山のスライディングや戸田のシュートに一喜一憂するだけだ(笑)。

できれば無失点に抑えたかったが、それは贅沢だと分かっている。全体を通じての出来は、正直名古屋の方が上だった。失点のシーンそのものはオフサイドだったと思うが、それ以外の決定機を名古屋が決め切れなかったのだ、1失点ぐらいは仕方ないだろう(オフサイドになった前半の大森のクロス→中村のボレーは素晴らしかった)。

それでも、勝ちは勝ちだ。こういう試合をドローで終わるか勝利で終わるかの差は大きい。バカ営業のチョンボの尻拭いに忙殺され、3連休を潰されても、仕事中に思い出してニヤニヤし、明日もがんばろうかな、と思える、そういう試合だった。
それに、周囲にたかる有象無象どもなんか関係なく、新しく加わった仲間の、初めてのゴールは素直に嬉しかった。

平山、ようこそ東京へ。もう看板は蹴るなよ(笑)。


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2006年10月01日

20060930 FC東京●1-4○アルビレックス新潟

なんだか久々な感じの東スタでの試合は、なんとも言いがたい敗戦。
連敗中のほかのゲームでは何回同じことするねん、という感じだったけど、この試合では、新しいアイディアを盛り込んだサッカーを一応はしていただけに、これは本当にヤバいかもしれないと多くの人が思ったのではないでしょうか。

梶山、ジャーン、イシまで外し、中澤、平山、宮沢!そして!お父さんの栗澤が先発。さらに戸田をいつもの左サイドではなく平山との2トップに採用。おお、いいんじゃねぇ、倉さん密かにこれ読んでんじゃねぇ?とお父さんのテンションも間違った方向にヒートアップ!

新しく先発した選手たちは悪くなかったと思う。宮沢は縦のロングボールだけでなく早いスルーパス、効果的な横パス、サイドチェンジでよく攻撃を組み立てた。今野のサポートと、ボールを引き出す戸田の効果的な飛び出しもあり、久々に宮沢らしいプレーが見られた。それでも決められないのは戸田の”仕様”ということで。

クリは逆にちょっと残念だった。せっかく戸田のポジションに入ったのだからもっとゴール前に入り込むプレーが見たかった。お前のシンプルなパスとかパス&ゴーとかは梶山にはないプレーなんだから。
あと、中澤。気にすんな。お前だけが悪いんじゃねえ。こういう日もある。次がんばろう。がんばれば、また次は来る。

そして平山。うーん、いらねえとか言ってごめんな。先制点の起点となった落とし以降、目に見えてボールが集まりだしたもんな。走るたびに”ドスドス”という空耳が聞こえたが、適当にクロス入れても落とせる高さと、懐の深いキープ力が攻撃の起点となった。ディフェンス陣も助かったと思う。ボールを追うだけが前線のディフェンスじゃない。入れたボールを簡単になくさずしっかりキープできることは、チームの体力や気持ちの面では非常に大事だ。こういうターゲットマンと組ませてやれば、ササもすごいことになったんじゃねえの、と死んだ子の歳を数えてみる。

10分の先制点は素晴らしかった。土肥のフィードを平山が落とし、戸田が突っ込んだこぼれ球を川口が久々のノブゴール!待望の、待望の、先制点!
意図したとおりのゴールを奪取し、久々の東京らしい鋭い攻めを見て、抱き合う平山、戸田、ノブの三人を見て、しばらくなかった感動に包まれたお父さんと24135人(米サポ含む)だったのでした。

しかし、その喜びも2分間だけ。12分に追いつかれると、17分に逆転を許し、後半さらに2点ぶち込まれて終了。どうしましょうね、これ。

自信がないことが、すべてを悪い方向に回転させているのだろう。
ドリブルで仕掛けてくる相手に誰もアタックに行かず、ズルズルとラインを下げてしまうこと。ゴール前で簡単にフリーの三人目を作ってしまい、簡単にそこに通されること。エリア前で簡単にミドルを打たせてしまうこと。みな、ディフェンスに自信がないことの表れで、相手にしてみれば、これなら多少無理でもチャレンジしてみようという気になる。で、決められてまた後ろ向きな気持ちになる。

4トップにも同じことが言える。一見ディフェンスまで削ってFWを入れるって積極的に見えるけど、怖さの裏返しにしか見えない。て言うかこのオプションってちゃんと練習してるのかって思う。ボールを取ったらどこに出して、そこから誰を目がけて上げるのか、そもそも4トップで誰がどうポジショニングしてどう動くのか、それを全く決めず、練習もせずでは、ゴール前に人が多すぎて混乱するだけだ。

いっそのこと、マンツーマン+スイーパーにしてみたらどうだろう?
いや、ギャグじゃなくて。誰が誰を見るのか、あるいはどこを見るのかちゃんと決めてんのかって感じじゃないですか。誰が誰に付くのかはっきり決めて、対面の相手には絶対負けない、個人の受け持つタスクを明確にして絶対にそれを達成させること。その積み重ねでしか、組織の力は向上しない。組織もまた個人の集まりなのだから。その点を無視して、組織を組織として抽象的に語っても、結局はあいまいな精神論に終始してしまうのではないだろうか。
だったら、30年前の古いスタイルでもいい。一人一人が一生懸命に自分の仕事に取り組むサッカーの方が俺は見たいよ。

あと、長く中位の下に沈み、モチベーションをどこに置いたらいいのか、という話をチラホラ聞くけど、冗談でしょう?
まず、残留すること、そして!11・26決戦があるじゃないですか!最後までもつれそうな気配濃厚な今年の優勝戦線。浦和のクソッタレに最後っ屁をひっかけてやろうって思わない?去年のセレッソはちょっとかわいそうだったけど、浦和の優勝を自分たちが阻止したら最高じゃないですか。ある意味、優勝より嬉しいかも。
それができれば俺は別にJ2に落ちたっていいぜ!
東スタでレッズに優勝決められるよりはマシだ。

待ち遠しいです、33節。それまでにガッチリ守備を鍛えておこう。
トキョナッチオでゴールに鍵を掛けろ!(もうヤケクソ)


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2006年09月25日

20060924 鹿島アントラーズ○3-2●FC東京

前半は久々にかみ合った試合。
それはなぜか?鹿島の方が強くて、なおかつこういうサッカーをしてほしい、というサッカーを鹿島がしてくれたから。

相手がどこでも自分たちのサッカーを変えない。立派なことだと思う。しかし、今の東京はそういうことを言える立場ではない。セレッソ、甲府、京都と順位が下の3チームに連敗したときも、相手は降格争いに絡んでいてどうしても勝ちたいのだから、引いていれば相手から攻めてくるし、そのアタックを受け止めれば相手の後ろには東京の大好きなスペースが広がっている。そこへのカウンターを繰り返せば自然に得点が入るのに、自分たちから仕掛けて行ってしまう。相手にしてみれば願ったりである。京都なんかウハウハだったろう。守って外国人FWに渡してカウンター、というオプションしかないのに、そのパターンが最も有効に働く試合展開を東京からしてくれるのだから。4連敗の内容はいずれもやらずもがなの先制点を献上し、さらに焦って攻め立てるところにカウンターを当てられて失点を重ねるパターンだった。

この試合は、鹿島が序盤から前へ前へ攻めてくる。守備はCB2枚だけの「負けてるときの東京」状態。上がりっぱなしの両SBの裏を突き、東京が形を作る。東京のやりたかったサッカーである。トップ下から前に進出する梶山が良い。ボランチを二枚ともディフェンシブな選手にしたのが奏功したのだろう。今野もコンディションがよく、前に後ろに走り、パスを出した後も止まらずに相手の嫌がるスペースに入り込む(これもいつものことだが、なぜこの動きを今野以外の選手はやらないのだろう?)。

しかし、またも先制点を失う。ボランチとDFの間のスペースでフェルナンドをフリーにし、グラウンダーのミドルを決められる。うまいシュートだったし、土肥の死角にも入った不運な失点とも言える。だが、失点は失点だ。この1点が試合の流れを決定した。伝統的に堅い守りからの早い攻めを得意とする鹿島に先に点を許しては圧倒的な不利に立たされる。

前半は0-1で終わったものの、後半はCKからフェルナンドにさらに2ゴールを決められて0-3。その後梶山、今野のゴールで1点差に追い上げるがさすがに同点は無理。スコア上は惜しかったように見えるが、4月の千葉戦同様、スコア以上の完敗であった。2点目がなければ、梶山のヘッドが決まっていれば、最後のクロスが届いていれば、それらはただの結果論に過ぎない。

このチームには学習能力というものがないのだろうか?カウンターのチームが先に失点すれば、勝つ確率はかなり低くなるということがまだ分からないのか?あるいは、自分たちはカウンターのチームだという認識がないのだろうか?おそらく後者だろう。監督、選手が”先制点に気をつける”というコメントをするところをほとんど見たことがない。今の東京はオフェンスがまったく計算できないので守らなくてはならない。スキルの低いボクサーがパンチを振り回して突進することをオフェンシブとは普通言わない。

守備を固めてカウンターを狙う情けないサッカーなんかしたくない?私もそうだ。しかし、現状ではそれは避けられない。50円しか持っていないのだから、100円のアイスは買えないのだ。理想を持つのは重要なことだ。理想がなければ進歩はない。しかし、正確な現状認識はそれに増して重要だ。自分が今どんな状態なのかが分からなければ、理想を実現するためにあと何が必要なのかも分からない。

東京のやりたいオフェンシブなサッカーは、今の東京にはできない。それは動かしがたい事実だ。今日の鹿島が良い見本だ。強行日程の中、ベストのメンバーが組めなくても、そこそこのサッカーでも取りこぼさない。運に助けられたとはいえ、自分たちの時間帯に決め切れる決定力がなければ、オフェンシブなサッカーはできない。攻め込んでもゴールに押し込めなければ疲労がつのり、相手に逆襲される危険が高くなるだけだ。

オフェンシブな、魅力あるサッカーをやるためには、まずそのベースになるディフェンス(というか、そのベースになるチーム全体の共通認識)を再構築しなくてはならない。そのかわり、攻守一体となった共通認識ができれば、高い位置でボールを奪い、素早く仕掛ける「東京のサッカー」はできる。そこに近道はないのだ。

というわけで、今日の試合についての細かな感想はない。
根幹を同じくする現象の枝葉について語っても意味はないからだ。


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2006年09月18日

20060918 TEPCOマリーゼ 3-3 TASAKIペルーレ

我らがFC東京さんは4回続けておんなじことやって4連敗。
みなさん書く気を無くしてらっしゃるようで京都戦に関するエントリが少なめですが、私も同じです。ほんと何回同じことやるねん。
いずれも勝てた、もしくは勝つチャンスがあった試合だけにガーロ時代より腹が立つ…。清水はまだしもセレッソ、甲府、京都に3タテ食らうって3連勝より難しくないか?

そんなお父さんのフラストレーションを晴らすべくサッカーの神様が派遣したエンジューウたち(氣志團風に)がTEPCOマリーゼ。なでしこリーグ所属の東京電力女子サッカー部ですが、袖のTEPCOマークは東京と同じだけどユニフォーム、エンブレムともにもろマルセイユで、しかも本拠地は福島と、将来的にも提携の可能性は薄そうな感じ。

このマリーゼの皆さんが、なぜか等々力開催で強豪TASAKIを迎え撃った試合が、人知れずMXTVで生中継されていたのでした。しかも解説はヒロミと大竹奈美の2トップ。途中のCMはすべて東電。HPを見ると、選手はほとんど「福島第一原発」勤務と、東電のちょっとダークな面を想像してしまう豪華さ。
ちなみに入場料は無料で今日の入場者数は6000ちょっと。これは記録的な入りなんだとか。徐々に認知度の向上している女子サッカーですが、商売として成り立つにはまだまだ時間がかかりそう。

さて、かんじんの試合ですが、これがけっこう面白かった。
いい加減HDDレコーダーの中身を掃除せねば、と取説片手にTVの前で発狂寸前だったお父さん。青赤野郎なら当然デフォルト設定のMXからいつもの通販番組に続いて始まったのがこの試合。ふーん、と思いつつ見るともなしに見ていると、0-1で前半終了。
相手がTASAKIじゃなぁ、と思いきや、後半に入りマリーゼが逆襲。同点ゴールは正直見てなかった(エェ!)が、お父さんイチオシの鮫島選手が逆転ゴール!しかしリプレイ出ず!さらにメチャメチャ氣ィ強そうな大田区出身の丸山選手が、カウンターからのロングボールをゴール右前で受け、左足のキックフェイントでGKとDF2人を滑らせると、切り返して右足で冷静にファーポストギリギリに流し込むビューティフルゴール!さらに!実況&大竹の失笑も物ともせず「前半は雨だったからダメだったんだね!」を連発するヒロミ!
一丸となってTASAKIの反撃を必死でしのぐ姿がさらにいい。左サイドを必死で上下する鮫島さん…。
おおおぅ こ、これが、”萌え”って感覚なのぅ…!?

その後、たて続けに選手を入れ替え(35分ぐらいまで一人も交代を入れてなかった…)、相手コーナーでキープし必死に逃げ切りを図るが、ラスト10分ぐらいで1失点、さらにロスタイムに山本絵美@なでしこジャパンにロングループをブチ込まれ、チーム的にはけっこう立ち直れないドローに終わりましたが、第三者のお父さんは十分満足でした。

初めてなでしこリーグを見た素人の感想を思いつくままに挙げると、まず45分ハーフは長い。あとフィールド広い。サッカーのスキルよりフィジカルに勝るチームが勝つことは男子でも往々にして生じますが、選手の平均的な体力と、時間・空間の大きさがマッチしていない分フィジカルに勝るほうがより有利になるし、35分過ぎはかなりグダグダになるので、競技としての魅力や公平性を保つためにも要見直しだと思います。

しかし、キックの精度は高い。あと決定力高い。これはビックリ。鮫島のゴールもニアの難しいところだったし。オリンピックの時だったか、川上が右サイドから正確なクロスをビシビシ上げるのを見て、うめーなーと思っていましたが、女性だから丁寧って訳じゃないだろうけど、女子選手って全体的にキックがうまいみたい(もっとも、そんなに寄せが厳しくないという面もあるにはあるのですが)。FWも決定機が3回あれば1回は決める、ぐらいの印象がある。ドイツのときも、荒川にチン子がついてればいいのにって30%ぐらい本気で思いませんでした?

レシーバーやオフボールの選手がどんどん動くし、トラップとキックがうまいから短いパスがけっこう繋がって、フィジカルとスピードでは男子サッカーに劣っても冗漫な印象は意外と薄い。キック力が低いことが逆にいいのかも。クリアのときなんかも、男子なら腰をグイッと回転させて一発で前方に蹴るボールを、後ろに下げて後ろの選手がロングフィードする場面が多かった。たぶん女子サッカーの基本なんだろう。男子より手数が掛かる分、正確さが重要で、それがキックやトラップの基礎技術を向上させていると。

走ってはいるが意図がなく、チームとしての連動性を欠き、さらにやっと作ったゴール前のチャンスを湯水のごとく浪費し続けた東京の4連敗を見たあとでは非常に新鮮でした。

ハマる人の気持ちがちょっと分かります。面白いです、なでしこリーグ。


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2006年09月12日

約15年ぶり(推定)

ヒマラヤって十回言ってみ?ひまらやひまらやひまらやひまらやひまらやひまらやひまらやひまらやひまらやひまらやこないだ東京が獲ったFWは?ひ・ら・や・ま!ブブーワシントンだよ!

・・・。

いかがですか?お父さんが約15年ぶり(推定)に作った十回クイズの味は?
秋雨がアンニュイな雨音をたてるJAZZYな夜もクソまみれ。
もうこんなところに来るんじゃないぞ、そう言って貴女の肩を優しくポンと叩いてやりたい、そんな気分のお父さんです。

ヘラクレスをクビになる、と聞いたときもまさか東京に来るとは思わなかった平山@でっかいの、あれよあれよという間に小平上陸ですね。いるいらない賛否両論ですが("否"が優勢なのは触れないでおく)、どっちでもいいですよね。これはみんなそうなんじゃないかな。才能は誰もが認めるところだけど入団までのプロセスが悪すぎるし、FWの駒は足りてるし、そんなことよりチームの成績の方が差し迫った問題だし。
私のスタンスは”くれるなら貰う”し”頑張るんなら応援する”です。これもみんなそうだろうけど。

とりあえず頑張れ、平山。
あと「FWがいっぱいいるチームはイヤだ」なんて、もう思っても口にするなよ。
21歳ってもちろん若いけど、逃げる癖が身についたら5年も10年もあっという間だ。
でも「一つのところで頑張る」ことをテーマにして選んだのなら、東京はベストチョイスだ。


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2006年09月10日

20060909 FC東京●1-3○ヴァンフォーレ甲府

清水、C大阪と連敗後、15位の甲府と対戦。んで、負け。
内容は3試合ともに同じですね。よく走ってて悪くないんだけど、決めきれないうちにポコっと入れられて、終わり。
でもって、ヒロミ時代の連敗と同じく、具体的な策が思いつかないんですよね。

選手のやる気が、とか、ポジショニングが、とかいうと具体的っぽいけど実は具体策じゃない。うまくいってるときはあらゆることが勝手にいい方に回るけど、うまくいかないときはその逆。そんなチームとしての循環、バイオリズムが良くないということを別の言い方に置き換えているだけで、じゃあどうすればそれを打開できるのか、というと、こうすればこうなるというような具体案って実はない。どんなに優秀なコーチでも経験豊富なコーチでも、修正案?それはケースバイケースだと答えるような、非常に難しい状態だと思うのです。
これは実は倉さんが監督になってから始まったことではなく、ガーロ時代から継続していた現象で、ガーロの解任は別にガーロの能力にダメが出たわけではなく”悪い流れ”を変えるため、というニュアンスが強いように見えました。だからこそ(どんな中身でも)勝つことが重要で、千葉、福岡に勝ち”良い流れ”が育ち始めた矢先に清水に負け、さらにセレッソにはおそらく選手たちもなんで負けたんだろ、と思うような内容で負けてしまい、昨年前半のような「みんな頑張っているのに結果が出ない」状態に再び陥っている。
だからこそ、いまさら言うても仕方ないですが、最低でもセレッソには勝っておきたかった。

取り組むべきは失点を減らすこと。守備崩壊、と言われてますが、ボランチから後ろに負担が掛かりすぎる今の攻撃を一旦抑え目にするべきでしょう。もともと積極的なサイドアタックといえば聞こえはいいけど、センターにヘディングで勝負できるFWがいないのにいたずらに深く切れ込んでクロスを上げるだけでは、自分たちより弱い相手からしか得点できないのはわかっているはず。甲府戦でサイドからのチャンスメイクができたのは単純に甲府のDFが弱かったからで、それでも決めきれないのだから、このパターンに固執する理由はない。
え!だから平山を獲る!? あまり対策になってない気が…。

まずは得点より無失点を目指したい。極端に前掛かりなアタックを90分続けても、一本調子なパターンはもう通じない。去年通用したのは、それが去年だったからだ。ボールをどこで誰が奪いに行くのか、イメージを統一することが大切。それがないから、前から追ってもボールを囲い込めず、ボランチから後ろがオフェンスに主導権を握られ、対症療法的な個別のカバーリングを破られて失点するパターンがリプレイのように繰り返されるのだ。選手個々に敗戦の理由があるわけではない。昨日だって藤山やジャーンのせいで負けた訳ではない。だから、茂庭や今野が復帰すれば、という論には全く同意できない。彼らがいれば勝てるのであれば、システムそのものが個人に依存しすぎたものであるということだし、代表入りした茂庭や、酷使され続ける今野が負傷するのなんか十分に想定できる事態だ。むしろ今野なんか重大な負傷をする前に休めてよかったと思うくらいだ。あれは日本の宝だよ。

選手個人の批判をする気はないが、梶山があまりやる気を表に出すタイプの選手ではないのは分かっているし、見た目よりはずっと走っているのも分かるが、今のチーム状態にはフィットしていないようだ。もっと運動量があって守備力のある選手を先発で使い、後半に梶山を入れて勝負に行く方がいいのではないか。2枚のボランチのうち、1枚がほとんど攻め残っている状態では、浅利が組んでもフミさんが組んでも、今野が組んでも同じことだ。

それと、ジャーンは一体どうなってしまったのか?ジャーンといえば身体能力やヘディングの強さばかりが言われるが、ジャーンの一番のよさは「難しいことをしない、判断のよさ」だった。一対一に絶対的な強さを持ちながら、足元のボール捌きやキックもDFの平均を上回るレベルで、しかし決して己の体の強さを過信せず、カットしたあとも周囲を良く見てリスクがあれば無理にフィードせず外に出してしまう。そういう堅実なプレーの積み重ねが監督や我々の絶対的な信頼を勝ち得たのだ。かつてはレッズとの対戦で何かにつけて上がりたがるトゥーリオがディフェンスに穴を開けるたび、我らがジャーンの堅さを誇りに思ったものだが、今年はトゥーリオが安定感を増して代表のセンターに定着しつつあるのに対し、上がりすぎるジャーンが東京にたびたび失点をもたらしている。今年で契約切れだからアピールしているのか?と邪知したくなるが、たとえそうだとしても、今のディフェンスではヘッドで5点取ってもアピールにはならない。セレッソ戦で途中出場ながら思わぬ好プレーを見せた中沢に先発機会が与えられてもいいのではないか。

そして久々に先発したフミさん、残念だった。清商時代から俺は好きだった。マリノス時代には北澤とカブったため代表にはほとんど呼ばれなかったが、運動量しかアピールするところのない北澤に対し、我らがフミさんは同等以上の運動量に加えて得点力とチャンスメイク、パスセンスも兼ね備えたオールラウンダーだった。ファルカン、加茂と北澤を呼ぶたびに、なんで文丈呼ばねんだよと憤ったものだった。あれから数年経ち、未だに現役を続けているのは、それだけですごいことだと思う(ヒデにもこういうキャリアを辿ってほしかった)。しかし02年のじん帯断裂から体力の低下は進み、今ではけっこう厳しいものがあるようだ。昨日の試合でもどこが危険なのか分かっているのに、そのスペースを消すための走力が追いつかない、そんな感じで、見ていてちょっと辛かった。

では、次の試合にどんなメンバーで臨むか。
今のチーム状態だと1トップではボールが収まらない。赤嶺か阿部ちゃんとルカで2トップを組み、一人はあまり戻りすぎず、裏を狙ったりクサビをきちんとキープしたりしなければ、そこから相手に起点を作られるし、味方も疲れてしまう。サイドは石川と戸田。あまり縦の突破にこだわらず、左右に動いてゴール前にも顔を出すこと、ボランチのカバーも心がけること。ボランチは守備力のある選手を2枚。伊野波と、ここに増嶋を入れても面白いのではないか。勝負どころでは梶山を入れるか、あるいは宮沢にロングボールを蹴りまくらせる。4バックは左からフジ・中沢・ジャーン・徳永。茂庭がいればジャーンは少し休ませたいところだが。

ポイントはFW−MF−DFのブロック間の間隔を短く保つこと。上下左右の人の間隔を狭め、相互のサポートを密にすること。この数試合は自分たちからワイドなサッカーを挑み過ぎて収拾がつかなくなっている印象すらある。攻めも守りも個人で対応しなければならないシーンが多すぎる。ルーカスが最終ラインまで戻ることも、ジャーンが相手エリア内まで進出することも、もちろん状況によっては良いことだが、こうも頻繁に目にするのはやはり異常だ。
しばらくは「フィールドを狭く使う」サッカーをしたい。FWが追ってMFが奪う、MFが追ってDFがクリアする、そんな11人が一個のユニットになったようなチームを構築できれば、攻撃的でも守備的でもない、積極的で魅力的なサッカーが見られるだろう。

しっかり守り、鋭いカウンターを当てる、東京の原点に立ち返ろう。
ガーロから原へ、さらに大熊まで。東京の「自分探しの旅」は続く…。


sakuralemmon at 18:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!