猫によるアマミノクロウサギ死体の報告ゼロ生息域東京ドーム210個分拡大 徳之島
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最新データより
どうぶつ基金が主催している「徳之島ごとさくらねこTNR」が始まった2014年、環境省徳之島自然保護官事務所の調べでは、イヌまたはネコにより捕食されたと思われるアマミノクロウサギの死体は9羽報告されています。「徳之島ごとさくらねこTNR」開始(2014.11)以降、2015年は1羽に激減、2016年はゼロに、2017年9月15日現在もゼロが継続されています。また、2015年、新規に5つのエリアで、アマミノクロウサギが確認されましたが2016年にはさらに新規エリアが5つ広がりました。
(2014から16%拡大)
アマミノクロウサギ 徳之島分布メッシュ 資料提供:環境省徳之島自然保護官事務所
200-2014年 62キロ平米
2015年 67キロ平米 (2014から8%拡大)
2016年 72キロ平米 (2014から16%拡大 東京ドーム約210個分拡大)

2017年9月1日現在までの数字 資料提供:環境省徳之島自然保護官事務所
猫によるアマミノクロウサギの捕食による死体発見数がピークなった2014年(死体発見9羽)
徳之島ごとさくらねこTNRプロジェクトはスタートしました。そして、約1年で2,136頭のTNRを行いました。H28年度 徳之島3町は(総額3153万8000円)の対策費を確保し600匹以上の捕獲・施術を行いました。また環境省徳之島自然保護官事務所は2016年3月までに捕獲(計108匹)を行いました。(奄美新聞2016.05.25)
事業開始時に推定された徳之島に生息する猫の数
推定約3000頭 (※猫の推定生息数は徳之島3町による地方創生加速化交付金申請書より抜粋)
不妊手術を行った猫の数
徳之島ごとさくらねこTNR 2136頭 (H26.11.15-H28.1.27 516頭 飼い主不明猫1620頭)
地方創生加速化交付金 941頭 (H28.4.1-H29.3.31 飼い猫 73頭 飼い主不明猫 868頭)
環境省 108頭 (H28.3.31まで クロウサギ生息域の猫)
合計 3185頭
※徳之島では以下の通り3町の2017年度予算でTNRが継続されている。
1、事業内容
世界自然遺産登録へ向けて喫緊の課題である、ネコによるアマミノクロウサギ等希少
動物の捕食を防止する取り組み。
2、予算
各町負担金より 6,300千円
3、不妊手術(TNR)の予定数
300頭
4、事業主体
徳之島三町ネコ対策協議会
5、2017年度当初からこれまでに行った猫の不妊手術の頭数
飼い猫 2頭
飼い主不明猫 19頭 ※7月現在
その結果、猫によるアマミノクロウサギの捕食被害の増加を止めることができただけでなく、9羽もあった被害がゼロになったこと、生息域が10キロ平米(東京ドーム210個分)も拡大したことは、大きな成果と言えます。
希少動物の保護にTNRは役に立たないという説もあるなかで、今回のプロジェクトが成果を出したことによって、TNRで成果が出なかったと結論づけようとしているケースは、TNRが悪かったのではなく、TNRの実施方法に問題がなかったのか再検討する必要があると考えられます。今回の成功の一番の要因は不妊手術のスピードです。推定3000頭の猫95%の手術が、どうぶつ基金、、地元行政、環境省の3者で2年ほどの間に行いました。仮に、徳之島を1年間200頭のペースでTNRを実施していたとしたら、2,136頭実施するのに、10年以上かかってしまいます。それでは、猫の繁殖やアマミノクロウサギの減少ペースにTNRが追い付かず、問題は永久に解決しなかったでしょう。
上記の3点の一つでも欠けてしまえば、TNRは成功しません。
逆に言えば、この3点さえ守ればTNRの成功率は大いに高まると言えます。
今回の徳之島ごとさくらねこTNRプロジェクトが成功したことによって、希少動物の保護も、殺処分ではなく、徹底したTNRと、希少種と生息を共にする猫の保護を実施することによって、殺さずに解決できるという徳之島モデルを確立できました。
2、他の「さくらねこの島」でも猫問題解決率100%でした。
どうぶつ基金では2014年12月から2016年12月までの2年、(※島に生息するほぼすべての猫(95%~100%)に不妊手術)をおこないました。今回、事後調査を行った結果、下記の通りとなりました。
捨て猫がゼロであることから猫数は減少していくものと思われます。また人と猫の関係は手術後すべての島で良くなっており、猫問題は解決し成功しています。
「島ごとさくらねこTNR」を行った島
事後調査(2017年9月実施)結果

※竹島 4頭の未手術猫は、事業後新たに発見された猫(近日中に手術予定)
※男木島1頭の未手術猫は、飼い主の手術拒否によるもの
※志々島の猫の増加4頭は、事業後新たに発見された猫(地元で手術済み)

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参考資料:適切なTNRは野良猫・ノネコを減らす。
奄美野良猫、野猫問題 TNRは、スマートTNRへ








