さくらのみち

さくらのみち 今までのブログ http://sakura0205.exblog.jp/

お顔が・・。

昨日 来るお客さん 来るお客さん皆さんに
「顔色が悪いですよ 少し休んだら?」
「無理しちゃだめよ 健康第一!」なんて
優しいお声を掛けられて
(そうかそうか 疲れが顔に出るほど私は意外と頑張ってるのねぇ・・。)と
すっかりその気になって仕込みサボりました。
夕方 鏡を見てびっくり!
 
お化粧し忘れてました(。 。)

6月の彩り

6月は自転車を走らせないで
できればゆっくり歩きたくなる季節です。
青く 蒼く 碧く。
日毎に変化しながら
お日様の似合う季節がやってくると
姿を消していく紫陽花。
葉も花も包むような今日の通り雨は
なんだか優しかったなぁ・・。
さくらのみち 104

追伸のようなひと

気がつくと雨がやんでいる
ふと空を見上げるとまた霧のような雨が降っている。
傘をさす人もいれば閉じたままの人もいる
そんな空模様の日に必ず現われる人がいた。

一生懸命過ぎて折れそうな心を抱え
抱えきれなくなるとカフェにやってきたひと。

あのドラマが面白かったとか
新しく出来たフレンチのお店が美味しいとか
そんなどうでもいいようなことを喋り続け
帰り際にぽつんと呟く
「東京はあんまり星がみえないんだねぇ・・。」

いちばん言いたい事がいちばん最後にしか言えない
・・追伸のようなひと。

あの日 降りだした雨のなか
傘も差さず何度も振り返りばかみたいに手を振って
見えなくなるまで手を振り続ける彼女を見送りながら
あぁ・・逝ってしまうのだなと 思った。

駆け寄って呼び止めて離れがたくて
だけどどうしてあげる事もできなかった。

あの雨の日から何年経っただろう
今日 人づてに彼女の訃報を知る。
さくらのみちのカフェは
心の安定剤だと言ってくれていたと聴く。

声をあげて子供のように
わんわん泣きながら
真っ暗な厨房でタルトを焼いてみた
彼女がいちばん好きだったチーズタルトを。

駆け寄って呼び止めて離れがたくて
それでもどうしてあげることもできなかった
ふがいない私が唯一できることは
こんな風に夜更けにタルト焼いて
泣きながら焼いて
そして明日は笑って
いつもと変わらずお店を続けていくことだけです。


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