宿坊光澤寺日記・・ひとりばなしのつづき。

光澤寺&宿坊光澤寺&やずブータン村。 山里のお寺で繰り広げる「こころのふる里」作りとお寺復興プロジェクトや、宿坊に来られた方々との出会いも語ります。

2017年03月

どこまで純粋になれるだろうか!

僕が感じたこと。

それは、どこまで純粋になれるかだ。

もちろん、純粋さはなろうと思っても成れるものじゃない。

それはそうだ、純粋さはその人自身に具わったものかも知れないから。

今、お寺はこれからどうなるかを問われている。
その中で、求められるのは僧侶自身の問題である。

なぜなら、お寺はハコモノでしかない。
そこに、いのちを吹き込むのは人だからだ。

お寺をどうしたらよいか、そんな議論は山ほどある。
みんないろいろ、あの手この手を考える。

檀家が減る、寺離れが進む、葬儀離れが進む。
そんな話題が次から次へと耳に入ってくる。

そして群れるのだ。

改革する方も、保守的な方も、どちらもだ。

群れるのは良い、でも人の真似をしても意味がない。
それぞれの道を歩むのだ。

檀家をつなぎ留めるために何をするか。
しっかりとした葬儀をして、ご遺族の心を癒やしたい。

そんなことが実は改革の中心にあったりする。

こんなことをしても意味がない。
なぜなら、それは仏教とは関係ないからだ。

一体自分は何をしたいのか。
僧侶としてどう生きるのか。

それは実は、純粋さへの挑戦だと思う。

純粋さを求めるなら、そこに檀家だとか宗派など目に入らない。

檀家が目に入るから、それに囚われるのだと思う。
檀家さんはそんなことは求めていないのではないか。
そうであれば、僧侶側の勝手な思い込みである。

純粋さには、そんな囚われた思いなど関係ないんだろう。

お寺が生存を賭けていろいろな手を打つ。
そんな動きが加速する。

でも何をしても、そこに純粋さがなければ、ただの飾りでしかない。

純粋さがあれば、そこに何でも乗せることができる。

それが本質だからだ。

私は決して純粋な人間ではない。

純粋さのかけらも持ち合わせていないかも知れない。

つい先日、純粋な僧侶にお会いした。
実は僧侶になってから、純粋な僧侶に出会ったことはない。

僧侶意外ではお会いしたことはある。
でも僧侶には出会ってなかった。

でもその方は純粋な方だと感じた。
繊細さを持ち合わせている、強くたくましいと言うわけではない。

もちろん僕の勝手な思い込みかも知れない。
でもそこに純粋さを感じることができた。

仙台市にある「みんなの寺」の副住職天野和公さんだ。

自ら宗教に惹かれる意味を話されていた。

なるほど、そんな思いもあるのかと感じた。
今まであまりそんな感覚を聞いたことがなかった。

もしかすると、浄土真宗で置き忘れられてきた大切な感覚かも知れない。

お寺の運営や葬儀や法事。
それは仏教とはかけ離れたものだ。

でも僧侶にはそれが求められる。

そこに純粋さがなければ、どんなことも意味を持たないのだな。
そんな風に思った。

私もどこまで純粋になれるのかな・・・。

もしそれが叶わなくても、その一片に触れることができたなら、その存在を
知ることはできる。

今回はそんな感じであった。


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寿限無じゅげむ・・・五劫の擦り切れ。

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昨日お泊まりの落語家の皆さん。

今朝は、朝食前にお勤めに参加されました。

このお寺は出世寺ということは、一部では有名な話し。

御利益がどうかは分かりませんが、芸人さんはやはり神仏を大切にされる
方が多いと思います。

出発前の皆さんは、やはり芸人さんだけあって、表情も豊かでお元気です。
この6人の方がプロの噺家さんたちですね。
前回のブログでおわかりになったでしょうか?

朝のお勤めにご参加されたのは三名の方。

お経を唱えて、お経のお話しを少ししました。

落語と法話は元をたどれば同じという様な説もあります。
ただ今日は法話というより、ちょっとしたお話しです。

落語で有名な「じゅげむ じゅげむ・・・」

じゅげむとは、漢字で寿限無と書く。
ここで言う寿限無とは阿弥陀という意味です。

つまり、永遠のいのちということ。
寿(いのち)に限りがないと言う意味です。

阿弥陀の意味はamitayus、サンスクリットを漢字に音写したもの。
翻訳では無量寿とも書きます。

それに続くのが、「五劫の擦り切れ」。

これは、阿弥陀様がまだ修行の身であったときのこと。
修行中の名を法蔵菩薩と言います。

そのとき、すべての人々を救うための願いを立てます。
その願いを立てるために五劫という時間がかかったと言われるお経のお話し
から取られたものですね。

その願いを立てるシーンをピックアップしたお経、『讃仏偈』をお唱えしました。

僧侶の立場からは、落語家の方ならこんな話し知っておられるのだろうなと
勝手に思っていましたが、皆さんご存じなかったようです。

まああまりプロの噺家が話すお話しではないのでしょうね。

でも、そのお経に出会えたということは、決して偶然ではなかったのではと感じ
ます。
そこのやはり縁があったのでしょう。

朝ご一緒にお勤めできて良かったです。

今朝はあやうく、私が寝過ごすところでした。


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今日は宿坊で、落語家さんたちの打ち上げです!

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今日は、恒例の八頭町の落語公演でした。

八頭町観光大使を務められている桂三風さんを始めとした、6名の噺家さん
たち。

「できちゃったらくご おでかけ 八頭町公演」

夕方からの落語公演が9時頃に終わって、それから皆さん宿坊に戻られま
した。

八頭町役場の皆さんと支援者の皆さんも集まって、夜遅くから打ち上げ懇親
会の開始です。

さすがプロの噺家さんたち、話しも軽妙で一気に盛り上がっておりました。

ところで、この中でプロの噺家さん6人が分かりますか?
次回のブログで分かると思いますが、よければ、選んでみて下さい!

私は普段、落語を聞いたことがないので、たまには聞いてみたかったです。
でも今日は、準備があったので公演には行けませんでした。

懇親会の準備をして、皆さんの到着を待ちました。

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差し入れに、八頭町産の酒米で造った幻の酒「ささひめ」が。

こちらも皆さん、美味しそうに飲んでおられました。

噺家さんたちも、公演を終えた後ですから、リラックスされている。

ゆっくりと八頭の夜が更けて行きました。

最後の〆の時、宿坊の宣伝も少しさせていただきました。
宿坊のランキングで西日本三位でしたと言うと、みなさんが「おーっ!」という
感じでした。

地元八頭町の宣伝にもなると思っています。
「八頭町にもいろいろあるなあ!」と仰っておられた。

こうして三月も、なぜか慌ただしく過ぎていったなあ・・・。


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ムネリンがんばれ!

ムネリンと言っても私のことではありません(笑)。

ムネリンこと、川崎宗則さんがシカゴ・カブスを解雇されたという。

いつもメジャーを行ったり来たり。
決してチームの主力選手ではない。

でもその人柄は、何処のチームに行ってもファンを虜にする。

その姿は、野球小僧って感じだ。

野球をMLBを心から楽しんでる。

それがアメリカのファンの心に届くのだろうな・・・。

だいぶん前のことだった。

メジャーへ渡ったイチロー選手が、冬に神戸で自主トレをしていた頃。
今でもしているのかどうか分からないけど。

イチロー選手は川崎選手と一緒だった。

僕が神戸の街を歩いてたとき。
向こうから男二人が走ってきた。

トレーニングウェア姿は、かなりデカく感じた。

あっという間に向こうから走ってきて、笑いながら一瞬にして僕の脇を
走り抜けていった。

あまりにも一瞬の出来事だった。
通り過ぎるとき、こっちをチラッと見ていった。
その顔は笑顔だった。

何が起こったのだろうと思ったのだが、その一瞬を思い浮かべると、
その二人は間違いなく、イチロー選手と川崎選手だった。

「へーっ、こんな街中を走ってるんだ!」

確かにそのとき、二人は神戸で自主トレ中だったのです。

一瞬で通り過ぎていった時間、もっとしっかり見とくんだった。

でもその瞬間のことは今でも甦ってくる。

会社を退職し、勉強のために中央仏教学院に入った。
僧侶を目指す若者に混じってのこと、名前からムネリンと呼ばれたこと
がある。

そんなこともあって、ずっとイチロー選手と川崎選手は応援してきた。

いつか球場で二人を見たいなと思っている。
まだ二人を試合で見たことがないのです。

その思いはずっと続いている。

いつかその思いが叶うと良いな・・・。

https://sportsbull.jp/p/112133/

追記

この記事を書いた後、川﨑選手が日本に戻ってくると報道されました。
そして早速に、古巣のソフトバンク・ホークスに復帰が決定。

さらには、練習で胸に「宗りん」のサイン入りでした。
まさに、宗りんです!

この胸のサイン、イチロー選手が書かれたものだそうです。

西日本宿坊ランキングで、宿坊光澤寺が何と3位にランクイン!

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全国には様々なランキングがある。

ランキングがすべてではないが、人の意識はランキングによって左右される
のは事実でしょう。

メールで知ったのだが、【宿坊&精進料理】宿坊研究家ほーりーさんオススメ
宿坊10選(西日本編)というランキングが発表されていました。

そう言えば少し前に東日本編が出ていたのはネットで知っていた。

そして今回は西日本編でした。
何気なく見ていると、宿坊光澤寺が3位に入っていました。
周りの宿坊は有名な所ばかりです。

西日本は、京都や高野山そして四国八十八カ所がある宿坊が多い地域です。
古いお寺は西日本にそのほとんどがあります。
そのため宿坊は西日本に多いのです。

そんな高野山や京都の宿坊に並んで、宿坊光澤寺が選ばれたのは大変あり
がたいことです。

5年前に開業した、宿坊としては全国でも一番新しい中に入る。
それも観光地でもなく誰も知らないお寺なのです。

ランキングには様々なものがあり、宿坊にもいろんな見方があるでしょう。
それでも他の宿坊の中でランキングに入ると言うことは、滅多なことではない。

今回は、宿坊研究家ほーりーさんオススメの宿坊です。
ほーりーさんとは、宿坊研究家として有名な堀内克彦氏のこと。
全国の寺社や宿坊をご自身の足で見て歩かれており、もしかすると日本で一番
お寺や宿坊を見てきた人なのです。
最近の寺社や宿坊関係の取材では堀内さんに声がかかることが多い。
また各宗派の本山などからの講演やコンサルティング依頼も多い。

寺院や宿坊を一般人の目線で語れる数少ない方である。
そういった面では、信頼の置けるランキングではないかと思うのです。

宿坊光澤寺を開業して5年経った。
その間、多くのテレビや新聞雑誌など、たくさんメディアに取り上げていただき
ました。

ただよく考えると、この手のランキングには載ったことがなかった。
まあ、そうそう宿坊関係のランキングが出ること自体が少ないのですが。
今回はたまたまそのランキングに、この宿坊が取り上げられた。

宿坊関係の記事などには、ほぼ取り上げてもらっています。
これは宿坊という特殊なカテゴリーにあるということでもあります。
また、新しい宿坊は少なくて、その体験中心の取り組みも全国的には珍しいと
言うこともありました。

資金も少ない中で、広告料が必要ないこともとても助かっています。

テレビや雑誌で紹介されたのを広告料に換算すると、結構大変なことになる。
かといって、それで一気に知名度が上がるかというとそうでもないでしょう。

すべてのことが一つ一つ積み上がって、それが重なっていったとき、初めて
認知されるのだと思います。

この宿坊も、メディアに取り上げられていても、他の宿坊はあまり気にならない
と思います。
田舎の小さな宿坊が載ってるなってくらいでしょう。
でも、ランキングで3位、たとえば自分の宿坊より上となれば、「エッ、何処!」と
なるかも知れません。

ある意味では、宿坊という専門的な業界で認知された日なのかも知れないな。
そんなことを感じました。

たとえば地元の鳥取や八頭の方にとっては、もし知ったなら驚くと思います。
ましてや全国区の宿坊が、八頭にあるとは思ってもいないでしょう。
多少なりとも、地元の地域おこしには役に立っているかなと思います。

今回の選に入ったこと、感謝しております。

尚、そのランキングはこちらで見えます ↓

【精進料理&宿坊】宿坊研究家ほーりーさんオススメ宿坊10選(西編)


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鳥取大学の女子学生さんたちが宿坊に!

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大学も春休み期間中、まだ寒さの残る三月の下旬。
そんな日、鳥取大学の学生が宿坊に来られました。

今回は、鳥取自動車道活性化協議会の企画で、テーマは「学生の目線で
観光ルートを考える」といった内容のようです。

その現地視察の一つにこの宿坊が選ばれた。

といっても私たちは通常の日帰り体験をご提供する。
他の場所を回って来られたのでしょう、昼前に宿坊に到着されました。

学生は全員女性で、総勢26名の方々。
まだなかなか春の来ない宿坊が一気に華やかになった。

到着すると、最初に昼食。
イタリアン精進料理をお出ししました。

その後は本堂で心の授業と瞑想を体験していただきました。

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食事風景も、皆さん楽しそうですね。

体験はどう感じられたかな、いつもそれは思うこと。
世代によってもその感じ方は違うだろう。

まだ社会人になっていないと言うこともあります。

でもこれから生きて行く上で、知っておいた方が良いでしょう。
ただ実感できなければ、それはあまり意味がない。

若い方でも知っているような話題に合わせながら進めて行く。

今春は大学生の方も数名宿泊されました。
そう言えば地元の鳥取大学の方は今まで少なかった。

これからは、もっと来ていただけると良いですね。

また遊びにおいでいただきたいものです。

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帰り際、最後のグループの皆さんをちょっと撮影。

笑顔が良いですね!


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イギリスのEU離脱から見えてくるもの。

イギリスのEU離脱が本格化しつつある。

国民投票で決まったのだから、今さら止めましたとは言えない。
今朝の新聞に、金融機関のロンドンシティー離れが始まると書いてあり
ました。

2年間の離脱交渉前に金融機関は他のEU諸国への移転を急ぐらしい。
そこには様々な問題があるが、他国には金融機関の誘致ができるメリット
がある。

具体的な数字として、ロンドンから最大三万人の金融機関の雇用が移る
とか、金融資産215兆円が流出するといわれています。

ロンドンはシティーの金融街で潤っていた。
その中心が離れればロンドンのメリットが急激に色あせてしまう。
イギリス経済も急速に衰退するでしょう。
金融だけでなく、製造業も工場があるので簡単には行かないと思います
が、新規投資は激減するので衰退は避けられない。

アメリカと並んで金融大国だったイギリスの凋落の始まりかも知れない。
たとえばサッカーのプレミアリーグ、世界一のリーグで世界の資金が流れ
てきている。
そこにも影響が出るかも知れない、資金が減り有力選手を呼べなくなれば
二流リーグになることさえ考えられる。

このEU離脱の問題を考えるとき、大きなポイントが二つあると思います。

一つにはアラブ諸国の移民の問題。
もう一つには昔を懐かしむノスタルジー世代、つまり保守的な高齢者世代
の存在だ。

実は日本にも内容は違いますが、似たような住民投票があったのです。
橋本知事が主張した大阪都構想の可否を決める住民投票です。
このときは本当に僅差で反対派が上回ったのだが、年代別で見れば60歳
代以下の世代では、特に40歳代以下では圧倒的に賛成派が上回った。
ただ,70歳代以上の世代は圧倒的に反対派が多かった。

つまり現役世代が終わり、世の中を変えたくなく自分の利権を守りたい世代
によって若い世代の意志を押さえたと言うことです。

実はイギリスの国民投票でも全く同じ傾向が出たのです。
高齢者世代の投票で20~40代の意志を押さえた。

これはアメリカの大統領選挙でも同じ傾向が出ました。

三つの選挙とも本当に1ポイント前後の差で決まったものでした。
ほぼ互角、決めたのは保守の高齢者世代、時代の変革を受け止められない
世代の判断で決まったと言うことです。

人口が多く投票率が高い年代と、人口減と投票率の低い世代。
そこに差が出たように感じます。

この問題はどちらが正しいと言うことはない。
経済だけが国民の幸せではないからだ。

イギリスのEU離脱が完了してからの10年間でイギリスがどう変わるのか。
経済だけでなく国民の意識のこともあります。

イギリスと大阪とアメリカ、これからの10年の推移を見つめていたい。

移民受け入れという問題、経済格差という問題、世代間の価値観の相違と
言う問題、個人の幸せという問題。

それが今、分岐点に来ているのでしょう。
その行く先がどうなるのか。

今回のイギリスとアメリカの推移を見つめることで、見えてくるものがあるか
も知れません。

二つの経済大国の行方・・・。

実は全く関係ない問題思えますが、これからのお寺の行方も似た問題で
ある。

この10年でのお寺の行方、さてどうなるでしょう。










文殊様がお寺にやって来た・・・!

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お寺の内陣の写真です。

この写真の中に文殊菩薩像がありますが、どこにいらっしゃるか分かりますか?

三月のある日、お寺に電話があった。
日帰り体験の予約でしたが、そのとき「文殊菩薩をお持ちしたいのですが」という
言葉があった。

一瞬何のことか分かりませんでしたが、家に置いている文殊菩薩像をお寺に安置
して欲しいといった内容でした。

持ち主の方は、以前ネパールに2年ほどいらっしゃったことがあるそうです。
そのときに頼んで造ってもらったもの。

ただ、家に置いておくよりもちゃんとした所において欲しいとのご希望でした。

そういうことでしたら、お寺にお持ち下さればお預かりしますとお伝えした。

どの様な像かも分かりませんし、お会いしたことのない方からでしたが、お預かり
することにしました。

そのご家族の皆さんが宿坊に日帰り体験に来られました。

文殊菩薩像をお預かりして本堂に安置致しました。
安置する場所は決めておりませんでしたが、とりあえず奉納するためによく見える
所に安置することに。

お昼までいろいろとお話しをしました。
食事の後は本堂で体験をしていただいた。

その後で、文殊菩薩像を見ていただいたが、最初どこに安置してあるのか分か
らなかったようです。
体験のときも、そのよく見える場所にずっとあったのですが・・・。

こちらに置いておりますとお伝えしても、「えっ、どこですか」との反応。

こちらですとご案内して初めて「ここにあったのですか」と気づかれた。

元々ここにあった像だと思いましたと言われた。

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内陣の荘厳と調和していて違和感がなかったのでしょう。

色と形と大きさが、その場所に見事に調和していました。

阿弥陀如来の存在は調和である。
『阿弥陀経』でもそのことが説かれています。
さらにはそのお経の中に文殊菩薩も登場するのです。
文殊師利法王子と。

その調和が見事に顕されていると感じられた。

「なるほどな・・・」と。

そのことをお話しすると、みなさん嬉しそうでした。
ここに安置して良かったと思っていただけたでしょう。

奉納するのにいろんな思いがあったのかも知れません。

お話しをし体験していただき、その像の姿を見て安心された。

仏像は粗末に出来ないから尚更です。

文殊様も喜んでおられる様に感じました。
ここに来られるためにネパールから日本に旅をされた、そしてここに安置
される。

これから人々を導くために・・・、ここに来られたのだ。
私にはそう聞こえた。
阿弥陀如来の導きによって、文殊菩薩のはたらきがあるのでしょう。

「よろしくお願いします」。

「これからどうぞ人々をお導き下さい」

そのはたらく場所にやって来られました。

その脇には文殊菩薩が乗られる獅子も鎮座している。

智慧を司る仏様です。
これからその智慧で皆さんを導くことでしょう。
どうぞ光澤寺に会いにお越し下さい。


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林高寺機関誌「真実明」・・・『心の授業』を寄稿しました。

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名古屋にある真宗大谷派の林高寺さんから、機関誌が送られて来ました。

昨年夏、宿坊光澤寺にお越しいただき、この機関誌で宿坊を取り上げていた
だきました。

機関誌は『真実明』といいます。

親鸞聖人の和讃にこの言葉があります。
阿弥陀如来の存在を顕わした言葉です。

真実を明らかにする。

それが阿弥陀如来の存在の一つの意味。

真実を明らかにするとは一体どういうことなのか、それを聞いて行くことが
大切なのでしょう。

それを聴聞というのだと思います。

何も法座で聞くことが聴聞では無いということです。

現在四回のシリーズで、この機関誌に寄稿させていただいております。

シリーズ名は「宿坊光澤寺に学ぶ」。
テーマは「現代社会と真宗」です。

今回は第二回目で、「心の授業」について書きました。

現在の宿坊体験のメインテーマでもあります。
「心の授業」は宿坊での体験、日帰り体験での法話、講演等でもうすでに
100回程度はお話ししたでしょうか。

それでもまだまだ、こうだという所までは至っていません。

多くの苦しみ、多くの悲しみ、多くの悩み、それに寄り添って出来上がって
くる。

まだまだ悲しみや苦しみは深いのだろうと感じます。

とても五劫ということはできないけど、その思いのほんの一握りでも感じる
ことが出来たのならと、そう思う。

宗派の違うお寺さんからの依頼、それはとても有り難いことです。
私の思いを伝える場を提供していただいているのです。

場があるということ、それはとても大切なこと。

私に居場所を与えてくれるもの、それが真実明なのではないか。

そんなふうにも感じたりする。

あと二回、私が書く機会があります。
せめて今の思いを精一杯伝えて行けたらと思います。


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浄土真宗鳥取県因幡組公開講座「みんなの寺とは?」

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3月26日、浄土真宗本願寺派鳥取県因幡組で公開講座を開催しました。

ご講師は、仙台にある「みんなの寺」の副住職天野和公さんです。

14年前に夫であるご住職と二人でゼロからスタートしたお寺。
今では仙台で一番人気のあるお寺になっています。

西本願寺の答申にあった「10年後20年後の寺院像・僧侶像」に合わせて、
その原点から始めた実践を聞くことで、そこにヒントがあるのではと考えました。

浄土真宗のお寺ですが、事情があって宗派には属さず単立の寺院となって
います。

様々な視点からお寺のことをお話しされました。
とても素晴らしい講演だったと感じます。

分かりやすい言葉で、とても聞きやすい流れ。
内容も気づきの多いものでした。

私自身もいろんな面で刺激を受けることが出来た。

自分でも様々な取り組みをしているが、改めてその原点をしっかりと感じること
が出来たのは、有り難かったです。

特に変わったものは無く、飾りの無い話し。
それだけに重みのある内容でした。

こんな話が出来るのはすごいと、久々に感じることが出来た。

そして、これから新しいスタートを切ろうとしているとき、この話を聞けたのは
本当にラッキーだったなと思います。

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これからのお寺を考えるとき、この話を聞くことはとても大切だと思った。

二年前から今回の出講をお願いしており、今回その願いが叶いました。

瞑想ワークショップと今回の公開講座、とても感慨深かったです。

公開講座の後は、宗派の実践運動のシンポジウム。
天野さんにも加わっていただき、これからの僧侶像・寺院像をディスカッション
しました。

公開講座1


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最後に組長のお寺の門信徒会館と納骨堂をみんなで見学。

それぞれの皆さんに、それぞれの思いがあり、気づきのあった二日間だった
のではと感じています。

天野様には、至らぬ点が多くご迷惑をお掛けしたと思います。

でも無事に二日間を終えて、皆さんをお見送りできましたこと感謝しております。


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お念仏娘・・・鳥取の宿坊を往く!

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朝の本堂、朝日が差し込んでまぶしく光り輝く三人娘。

なんと神々しいことか・・・。

それぞれにそれぞれの道を歩む。

その姿は素晴らしいなと感じます。

昨日は瞑想ワークショップ、その後は夕食と夜遅くまで話しが続く。
そして朝のお勤め。

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朝のお勤めは女性僧侶の方に調声をお願いしました。
昨年、西本願寺の勤式を修了されています。

美しい声が本堂に響く、そこに光が差し込む。

きりっと寒い本堂、仙台より寒く感じるそうだ。

この本堂は女性に優しい空気感に包まれている。
アメリカから来られたスピリチュアルを感じられる女性の方がそう仰られた
ことがあります。

確かにそうだな・・・。

この光景を見ればそれが分かる。

女性を応援する場所であるのだ。

ここに来ればそれを実感できる。

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天野和公さんの瞑想ワークショップ開催!

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3月25日、鳥取空港で仙台からお越しになられた、天野和公さんをお迎え
しました。

到着ゲートを出てこられたところで、ワンショット。
お子さんがコナンを大好きだそうです。

なので、鳥取砂丘コナン空港に驚かれたそうです。

翌日の鳥取因幡組の公開講座にお越しいただいたのですが、25日は宿坊
にお泊まりいただきます。

私は瞑想ワークショップをお願いしており、砂丘を経由して宿坊に向かう。

今回の天野さんの講演は約2年前にお願いしていたもの。
私が宿坊を始めるとき、瞑想のことで天野さんに相談したこともありました。

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今回の瞑想ワークショップは、少人数での開催です。
「お一人お一人と向き合いたいから」との言葉があり、5人限定となりました。

それぞれに思いのある方が集まりました。

感性の深い女性の方ばかり、そこに天野さんの心が響く。

私も少し離れて、一受講者として参加。
いつもとは違う感覚がありました。

瞑想って、先生の感性によって変わると言うことも感じる。

なるほど・・・、いろんな気づきがありました。
教える側だけで無く、受け止める側に回ることも大切だな・・・。

歩く瞑想~坐る瞑想~お茶を飲む瞑想と進んで行きます。

ゆっくりと3時間くらいが過ぎて行く。

その後でみんなで思いを話して行く。

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天野さんのピュアな感覚が素晴らしいと思う。

そのままだ・・・。

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今回はとてもスピリチュアルな感覚に満ちていたと思います。

本堂の自由な空間がそれを包み込んでた。


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宿坊にはブータンの本がいっぱいです!

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ある午後、来客があった。

お世話になっているある大学の副学長さん。
「今から行くから・・・」とご連絡をいただいた。

この三月で大学を退官されると聞いていた。

この宿坊に、ブータンの政府高官や大学教授をお連れ頂いたこともある。

ちょっと寂しいが、これからもきっとご縁があるだろうと思っています。

引っ越しのときに大量の本を整理されている。
その中でブータン関連の書籍を、わざわざ宿坊までお持ち下さった。
有り難いことだと思う。

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ブータンの小物も・・・。

第一回やずブータン村まつりにお越しいただいてからの縁。
もうあれから3年半になる。

やずブータン村に興味を持っていただいたのだが、中々進展していません。

それでも実際にパネリストをお願いしたり、ご参加いただいたり。

これからはご家族の介護に生活をシフトされるそうだ。
それも大事なことだな・・・。

ブータン人の優先順位の一番は、おそらく家族だろう。
家族のためだったら何でもする、そんな感じ。

スティーブ・ジョブスも、56歳で亡くなるとき、「もっと家族との時間を大切に
すれば良かった」と語っている。

やずブータン村をもっと発展させて、またお越しいただきたいものです。

今までお世話になりました。
どうぞお身体を大切にされて下さい。

そしてまた、これからもよろしくお願いいたします。


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宿坊を思いっきり楽しむ!・・・宿坊光澤寺の一泊二日

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お彼岸過ぎの一日。

今年大学を卒業されるお二人が、宿坊に来られた。
これから新しいスタート、そんなとき宿坊で心を整えることって効果的でしょう。

午後、宿坊に車で到着。
お茶とお菓子をお出しして、お話しをしながら宿坊の希望をお聞きします。
何を望んでおられるかをお伺いして、体験などのスケジュールを組み立てて
行きます。

予定が決まれば、体験に移ります。
体験は本堂で行う、今の時期は寒いのでストーブを点けて。

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本堂で最初に行うこと。
それは、ご本尊にご挨拶ということで、焼香と読経体験です。

お経を簡単に説明して、ご一緒に唱えます。

そして写経に。
写経の心得など一通りお話しして、準備完了。

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少しづつ日が暮れてくる、周りからは雨の音しか聞こえない。
静かな本堂、写経に集中する。

心は整えられて行く。
ゆっくりと丁寧に書かれた写経、ご希望によって仏様にお供えします。

今日の体験はひとまず終了。
お腹も空いたところで夕食になる。

夕食の希望は和風精進料理。

デザートをお出しして休憩の後はお風呂に。
宿坊のお風呂は二人でもゆったりと入れます。

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「あとで少しお話しして良いですか」とのご希望がある。

そこで今回は卒業記念も兼ねて、夜の本堂に談話スペースをご用意すること
にしました。

写経もそうだが、自分たちだけで本堂を独占できるのです。
普通はそんなことはできないだろう。

もしかすると一生に一度だけの経験かも知れません。
この宿坊の最大の魅力なのかも。

一日一組の特権。

冷え込む本堂にストーブを点けて、暖を取る。
本堂の灯りは、テーブルのライトとストーブの燃える灯り。
そしてあとは内陣の照明、どれもが橙色だ。

そしてお香を焚いて、レコードを掛ける。
アナログです。
今日はカーペンターズ、静かに本堂の空気ができあがる。

そんな中だと、話しもゆっくりと進む。

とりあえず僕の方から仏教や心のこと、そして宿坊のことなど話をして行く。
その中から次の話題へと移る。

少しずつ心の言葉が出てくる。
そんな感じです。

大学や卒業のことなど話しはつながって行く。

話をしてると、いろんな思いがこみ上げてきて涙が出る方も多い。
そんなときでも宿坊の空気は優しいのだ。

ふと気づくと時計は二時半を過ぎてた。

明日の朝食の時間を確認する。
通常は朝食の30分前に朝のお勤めをします。

夕と朝のお勤め(読経)は、参加は自由です。
でも滅多にない機会なので、参加される方は多い。
朝霧の中で唱えるお経は気分が良いのだ。

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作法と焼香も体験できます。
普段聞けないことも、ここでなら気兼ねなく聞けます。

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そして、「心の授業」と瞑想体験。

瞑想(マインドフルネス)って現在ブームですが、テレビや雑誌で紹介されて
いるマインドフルネスは、ほとんどが微妙です。
結構間違った紹介を平気でしている。

それはマインドフルネスって、あくまでも仏教の教えが中心にあるのですが、
それがスッポリ抜け落ちているからです。
仏教を知らないでマインドフルネスは語れない。

なので、瞑想の前に必ず、心の授業をします。
心のことを理解しないでのマインドフルネスやっても意味が無いと思っている
から。

そして最後に瞑想を体験して頂く。
ここではあくまでもベーシックなもの、それをしっかりやることが瞑想を始める
とき一番大切なのです。

ここでは、座り方から呼吸への集中の仕方、呼吸の意味をしっかりと感じても
らう。
さらにはストレスの取り除き方を体験して頂きます。
そして、慈悲の瞑想で自分自身をしっかりと受け止めて行く作業をします。

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そして一泊二日の時間をゆっくり過ごし、宿坊を後にします。

いろんな思いがそこにはある。

たくさんの方の思いがこの宿坊にはあります。
お一人お一人の思いを受け止め、心に沈んだ思いを流して行く。

心を整えて、笑顔で宿坊を後にする。

日常に戻るとき、少しその心が軽くなっていることに気づく。

そんな場所が宿坊光澤寺です。

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ご宿泊の方の置き手紙から・・・

宿坊にお越しになられた方から、お礼や感想の手紙やメールをいただく
ことが多いのです。

本来でしたら、私の方から御礼の手紙を差し上げるところですが、失礼
をしてばかりです。
でもお客様のからの手紙はとても有り難く、私自身の励みになるのです。

この宿坊は、普通の旅館とは違います。
お一人お一人、一組一組の方々と向き合ってお話しや体験をさせて頂い
ています。

そんなことから、逆にお客様の方からいただくことが多いのだと思います。
もしかすると、そんな宿泊施設は少ないのかも知れません。

ときどき、お客様が帰られた後、お部屋に置き手紙があることも。

最近もそんなことがありました。

お見送りした後、お部屋に片付けに行くと書き置きがありました。
そこにはこんな言葉がありました。

「読経や写経、仏教についてのたくさんのお話を教えて頂いたのも大変
興味深かったです。」
「たくさん食べて、しゃべって、考えて、笑ったことで、ひととしていきている
んだなあ。という充足感を得ることが出来ました。」
「イタリアン精進料理、どれもが美味しかったです。きのこと豆乳のスープ
が印象的でした。」
「お部屋にあるちょっとした小物がとても可愛らしくいやされました。すみ
ずみまで心地よい空間を提供して頂き本当にありがとうございました。」
※原文をそのままに・・・抜粋しています。

ここの書いてある言葉は、私たちがいつも大切にしていることです。
それを心から感じて頂けたことを、本当にうれしく思いました。

お一人お一人との出会いがある。
それがこの宿坊をやっていての一番の魅力です。

これからも、より一層精進して、皆様をお迎えして行きたいと思います。


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彼岸の鳥取紀行・・・ご家族四人の旅

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彼岸である。

ご家族で宿坊にいらっしゃった。
ご両親は新潟からお越しでした。

新潟は親鸞聖人にご縁の深い地、その地から近いそうです。

鳥取に来られるとき宿泊先を探され、この宿坊に決められた。
ご家族でゆっくりと過ごせ、お寺で体験が出来ることが目につかれたのです。

ご家族で来られる方も多い。
ここはそれぞれの人数やグループによって、いろいろ楽しみ方がある。

とにかく一組だけなので周りを気にせずに過ごせ、体験も自由に選べる。
時間にも制約がないのです。

到着されてからお話しをしながら、コタツのある談話室でのんびりと過ごされる。
夕食は家庭料理を堪能されたようです。

宿坊では、夕食も楽しみの一つです。
一品一品すべて手作りなのが、優しい味といわれるのかも知れません。
食材はできる限り地元の食材を使い、当日にすべて仕入れています。

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夜は本堂に談話スペースを設置。

真っ暗な本堂で、テーブルのライトとストーブの灯り、そして内陣の照明だけ
を点ける。

その空間にみなさん、「こんなことは普通は体験できないな」と仰っておられ
ました。

さらに朝食の後は、写経と瞑想に分かれて体験を。
それぞれに楽しまれたようです。

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天候に恵まれた彼岸の鳥取紀行。

きっと思いで深い旅になられたのでは・・・。


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「地域寺院」を読む

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「地域寺院」という冊子があります。

これは大正大学地域構想研究所・BSR推進センターの編集だそうです。

この冊子の編集方針の一つに、「本当に地道に地域に根付いて頑張っている
お寺を取り上げよう」というものがある。
そう書いてありました。

確かに読んでみると、決して有名ではなく大寺院でもない地方のお寺が取り
あげられている。

たとえば、マスコミが取り上げるような派手な活動やスーパー僧侶と呼ばれる
非常に強力な個性・才能を発揮している事例では、ほとんどの寺院や僧侶が
「うちでは無理」と思われてしまう。
といったことがある、と書かれていました。

確かにそうだ。
寺院は寺院毎の事情があり環境もすべて違う。
さらには僧侶自体が全く違うのだから、成功事例のように取り上げられている
お寺は参考にならないだろう。

こんなことも書いてあった。

・日々の積み重ねでじわじわと壇信徒を増やしている。
・地域で重要な役割を担っている。

こんなお寺を紹介し、「これならうちでもできる」や「同じ悩みがある」と感じて
もらえて参考になる誌面にしているそうです。

確かに目立つ寺や僧侶では、誰も気後れするでしょう。
そして自分では無理と感じてしまう。

それでも取り上げられたお寺は、それなりに頑張っているお寺である。
そうでなければ取り上げられないでしょう。

今、日本のお寺や僧侶は変わりつつある。

この冊子も、そんな背景から出来たものでしょう。
昨年に創刊され毎月一回発行している。

ちなみに大正大学は、天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗という
四っつの宗派によって出来たという。
まさに今で言う超宗派で、先見性のある大学かも知れない。

それぞれの記事が中々読み応えのある冊子です。


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宿坊で新学年スタート・・・瑞穂地区公民館の皆さん。

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今日は宿坊に、鳥取市の瑞穂地区公民館の皆さんが来られた。

春休み前の子どもたちの学習会。
小学生のみんなと保護者の方が来られました。

鳥取市の公民館の皆さんは、ほとんど宿坊においでいただきました。
でも子どもの学習会はあまりなかったな。

今日の予定は、午前中は私の話し。
午後は、川上さんのいやし地蔵体験と絵手紙体験です。

お参りに行ったときは年配の方からお子さんまでいらっしゃる。
普段の日帰り体験や講演では、年配の方向けだったり子ども向けだったりしま
すが、両方一緒と言うことはあまりありません。

小学生のみんなには法話という感じは馴染まないな。

どんな話しにしようかな・・・、みんなが到着してその顔をみたとき、そう感じた。
そのときは、内容はまだ具体的には考えていませんでした。

そこで今日は、ブータンという国のことをきっかけに、幸せということと、いのち
ということを話しをすることにしました。

そこに仏様の話や家族の話を加えて行きます。
話し始めると、あっという間の1時間でした。
保護者の方も子どもたちも、真剣に聞いていただいたと感じました。

子どもたちに話しをするときは、こちらから一方的にではなく、問いを投げかけ
たり思いを聞いたりしながら進めるのが良い。

話の内容は、世代が違っても両方に受け止められることが大切だ。

今年度ももう終わり。

もうすぐ新しい学年のスタートです。

ぜひ頑張って欲しいです。

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自利利他円満

自利利他円満をして仏という。

自利とは自分の利益。
利他とは他人の利益。

仏とは利他の存在であると思われている。

だけど、自利も具わって初めて利他となるのです。

私たちは、自利ではなく利他の働きが美徳とされている社会に生きて
いる。

利他のはたらきは、それはそれで素晴らしい。
けれど、そこにばかり目が向くと、苦しみとなることもある。

それは何故かというと、自分と言う存在が置き去りになってしまうことが
あるからだ。

利他のはたらきの前には、自利が具わっていることが大切なのです。

自分が置き去りになっていて、他を利することはできない。

まず自分の幸せを考えてみる。

実は、日本の社会って、自分が置き去りになりやすい社会なのです。

だからそこで苦しみになっていることが多い。

自利と利他の双方向につながって、それが円となる。

円が満たされるから、円満となるのです。

自利利他円満が仏の存在なのです。



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自分を見つめると言うこと・・・とは。

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「自分を見つめる」ということ。

これはよく言われることだと思う。

宿坊にも「自分を見つめる」ために来られる方もいる。

ただ、自分って何だろうか。

自分探しという言葉もある。

本当は自分と言うものは無いのです。

だから人は自分と言う存在を確認するために、自分を言う存在を確定する
作業をするのです。

そうしなければいられないのだろう。

そしてもう一つ。

自分という存在を確認するには、自分だけを見つめても自分って見えて
来ない。

なぜなら、自分と言う存在は、周りの存在によって自分と認識できるからだ。
それが自分の確認作業になる。

だから自分をだけを見つめていても、自分って見えてこない。
元々ないものを見ようとしているので、周りの存在を認識していないと自分
と言うものが確認できない。

もちろん一人で自分を見つめることもあるかも知れない。
だけれど、人と話すことで自分の確認作業が出来るのだと思う。

そのときは自分を知らない人と話す方が良い。
なぜなら既成概念に囚われないから。

知ってると、あなたはこんな人というイメージができあがっていて、心の中に
入って行くことができないのだ。

そして自分自身が分からないのだから、地図のない旅をしなくてはならない。
つまり地図などないということも認識してることも大切。

だってどこに導くっていう終着地点があるわけじゃないから。

話すことで、自分と周りとの感覚が構築されてきて、自分と言う存在が認識
出来て行くのだ。

仏教はその感覚を捨て去って、もう一度自分と言う存在の枠を外して行くの
だけれど。

宿坊ってそんな場所でもある。

自分を見つめる。
もちろん初対面の僕と話して行く。

ずっとずっと話して行く。

すると、自分と言うものがどんどん移って行くのです。

行き先のない自分を探す作業もあるのです。

そして、そこに気づきがあります。


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瞑想ワークショップ&公開講座「みんなの寺とは?」・・・天野和公さん。


3月25日と26日。

東北の仙台市にあるお寺、「みんなの寺」副住職をされている天野和公さん
が鳥取にお越しになられます。

天野和公さんは約15年前にご主人と0からお寺を始められ、今では人気の
お寺となっています。
また、テーラワーダ仏教にも精通され瞑想家としてもとても有名です。

さらには出身の東北大学で実施されている臨床宗教師のサポートもされて
おられている。

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そんな天野和公さんが鳥取に来られる機会に、宿坊光澤寺では天野和公さん
主宰の瞑想ワークショップを開催いたします。

3月25日(土)午後2時~6時くらいまで、参加費は無料です。

場所は宿坊光澤寺です。

内容は、坐る瞑想・歩く瞑想・お茶を飲む瞑想

ゆっくりと瞑想を楽しみます。

今回はゆっくりと向き合いたいとの希望もあって、少人数での開催とさせて
いただいております。

基本的には募集は終わっておりますが、もしご希望の方がいらっしゃいました
ら、宿坊光澤寺までお問い合わせ下さい。
☎0858-84-1650

公開講座「みんなの寺とは?」

こちらは3月26日午後1時~

場所は、とりぎん文化会館第一会議室

こちらは宗派主催ですが、どなたでもご参加いただけます。
入場は無料です。

天野さんの書籍も販売致しますので、そちらもよろしければどうぞ。

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天野さんのお話しを聞けることは本当に滅多にないこと。

お寺のこれからのことや、瞑想を体験されたい方。
ぜひおいで下さい。


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春の宿坊。

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なかなか暖かくならない春。

それでも境内の残雪は融けて周辺は春の風景になってきた。

中庭の紅梅もほほ満開、少し例年より遅いのかも知れない。
気温も高くないので、ゆっくりと咲いている様な気がする。

春休みと彼岸の連休もあって、日帰り体験や宿泊の予約も入ってきています。
最近は連続して男性の一人旅が続きました。

今の時期ってそんなタイミングなのかな・・・。
仕事のこと、生きること、目標、これからのこと、本当に様々なことをたくさん
話すことができました。

それぞれに感じていただけたのではないかと思います。

自分だと気づかないこと、分からないことがたくさんある。
それを利害関係のない人と知らない場所で話すことって、効果的なのです。

知っている場所、知っている人だと本当の自分は出せない。
なのでこの宿坊は効果的なのです。

話しを重ねることで、いろんな自分が見えてくるし、周りから客観的に見た
自分に気づくことが出来る。

男性も一人旅に出てみれば良い、どこに行こうかと思ったとき、この宿坊が
良いかも知れない。

これからは女性の一人旅やご家族やグループの方が入って来ています。
さらには瞑想ワークショップやビッグホリデーのANAツアーも。

そしてガン患者の集いも5月に入っている。

5月一杯まではいろんな出会いがありますね。

僕は宿坊は出会いだと思っている。

だからやってて楽しいのです。


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逮夜(たいや)参りとは・・・。

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                           (田植え前の光澤寺の風景)

逮夜参り、それは葬儀から四十九日までの間。

初七日から六七日まで六度のお参りがある。

たとえば3月1日に亡くなられたとする。
亡くなられた日も含めて七日目が初七日だ。
逮夜参りはその前の晩となるので、六日目が初七日になる。
そうすると、3月6日となります。

そこからは一週間毎にお勤めします。

昔から私のお寺ではこの逮夜参りの習慣があります。
村中の人が参ってきて賑やかだった、村にたくさん人がいたのだ。

ただ最近は、家に誰もいなかったり様々な理由で逮夜参りが出来ない家も
増えてきました。
それでも逮夜参りをされる家はまだまだ多い。

さすがに村の人に声を掛けることは少なくなり、ご家族だけとか親族までと
いった感じです。

3月は逮夜参りを三軒お参りしている。
今年の冬は豪雪だった、そんなこともあったのだろうか?

たまたまですが、それが土日に集中した。

お参りすると、「讃仏偈」と「正信偈」、法話と御文章、最後に「しんらんさま」を
みんなで唱えて終わり。
途中みんなでお茶を飲むので、50分くらいのお勤めとなる。

「讃仏偈」の部分は、週毎に変えていて「重誓偈」と「らいはいのうた」になり
ます。

こうすることで、浄土真宗でよく唱えられる三偈文に馴染むことができる。
さらには、「らいはいのうた」も。

「正信偈」はみなさんが元々普通に一緒に唱えられます。
また節のある「らいはいのうた」は、和訳ということもあって、みなさんも気持ち
良いでしょう。

逮夜参りの意味。

それは四十九日までの中陰のとき故人のことを偲びながら、心の悲しみを
少しずつ癒やして行く作業だ。
そこに法話を加えることで、死のこと、生きる意味、仏となる意味、浄土真宗の
ことなどをお伝えすることが出来る。

身近な方、大切な方を亡くされたとき。
自分では気づかない悲しみがあるのです。
それをそのままにしておくと、悲しみが突然襲ってきたりすることがある。
悲しみは密かに心に入り込む。

逮夜参りをしていると、心をしっかりと包み込むことが出来る。
そして六七日の頃には、悲しみの中でも仏様となられた方を見送ることができ
るのです。

心にはケジメを付けていかないと、心から悲しみが消えない。

逮夜参りの法話は、そのことにを十分意識しながらお話しをする。

グリーフケアと簡単に言い換えることも出来るが、そんな簡単なものではない
ということも付け加えておきます。

宗教性、生きる意味、仏の存在、心のこと、すべてを含んでいるのです。

さらにはお経を唱えることは、心を癒やします。

深い悲しみのとき、言葉は心に届かないこともある。
でも読経は届くのだ、お経を唱えるときだけ泣くことができる。
そんな場面には何度も出会ったことがある。

そんなときの法話は心に染み込む。

そのとき話す言葉がとても大切だ。

自分の心で話さなければ、その言葉は届かない。


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『とっとりNOW』の取材でのこと。

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東京から戻った翌日、午前中の講演を終えて鳥取駅に宿坊のお客さんを迎え
に行く。

宿坊に戻り宿泊のお客さんと話していると、そこに別のお客様が来られた。
鳥取県総合情報誌「とっとりNOW」のスタッフの皆さんだった。

今度その冊子でお寺の住職の特集を組むそうです。
お話しをお伺いすると、いろいろと活動している変わった坊さんって感じ。

「とっとりNOW」には以前にもR29特集で取り上げていただいたことがありま
した。
2014年のSPRING号なので、あれからもう3年になるんだな。

宿坊とお寺とでの掲載、現在の両輪なのでこれでセットですと思った。

この冊子は、丁寧に県内の情報を紹介されています。

最新号が、vol.113なので114号での紹介になるのかな。
どんな記事になるのか楽しみです。

と言いながら、いろいろとお話ししました。
宿坊の状況やこれからのお寺のことやお墓のことも。
リアルな話題だったので、結構盛り上がりつい話しが長引きました・・・。

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こうして取材に来ていただき、取り上げていただけるのは有り難いこと。
宿坊にしろお寺にしろ、宣伝をするのは難しい。

いつか誰かに、いつかどこかでつながることが出来るかも知れない。

そんな楽しみもあります。


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TOKYO BOYS & PROJECT

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今週、東京に行った目的は、プロジェクトの打ち合わせ。

思ってはいても、中々先に進まないのだけど、それでも進まなくては・・・。

今年の4月~、とにかくスタートさせる。
その同期を取るために東京に行ってきた。

一人はプロジェクトのメンバー、サラリーマンでサーファーでもある。
今でも毎朝、湘南の波を見てから会社に行く。

もう一人は、日本でもトップクラスのお墓プロデューサー。
いつも情報を聞いたり、相談に乗っていただく。
資金がないので、仕事の依頼は出来ないが、いつの日かプロジェクトの依頼
が出来ればと思っている。

この数年のお寺やお墓を取り巻く環境は激変している。

その中でのプロジェクトのスタート。

「日本の葬儀とお墓を変えたい!」
と言う私の意気込みがある。

だけど具体的なものは何も無く、その言葉に説得力は無い。

「失うものなんで無いんだから、行くしかないでしょ!」
とはメンバーの言葉。

確かにそうだ、考えていたって進まない。
もっと先に進もう。

お寺と葬儀とお墓を変えるんだ!

そう心を決めに行ってきたと行っても良いだろう。

自分に覚悟をするだけのことだ。

5年後には日本のお寺が変わってる、そうなっていることだけを考える。


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高齢者学級「みたき大学」でお話しさせていたいたこと。

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昨日は、鳥取市河原町の高齢者学級「みたき大学」に出かけてきました。

一年間の学級の閉講式でお話しをさせていただく機会があったのです。

テーマは「こころの授業」~活き活き生きる~ です。

今年の冬は大雪が続き、3月もなかなか暖かくなりません。
そんな中で、30~40人の方々がいらっしゃいました。

人生の先輩である方々にお話しさせていただくのです。
自分なりに精一杯お話しさせていただく。

話し終わった後、自分ではたとえどんなに上手く話せたと思っても、やはり
反省が先に立ちます。
それは講演や法話ではいつものことです。

決して満足と言うことはない。
また同じ話をしたとしても、話し側と聞く側の思いはいつも違う。

少し前は、プロジェクターをよく利用していましたが、最近は使わない。
プロジェクターを使うことに慣れると、そちらに頼ってしまうような気がする
からです。

もちろん内容によっては、プロジェクターを使った方が良いときもある。

どちらも適度にやっておく方が良いと感じている。

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もっともっと幸せに活き活き生きる様な話が出来れば良いなと思う。
もっともっと生きることを幸せに感じられる社会になれば良い。

それはいつも願っている。

こうしてお呼びいただけることは、とにかく有り難いことです。
自分自身にとって、これからにつながって行く。

今日も感謝の一日でした。


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宿坊もなぜか男性一人旅も増えてきた!

宿坊の宿泊は、一人旅の方が多い。

宿坊に行くと言うとき、友人に声を掛けにくいのかな。
温泉や観光地だと誰かと一緒に行った方が楽しいだろう。

だけど宿坊は一人で行ってみたいのかも知れない。

一人の方がゆっくりと体験できて、ゆっくりと話が出来る。
自分を見つめるとき、心を癒やし整えるとき。

そんなときは一人が良いだろう。

一人旅は、女性が圧倒的に多い。
もちろんグループにしてもそうだ。

でも最近、男性の一人旅が続いています。

宿坊というカテゴリーに男性が興味を持ってきたのだろうか。
それとも仏教というカテゴリーに興味があるのか。

もちろん悩みやストレスなどは、男性女性関係ない。
そういった意味では、心を癒やし整えるのは大切なことだ。

日常を楽に生きて行くには欠かせない。

一人旅は元々、男性より女性の方が多いと思います。

もっと男性もひとり旅に出てみよう!

男性一人旅も、宿坊光澤寺は応援します。

もちろん女性一人旅、グループでのお越しもお待ちしております。


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何かをスタートするとき、心を整え思いを伝える。

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今週は東京に出かけることになった。

目的は4月からスタートするプロジェクトの打ち合わせのため。

今までも東京には時々出かける。
そのときもお寺や神社に行くことはあるが、特別お参りしようと思っていたわけ
ではない。

でも今回はちゃんとお参りしようと思った。

ホテルにチェックインしたあと、その近くにあるお寺とお墓にお参りする。

今回は神社や霊園も。

そして鳥取に帰る日の朝、7時からの築地本願寺のお勤めに行く。

しっかりとお参りすることが大切だと思った。

人は何か大切なことを始めるとき、お寺や神社など目に見えないものにお参り
することで心を整えて行く。
そして自分自身の思いをしっかりと伝える。

それは大切なことだと思っている。

決して願いを叶えてもらうためではない。

心を整えることで、自分自身に区切りを付けるのだ。

成功するかどうかは問題ではない、自分の思いをしっかりと建てることだ。

そうして人は歩き出す。






宿坊でテーラワーダ仏教との出会い

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3月、男性のお客様が来られました。

雪国から一気に春に変わってきた。

話しを聞くと、大学院の博士課程にいらっしゃって、臨床心理士でもあると言わ
れる。

現在はテーラワーダ仏教と瞑想の研究に力を入れておられるとのこと。

途中お参りが入ったりしながら、話しは夜中まで続いた。

ここまで真剣にテーラワーダ仏教や瞑想の話しをすることはない。
というか、日本の僧侶はテーラワーダ仏教や瞑想を知らないので、そんな話し
になることはない。

現在はマインドフルネスがブームになってきているが、本質と違った方向に進ん
いるので、本当のマインドフルネスの話が出来ることは滅多にない。

若いしお寺に生まれたわけではない。
でもこれほど仏教のことを勉強してるんだなと感じた。

最近は一般の方も仏教に触れる機会が増えてきた。
その中で、僧侶が知らないことも多いだろう。

特にテーラワーダ仏教や瞑想は仏教の基本的な部分でもあるので、これからの
僧侶はテーラワーダ仏教や瞑想のことを語れなければ対応できない時代になる。

今回は私もたくさん教えていただくことが出来ました。

また臨床心理士の観点での話しもしました。
私が実際宿坊で行っている対応の話しもさせていただいた。

基本的には臨床心理士で学ばれていることと似ていた。

私は宿坊での対応で独自に作り上げてきたものですが、臨床心理で学ばれてい
ることの実践と言った感じでもありました。

まだ若いので、これからいろんな展開が出来るでしょう。

翌日は法事が入っていたので、ゆっくりと話が出来ませんでしたが、今度機会が
あれば、またゆっくりと話をしてみたいですね。

もっとお聞きしたことがたくさんありました。

宿坊にいると、いろんな経験をされた方が来られるので、情報はたくさん入って
来るのがありがたい。


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「伝道力再生が課題」というコメントに思うこと。

今日facebookを見てると、こんな記事が目についた。


タイトルが「伝道力再生が課題」。
浄土真宗本願寺派の石上総長の言葉だった。

それを多分、中外日報が記事にしていたのでしょう。
ちょっと新聞名は分かりませんでしたが。

宗派の定例宗会の冒頭での演説だったそう。

記事にはこんなコメントも掲載してあった。

「弥陀の本願と本願成就という浄土真宗の核心を成す教説を現代人に
伝え理解を得るということは、至難の業となっている」

と言うような感じである。

上記は新聞記事の抜粋なので、本当にこう話されたかどうかは分かり
ません。
また全体の話しが分からないので、この部分だけを切り取るのもどうか
とは思う。

もうすこし前後があるが、それも含めての思いを書いてみたいと思う。

まずこのポイントの問題点は、教説を現代人に伝え理解を得る、という
点である。

浄土真宗本願寺派(西本願寺)の伝道スタイルの典型がここの集約さ
れているのです。

教義中心で教義から社会を見つめていると言うこと。
あくまでも教えを説いていると言う立場だ。

教義を通して社会を見るから相手に伝わらないのだ。
伝道のテクニックを学んだところで、そんなものでは伝わるわけはない。

問題はどこにあるのか、苦しみはどこにあるのか、悲しみはどこにある
のか、そこから始めなければただの法話で終わってしまう。

教義ばかりから見るのが現在の本願寺派の特徴である。
教義に問題があるのではない、社会に問題があるのだ。
自分の側からからしか見ていないから伝わらない。

そんな当たり前のことにも気づかないのだろうか。

教義からではなく、今そこにある苦しみから話しをすることが大切なの
です。
だから応用も利かなければ教義に縛られたままだ。

そんなものは、法座に来続けているマニアの方向けの法話。
一般人に通用するわけはないでしょう。

まあ浄土真宗にはマニアの方が他宗派より圧倒的に多いので、この世界
だけでも十分に成り立つ。

そんなこともあったのかも知れない。

仏教や真宗の教えは何のためにあるのかを考えれば簡単なことだ。

まず最初に教えがあったわけではない。
最初にそこに苦しみがあったのだ。

その苦しみにどう向き合うのか、それが仏教になった。

僧侶が先にいたわけではない、迷いが先にあったのです。

苦しみがあったからこそ教えが説かれた。

教えがあって苦しみにアプローチしたのではない。

だから内向きだけに通用する伝道になってしまうのだ。

教義ばかりに気を取られているのだろう。

伝道にばかり気を取られている人に、社会の苦しみは見えてこないだ
ろう。
教義と話しのテクニックだけのことになってしまう。

それは内側の人にだけしか通用しないだろう。

立ち位置を変えてみることから始めることが必要だと思う。


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X-JAPAN HIDEのこと・・・


今日テレビを見てると、NHKでX-JAPANの特集をしていました。

平均年齢50歳を超えるという、それでイギリスでのコンサートを行うのだ
そうです。

私はこのバンドの曲を聞いたこともなければ興味も無かった。
到底私とは違う次元で、接点など無いだろうと今でもそう感じる。

ただテレビを見ていて、なぜか懐かしさが心を過ぎった。

あれは私が東京で会社員をしていたとき。
会社を辞めて鳥取のお寺に戻るかどうしようかと考え始めていたときだ。

同じ宗派の寺院である築地本願寺には、その頃よく通った。

そのとき築地本願寺に行くと、片隅にコーナーが作られていた。
そのコーナーは、X-JAPANのHIDEのものだった。

彼は若くしてこの世を去った。
葬儀は築地本願寺で行われていた。
葬儀のときは全国からファンが数万人訪れたという。
おそらく葬儀に集まった人数では過去最高だと言われている。

私がそのコーナーに行ったのは12~13年前のことだったと思う。
2004年頃か・・・。

何だろうと行ってみると、ノートが置いてあり寄せ書きがたくさん書いて
あったのです。
自由に読めるようになっていたので、ページをめくってみた。

もうすぐ七回忌が近いとき。
それでも多くの人たちがここを訪れHIDEさんに言葉を残していた。

七回忌に近い頃のものは、これから何かをスタートするときの言葉が多か
ったように感じた。
きっと応援して欲しかったのだろう、自分自身を励ますためにここに来た
のだろう。

そのコーナーで眼に留まったものがある。
それはある詩だった。

その詩には「千の風になって」と書いてあった。
作詞は新井満。

まだ世間では知られてなかった。
誰かがこの詩を書いてここに貼っていたのです。

詩を読んで、その言葉が気になり写して帰ったことを覚えている。

それから1年くらいして、その歌は大ヒットすることになる。

ここに来た人はみんなその詩を読んだことだろう。
だから、いろんな思いがこの詩には詰まっていたような気がする。

そんなことを考えながらNHKを見ていた。

X-JAPANにも、それからの時間、社会を騒がせながらも復活した。
もう誰もが終わったと思っていたのではないか。

それも不思議だが、もしかするとファンは復活すると信じていたのだろう。

人生はドラマよりリアルだ。

それも結局は物語なのだが・・・。




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三月一日の通夜

今日から三月

今朝方の枕経から、今晩は通夜だ

最近では珍しい自宅での葬儀

家の中は親族と村の人でいっぱいだ

普段は夫婦二人だけの家
ご主人が亡くなられた

また一気に寂しさが増すかも知れない

村の人に見送られたい、そんな気持ちだったのだろう
最近は関わりを持たない方が楽と言ったこともある

それでも、この村で生まれ育ち、そしてこの世のいのちを終える

皆に見送られたい・・・

そんな思いを感じた

会館は遺族も参列者も僧侶も楽だろう

特に僧侶は楽が出来るのです
会館のスタッフに大事に扱われる

その点、自宅での葬儀は着替えるのも参列者の前だ
そんなとき、衣を着て袈裟を付けるのも作法の内である

僧侶が家に到着したときから、すでに儀礼は始まっているのです

七条袈裟を身に付ける作業も周りからすべて見える

着替えから作法に読経、さらには法話

すべてが真剣勝負なのだ

必要以上に思いは込めない、ただすべてに妥協はない

その場を作る




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深夜の電話

ただ夜を過ごしている。

パソコンをいじったりテレビを見たり。

なかなか思ったように毎日は過ぎて行かない。

また一日過ぎてしまったな・・・。

そして何となく一日をあきらめて風呂に入って寝ようと覚悟する。
僕の覚悟は寝ると決めることくらい。

何故か若いときから、夜寝ることへの覚悟が悪い。
寝ることで一日が終わることに抵抗がある。

それでもベッドにもぐり込む。

そしてうとうとしてると突然電話が鳴る。

深夜の電話、お寺特有のものかも知れない。
お寺によっては事情が違うようだが・・・。

私のお寺は昔から枕経を勤める。

人が亡くなるのは、やはり夜が多いのだ。
昼間に枕経の連絡があることはほとんど無い。

電話が鳴ると、一瞬心が戸惑う。

電話の向こうから声がする。

「あっ、そうなんだな・・・」

お参りする時間を確認して、準備する。

今はほとんどが病院で亡くなられる。
病院から帰る時間が準備の時間。

最近は枕経に参るお寺さんは少ないようだ。
もしくは次の日の朝になるとか。

飲んでると困るのだが、何故かほとんど飲んでいない夜だ。
というか、お寺に戻ってからは夜お酒を飲むということはない。

もちろん会合があったり、宿坊のお客さんがいるときは飲むのだけど。

深夜の電話。

それは心を研ぎ澄ませて行くとき。

葬儀の一連のお勤めが終わるまでは、心をずっと研ぎ澄ます。

故人の思いを伝える必要がある。


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