宿坊光澤寺日記・・ひとりばなしのつづき。

光澤寺&宿坊光澤寺&やずブータン村。 山里のお寺で繰り広げる「こころのふる里」作りとお寺復興プロジェクトや、宿坊に来られた方々との出会いも語ります。

2017年04月

『正信偈』の写経をどうぞ!

IMG_6132

『正信偈』を写経する。

浄土真宗の写経体験は、『重誓偈』が多いです。
これは写経の時間の問題もあります。

般若心経は276文字(経題を含めて)。
正信偈は843文字、つまり3倍以上の文字数になる。

宿坊では『正信偈』の写経体験もできます。

でもそう簡単にできるといった感じではない。

今まで、宿泊の方で『正信偈』を書かれた方はいます。
それは宿泊二回で、前半後半を書かれました。

そして今回、日帰り体験で『正信偈』にチャレンジされました。
『正信偈』はその優しさが気持ちよいのだそうです。

一日で書き上げることはできませんので、おそらく3回くらいに分けてといった
感じです。

書きながら、「心が踊って大変でした」と仰られていた。

そう言われながらも、丁寧に書かれていました。

心を整えるのが写経の目的であったりしますが、自分の好きなお経を味わう
のも写経の楽しいところですね。

写経で『正信偈』を書かれてみるのも、中々できない体験です。

一度チャレンジしてみるのも良いかも知れません。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!




アイヌユーカラ・・・アシリ・レラさんの口伝承の語り

IMG_6110

4月26日、雨の降る山里の宿坊。

夜七時から本堂で、「アイヌユーカラ・・・アシリ・レラさんの口伝承の語り」が
開催された。

一週間で中国地方を5カ所回られているという。
かなり移動距離の長いツアー、その最後がここであった。

自然といのちとの共生、そんな縁がこの場所でつながる。

本堂には県外や遠くから人が詰めかけた。

暗くなった本堂で、ゆっくりと始まる。

今回のイベントは、主催はその支援者の方々です。
縁あってこの宿坊も会場をお受けすることにしました。

参加された皆さんには、それぞれの思いがあったでしょう。

夕方には、宿坊で希望者に夕食をお出しした。
「光澤寺ごはん」でご提供することになったのです。

いろいろ考えて、旬の筍ごはんと半田そうめんで作ったニュウメン。
トッピングにはいろいろ乗せてみました。
そこに、とり天・玉子焼き・ポテトサラダ・木の芽和えをお出しした。

食事の準備と片付けや宿泊準備等で、語りは全部聞くことはできませんで
したが、レラさんは予定時間を超えての語りでした。

本堂という空間は、様々な出会いを生みます。
そこをオープンにして行けば、そこを訪ねてこられる人たちがいる。
そしてそこで何かをしたいという思いも・・・。

そういった出会いを大切にしたいと思っています。

レラさんは、ここのこと気に入ってくれたと感じました。
それは場所と人が作り出すものだなと思う。

自然に囲まれた山里のお寺。
周りは過疎が進む地域。

でもそこをオープンな空間にして行けば、そこに出会いがある。
そしてその輪は少しづつでも確実に広がって行く。

IMG_6107

この写真に、筍ごはんとニューメン。
筍は地元のもの、麺は徳島の半田から取り寄せる。
出汁は、いつもの手打ちうどんで作る特製の出汁を準備。

夕食は、私たちも心を込めて作る。

レラさんは、「美味しいご飯をありがとう」と言われていました。

次の朝、宿坊を出発される。

雨も止んで、少しだけ寒さを感じるが太陽が差し込む朝。
新緑が輝き、自然をたくさん感じられる。

IMG_6127

みなさんも元気で出発。

きっと長旅でお疲れだったでしょう。

でもこの笑顔を見ると、「よかったな」と思えるとき。

この宿坊に、また一つ空気が加わった瞬間。

様々な出会いが、その場の空気感を作り上げて行くのだと感じる。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!













ゆっくりとお寺で過ごしてみる

IMG_6097

次の日宿坊で開催されるイベントに参加される。

気に留まったイベント、その会場が宿坊であると知られた。
そして、「ちょっと行って見たい」と思われたそうです。

イベントだけなら行かなかったかも知れないけど、宿坊に泊まれるのなら行
って見たい。

前の日にお泊まりに来られて、ゆっくりとお寺で過ごしてみる。

写経を体験する。

夜は夕食をご一緒しながら、話に花が咲く。
気づけば日が変わっていた。

特に時間を気にする必要はない。
思いのままに過ごす。

話しが続いても、あとは部屋で眠ればいい。

そんな気持ちが心をリラックスさせてくれる。

夜半から雨になったようです。
雨も潤いを与えてくれる。

次の日のイベントは夜。

そこまでの時間ものんびり過ごされていました。

IMG_6103

まだ会場設営していない本堂。

瞑想をされていました。

自然に囲まれた山里のお寺で過ごしてみる。

そんな時間はとても貴重なものだと思う。

心と身体には潤いが必要だ。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!



ご夫婦二人で過ごす、とっておきの時間。

IMG_6082

ご夫婦で宿坊にお越しになられた。

宿坊にお越しいただくのは二度目です。

今このときを大切に過ごす、そんな思いをたくさん感じることができました。
ご夫婦でこんなときを過ごせるっていいですね。

二人の時間、それはお二人だけに許されること。
そしてそれはお二人の選択です。

そんなとき、この宿坊を選んでいただけるのは有り難いです。
決して派手さもなく、何もないのが良いのかも知れません。

それがゆっくりと過ごせることにつながるのだと思う。

夕食前に思い出話も含めていろいろお話しをしました。

それも楽しい時間です。

IMG_6094

この宿坊には、ご夫婦で来られる方もいらっしゃいます。

皆さんとても楽しそうに過ごされている印象がある。

本堂でのお勤めや体験もでき、普段とはちょっと違う時間を過ごせます。

そして何より、奥様がゆっくりできるので会話も弾む。
それがまたお二人の特別な時間になります。

宿坊がそんな場所であれば嬉しいことです。

またお越しいただけること、楽しみにお待ちしております。

IMG_6078



宿坊光澤寺のホームページはこちらから!




お寺に押し寄せる波・・・小室哲哉さんの話から紐解く!


今日ネットを見ていると、気になる記事があった。

音楽家の小室哲哉氏の「宇多田ヒカルとiPodが音楽界を変えた」という
記事でした。

小室氏が活躍していた頃、その音楽は世界をリードするかも知れないと
言われていた。
本当に小室ミュージックが日本の音楽を大きく変えていった時代。
まさに一世を風靡していた。

ヒットチャートは小室ミュージック一色だった。

その小室氏が「見よう見まねでできる限りのことをやって、やっと世界に
近づけたかなと感じていたとき、その枠に収まり切らない人たちが出て
きた」と表現している。

それが宇多田ヒカルとiPodだったのです。
これはその後の日本の音楽シーンを変える存在になったという。

それは宇多田さんの音楽性だけでなく、それまではレコード会社や音楽
プロデューサーの意向に沿った表現が求められていたが、それ以降は
自分の声で自分の好きな言葉を歌うアーティストが出てきたと言うこと。
音楽界の暗黙の了解が取り払われたことが重要なことでした。

さらにはiPodの出現によって、レコードやCDの売り上げが主体だった
音楽業界に構造変革が起こった。
収入にならないCD主体ではなく、アーティストはライブにその活路を見出
していったという。

この記事の背景にはいろいろあるでしょう。

私はお寺業界にいます。

この音楽業界の話しを聞いたとき、現在のお寺業界に置き換えてみると
分かりやすいのではと感じたのです。

現在のお寺業界は、従来のままで良いという保守層が圧倒的に強い。
これはレコード会社や音楽プロデューサーでしょう。
教団やそれを取り巻く従来のパターンを大切にする人たち、そして有力
寺院やその周辺にいるお墓などの業者さんたち。

時代の変化を感じながらも、何とかその勢力を維持したい層でしょう。

そこに宇多田ヒカルさんとiPodが登場したらどうなるでしょう?

現在の仏教界には、まだ宇多田ヒカルさんに該当する人はいない。
そしてiPodもまだ登場していない。

ただその二つの様な存在がいつ登場してもおかしくない状態にある。

実はそこでポイントは小室哲哉さんの存在です。

現在のお寺を取り巻く環境は、まさに小室さんが登場したシーンに似て
いるのではないかと思う。

最先端ですごいものが現れてきたといった感覚。

それは現在、お寺業界で新しい展開をしている若手を中心とした僧侶
たちでしょう。

たとえば、「未来の住職塾」や「光源」といった新しい寺院や僧侶を目指
した動き。
さらには「ぶっちゃけ寺」や「お坊さん倶楽部」や「宿坊研究会」と言った
様々な活動。
そこに「坊主バー」や「お寺YOGA」や「コンサート」などのイベント系。

実は現在先頭集団を走っていると思われている活動は、小室さん世代
であると言うことです。

なぜなら、お寺の枠を変えるような活動は一切ないからです。
そこが現在の活動の大きなポイントです。

たとえば、新しい活動も決して従来の教団やお寺の枠から外れていない
し、それを脅かすような動きはない。

ちょっと先進的に、でも現在の枠からはみ出ないで頑張ろう!
今あるものを大事にして行くのだ。
といった感じでしょうか。

「寺院消滅」とかお寺を取り巻くタイトルだけは刺激的は本はあるが、
内容は全く目新しさのない現状把握本でしかないのです。
誰も何の方向性も出さず、ただ危機感を煽っているだけの本でしかない。

「未来の住職塾」でも、参加した問題意識の高い僧侶たちが寺業計画を
立てている。
一見すごそうに見えるが、何ら目新しさのない計画ばかり。
そう、現在の問題意識が高く日本仏教の改革の旗手と言われる僧侶で
も、そこから出ることはしていない。

現在の日本の仏教界には、宇多田ヒカルもiPodも登場していないという
ことなのです。

つまり、いくら新しい展開を考えていたとしても、その基盤であるCDの
売り上げ、つまり葬儀と法事さらにはお墓といった基盤があっての計画
でしかないということ。
そして従来の宗派や教団の価値観の枠から外れないこと。
それは檀家制度をいかに長く維持して行くかに重点が置かれている。

そんな計画を立てている限り、それはただの砂上の楼閣でしかない。
ただ若者中心の仲良しグループであるNEWサンガのようなもの。
これから10年は持っても、その先は逆に何もなくなってしまう可能性
さえあるのです。

そうではない計画が出てきたときが本当の展開だなと思っている。

宇多田ヒカルやiPodを今から予測することは難しい。

だけどその結果はある程度想像することはできる。

それは、従来の日本仏教を維持してきた教団や寺院の枠がなくなると
言うこと。
つまり仏教の価値観の変革です。

もう一つは、お寺を維持して行く前提であった、檀家制度とその上に成り
たっている葬儀と法事、そしてお墓です。
それが必要とされなくなる事態が起きること、つまり収益構造の根本的な
変革であろう。

そこで求められるものは、従来の宗派の枠だけに留まること無く、本来の
仏教の本質も追究して行くことが大きなポイントである。
そしてお寺だけでなく、僧侶が選ばれる時代に成ると言うことです。
家から個への転換が起こる。
そして僧侶自体の力量が問われる時代、教えであったり人柄であったり
エネルギーであったり宗教性であったり純粋さであったり。
それぞれに持ち味の違う僧侶が登場するでしょう。

そして、檀家制度が崩壊しお寺や葬儀離れが起こったとき、それでもその
寺院や僧侶を望む人たちがいると言うこと。
その上で従来の収益基盤に頼らない寺院運営も求められます。

これからの計画に取り入れてはならないもの。
従来の檀家制度、葬儀や法事を中心とした収益基盤。
これは取りも直さず、宇多田ヒカルさんとiPodの登場によって崩壊する
ものだからです。

つまり、お寺業界は特別ではなく、他の業界ではもう何度も繰り返されて
きた淘汰と変革でしかないのだと言うことに気づく。

お寺は先祖供養を中心とした展開をしてきたので、変革が最後にやって
きた業界と言っても良いかも知れない。

でも今は、その先祖供養を大切にする基準であった家という存在が大き
く変わっているのです。

葬儀や法事やお墓については、これからもなくなることはないでしょう。
でも従来通りお寺の役割といった感覚はなくなるかも知れない。
それはiPodの出現によって・・・。

その上でお寺や僧侶がどのような存在になれば良いかと言うこと。

僧侶は宇多田ヒカルさんの様な存在が登場することによって変わるだろう。
そのときに何が起こるか分からない。

もちろん、その前から活躍し現在でも活躍しているサザンオールスターズ
といった存在も厳然としてあります。
さらにはマイペースでやってきた演歌業界もある。
その存在はこれからも根強くある、でも多くの人が流れて行くことも確かだ。

でも今はまさにその前夜ではないだろうか。

それはそれで、お寺業界はとても刺激的で興味深い業界かも知れません。

先祖供養を大切に思われている方も多い中で、こんな不謹慎なことを思われ
るかも知れません。
でもよく考えてみると、仏教は元々葬儀や法事のためにある教えではない。
今生きている人をどう救うかということしか、その教えにはないのです。

それを前提にした上で、葬儀や法事やお墓、さらにはこれからのお寺の展開
を考えて行けば良い。

さらには、介護やターミナルケアにしても宗教者が関わらないことの方が良い
といったこともあり得るのです。
中途半端な宗教者なら関わらない方が良い。

現在の収益モデルが崩れたとき、その後に来るお寺はカオスかも知れない。
ただその中に、これからの本当のお寺のモデルがあるだろう。
そのモデルとなるような寺業計画を見てみたいものです。

私はちょっと歳を取りましたから。


小室哲哉さんの記事はこちらで読みました ↓

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170425-00000010-nikkeisty-musi&p=3

宿坊の部屋・・・一日一組の魅力を味わう。

IMG_6060

IMG_6067

宿坊の客室

お一人からお二人のお客様は、こちらのお部屋になります。

やっと暖かくなってきたので、掛け布団やシーツを入れ替えます。
部屋の雰囲気もちょっと春らしくなった。

部屋で気をつけていることは、宿坊らしさと宿坊らしくないという両面です。
宿坊でベッドは少ない。

でもゆっくりと静かな自然の中で寝るとき、ぐっすりと眠っていただきたいという
思いもある。
だけど和室の良さも感じたい、そんな両面。

IMG_6063

客室は二間続きになっている。

もう一部屋はテーブルを置いています。
ゆっくりと本を読んだり、お好きなように使っていただけます。

日本間は最近生活の中にはなくなってきた。
たまには日本間で過ごしてみるのも良いかも知れません。

旅館の様な作りではないので、お一人でもグループでもゆっくり過ごせる。
空調もできる限り自然のまま、乾燥していないので寝るときも楽です。

IMG_6073

部屋から見える風景。

庫裡と本堂の間にある部屋、中庭から借景の遠見山も見える。
席の自然が楽しめる空間になっています。

IMG_6057

客室はここから始まります。

廊下を通るとドアがある。
ドアを開けると、そこにはトイレがあります。

そして談話室になっている。

この談話室で話しをされる方も。
本も置いてあり、雑誌もいろいろ置いあります。

IMG_6055

これからの季節には、ちょうど良い場所。

これだけの空間を貸し切りで使うことができます。

一日一組、お一人でもグループでも、周りに気を遣うことがないのが一番の
贅沢かも知れません。

食事も楽しんでいただきたい。
もちろん自由な体験も、この宿坊の大きな魅力。

チェックインは14:00にしています。
そしてこの宿坊のチャックアウトは12:00。
ほぼ一日を過ごすことができるのも、この宿坊の魅力です。

他の宿坊のチェックアウトは、9:00か10:00がほとんどです。

でもこの宿坊は、できるだけゆっくり過ごし、できるだけ体験していって欲しい
と思っているので、この時間にしています。

そして、お話しもいろいろ、よるご希望があればBARも開店します。

特別なものはありません。
だけど、お寺を一人もしくは一グループで貸し切るって他ではできないこと。

どうぞ、自分だけの時間をお過ごし下さい。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!




若桜鉄道沿線裏ルート・・・そこには新緑ルート!

IMG_6031

若桜鉄道隼駅。

ここはSUZUKIのバイク、隼のライダーの聖地である。
今日もたくさんの隼が並んでいた。

若桜鉄道沿線は国道29号線に沿っている。
でも、隼駅があるのは、その裏ルートです。

郡家からだと、船岡という町に向かう。
鳥取自動車道からだと河原インターで下りて、やずフルーツライン(バイパス)に
入る。
そこから途中の船岡方面で下りると、このルートに入って行けます。

この裏ルートは地元では南岸線と呼ばれていました。
八東川の南側を通るルートということだと思います。
でも今は、どう表現しているのか分かりません。

今回は、この隼駅から宿坊光澤寺までのルートを通ってみます。

IMG_6032

隼駅の真ん前に、地元の若者たちが作った「HOME8823」というCAFE&
レストランがある。

この春には改修して50人以上入れるレストランになっている。
何もない駅前に、集客力のある食堂として成り立っているのです。

IMG_6033

このルートは自然をゆっくりと感じられる。
交通量は多くない、ただ道が狭くなったりするので、逆に運転には十分注意
して欲しいですね。

途中、若桜鉄道とも併走するし、国道29号線よりも山里の景色はゆったりと
見ることができます。

今は新緑の季節、萌え始めた木々が美しい。
この写真は、隼駅から安部駅へ向かう途中です。

IMG_6038

右手に広がる果樹園、そして山裾が迫る。
自然林は本当に美しい。

山桜は遅咲きで、今頃がちょうど見頃です。

IMG_6043

安部駅から八東駅の途中。

ここは背景に氷ノ山山系が見える。
まだその山並みには雪が残っているのが分かる。

菜の花も一斉に咲き、美しい風景が広がる。

IMG_6047

八東駅を抜けると、植林の山の一角に自然林が残っていた。

これを見ると、自然林の美しさが際立つ。
多くの助成金を出して植林を守るより、植林を自然林に戻すことが大切だと
思います。
植林は、大雨での災害を引き起こす大きな要因なのですから。
豊かな自然林が山里の風景をさらに美しくする。

IMG_6048

このルートの途中に、水量発電所があります。

その手前の橋を左折して、宿坊に入って行きます。

この橋から宿坊までは300mくらい。

IMG_6052

宿坊のシンボルは銀杏の木。

今は枝も大きく張りだしている。

その間から差し込む陽がまぶしい。


ゆっくりと風景や季節感を味わえるルート。
特別な風景はない、それが山里の風景を一層味わえることになる。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!






宗派鳥取ブロック連絡協議会で感じること・・・。

IMG_6020

今日は、宗派の鳥取ブロックの連絡協議会でした。

会場は鳥取県中部地区にある倉吉市の善正寺さんでした。
昨年の鳥取県中部地震でも被害に遭った地域です。

墓地を見ると、そこには今でもそのときの被害がまだ残っていました。

ただ、今日の天候は穏やかだった。
境内の枝垂れ桜はまだ花が咲いている。
遅咲きの御衣黄桜は満開だった。

年一回、鳥取県にある二つの組の打ち合わせ。
共同で開催する行事等の確認をする。

鳥取県にある二つの組。
東部の鳥取因幡組が19か寺、中西部の鳥取伯耆組が9か寺。
二つを合わせても、鳥取県の浄土真宗の西本願寺のお寺は28か寺しかない
のです。
同じ山陰教区の島根県には400か寺以上あります。

多いところは多いなりに、少ないところは少ないなりに、いろんなメリット・デメリ
ットはあります。

ただ、お寺を取り巻く環境の変化の中で、お寺毎の事情が大きく違ってきている。
今までだと、とりあえずお寺を維持することができた。
本山の活動も、大きい小さいに関わらず同じように対応してきた。

それが今は、それぞれのお寺の独自スタンスといった感じが強くなってきた。

私のお寺は、過疎地にある寺院。
これからの寺院運営は、正直言って厳しい。

ただその中にもメリットがあります。
自然が豊かであり、静かな環境にある。
さらには檀家さんは、先代の住職のときからお寺にあまり関心を持っていない。
それは逆に、お寺に自由度を与えてくれる。

社会の変化に柔軟に対応することが許される環境にあるのです。
これは意外と大きなメリットです。

他の寺院からするとデメリットに見えることが、実は大きなメリットであったりする。

宿坊の運営、様々なイベントの開催、ヨガ教室、ガン患者の集い、八頭ブータン村
の活動、納骨堂の設置運営、檀家以外への取り組み。
これらはすべて大きな反対もなく実施できているのです。

これからのお寺は従来の枠に囚われることなく、お寺を見直してみる必要がある
でしょう。

そのとき、デメリットと思えるところを見つめてみると、それが意外とメリットである
ことだったりするかも知れません。

過疎化・檀家の現象・高齢化社会・後継者不足・お寺離れ等々。
これはデメリットばかりではないと言うこと。

さらには、僧侶に自由度があることで、お寺だけで生活をして行こうと考えなくても
良いということ。

パン屋をやっても良いし、食堂を運営しても良い。
もちろんこれは事業になるが、要は枠を外して考えれば良いということだ。
幸いにも、宗教法人格があり、本堂がある。
それだけでも大きなメリットであるのです。

あとは、そこで僧侶が何をするかだけだ。

檀家の減少やお布施の少なさは、その力を他に向ければ良い。

癒やしのスペースやリラグゼーションなどだってある。

何もお寺だけの収入に限定する必要はない。
檀家さんだってお寺だけで食べられないのは、よく分かっているはず。

もちろん法務をおろそかにしないということは前提です。
檀家を支えるためにすることが、本末転倒になってはいけない。

宿坊を始めてからも、それだけはしっかりと守ってきた。



宿坊光澤寺のホームページはこちら!



新緑の季節

IMG_5965

大雪だった冬。

なかなか寒さが続く春。

そんな山里にも新緑の季節がやってきた。

門前の枝垂れ桜が散ると、一気に新緑が萌え出す。

IMG_5976

川面に光る夕陽。

柿の木の新緑から注ぐ光。

少しづつでも、季節は動いている。

そんなことを感じさせる。

IMG_5983

もうすぐゴールデンウィークに入る。

あっという間だな。

何となく肌寒い日が続くけど、その頃には暖かさも増しているだろう。

有り難いことに、ゴールデンウィークの宿坊はすでに予約でいっぱいです。

新緑の山里をゆっくりと味わって欲しい。

心も身体も解き放てる。

IMG_5984


宿坊光澤寺のホームページはこちら!







「固い結び目がほどけるように・・・」

IMG_5993

宿坊に来られた方から、御礼の手紙をいただいた。

朝電話があって、「お寺の桜を見に行きます、お参りだけでも良いですか?」
という内容。

日帰り体験のグループの予定があり、午後からは会議に行く予定でした。
会議の方は、日程が決まる前に体験の予定が入っていたので、元々遅れて
行く様に連絡してありました。

いつ来られるか分からなかったので、「どうぞご自由に本堂にお参り下さい」
とお伝えしていた。

日帰り体験の方々が、ゆっくりされて笑顔で宿坊を後にされるとき、その方々
と入れ替わるように車が一台入って来た。

もしかすると電話の方かな・・・、そう思った。

女性がお一人、山門をくぐって入ってこられた。
やはり電話の方、聞くと遠く県外から来られたのだった。

本堂にお通しして、仏様にお参りされた後、お茶をお出しして本堂でお話しを
しました。
会議は遅れる予定だから、少し時間が取ることにしました。

もちろんお参りされた理由は分かりません。
お話しを聞いていると、「私は浄土真宗に向かないと感じています・・・」という
お言葉があった。

私はそのままお話しを聞きながら、お釈迦様のこと浄土真宗のこと、仏教の
ことをお話ししました。

特に仏教の本質のお話しとお釈迦様の方便のこと。
そして浄土真宗のことも、本質をお話ししました。

ゆっくりとお話しする時間がありました。

お帰りの時は、笑顔で帰って行かれた・・・。

そして、手紙にはこんなことが書いてありました。

「お話は固い結び目がほどけるように、心と体をゆるめていただけました。」

「自分への焦りを・・・そのままで・・・と肯定していただき、少し顔を上げて生きて
ゆけそうです」

「いのちと日常を分けて考えればいいなんて、思いもよりませんでした」

そんな言葉が続いていました。

お話しするときは、詳しいことはお聞きしていません。
ただ、私なりに感じたことをお話ししてみました。

本堂の空気感と阿弥陀如来、その二つが心を優しく包み込みます。

そして、そのときにしか出会えない縁があります。
この次と言うことはないかも知れないのです。

お話しできて良かったな、そう感じた。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!

阿弥陀如来に導かれる、その心に従って・・・。

IMG_5943

月曜日の朝、全国で強風が吹いていた。
東京からのANAが飛ぶかなと、ちょっと心配していました。

ビッグホリデーさんのツアー、「ANAで行く鳥取宿坊の旅!」
その初日だったのです。

空港にお迎えに行くと、ほぼ時刻通りに到着した。
出口でお迎えすると、宿坊に車で向かった。

あいにくの雨ですが、雨は雨で潤いがあって良い。

このツアーはTBSラジオで紹介されました。
そのラジオ番組が好きでよく聞いておられるそう。

4月17日からツアー開始、お客様の誕生日でした。
それですぐに予約を入れられたそうです。

このツアーの最初のお客様でした。

お茶を飲みながらお話しをして、本堂で読経をする。

そのあとは、「本堂でゆっくり過ごしたい」とのご希望でした。
外は雨、だから余計に落ち着くかも知れません。

ラジオを聞いたとき、瞬間に阿弥陀如来にお会いしたいと感じられたそうです。
このお寺のご本尊は、もちろんご存じではない。

本堂にご案内し、ご本尊をご紹介したとき、「あっ、やっぱり阿弥陀如来にお会い
できた」と仰られた。

阿弥陀如来のお話しをする。
そうすると、なぜ阿弥陀如来に会いたいのかが分かった。

そう、ここには導かれてやって来られたのだ。

何かあるとき、導きがあるのだそうです。

それはそうだと思った。

阿弥陀如来は、「いのちと心」を支え、包み込む仏様だ。

スマホで仏様を撮影して知人に送ると、「すごいパワーがある」と返事があった
そうです。

そう、ここの本堂はとてもスピリチュアルな空間なのです。
特に女性にはすごく優しい空気感がある。

そうアメリカから来られた、スピリチュアルに詳しい方が仰られたことがあります。
「私の好きなアメリカのスピリチュアルハウスと似た空気感です」とも。

お客様も、とても気持ちが楽になられた様です。
「ゆっくりと阿弥陀様とお話しができました」

夕食は、お誕生日のお祝いも兼ねて、ワインで乾杯する。
美味しいワインだった。

赤ワインがお好きと言うこと、赤をご用意しました。

IMG_5932

宿坊でお酒が飲めるんですか、と聞かれることがあります。

そんなとき、「この宿坊には、仕事で疲れた閻魔様もお酒を飲みに来られます
よ」とお話しする。

そう宿坊の庫裡は、日常と非日常の境目にある。

心を解き放ち、日常の心と命をゆっくりと癒やして行く場所なのです。


「また、来ます!」

空港にお見送りすると、そう言われた。
有り難い言葉です。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!







宿坊も春の装いを・・・ANAビッグホリデーツアー!

IMG_5911

やっと昼の気温が20度を超えるようになりました。
夜も10度以上になった。

寒さが続いた春だったので、何となく身体が寒さを感じていて、暖かくなった
ことをまだ受け入れられないような気がします。

それでも宿坊の寝室のベッドを春仕様に。

明日のお客様のセッティングから変えることにしました。
冬用の布団カバーとパットを春用にして、冬用の毛布も仕舞いました。

布団もちょっと軽いものに変更、春でも寝苦しくないように。

明日は、東京からのANA、ビッグホリデーさんのツアーの受け入れです。

春の鳥取をゆっくりと感じていただきたい。
そして、心と身体に栄養をしっかりと摂っていただきたいと思っています。

空港からの送迎もセットになっていて、鳥取砂丘にもお送りします。

東京からのツアーでは、とってもお得になっています。

仏教体験や心の体験もたっぷりできる。
夜もご希望があれば、宿坊のBARもオープンします。

春は宿坊に行ってみてはいかがでしょう。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!








ご朱印帳を作ってみました!

IMG_5915

早速に、ご朱印帳を作ってみました。

先ずは在庫の中から表紙を選びます。

型紙に表紙を貼り付けて、それを中紙に貼り付けるだけです。

道具はカッターとスティックのりだけです。

時間にすると、10分くらい。
キットがあればあまりにも簡単なので、とても体験とは言えないかも知れない。

けれど、自分で表紙を選んで自分で作ると言うことが大事。
それだけで愛着も沸きますから。

ご朱印帳の特徴は、中の紙が二重になっていると言うこと。
これで表も裏も書けると言うことですね。
それでも表だけ使われる方もいます。

IMG_5917

今回仕入れたキットは10種類、今回1種類使ったので残りは9種類。
その中からお好きな柄を選んでいただけます。

一冊持っていれば、何かあったときに使えます。
旅行に行くときは、バッグの中に入れておけば良いですね。

カバーはありませんから、ご自分で好きなカバーに入れておきましょう。
これでお寺参りに楽しみが増えます。

ご朱印も、今ではそのお寺独自のデザインも増えてきました。
思い出にもなるし、楽しみにもなります。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!



鳥取県因幡組の会議にて思う・・・

IMG_5866

昨日、鳥取市内のお寺さんで鳥取県因幡組の連絡協議会が開催された。

私は、元々予定が入っていましたので遅れての出席となりました。

各寺院住職と組の強化団体の代表が集まります。
昨年度の決算と活動報告を行います。

今月末に開催される組会(総会)に向けてのこと。

その後に、執行部会も開催しました。

あまりお役に立てていませんが、私は鳥取県因幡組の副組長になって6年目に
なります。

現在は執行部は一期が四年となっています。
二期目になると八年になることになります。

やはり執行部は長くない方が良いのではないかと感じています。
一期二年で、二期四年までくらいがちょうど良い。
さすがに5年目以上になると、最初の頃のモチベーションは保てない。

一番の問題は、方向性が同じようなものになり、他の寺院の意見を入れられなく
なる。
なぜなら執行部以外の寺院は、無関心で参加しないか発言しないかのどちらか
だからです。

ただ、組内の寺院の事情もあります。
なかなか執行部になり手もいません。

今はどの組織にしても同じでしょう。
世代交代も中々できないというか、次の世代がいないといった現実もあります。

前期の四年は、寺院を取り巻く環境の変化にどう対応して行くかといったことが
重点でした。

でもそれは、お寺毎の事情があり、それによって大きく変わる。
その問題提起は常にして来たと思っている。

温度差もあれば考え方も違う。
あとはそれぞれの考えとやり方だと思う。

お寺を活性化させ次世代に残すことに意味があるとは限らない。
それぞれのことですね。

現在は、お寺が集まって何かするという時代ではないような気がします。
それぞれのお寺が、それぞれのやり方で取り組めば良いことです。

この5年間でそれがよく分かりました。

宗派や教区や組のことは、活動してもしなくても何も変わらないということ。
そこに頼るとしたなら、僧侶の怠慢でしかないだろう。

どちらにしろ、あと10年でお寺を取り巻く環境は変わる。
本山が何をどう取り組もうが、関係ない寺は関係ないのです。
ただそれだけのことだと言うことがよく分かった5年でもある。

自分のお寺に参考になったり役に立ったりしたことは、全くない。
もちろん期待はしていないので裏切られたと言うこともない。

お釈迦様も親鸞聖人も、お寺というものを持たれていない。
ということは、お寺ということ自体に囚われるということが問題なのかも知れ
ない。

自分たちのエゴかな・・・。

親鸞聖人に至っては、「弟子一人ももたず」と仰られている。
檀家や門徒にこだわることもないのだろう。

人は、あるものはそれが当たり前だと思ってしまう。
お寺や檀家は有って当たり前だと思っているのかも知れない。

その囚われから離れたとき、お寺は自由になるのかも知れない。

IMG_5871

IMG_5889

会からの帰り。

童謡ふる里の舞台と言われている、袋川を通った。
水面を桜吹雪が流れていく。
土手には女子高生が・・・。
何となく懐かしい風景だ。

自分のお寺には関わらなくても、宗派のために動くことも必要だと思ってきた。

もうそれも十分だな。

さて、今宵はどこに行こうかな・・・。
久しぶりに夕暮れの鳥取の街を歩いた。

IMG_5895

ちょっと居酒屋の暖簾をくぐってみようか。

この店に入るのは本当に久しぶりだ。

たまには、一人で飲んでみるか・・・。



宿坊での体験・・・ご朱印帳作り体験始めました。

IMG_5902

三重県津市にある田村紙店さんから、ご朱印帳作りキットが届いた。

この紙店さんは、真宗高田派の本山専修寺にも納めておられるそうです。

なかなか素敵なデザインです。

手作り体験といっても、0から作るわけではありません。
どちらかといえば、表紙を貼り付けるというくらいです。

でも自分で完成させるということ、ただご朱印帳を買うだけとは違って愛着が
できると思います。

今はご朱印帳ブーム。
そんなとき、マイご朱印帳を持っておいたらどうでしょう。
何かあったとき、ご朱印をいただくことができます。

ご参拝の記念に、旅の思い出に。

もしご希望があれば、宿坊光澤寺のものを最初に書き入れることもできる。

表紙のデザインは、在庫の中からお選びいただけます。

浄土真宗ではご朱印をしない寺院も多いです。
でもここは宿坊をやっております。
逆に言えば、珍しいということでもある。

宿坊光澤寺のご朱印も、これから心に残るデザインのものを考えよう。

もしご希望があれば、ご予約のときにお申し込み下さい。

ご朱印帳作りは、ご宿泊の方は千円で体験いただけます。

宿坊に泊まってご朱印帳を持って帰る。

そんな旅も良いかも・・・。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!


枝垂れ桜と浄土真宗

IMG_5856

今日は日帰り体験の方のあと、県外遠くから女性お一人、お寺の桜を見に来
られました。

お寺の桜は、枝垂れ桜一本だけ。
でもその一本だけでも十分に美しいのだけど・・・。

隣には桃が白い花を咲かせている。

連絡をいただいていたので、車が駐車場に停まったとき、そうだと分かりました。

本堂にお参り頂いた後、本堂でお話しをしました。

その中で印象的な言葉がありました。
ご主人は熱心なご門徒さんだそうですが、「私は何度も法座に往きましたが、
私にはどうしても馴染みません。道をまちがったかなと感じています・・・。」

そうだな・・・、浄土真宗をしっくり感じられている方なら、こんな遠くのお寺まで
来られなくても近くのお寺さんや本山や別院で十分だろう。

私のブログを熱心に読んで頂いている。
そこで何かを感じられたのかなと思う。

私はブログに思いのままを書くので、いかにも浄土真宗的な話しではないこと
が多いと思います。
でも仏教を通じての浄土真宗を見つめていると、自分自身では思っています。

親鸞聖人の教えは、浄土真宗の中だけから見ていると、見えづらい面があるの
ではないかと感じるときがある。
お釈迦様の仏教から見ると、「ああ、そういうことだな・・・」と感じられるときが
あります。

なるほど、宗教ってその宗教に悩むと苦しかったりする。
まして自分に合わないとなると余計に考えてしまいます。

心を支えるべきものが、心を苦しめてしまうことにもなる。

今日のお話は、そこまでは切羽詰まっておられません。
でも何となく、しっくりこない自分が見えるのでしょう。

こんなときに、ちゃんと話をしてくれる僧侶は少ない。
ただこの教えはこうだからとか、もっと教えを聞いたら分かるとか。
そんな感じかも知れない。

仏教と浄土真宗のこと、瞑想や禅のこと。
南無阿弥陀仏のこと、親鸞聖人のこと。

そして一番や仏教でもお釈迦様のことをお話しした。
特に方便について。

いくらそれが真理であっても、有り難い教えであっても、それがその方に届か
なければそれは意味が無い。

何でも正しければ良いとか、真理だから有り難いということではないのです。
お釈迦様は苦しい人々に対して、多くの言葉を用いない。

ただその方が自分で気づかれる様に、方便を使われる。
つまり方便とは仏の慈悲のことをいうのです。

今の伝道は方便を使えているのだろうか。
方便のない法話などないのに・・・。

いくら正しい教えでも、今に暮らすその人の心に届かなければ意味が無い。

宿坊の日帰り体験でお話しする法話は、そのことを一番大切にしています。

身近で具体的な話しをしなければ、聞いている人には分からない。

浄土真宗の教えは難解ではないはずだ。
なぜなら、それだと親鸞聖人の教えは多くに人に伝わらないでしょう。

難しいことを話す意味は無いのです。

最後にお話ししたこと。

「今のままで良いと思います、決して道は間違っていないですよ」
「こうでなければ行けないと思っておられることは、実はどうでも良いのです」
「今まで聞かれたことが、本当の親鸞聖人の教えかどうかも分かりませんから」

「なんで阿弥陀如来の願いがあるのでしょうか・・・」

「それでいいのだと・・・」


宿坊光澤寺のホームページはこちら!


幸せの法話

IMG_5863

春、山門の枝垂れ桜がちょうど満開。

風も穏やかになった日、女性グループの皆さんが日帰り体験に来られた。
以前に鳥取市の公民館で来られた方が、そのお友達を誘われて。

一度来られた方が、またおいで頂けるのは有り難い。
それはこの宿坊が良かったということだと感じられるから。

今日は暖かくなりそう、昼には25度近くになるだろう。
でも朝の本堂はまだひんやりとしていました。

午前中は本堂で法話をご希望です。

お昼までの一時間ちょっとお話しをさせていただいた。

日帰り体験のときは、ほとんどが他宗派の方々です。
もちろん宗派はいろいろだと思うので、浄土真宗の法話ではありません。

浄土真宗や親鸞聖人のお話しも交えますが、お釈迦様や仏教の話しをする
ことが多い。

それだけではなく、心といのちの話しが中心になります。
なので分かりやすく、身近で具体的な話しになる。

みんな今の自分の心を安らかにしたいのです。

家族のこと、仕事のこと、病気のこと、自分の命のこと、人生のこと。
そのことにどれだけ寄り添えるかだと思っています。

「お話しがとても心に染みました」

そう帰り際にお言葉があった。

ブータンのこと、幸せのこと、苦しみとは・・・。

仏教は今を生きている人の心を支える教えだ。
そこから離れての仏教はない。

法話も、ただみ教えを有り難がっているだけでは仕方ない。

どなたの心にも届かなくては意味が無いのです。

私の法話はいつもそのことを一番大切に思っています。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!





宿坊と手紙

IMG_5825

宿坊にお越しになられた方から絵はがきが届きました。

お礼を葉書や手紙でいただくことが意外とあります。

スマホの時代だけに、手紙をいただくとうれしいものです。

絵葉書の東京駅と桜が綺麗ですね。

何もない山里のお寺。
もし宿坊を始めていなければ、出会っていない人との縁がつながる。
これってすごいことです、さらにそこに仏様がいらっしゃる。

日常は、いろんなものを求めすぎる。

そんな思いを手放してみる。

そうすると心がフッと軽く感じる。

心ってそんなものだ、自分で追い込んでいることある。

いつもの場所、いつもの自分から離れてみる。

誰も知る人のいない場所、そんなときは日本の田舎が良い。
外国だといろんなプレッシャーがある。
ちょっと元気もいるし・・・。

気楽でもないけど、ちょっと遠くに行ってみる。

心を休めるときは、日本の田舎が良い。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!




花の季節、そんなときは鳥取の宿坊に

IMG_5858

今年も枝垂れました。

明日がまさに見頃です。
寒かった春もやっと明日から本格的な暖かさがやって来る。

桜の横にある桃も同じときに咲く。
桜と桃の饗宴。

この桜が咲くと、やっとお寺にも春が来たかなと感じます。

身体はまだ冬の寒さを覚えていて、なかなか春を感じられない。
でも一気に春になると、身体がその変化を受け止められない。

なので春はちょっと不安定になったりするのかな。

でも自然の中にいると、心は落ち着きます。

冬から春になる。

山里は花の季節。

この春は、ちょっと鳥取に足を伸ばせてみては・・・。

春はまず、心を整えてから。

そんなときにちょうど良いのが、この宿です。

一人でのんびり過ごせる。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!

宿坊で新入社員研修を行う!

集合写真

みんなの顔が輝いている。

研修の最後に写した写真、みんなそれぞれに思うことがあったのでしょう。

今日は宿坊で、新入社員研修がありました。
企業は、地元鳥取の有力企業である、日ノ丸産業様でした。

今年の研修で三年目となります。
私は、現代社会において仏教とビジネスの接点があると考えている。
それはストレス社会、仏教は心のことを問うもの。

私はこの研修をお寺の展開に重要なポイントであると感じています。
簡単ではないが、仏教とビジネスをどう繋げるのか。

研修は今日で7日目になるそうです。
ちょっとお疲れ気味です。

でもこの研修は、心を整えるもの、そしてストレスを取り除いて行くことも
大事な目的です。

時間は9時~17時まで、お昼はイタリアン精進料理。
オリジナルの食事をお出しすることも、お寺の使い道が広げる効果がある。

オリエンテーション的に、宿坊の話をしながら既成概念を少し取り除いて行く。
そして最初はパワースピーチの解説をする。
研修の最後は、皆さんにパワースピーチをして頂こうと考えている。

アメリカでスピーチといえば、皆パワースピーチ。
大統領はこのパワースピーチを皆学んでいるだろう。

その後で最初の体験である写経に入る。
書き方は人それぞれ、早く終わる人もいればゆっくり丁寧に書かれる人も
いる。

写経

食事風景

昼食の後は作法体験、社会人としてこれから出会うであろう焼香です。
焼香の仕方や考え方を伝える。
要は知らないとどうして良いか分かりませんが、知っていれば人と違っても
気にならないもの。

続いて、心の授業と瞑想体験。
心のことも知っておいた方が良い、そしてストレスを実際に取り除く方法を
伝える。

心の授業&瞑想

さらに、グループ作業で「未来の日ノ丸産業グループを創る」をテーマに、
約1時間でその結果を発表してもらう。
ディスカッションと取りまとめ、さらにはプレゼンテーションを経験してもらう。

発表風景

最後に一人一人にパワースピーチをしてもらう。
もちろん本格的ではないが、その思いを少しでも感じてもらえたらと思った。

パワースピーチの例として三人の有名な演説もお伝えする。
それは、リンカーン大統領・ケネディ大統領・キング牧師。

特にキング牧師の「I have a dream!」が印象的だったと思う。

それぞれが、自分のお思いをしっかりと伝えていました。

そして最後が記念撮影。

いつもの研修と違ったでしょう。

これから社会人として頑張ってもらいたいという思いが、伝わったかな。
少しでも役に立てたら有り難い。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!









宿坊で女子会を「あじさいの会」のみなさん!

IMG_5763

昨日は、兵庫県のお寺さんで法話のご縁をいただいた。

翌朝早く兵庫県を出て、昨日通った道を戻ってお寺に返りました。

昨晩はご住職と沢山お話しをすることができました。
その熱い思いとみなぎるパワーに力をいただきました。

過疎地のお寺を守ることは、大変なエネルギーが必要だ。

今日は、女性グループ「あじさいの会」の皆さんが、日帰り体験に来られる。

寺に戻り、お迎えする準備をしてお待ちする。

10時半頃みなさんが到着された。
とてもお元気な皆さん、女子会といっては失礼かも知れませんが、人生を楽し
むにはこの様な会があれば良いと思う。

午前中は法話をご希望。

彼岸のこと、あの世のこと、心のこと、幸せということ。
それらを皆さんと対話をしながらお話しして行く。

頷いて下さったりお返事をいただいたり。
このやり取りが、宿坊の法話の楽しいところです。

男性と女性の違いも話しに加えると、皆さんも納得されていました。
その反応をみると、私のいってることも違ってはいないということ。

人生の先輩でもいらっしゃる方々が納得されることは、私にとってもその話しに
裏付けとなっている。

教義は自分で解釈できませんが、その教義周辺の話しは身近な話題を持って
くる。
それは私が感じたことだが、多くの人に話をすることによって、その話に説得力
が生まれる。

最後に幸せをしっかりと受け止めていただけるように、話しを終えた。

話しを終えるとすぐに、昼食であるイタリアン精進料理の配膳に回る。
皆さんは、ご住職が法話や体験を終えてすぐには以前している姿を見ると、
ちょっとビックリしたり喜ばれたり。
あまり普段にはない経験なのでしょう。

食事の後は、コーヒーと和菓子で、ゆっくり女子会を楽しまれていました。

食事を食べてゆっくりできるのが、日帰り体験の良さ。
ただ食事会だけとは違った楽しみがある。

法話や体験がメインか食事がメインかは分かりません。
どちらも目的なのは間違いないでしょう。

たとえ食事が目的であったとしても、このお寺に足を運んでいただけること。
さらには法話などの体験もしていただけるということ。
それでも良い、何しろきていただくことがスタートだから。

帰り際に記念写真をお撮りする。
「とても良いお話しでした」と声を掛けていただく。

お世辞でも、ちょっとうれしかったりするのです。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!











法座のご縁・・・二か寺の永代経法要の法座のご縁

IMG_5756
                                 (正定寺様)
桜満開の中、日曜日はお隣の兵庫県養父市のお寺さんに向かう。

午前中は、街中にある本願寺派の専勝寺さんの永代経法要の法座のご縁。
今回お招きいただいた、大谷派の正定寺さんのご住職と道の駅で待ち合わせ。

途中道を間違えながらも、予定の時間前に待ち合わせ場所に到着。
遠いような気がしますが、戸倉峠を越えて行けば1時間ちょっとで着く。
距離にして約70km、意外と近いのです。

一日に二件の法座に出講させていただくのは初めてのこと。
専勝寺さんには、同じ組内の法中さんが集まっておられた。

お勤めが終わった後、法座が始まる。
約一時間のお取り次ぎのご縁をいただきました。

法座が終わると、総代さん方と少しお話しをする。
「分かりやすいお話しでした」、「ちょっと難しかったです」と、二通りのお言葉が
ありました。

IMG_5750
                                                                                     (専勝寺様)

午後は移動で正定寺様へ向かう。

どちらも熱心なご門徒さんたちが法要の段取りをされておられる。

こちらでも一時間の法座です。
午前中とは少し違う内容のものとなりました。
話の内容は、その場の雰囲気などでも変わる。

ご住職は、私の宿坊にとても興味を持っていただいていた。
過疎地の寺院として、様々な取り組みをしていることを、高く評価して下さる。
その思いもあって、今回のご縁は尊いものでした。

お釈迦様のこと、浄土のこと、を交えながら最後は南無阿弥陀仏で納める。

帰命無量寿如来と南無不可思議光、いのちとこころ、これが今回のテーマでし
た。

法座を終え、お寺の役員の方々と食事をご一緒させていただく機会があった。
なかなかこの様な機会はないので、これからのお寺をどうするかという話しを
興味深く拝聴する。

その中で、宿坊の取り組みの話しを聞かれる。
自分ではそれほどたいした取り組みではないと思っていますが、それでも何も
ないお寺に沢山の人が訪れることに興味を持っていただいたようです。

お寺自体の熱心さでは、二つのお寺さんとも私のお寺よりもずっと熱心です。
正定寺のご住職は、その姿勢に頭が下がるほど、素晴らしい活動をされておら
れます。

この場は私にとって学びのときでありました。

同じ過疎地のお寺の取り組みとして、これからも協力して行ければ有り難いと
思います。

IMG_5758

ちなみにご住職は、布教を精力的に行われておられ、節談説教もされるという。

一度私のお寺にお願いしたいものです。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!














花祭り・・・お釈迦様と阿弥陀如来の関係

IMG_5732
                        
四月八日、今日は花祭りです。

花祭りとは、お釈迦様の誕生日。

お釈迦様は生まれるとすぐに立って七歩、歩いたという。
そして右手を上に、左手を下にし、「天上天下唯我独尊」と言われたという
物語があります。

もちろんこれは史実ではありません。
じゃあどうでも良いかというと、それはとんでもない。
何故かというと、仏教が説かれた意味がここに込められているからです。

天にも地にも、我ただ尊いものになる。
つまり悟りを開き仏となるという決意である。

これがお釈迦様の仏教宣言であるのです。

もちろん七歩歩くということ。
これは迷いの命である六道輪廻。
そこから抜け出す、つまり解脱する存在を顕わしている。

地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道。
天といえども終わりではない、その最上位である有頂天の先には、真っ逆
さまに墜ちる地獄が待ち受けているのです。

その迷いの命から抜け出し仏となる、六道を超えるから七歩となる。

今日は午前中、四十九日の法要でした。

花祭りの話しをして、お仏壇にはお釈迦様がいらっしゃらないと言うことも。
そして阿弥陀如来とお釈迦様の関係をお話ししました。

実は、阿弥陀如来のモデルはお釈迦様である。
法蔵菩薩出家の物語は、そのままお釈迦様です。

お釈迦様が亡くなられてから、民衆にお釈迦様待望論が起きる。
お釈迦様が死ぬ直前まで力を注いだこと、それは民衆への伝道です。

それがお釈迦様が亡くなられてから、僧侶は寺院に籠もるようになり、伝道
を疎かにする。
さらには難しい教義を議論し、修行に明け暮れる。

本来の目的である、民衆に教えを説くと言うスタイルではなくなっていた。

そこで、今でもお釈迦様の教えを聞きたい民衆のエネルギーが、阿弥陀
如来を創り出していったのです。
つまり永遠の命のお釈迦様、だから今でも浄土で教えを説かれているのです。

花祭りにちなんで、お釈迦様と阿弥陀様の関係のお話しでした。


経典や仏教の物語、それをただそのままに受け取っても意味がない。
そこに込められた思いや背景を読み取ることが、それを読むときのポイント
なのですね。



宿坊光澤寺のホームページはこちら!




「心と身体に栄養を!」が宿坊の基本、食事も大切にしています。

昨日に引き続いて、宿坊の料理をご紹介します。

宿坊では、素ラーメンもお出ししています。
これは宿泊の方が、次の日の昼食もと言われたときなど。
あとは日帰り体験で、イタリアン精進料理以外のものをお出しするとき
など。

IMG_5719

今回は連泊のお客様で、お昼にお出ししたラーメンです。
連泊でもあったので、ちょっと豪華にしてみました。

これは素ラーメンではありませんね。
全部ありかな・・・。

そのときそのときによって内容は変わります。


IMG_5727

そして同じ日の夕食。

息子さんの方が、野菜があまりお好きでないと言うことで、精進料理
ではなく家庭料理にしました。

食材は当日仕入れで、できるかぎり地元食材を使っています。
もちろんすべて手作りで。

こちらも、当日に食材を選びますので内容は毎日変わります。

あとは、食べられない食材もお伺いしています。

夕食は、家庭料理も和風精進料理もイタリアン精進料理も、どれも人気
があります。

優しい味で美味しいと言って下さる方が多いです。

ホテルや旅館の様な豪華さや派手さはありません。
どちらかと言えば、家庭の味です。

それだけに皆さん余計に喜んでいただけます。

「心と身体に栄養を!」

が宿坊の基本。

そのどちらもが宿坊光澤寺の魅力だと思っています。
どちらかが欠けてもダメだと思っている。

食事を楽しみに宿坊にお越しいただく。

それも宿坊の大きな目標でもあります。

ここにしかない体験、ここにしかない宿坊、ここでしか食べられない味。

ここがそんな場所になれば良い。



宿坊光澤寺のホームページはこちら!




アシリ・レラ アイヌユーカラ口伝承の語りin宿坊光澤寺

17523074_10211096550722637_8008719031679968990_n[1]

アイヌユーカラ

日本に存在する唯一の叙事詩

そのことは知っていた、でも聞いたことはない。

あるとき、「つきとおひさま」の店主の小倉さんから、光澤寺でユーカラの語り
を開催したいと連絡がありました。

僕は一度聞いてみたかったこともあります。
何となくよく分からないけど、「いいですよ」とお返事をした。

語り部は、アシリ・レラさん

ユーカラの口伝承ができる方は、数少ないそうです。

日にちは、今月26日(水)
午後7時~ 場所は光澤寺本堂
参加費は、お一人1,500円
ご家族の場合は、2,000円


駐車場もあります。

ちょっと不便な場所ですが、ユーカラを聞くのにはこんな山の中のお寺が合う
かも知れない。

夕食を希望の方は、千円で予約できます。
夕食は午後6時からを予定しています。

また、遠方から来られる方は、宿坊に泊まることもできます。
こちらは一泊朝食付きで5千円です。
お部屋は相部屋で、人数によってお部屋をセッティングします。

春の夜、お寺でユーカラの口伝承を聞いてみてはいかがでしょう。




光澤寺手打ちうどんをどうぞ!

IMG_5716

宿坊光澤寺の名物に、手打ちうどんがあります。

ただ通常メニューではないので、要望があったときのみ作ります。

味の評判は上々です。

あのハライチの澤部さんがロケに来られたとき、「今まで、うどんを食べ
た内で一番美味い!」と言われた味。

今日は、東京から親子で来られている方のお昼ご飯にお出ししました。

今日は特に要望があったわけではないですが、連泊でしたのでちょっと
お出ししてみようかなと・・・。

普通のきつねうどんに見えますが、結構手は込んでいます。

出汁は、前の晩から仕込みます。
昆布・イリコ・粗節・鰹節の四種類の材料を使います。


IMG_5705

麺は、讃岐産100%の小麦粉、さぬきの夢を使います。
純国産の小麦粉で打った麺は、真っ白ではない。
オーストラリア産は真っ白になるのだそうです。

もちろん、オーストラリア産はほとんどのうどん屋で使っていて、その
品質には定評があります。

さぬきの夢だけを使っているお店は、多分ほとんどありません。
国産とオーストラリア産をブレンドしてるところがほとんどだと思います。
その方が打ちやすいのだそうです。

こねて、踏んで、熟成させて、また踏んで、こねて、そして延ばす。

あとは一気に切って、一気に茹でる。

後は一旦、水で締めたあと、再度湯に通す。
盛り付けて、出来たてをお出しする。

IMG_5698

IMG_5707

IMG_5711

IMG_5713

アゲもそのままではなくて、じっくりと味付けします。

油揚げは地元の豆腐屋さんのもの。
それを前の晩から茹でて油を落として行きます。

油を落とした方がしつこくなくて、柔らかくできあがります。
さらに出汁が染み込みやすくて、優しい味になる。

IMG_5708

たかが、きつねうどん。

でもたっぷり手間暇掛けています。

こんなことも、宿坊ではやっています。
いつの日か、宿坊のうどんを食べたい!

という方が来られるかも知れません。

その頃には、本場讃岐の名店に負けない味にしたいですね。



宿坊光澤寺のホームページはこちら!






車イスの方と高齢者住宅を見学に行く、そこでこれからのお寺を考える。

IMG_5688

鳥取もやっと春らしくなった。

大雪が何度も降り、三月も気温が上がらなかった。

それでも四月に入ると春になったなと感じる。

そんな日、ときどきお会いさせていただく女性の方と高齢者向住宅の見学
に行きました。
初めてお会いしたときはお元気で出かけられていたが、股関節の骨折が
あり、難病にもなられているようで、足が徐々に動かなくなっていった。

年齢も80を越えられている。

出かけられるときはもちろん、今は部屋でも車イスの生活だ。
それでも、できる限り一人で生活をされることにこだわっておられます。

ただマンションの生活では不便も多く、いざというときに対応ができないの
で、高齢者向住宅の見学にご一緒させていただいた。

見学した施設は、自立型のマンション形式でした。
車イスでの対応は難しい。

私は担当の方に率直に聞く。
「この施設に入れますか、難しいですか?」

いろいろお話しをされていましたが、そこで「難しいと思います」との返事。
「話しをお伺いしていると、難しいのではと思いました」と伝える。

ご本人は、直接そのことを聞きにくいと思った。
それで私が率直に聞いたのです。

そうであれば、介助付きのケアハウスを探さなければいけない。
そして生活のことも考えないと行けない。

まだ十分に考えられるときでなければ、そのことも話せない。

ケアハウスを選ぶとき、月々の生活費が20万円。
そこから年金支給額を引いて、残りの金額を12ヶ月分掛ける。
さらには、あと10年は生きるとして、そこに10年分をまた掛ける。

もう年金以外に収入がないので、年金が10万円とすると、1200万円は
必要と言うことになります。
それ以外にもお金はかかります。
貯金は2000万円程度必要ですね、とお話しした。

そのことに頷いておられました。

もちろん、これから特養とか老健ということもあるかも知れません。
介護度が上がって行くかも知れない。

でもその方のQOLは、やはり最後まで自分で生きたいということ。

それなら、最低これくらいは必要だと言うことです。

私はその方の年金額や貯金は一切知りません。
でも適当な話しをするよりも、現実の話しをしておかないと行けない。
それも思考がしっかりとしていて、ご自分で判断できるときに。

無理なら無理なりの対応を考えなくてはいけないから。

その日は午後から葬儀が急遽入っていました。

お昼をご一緒してマンションまでお送りしました。
その途中、千代川沿いの菜の花を見に行った。
季節をしっかりと感じていただきたい、そしてその景色を目に留めて
置いて欲しいと思ったから。

そして葬儀に向かった。

お一人暮らしの、まだ若い男性。
少し前まで顔は見かけていてお元気そうにしておられた。
それが突然の訃報。

お母さんは施設に入られている。

県外に姉妹が住んでおられ、戻られるのを待っての葬儀でした。

最近は、お一人暮らしであっても施設に入っておられたりで、家に誰もいな
いといったケースが増えてきました。

納骨堂にお骨を預かる棚を準備したのが昨年のこと。
それから急にお骨を預かることが増えました。

今回もお墓に納めるまでお預かりすることになりました。

もうその家には誰も住まない。
お墓やお仏壇のことも考えなくてはいけない。

葬儀も、ごく近いご家族だけの葬儀でした。

もうすでにその傾向はありますが、これからは一気に葬儀のスタイルが変
わって行くでしょう。

もちろん、お墓も変わる。

そして檀家制度も一気に変わる可能性がある。

もう檀家フリー時代に入っているのかも知れません。
amazonの僧侶派遣もすでに始まって1年以上経つ。
それに対して、日本仏教会は何の力も持ちません。
amazonはイオンとは違うのです。

一気に檀家制度がなくなって行くでしょう。

そういう時代に応えられる体制をお寺が取っているかどうかが、今のポイ
ントです。

今まで通り、檀家をつなぎ止めておけば良いと思っているお寺は、すでに
遅れを取る可能性がある。
変われば、皆それで良いと思うからです。
檀家になっている必要性がなくなったのです。

これからのお寺の基盤を、葬儀と法事に置いていたのでは将来性はない。
もちろんそれを取り込める自信があるなら良い。

①本当にしっかりとお見送りできる僧侶かどうか。
②誰もが自由に使えて喜ばれる葬儀施設を備えているか。
③お布施が安くてしっかりとした葬儀が執り行えるか。

もちろんお布施だけでなく、すべてがリーズナブルな料金かということも
重要です。
上記のうち、いずれかに該当するかどうかが、最初の入りになる。

ではどうするのか。

私は、②はまだ無理だが、①と③で勝負を賭ける。
それができれば、②は自然に付いてくるだろう。

お寺の事業計画を立てるとき、このことを考えておかないと誤るでしょう。
宗派の意向に沿っていても誰も振り向いてはくれない。

自分でその道を探すしかないのです。

IMG_5691



宿坊光澤寺のホームページはこちら!




春は宿坊に日帰り体験に行こう!

IMG_5678

何度か宿坊の日帰り体験にお越しいただいた方。

今日は高校の同窓の集まりの皆さんとご一緒でした。

普段は滅多にこちらの方には来られることはない。
やはり便利でお店の多い鳥取市内で集まられるそうです。

宿坊で待ち合わせ。
地元の方でもあまり通ることのない場所だから、道が分かりにくかったり。
でも皆さん集合時間前においで下さいました。

穏やかな春らしい天気。
本堂の中よりも外の方が暖かい。

今日から遅い春が、やっとやってきたって感じ。
皆さんの表情も明るいですね。

お昼ご飯の前に本堂で法話をする。
まだちょっと冷え込んだ感じがする本堂、ストーブを点ける。

5人の方なので、今日はマイクを使わないで話す。
皆さん他宗派の方、ここはいつもそんな感じなので特に気にならない。

ブータンの幸せとか、時間の枠のこと、さらには苦しみについてから心の
ことをお話しする。
そこに仏教の内容も話しの中に入れ込んで行く。

話をしてると、そのほとんどは仏教なのです。
でも聞いておられる方は、仏教のお話しだとは気づかないかも知れない。
だからこそ、そこに仏様の話や仏教の話しを入れても自然に聞ける。

日常と非日常の世界、日常と仏様の世界。
そこの接点を感じさせないようにする。
それは考えてやっているわけではなく、日帰り体験の法話を繰り返したり、
宿泊の方と話しをしたりして、そうなっていったのだと思う。

なので、浄土真宗的な法話とは違うと思います。
逆に言えば、浄土真宗的な法話はできないだろうな。

それでも、私より人生経験の豊富な方々が宿坊に法話を聞きに来て下さる
のは有り難いことです。

そしてその話で少しでもお元気になっていただけたら嬉しいのです。

食事をして、そのあと珈琲と地元の和菓子をお出しする。

みなさん完食です。

イタリアン精進料理は、ボリュームもあるのです。
でもほとんどの方が完食される。

イタリアンでも精進なので、思ったより重くなくアッサリと食べられる。

ゆっくりとお話しをされて、宿坊を後にされました。

ありがとうございました。



宿坊光澤寺のホームページはこちら!



AIが人の知能を超えるとき、そのときは意外ともうすぐそこ!

IMG_5685

宿坊から見た春の夕日。

写真の花は桜ではなく、まだ梅が満開だ。
今年の冬は厳しく長い、それでもこの郷には四月を待っていたかのように
春がやってきた。

こうして四季が過ぎ去って行く。

人類がホモサピエンスによって制覇された時からさえもずっと、寒暖の差
はあるにせよ、季節は巡り続けている。
それは太陽があり、地球が回り続けているからだ。

でも人の命と同様、この宇宙も同じで居続けることはできない。
いつかこの循環も終わるときがくる。

私たちが日常の出来事に右往左往しているとき。

AIはもう間もなく人間の知能を越える日が来るというのだ。
それもあと10年程度でそうなる可能性があるという。

囲碁の世界でもAIが勝ったというニュースが駆け巡ったことがある。
つい最近の出来事だが、今は勝ったり負けたりと言う段階。
でもあと1年もすると、人間は全くかなわない領域に入るでしょう。

AIが人間の知能を越えるとき、おそらく大きな変化が生じる。
AIが様々な機能を持ったとき、果たして人間が使っている方か、使われて
いる方か判断がつかなくなるのではと思う。

現代社会でもそうだ、人間が使っていると思っていることでも、知らず知ら
ずのうちに機会に使われていることが多いのです。

2040年には人口減少と過疎化とお寺離れによって、なくなる寺が多いと
言われている。
お寺の1/3が消滅するという。

でもよくよく考えれば、AIが僧侶に取って代わっているかも知れない。
そうなると、お寺が残るとか残らないとか、と言うよりも人間の僧侶という
存在さえも、なくなっている可能性すらあるのです。

免疫や神経まで、すべてAIで管理できるかも知れない。
さらには、ネット上にあるすべての情報を一瞬にして読み解いてしまう。

AIによって生かされている人間が、果たして人間と呼べるのか。
それが、いのちと呼べるのだろうか・・・。

お寺の問題だけでなく、人自体の存在がかかっているのかも知れないな。

それにどう対処すれば良いか、ということなど全く分かりません。

当たり前のように人類がこのまま続いて行くかどうかさえ分からない。

何万年と続いてきた人類の世界が変わることさえあると言うこと。

それを「シンギュラリティ」、特異点というのだそうだ。

AIが人類を超えるとき、その後に必ずシンギュラリティが来る。

それほど遠い話しではない。

あなたがまだ生きているうちのこと。

工場も農業も学校も会社も行政も交通も金融も、すべてがAIによって支配
される日だろう。

そのときそれは、人間が使っているのか、使われているのか?
人間が思考しているのか、AIに思考させられているのか?
いのちは自分のものなのか、AI次第なのか?

何百万年の中での転換点に、今私たちが生きているということです。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!






ブログの見やすさについて

DSC_0021 (2)

ブログを自分で読むことはない。

記憶をたどるように、時々読み返すことはあります。
それと書き終わったとき、文章がおかしくないかなど。

ただ、書き終わるとそこで満足してたりする。
多少言葉遣いが間違っていたり、変換が違っていたりしていているの
ですが、まあこのくらいとか・・・。

改めて、コメントをいただいた文章を見返した。
すると、ちょっと読みにくいなと感じたのです。

今まではそんなことをあまり感じていなかった。

それで今回は、ちょっと文字の大きさ等を考えてみることにした。

この文章はそのために書いています。

先ずは文字の大きさ。
前回までより、少し大きめにしている。

文字の色。
今までは白色だったけど、ちょっと色を付けてみようか。

文字の大きさは、やはり少し大きめの方が良さそうです。
色は、この色が一番見やすいが、白の方が良いかも知れない。

今まであまり考えたことがなかったのですが、ちょっと考えてみた。

それほど変わらないようにも思えます、もちろん内容が一番大切だなとも
感じました。

それと文章の読みやすさも、間違いのなさも重要。

今日は少し考えてみました。

次の日、穏やかな心で日常に戻る。

IMG_5670

宿坊に泊まる。

そして次の日、穏やかな心で日常に戻る。

ここは旅館や宿泊施設って感じがしない。
だから非日常の空間に馴染んでいても、無理なく日常に溶け込める。

それはすごく大切なことだと思っている。
施設と日常に差があると、心に抵抗感が残ることもある。
あと何となく終わったと言う感覚。

でもここは、その感覚が少ない。

家族・親戚・友だち・知り合い、そんな感じだがそのどれでもない。
宿泊施設っぽくないのだが、何なのかはよく分からない。

私はここを、「心のふる里」なのだろうと思う。

またいつか帰ってくることができるのです。

そして、穏やかな心で日常に戻って行く。

体験や食事、そして世間話から相談まで何でも話せる。

体験も一つ一つが心に残る。

そうして日常の心を整えて行く。
自分では見えなかったことも、利害関係のない所での話しで、自分と言う
存在を再確認できる。
実はこの作業がすごく大事なのです。

自分を見つめるという作業は、自分だけではできないから。
なぜなら、自分とは自分以外の人がいて初めて自分だから。
自分だけしかいなければ、自分と言う存在はないということ。

意外と思うようなことが普通だったり、自分がそう思っていなくても実は
幸せだったりと言うことに気づく。

気づくと心は楽になって行く。

そんな感じで・・・。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!


なぜ宿坊光澤寺の写経が違うのか?

IMG_5665

宿坊にお越しになられる。

先ずは作務衣に着替える。
これで気分が変わるのです。

そしてお話しをお伺いして行きます。

続いて希望の体験に移ってく。

「写経をしてみたい」と言うご返事。

本堂のご本尊の前に写経の準備をする。

本堂でゆっくり一人で写経が体験できます。

実は、大勢でやる写経と一人でやる写経は、全く別物です。
大勢が悪いわけではないが、本当に写経をしようと思えば、一人の方が
圧倒的に良いのです。

それは自分のペースでできること、そして集中力に圧倒的に差が出ます。
大勢でやる写経は、楽しみでやるもの。
一人の写経は、心を整えるもの。
そんな感じです。

もちろん家でなら一人でできるが、準備を自分ですること、さらには日常の
ままの感覚なので、心から集中することは難しい。

いつもと違う場所、それも仏様と一対一で向き合うことができる。
広い本堂に一人だけ。

そんな写経が体験できる場所は、ほとんどないでしょう。

なので、この宿坊光澤寺の写経は特別なものなのです。

さらには、この空間には圧迫感がない。
女性には特に優しい空間になっている。

それは心を整える上で重要な要因です。
苦しさの中でやっても意味がない、これは瞑想も同じ。

IMG_5662

最初にお経を必ず唱える。

ここから写経の始まりです。

そして簡単な作法をお伝えして、ゆっくりと写経に入って行く。

そうすると少しづつお経の世界に入って行ける。
集中力が増して行き、心は日常からすっと離れて行く。

そこからが本当の写経の醍醐味。

それを味わうには、いろんな条件が揃わないと難しいのです。

それがここには無理なく揃っています。

あなたも、「写経する?」、宿坊光澤寺で。


宿坊光澤寺のホームページはこちら!




記事検索
プロフィール

sakurasakukoutakuj...

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ