教室後ろの隅にて、プラスチック製のカゴを、無造作に床に置きながら鈴木が言った。

「ここに脱いだ服を入れればいい。準備が出来たら、前へ来てくれ。モデル台をセットしておくから」

 早くも頬を若干染めながら、胡桃は「はい」と言って頷いた。

 本人は普段通りのつもりだが、その声はかなり小さい。

 鈴木は、その場に胡桃を残し、準備のために教室前方へ歩いて戻っていった。



 鈴木がモデル台のセッティングなどをしている間に、さっさと脱いでしまおうとする胡桃。

 当然ながら、男子たちの突き刺さるような視線を浴びながら。

 クラスの中には、矢上のように、なるたけ胡桃の方を見ないようにしている男子もいるにはいるが少数派に過ぎず、ほとんどの男子たちは遠慮のない視線を胡桃に浴びせていた。

 堂々と凝視してくる男子の視線はもちろんのこと、大っぴらではないもののさりげなくチラチラ見てくる男子の視線も、胡桃にはかなり気になっていた。

 しかし胡桃は、「見られても減るもんじゃないし、どうぞご勝手に」と心の中で言いながら、靴と靴下から脱ぎ始める。

 それから、制服の上着に手をかけた胡桃。

 胡桃本人は平静を装ってはいるが、制服を脱ごうとするその手はかすかに震えている。


 胡桃の上半身がブラ1枚になると、一部の男子たちから歓声があがった。

 胡桃の今日のブラは、爽やかな水色で、デザインはシンプルなものだ。

 内心「見たいのなら見ればいいでしょ」と呟きながら、頬を紅潮させた胡桃は、続いてスカートに手をかけた。

 だが、そこでためらった挙句、スカートはそのままにしておき、先に中のショーツを下ろす胡桃。

 そして、ブラと同色のそのショーツを足から抜き取った。

 胡桃は「ショーツを下ろすところを見られるのは嫌だ」という思いが強かったためだ。

 身体計測時にも、胡桃は同じやり方で脱いでいた。

 ところが、ごく一部の男子は「パンツを先に脱いだか! これはこれでソソる!」と言って興奮していたようで、このやり方に意味があるのかどうかは胡桃本人にも分からなくなっている。

 ともかく、そうしてブラとスカートだけになった胡桃は、さすがにそこで脱ぐのを躊躇する様子を見せた。

 それでも、「裸になるだけ。騒ぐほどのことでもない」と自分に言い聞かせた胡桃は、男子たちの視線を痛いほど感じながら、ブラのホックに手を伸ばす。

 そして一思いに、水色のブラを取り去った。



 これでとうとう、裸の胸が再び、男子たちの目に晒されることに。

 この時点で既に、乳首はピンと立ち上がっており、何気ない風を装っている胡桃が実は相当な昂ぶりを感じていることをはっきりと知らしめていた。

 すぐさま、遠慮のない男子たちが「乳首がまた立ってるぞ! やっぱ今回も興奮してるみたいだな」「見られて興奮するみたいだし、どんどん見てあげようぜ」などと、歯に衣着せぬ物言いで指摘する。

 胡桃は頬を真っ赤にしながら、「ふん、好きなように言えばいいよ。私の胸は元々、こんな感じなんだから、別に普段通りだし」と心の中で言い、続いてスカートに手をかけた。

 男子たちの視線は、その「最後の1枚」に釘付けだ。

 胡桃は「どうってことないし」と思いながら、小刻みに震える指でスカートを脱ぎ取り、ついに生まれたままの姿になった。


 全てを脱ぎ去った瞬間、胡桃は素早く両手で乳首と股間を覆ったので、ほとんど周りに見られずに済んだ。

 しかし、ここでいくら頑張って隠していても、この後すぐ鈴木の指示で隠せなくなることは、もちろん胡桃にも分かっているので、その顔に安堵の色はない。

 すぐに全てを見られなかったことで、一部の男子はがっかりした様子で、舌打ちしたり溜め息をついたりしている。

 ちょうどその時、準備を終えた様子の鈴木が胡桃に向かって言った。

「そちらも準備が出来たようだな。じゃあ、このモデル台に乗ってくれ」

 仕方なく、胡桃は素直に従う。

 一度脱いだ靴を再度履き、用意されたモデル台のところまで行って再度靴を脱いでから、その上に裸足の足を乗せた。

 方々からの視線を一身に受けながら。





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