2008年08月13日
「書く」=「おもてなし」 書評:名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方
著者の鈴木康之さんは40年にわたって広告界でコピーライターとして活躍し、現在は日経産業新聞広告賞などの審査委員もしている。生粋のコピーライターだ。
文章の書き方系の本は何冊か読んだけど、この本が一番面白かった、かつ勉強になった。
文章の書き方系の本は何冊か読んだけど、この本が一番面白かった、かつ勉強になった。
名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス人文庫 ブルー す 4-1)posted with amazlet at 08.08.13鈴木 康之
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 880
目次
はじめに 文章への入り口 - 文章は書くものではない読んでもらうものである
第1部 話の中身?読む人のために、自分のためにソントクで書く
第2部 表現の方法?気持ちで書けばちゃんと伝わる
第3部 話の見つけ方?書き上手になろうと思うな聞き上手になれ
第4部 発想の方法?人と同じことを思い人と違うことを考えよ
第5部 基本は説明力?モノ、コト、ココロ万事、説明の世の中
第6部 勉強の方法?いい文章は幕の内弁当のようである
本書は文章とは何か?という定義から始まる。
目次の最初の部分。
なるほど。目次の時点ですでにツカミはOK。そして、
徹底的に読む人の立場になって考えてみるというところが出発点。表現とか構成とかは後回し。まずは読み手がその文章を読んでどうしてトクをするのかどうかを考えろ、と。
ビジネスとして考えてみたらわかりやすいですね。人の時間を拘束したにも関わらずメリットを提供できない、というのはビジネスマンとして痛い。アポを設定してわざわざ自分のために時間をもらったのに実際にアポに行って何も価値が提供できなかったら、、次はもう会ってくれないだろう。当然だ。会う価値のない人間、として切られてしまう。
ブログのエントリなどはもっとシビアだ。
基本的には顔も見えなければ人間関係もない。現実世界では会いたくなくても仕方なく社交辞令で会うことがあるが、ネット上ではありえない。まぁちょっと見ておいてやるか、なんてそんな暇な人はいない。見ても何も起きないのだから当然だ。わざわざRSSに登録して毎回のエントリを貴重な時間を割いて見てもらえる、というのはありがたいことだ。それだけのトクをお返しできるように頑張らないといけない。
しかし提供できるトクを見つけただけではまだ不十分だ。次は伝え方が重要になってくる。
鈴木さんはタイトルに「読ませる」という言葉を使っていますが、ここであえてその言葉を否定しています。読み手に「読ませる」ことなんてできない。「読んでもらう」ことしかできない。読むかどうかを決めるのは書き手ではなく、読む人の気持ちに委ねられているのです。ブログであれば、タイトルを見た瞬間に「あ、このエントリは読んだらトクするかも」といかに思ってもらえるか。そしていかに気持ちよくトクを感じながら読み進めてもらえるか。時間を費やしてもいいと思ってもらえるか。書き手にできるのはそれを必死に考えて提案するところまで。もしここで僕が
「鈴木さん相手のトクを考えて文章作るなんて常識ですよ〜。レベル低いんじゃないですかぁ?」
とか書いた瞬間にこのブログを読んでいるみなさんは「おいおい、こいつ何様だ?」ということになって以降の文章を見てもくれないでしょう。ゲームオーバー。かろうじて読んでいただけたとしてもかなりネガティブな感情を抱きつつ、ということになるかと。しかもエントリの冒頭で鈴木さんが立派な方であることも紹介してるので、かなりの確率で僕に対して嫌悪感を抱くことになるかと思います。
結局読む人の気持ちを必死に考えながらひとつひとつの文章を考えることが書き手の使命。自分が書きたいことを書きたいように書いているだけじゃ「読んでもらえる文章」にはなりえない。つまり、書く、ということは読む人にどれだけ気持ちよくトクを感じてもらえるか、そしてそのためにいかに時間を割いてもらえるか、というゲームなんですね。
ちょっと話は変わりますが、僕は書くことや読むことについてのノウハウ本を読んでいるときには読みながら学んだことをリアルタイムに試してみたくなる。
たとえば、速読の本を読んでときに「なるほど、じゃあ今この瞬間からこの本自体を速読してやる」みたいな。まぁそんなうまくはいかないのですが、、
この本を読んでいるときも同じことを考えた。生意気にも「じゃあ書いてあることが実際にこの本では実践されているのか?」と。
結論は読後感が最高に気持ちよかった、ということがすべて。著者のノウハウがまさに本書の中で効果的に使われています。著者のノウハウを注ぎ込んで、そのノウハウ自体について解説されている本。最後まで読んで実感。
本書を読みながら、その本書自体がノウハウ満載なので、2重に「なるほど」と思う。これは学習時間の短縮になりますね。もしかしたらこれも著者が仕掛けた時間短縮のトクかもしれない、などと深読みしてみたり。
とにかくこれで700円は安い。各章の最後の「まとめ」を読むだけでもかなり勉強になります。そして最後のページでは本書全体を1ページにまとめてくれています。この部分を抜粋して読んだとしても十分元が取れるおすすめの一冊。
驚かされたのは感性ではなく論理性の方でした
ことばをだいじに
目次の最初の部分。
はじめに 文章への入り口 - 文章は書くものではない読んでもらうものである
なるほど。目次の時点ですでにツカミはOK。そして、
どんな文章であれ、どんなトクであれ、読む人がトクする話を書いてください。限りなくある「人がトクすること」を想像してみてください。
徹底的に読む人の立場になって考えてみるというところが出発点。表現とか構成とかは後回し。まずは読み手がその文章を読んでどうしてトクをするのかどうかを考えろ、と。
ビジネスとして考えてみたらわかりやすいですね。人の時間を拘束したにも関わらずメリットを提供できない、というのはビジネスマンとして痛い。アポを設定してわざわざ自分のために時間をもらったのに実際にアポに行って何も価値が提供できなかったら、、次はもう会ってくれないだろう。当然だ。会う価値のない人間、として切られてしまう。
ブログのエントリなどはもっとシビアだ。
基本的には顔も見えなければ人間関係もない。現実世界では会いたくなくても仕方なく社交辞令で会うことがあるが、ネット上ではありえない。まぁちょっと見ておいてやるか、なんてそんな暇な人はいない。見ても何も起きないのだから当然だ。わざわざRSSに登録して毎回のエントリを貴重な時間を割いて見てもらえる、というのはありがたいことだ。それだけのトクをお返しできるように頑張らないといけない。
しかし提供できるトクを見つけただけではまだ不十分だ。次は伝え方が重要になってくる。
読んでもらう文章を書くことは、読む人の気持ちとのゲームです。巧みに書かれた文章は「え、なんだって」「なるほどね」という反応を読み手の中に引き出します。(中略)そういう反応が引き出せないと読み手は文章から離れます。
鈴木さんはタイトルに「読ませる」という言葉を使っていますが、ここであえてその言葉を否定しています。読み手に「読ませる」ことなんてできない。「読んでもらう」ことしかできない。読むかどうかを決めるのは書き手ではなく、読む人の気持ちに委ねられているのです。ブログであれば、タイトルを見た瞬間に「あ、このエントリは読んだらトクするかも」といかに思ってもらえるか。そしていかに気持ちよくトクを感じながら読み進めてもらえるか。時間を費やしてもいいと思ってもらえるか。書き手にできるのはそれを必死に考えて提案するところまで。もしここで僕が
「鈴木さん相手のトクを考えて文章作るなんて常識ですよ〜。レベル低いんじゃないですかぁ?」
とか書いた瞬間にこのブログを読んでいるみなさんは「おいおい、こいつ何様だ?」ということになって以降の文章を見てもくれないでしょう。ゲームオーバー。かろうじて読んでいただけたとしてもかなりネガティブな感情を抱きつつ、ということになるかと。しかもエントリの冒頭で鈴木さんが立派な方であることも紹介してるので、かなりの確率で僕に対して嫌悪感を抱くことになるかと思います。
結局読む人の気持ちを必死に考えながらひとつひとつの文章を考えることが書き手の使命。自分が書きたいことを書きたいように書いているだけじゃ「読んでもらえる文章」にはなりえない。つまり、書く、ということは読む人にどれだけ気持ちよくトクを感じてもらえるか、そしてそのためにいかに時間を割いてもらえるか、というゲームなんですね。
ちょっと話は変わりますが、僕は書くことや読むことについてのノウハウ本を読んでいるときには読みながら学んだことをリアルタイムに試してみたくなる。
たとえば、速読の本を読んでときに「なるほど、じゃあ今この瞬間からこの本自体を速読してやる」みたいな。まぁそんなうまくはいかないのですが、、
この本を読んでいるときも同じことを考えた。生意気にも「じゃあ書いてあることが実際にこの本では実践されているのか?」と。
結論は読後感が最高に気持ちよかった、ということがすべて。著者のノウハウがまさに本書の中で効果的に使われています。著者のノウハウを注ぎ込んで、そのノウハウ自体について解説されている本。最後まで読んで実感。
本書を読みながら、その本書自体がノウハウ満載なので、2重に「なるほど」と思う。これは学習時間の短縮になりますね。もしかしたらこれも著者が仕掛けた時間短縮のトクかもしれない、などと深読みしてみたり。
とにかくこれで700円は安い。各章の最後の「まとめ」を読むだけでもかなり勉強になります。そして最後のページでは本書全体を1ページにまとめてくれています。この部分を抜粋して読んだとしても十分元が取れるおすすめの一冊。
名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス人文庫 ブルー す 4-1)
posted with amazlet at 08.08.13
鈴木 康之
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 880
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 880
おすすめ度の平均: 

驚かされたのは感性ではなく論理性の方でした
ことばをだいじに
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1. ゆさぶれ 心を!! 【名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 】 鈴木 康之 [ 僕の問題は誰かが解決している ] 2009年09月08日 18:01
【はじめに】
文章というのは、奥が深いなと思います。
自分の納得する文章っていうのは
いつか書けるものなんだろうか?
と考えてしまの..
コメント一覧
1. Posted by northface outlet 2010年12月05日 03:07
著者の鈴木康之さんは40年にわたって広告界でコピーライターとして活躍し、現在は日経産業新聞広告賞などの審査委員もしている。生粋のコピーライターだ。
2. Posted by Tattoo Supplies 2011年11月09日 14:47
著者の鈴木康之さんは40年にわたって広告界でコピーライターとして活躍し、現在は日経産業新聞広告賞などの審査委員もしている。

