いつもより遅れているように感じていた秋の気配も、朝晩は暖房が欲しくなる日も出始め、山の学校の周囲の木々も徐々に色づいてきました。

山の学校の生け花も、2週間前の“秋を近くに感じさせてくれた生け花”から、秋を実感できる、”秋もりもりの生け花”へ変わりました。
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杉本幸子さんが、いつものように車で走っている時に感じ、見つけてきた自然を使って活けかえて下さった生け花は、

春に小さな壺状の花をいっぱい付けて、その訪れを活けて下さった事のある“馬酔木(あせび)”。

秋、きれいな緑の葉だけを残し、その葉も落ちて枯れ木のようになったところもあえて選んで活けて下さった馬酔木、
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でもよく見ると春に花を咲かせる為に、冬を越える準備をしているかのような小さな蕾もいっぱいつけている馬酔木を活けて下さっています。
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その馬酔木を背景に、同じように春に花を咲かせる、素人の私にはよく見ないと同じに見えてしまう、小さな柿のような実をいっぱい付けた秋の“ノイバラ”と“ピラカンス”。
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中心には、杉本さんが育てた大小の形も様々な色とりどりの5種類の菊と、色鮮やかなケイトウを。
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そして、控えめであっても秋を演出してくれている、苔を身にまとったツツジの古木と、
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更に控えめに奥の方には、秋を近くに感じた時よりも更に色づいてきた南天。
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そんな11ものいっぱいの秋が活けられて、一つ一つからでは見過ごしてしまいそうなこの季節(秋)を感じられる生け花となって、山の学校へ来た方達を出迎えてくれています。

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また事務室の前には、作東地域ふるさとまつりの文化展に展示されていた、嵯峨御流の左盛体の盛花を置いてくださっています。
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更にその横には、祐延さんが持ってこられた、もうしばらくすると花が開きそうな欄も置いてくださって、訪れた方達の目を楽しませてくれています。
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