さらだ投資生活

兼業投資家。適正なリスクを取りつつ、成長株の恩恵を中長期的に享受します。

『マンガーの投資術』

 良い書物の第一条件は、平易にして本質を明確にしている事だと考えますが、この本はまさにそんな感じです。本書は、バフェットの右腕とも言われ、長年バークシャー・ハザウェイ社の投資戦略を担ってきたチャーリー・マンガー氏の言葉を集めたものです。バフェット本はこれまでも無数に出版されていますが、マンガー本は数える程しかありません。その中でも、贅肉を極限まで切り落とし、本質的な部分だけを厳選してまとめた本書は価値が高いと言えると思います。

 本書の構成は、マンガーの言葉毎に全部で138の節に分かれており、かつ節毎に[マンガーの言葉+著者の解説]となっています。故に、1節読むのに5分も掛からず、読み方としては、解説を飛ばしてマンガーの言葉だけを拾うことも可能です。マンガーの言葉は、時に単刀直入過ぎて、意味が不明瞭な時もありますが、著者の解説が優れており、それを補うに充分かつ必要最低限で、両方合わせて読むと、非常に分かり易く、腑に落ちる構成になっています。

それにしても、一つ一つの言葉と解説が素晴らしい!

投資経験が長く様々な書物を読んでいると、最初は、何を今更と思われる方もいるかもしれませんが(まあ、私もそうです…)、ここまで本質に対し、ストーレートに切り込まれると脱帽せざるを得ません。当たり前の事を、当たり前に知ること、やること、生きることが如何に難しく、普段忘れて投資、生活しているかということに、改めて気付かされます。

最後にマンガーの言葉だけを、幾つかを抜き出しておきます。解説も素晴らしいので興味を持たれたのなら買って読んでください。私は付箋だらけになってしまったので、付箋を貼る事を止めました。毎日1節だけでも読んで、投資生活の中で、確認、実践したいと思います。

[No.30]一握りの優良企業(p71)
過小評価されているという理由だけで株を買うのであれば、いずれ株価が自分が算出した本源的価値に達したときには売却しなければならない。それは辛いことだ。本当に偉大な企業の株を手に入れることができたなら、座ったまま何もする必要がない。素晴らしいことだ。

[No.36]待つことは難し(p86)
忍耐強く、その日が来るのを待たなければならない。待つことにお金はかからないのだから。でも、1日中何もせずに座っているとことは人間の本質に反する。いろいろすることがある方がずっと楽だ。何もせずに5年も待ち続けることを想像してみてほしい。自分が無力で、何の役にも立たない存在に思えてくるはずだ。だからこそ、人は愚かなことをしてしまうのである。

[No.101]働かない(p207)
私の経験から言えることだが、いつも考え続け、本を読み続けていれば、働く必要はない。

[No.104]道徳的要請(p104)
合理的であることは道徳的要請である。愚かであってはならない。

[No.123]読書(p123)
私が出会った賢人はいつも読書をしていた…全員だ。バフェットと私がどれほど本を読んできたかを知れば、誰もが驚くだろう。子どもたちが「足の生えた本」と呼ぶほど、私は本を読んできた。

福楽得『メープルシロップくるみ』

新たな糖質制限スイーツを発見しました!!

ロカボフードとして、様々な成人病を予防する効果が期待できると最近注目され、良質な脂質が摂取出来る、くるみに、栄養価の高いメープルシロップを塗布したお菓子です。ボリュームがあり、甘みも強いので満足感はかなりあります。香ばしくて美味い!

kurumi
気になる炭水化物は脅威の…8.4g!

くるみに含まれる炭水化物中の糖質量は意外に少ないので8割と仮定しますと、その純粋な糖質量は6g台かもしれません…アイスコーヒーに入れるガムシロップ1個の糖質量が6〜8g程度と言われていますので、同じ位と考えると驚きです。スイーツとしてのボリュームと甘みの満足感があって、この糖質量の少なさは素晴らしいの一言です。

諸説ありますが、私は糖質制限と言えども、カロリーや糖質ゼロの合成甘味料(コーラZEROなどに入っている合成甘味料のミックス)は、体に悪いという考えですので、原材料名はよく見るようにしています。この「メープルシロップくるみ」は、甘味料はメープルシロップ、砂糖、麦芽糖なので安心です。

この福楽得のナッツシリーズは、他にもいろいろありますので、商品により糖質量は上下しますが、くるみに飽きたら他のナッツを食べてみるのも良いでしょう。袋はジッパーになっていますので、鞄に入れておいて、お腹が空いたら食べるのにちょうど良いのです。

私は、福楽得という会社は知りませんでしたが、こういう付加価値の高い商品を開発して(値段も高いので儲かるはず)、キオスクに卸しているので、上場していたら株にも注目したいのですが、未上場ですね…amazonにありますので(↓)まとめて買いましょうw

『野村證券第2事業法人部』

横尾 宣政
講談社
2017-02-22


オリンパス粉飾決算事件で有罪判決を受けた(現在、最高裁へ上告中)、野村證券元社員の独白です。とは言うものの、オリンパス事件は、本書では後半のテーマに過ぎず、その大部分は「野村證券」のバブル前~バブル崩壊後までの軌跡を、現場の第一線で体験した著者の視点から描いています。

バブル期に、経常利益日本一までのし上がった野村證券とは、一体、当時どういう会社であったのか?京大卒のエリートである著者が、新卒で営業店に配属されてから、本部精鋭部隊とも言える「第2事業法人部」で大企業と直接付き合い、そして野村を退職後、オリンパス事件で逮捕されるまでの体験はバブル前後の日本証券業界の光と闇を明らかにした、現代史と言っても過言では無いでしょう。果たしてここに書かれていることが、全て真実なのか?今となっては著者のみぞ知るですが、コンプライアンスなどという言葉がまだ一般的でなかった頃にしても、破天荒過ぎるコミッション至上主義経営における現場実態は、呆れを通り越して、感動すら覚えてしまいます。

証券会社が株価というものをどういう風に動かしていたのか(客を嵌め込んでいたのか)、テーマ性を持った株ストーリーの構築、推奨銘柄、利益は調整できる、そして増資と…株価というものは、誰かの意思によって簡単に左右される程度の、非常に脆弱なもの、という認識を新たにします(今も似たり寄ったりでしょう)。

著者が一番訴えたかったオリンパス粉飾決算事件の冤罪主張部分(後半)は、ロジック中心のため全部読み飛ばしても全く問題なく、文量もさほど多くありません。期せずして、B面が大ヒットしたレコードの如く、野村證券にとどまらず、日本における証券会社、証券業界の秘史を明らかにしたドキュメント大作であり、全ての投資家必読と言えるでしょう。

~「お前の客に旅館の社長がいるだろう。その旅館のポストの前で待っていて、郵便配達が来たら『いつも社長がお世話になっております』と言って郵便物を受け取れ。その中に野村證券と書いてあるものがあれば、全て破り捨てろ」

~「ゴメン、引き継ぎの時に伝えようかと思っていて、つい忘れていた。山田さんの言う通りだ。債権で100億損させちゃった」

事実は?小説より奇なり…
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