ハクソー・リッジ(字幕版) [Amazonビデオ]」(メル・ギブソン監督)を見ました。

第2次世界大戦の実話の映画化です。

主人公デスモンドはバージニア州の田舎で、仲の良い兄とともに野山を駆けまわって育った。でも家庭内は悲惨な状況だ。父は第1次世界大戦の激戦を生き延びて勲章をもらったけれども、精神を病んでアル中になっていた。そして妻に暴力をふるっては大騒ぎを起こしていたのだ。

子供の頃の兄弟喧嘩でデスモンドは兄にひどいケガを負わせたことがある。成長してからも父がピストルを持ち出して大騒ぎを起こしている際に、ピストルを奪って発砲し、危うく誰か家族をケガさせるところだったこともある。ナントカ派の敬虔なキリスト教徒だった彼は、自分の中に潜むかもしれない暴力性に怯え、2度と武器に触れないと誓うのだった。

戦争は激化した。デスモンドは軍需工場に勤務していたので兵役を免除されていたが、兄も友人らも次々と出征していった。そして彼もついに陸軍に志願したのだ。おいおいデスモンド、鉄砲に触れない兵士なんているの?

ブート・キャンプでは、子供のころから野山を駆け巡っていたおかげで体力面では優秀だったが、射撃練習を拒否したのだ。信仰を理由にした良心的兵役拒否者というわけですが、じゃあ何で志願したんだ?ということで、上官の鬼軍曹にはやられっぱなしだし、部隊の仲間からもボコボコにされる。

彼は人殺ししなくても衛生兵として戦場で活動できると主張し、ついには軍法会議にかけられたのだ。このままでは彼は不名誉除隊となって一生非国民の日陰モノだ。はたしてデスモンドは衛生兵になれるのか。あとは見てのお楽しみ。アル中オヤジが第1次世界大戦当時の古い軍服に勲章をぶら下げて乗り込んでくるんだけどね。

信仰とか良心的兵役拒否というと完璧な草食系男児なのですが、意外と肉食男児です。献血室の美人看護婦ドロシーに一目ぼれしたデスモンドはさっそく献血する。そして翌日もドロシーのところに行く。

ドロシー「申し訳ありませんが、献血は二日続けてできません。」
デスモンド「それじゃあ、僕の血を返してください。」
ドロシー「そんなことは無理です。」
デスモンド「でも昨日君に会ってから、僕の心臓はずっとドキドキしっぱなしなんだ。」

おおお、その手があったか。

そしてデスモンド・ドスは沖縄戦で衛生兵として激戦地を走り回り、たった一人でハクソー・リッジの崖から75名もの負傷兵を救出するという奇跡を起こしたのでした。アカデミー賞2部門受賞、ハリウッド映画賞とかオーストラリア・アカデミー賞とか多数受賞した作品でした。

ハクソー・リッジ(字幕版)
アンドリュー・ガーフィールド
2017-10-04