2019/04/22

Day.1 鳳凰山 冬季小屋泊



 一度も冬山らしい山に行けなかった今冬。

全く足を通していない冬季用の登山靴は、ワックスを塗ってメンテナンスする日々で無駄に綺麗になってもその出番を諦めていたようです。

せめて残雪の山にだけはと思い、予定の空いた二日間で鳳凰山に行くことに決めました。

体力に自信があれば日帰りできる行程ですが、せっかく空いた二日間ですから難しい山にはせず、
酒と食材をたっぷりと担ぎ上げて、あの冬季小屋でのんびりしようと妄想が止まらないのです。

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ずっと聴くのを楽しみにしていたラジオドラマ J-WAVE 30th 沢木耕太郎『凍』

これを聴きながら登山口で車中泊する。

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翌朝準備して6時前に夜叉神を出発。

南御室小屋の水場が出ていないとの事前情報があったので、翌日下山するまでの水 6.5リットルを詰め込
みます。燃料を多く持ってきておらず小屋での水作りが微妙なので、全て担ぎ上げる事にしました。

ただ久し振りに25kg ほどになったザックを背負うと、雪山の山頂まで登るのはキツイなぁと、、。

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夜叉神峠

今のところ二日間とも天候は安定。実はこの山で天気が良かった事が一度もないのです。

ここで単独の女性と少々お喋り。私と同じ薬師岳、または辻山まで行く予定とのこと。
「この景色を見ると、いつもここで満足しちゃうんですよねぇ」と、確かに分かるかも。

この後には会わなかったので辻山に行かれたのでしょう。あそこも最高ですからね。

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さて、ここからは長い急登とトラバースの繰り返しだ。

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杖立峠

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火事場

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いやぁ素晴らしい景色だ。 ただザックの重さが肩に食い込みます、、。

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富士山

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苺平

通常のコースタイムだと確かここまで5時間ほどだったと思います。

重さに順応しつつ、雪の踏み抜きが予想よりは少なかったのが幸いして順調です。

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昨年3月のこの時、股上までの踏み抜き地獄にて敗退したこの場所。

先週から纏まった降雪があって雪が多いですが、雪は締まって難儀する事はなかった。

苺平から南御室小屋までは短時間ながらも、このコース上で最も多く積雪が溜まる場所であります。

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南御室小屋

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冬季小屋

かなりボロいですが、あるだけ有難い存在ですね。水場を確認しましたが多くの雪で埋もれていました。

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さて、もう一踏ん張りなのですが、ここから稜線まで急登が続きます。。

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あそこまで行くのか、、、

木々の隙間から目的地が見えると、「嬉しい」or「見なければ良かった」と思う時があります。

完全に後者になっています、、、。

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それでも喘ぎながら登り、巨石が出始めると稜線は近い。

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この稜線に出る瞬間がたまらないのです。 全てが報われる時。

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富士山

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甲斐駒から北岳、南部までハッキリと見えます。

そしてこの稜線でほぼ無風に近い。

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砂払岳を越えると、やっと薬師岳が。

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眼下には薬師岳小屋(冬季小屋)

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二年前に建て替えられた薬師岳小屋。
GW営業に向けて少しづつ歩荷しているようですが、小屋番さん今日は留守なのかな。

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今夜の 飲み屋 お世話になる冬季小屋です。

正直、山頂なんてどうでも良くなりましたが、、やっぱり行かなきゃね。

背中の小泣き爺を ブン投げ 降ろして、必要最低限の荷物を持って観音岳まで行きます。

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小屋から10分ほど登ると薬師岳の山頂に着く最高のロケーション

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鳳凰山(薬師岳) 2,780m

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後に向かう観音岳、奥にアサヨ峰、仙丈ヶ岳

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間ノ岳、農鳥岳、広河内岳、ずっと奥に南部の山まで一望できる。

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北岳

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富士山

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動画でも。

 


観音岳へ向かいます。

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八ヶ岳、奥に浅間山。

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夏道でなく稜線上、または直下を巻いていくルートをとる。

稜線沿いはそれなりに雪庇が多くあるので、その都度最適なルートを選びます。

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観音岳着

雪がつく季節は岩を巻いて裏からアプローチした方が安全かな。

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鳳凰山 観音岳 2,841m

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歩いて来た稜線を振り返えれば薬師岳と富士山の定番なショット。とても綺麗ですね。

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甲府市街からも容易に特定できる地蔵岳。

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大好きな甲斐駒ヶ岳

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八ヶ岳

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仙丈ヶ岳

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奥秩父

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北岳から間ノ岳

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南部の塩見、赤石、聖まで少し見えますね。

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陽も傾きかけて来たので戻ることにしました。

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薬師岳まで戻って来ました。 快晴・無風の奇跡的な天候に恵まれました。

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観音岳を振り返ります。 もう明日は行かないつもり。

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そして景色は山頂だけにあらず。

傾いた陽が照らし出す光は雪面を鏡のように映し出して素晴らしい。

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こんな素晴らしいロケーションにある薬師岳小屋。

もちろんこの時期は無人で営業していませんが、今夜は左にある小さな冬季小屋にお世話になります。

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自宅でカットした冷凍野菜は、春菊、ニラ、ネギ、ヒラタケ、餃子。

これらを投入したキムチ鍋は、疲れた体にはとっても美味しく染み渡り温かい。

小屋内は火気厳禁のため野外調理ですが、それほど寒くはなく快適。

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歩荷した酒はストロングゼロ 500ml  日本酒 650ml

今回の日本酒は雄町を使用した高千代の限定酒。 独り山の中で飲む酒ほど美味しいものはない。

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冬季小屋(避難小屋)に泊まる楽しみの一つに小屋ノートがある。
市区町村の所有物である避難小屋の場合は撤去されて無い場合もありますが、小屋への感謝、
また山行の思い出が綴られている。

晩酌しながらこれらを読み耽り、同じ思いを持った方々に思いを馳せて共有することが嬉しい。

ただ建て替えられてから歴史の浅い小屋であり、2017年12月からの記述は日帰り登山者含めてわずか13人ほどしかない。
積雪のあるこの工程では、薬師岳冬季小屋まで荷を担いで登るのはそれなりの体力と時間を要するので、ほとんどが南御室小屋泊であるからでしょう。

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今はなきブランド GOLITE のシュラフ。クラウドファンディングで復活した今は商品構成を縮小して MYTRAIL と名を変えています。
今回のシュラフは ADRENALINE −7℃ 上下ダウンをを着込み暖かく眠れた。

シュラフは好きな道具の一つでその殆どが GOLITE か ISUKA ばかりを所有しています。
特にセンタージップの使い勝手が最高なのです。

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仙丈ヶ岳の冬季小屋の時と同じ、分厚いウレタンマットがあって底冷えはなかった。

薬師岳小屋の冬季小屋は、かなり狭く感じますが作りはよく、7〜8人は寝ることが出来ると思います。

ただ宿泊者か休憩した登山者なのかは分かりませんが、食べカスなどが散乱していたので綺麗に掃除してからひと心地つきました。

誰も見ていない場所、誰も聞いていない時にこそ、いつも以上の気持ちを持って行動できる人は
本当に素晴らしいのだなぁと思います。


 * 山行日 2019,4/16〜17


 * 二日目はこちら



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この記事へのコメント
>>1
みりさん、こんにちは。
夜叉神峠ではお話しさせて頂きありがとうございます。
鳳凰三山は今まで一度も好天に恵まれた事がなく、、、最高の天気でしたネ!
あの後またお会いできるかと思っておりましたが、辻山への踏み跡があったのでそちらに行かれたんだなぁと思っていました。

冬季小屋&避難小屋好きとしては、薬師岳の冬季小屋はとても良かったです。
掃除から始まり掃除で終わるのはいつものパターンです(笑

火曜日の登山が多く山梨近辺はよく出没しますので、またどこかでお会いできたらとても嬉しいです。 お互いに無事帰宅を^^
Posted by salon_kiryu at 2019/04/23 22:36
こんにちは、初めまして。
夜叉神峠でお話しさせていただいたのは、おそらく私だと思います^^あの日は最高の天気でしたね!山梨も晴れていても霞んでたりで、あんな青空久しぶりでした(^^♪
杖立峠から速度ががくんと落ちて、辻山までとなりました(踏み抜き結構しながら💦)なので、薬師からの景色楽しまさせていただきました。二日目も楽しみにしています^^
しかし、小屋は綺麗に使ってほしいものですね・・・。来た時よりもキレイに。ですね。
Posted by みり at 2019/04/23 14:58