低料金、美容室との差別化力。


低料金店舗の仕事を一言で表現するならば、

髪の長さの調節。

つまり、長くなったから、短くする。


美容室の仕事を一言で表現するならば、

いい男、ファッション性、若返りをヘアースタイルだけで、作り上げる。

つまり、シェービングはなし、出来ることは、頭だけ。


理容室の仕事を一言で表現するならば、

いい男、ファッション性、若返りをヘアースタイルとフェイシャルで作り上げる。

つまり、首から上、総てを、いい男、若返りの為に施術を行う。


こう言葉で表現すると、理容室の優位性は圧倒的であることがわかる。


しかし、現実には、その優位性を、十分生かせているとは言い難いと思う。

それは、何故か?

髭剃りの技術価値の低下にあると思う。


現代人の肌は弱くなってきていると思う。

それへの対処が、十分では無かったのかもしれないと思う。

いつの間にか、痛い髭剃りは、遠ざけられ、電気のシェーバーに移行する人が増えてきているようだ。


理容室の方向も、効率の悪い髭剃りは、避けたいところもあったのかもしれないと思う。

しかし、見方、考え方を変えれば、シェービングこそ、国家の認めた、理容師への唯一の技術なのだ。

他の、どの業種、どの技術者、どの人へも認められていない唯一の技術なのだと云う事がわかる。


この技術は、もっと、生かすべきだという意見が、最近、大きくなってきた。

では、それは、どうすれば、

まずは、捉え方を替える事が大事だと思う。

髭剃りではなくて、

顔の、いい男化、若返り化の根幹をなす技術とする。

つまり、フェイシャルエステの根幹をなす技術と捉える。

言い換えれば、髭が伸びたから剃るのではなく、いい男の顔造り、若返りの必須アイテムとして行う技術と考えることが大事だと思う。


カネボウの提案している、マイルドシェービングは良い一例になると思う。

作業の工程は、

顔のクレンジング→シェービング→化粧水マスク

の工程となる。


顔のクレンジングは、石鹸ではなくて、クレンジングミルク。

これは、毛穴の中の汚れ、皮脂等をすっきりと取る。

男の肌は、汚れがひどい。

それは、分泌も多く、運動量も多く、外出も多いからだ。

そして、家庭では、女性では常識のクレンジングでも、男はまずやらない。

せいぜい、石鹸でさっと洗うのが、毎日だと思う。

つまり、さっぱりと汚れも、ましてや、毛穴の中の汚れは取れてはいないらしい。

お店でクレンジングをすると、汚れが落ちるだけで、顔の色、肌の色が白くなる。


シェービングは、肌の強さをもっと考慮したほうがよいと云う事らしい。

痛くても、お客様は、我慢され、文句は言われないと思うべしらしい。

つまり、悪い経験をすると、次回からのシェービングは、敬遠したくなるのが、人情と云うもの。

アルカリ性の石鹸を使うのはもってのほかだといわれる。

経費節減は、ここに於いては無用と云うより、避けたほうがよい事になる。

シェービング技術をお店の武器にとお考えなら、更に、数種の軟化剤、保護剤、髭剃り石鹸を揃えられる事が大事だと云う事になる。


化粧水マスクは女性の間では、既に必須のアイテムとなった。

男性で間で、個人で利用される人は、まだまだ少ないと思います。

だからこそ、サロンでされる価値が残っていると云う事になる。

目的は、毛穴の中まで綺麗にしました。

蒸しタオルも使いました。

つまり、毛穴はしっかりと開いた状態にあります。

再び、汚れが入らないように、顔が、皮膚が引き締まるように、冷たい、酸性化粧水マスクを施術します。

冬は暖めてもよいか?

これは、タブーです。

引き締めですから、冷たくなくてはいけません。

ちゃんとご説明されれば、お客様の喜びは倍増のはずです。

「ちょっとひんやりしますが、毛穴と肌と顔を引き締めますので、・・・」の一言が大事となります。

目の上には、角コットンを今度は、蒸し器の中に入れて暖めたものを置くと、気持ち良さは倍増します。

目の疲れも温かいコットンが取ってくれるわけです。


以上で、顔のいい男化、若返り化は終了です。

少々のコストも、手間もかかります。

しかし、お客様の喜び、満足は倍増します。


家ではしないこと、出来ないこと。

それを、プロの技術で施術してもらえることは、嬉しいことに間違いありません。

以上は、総合調髪の中の技術としてされることが大事だと思います。


もし、お客様が、マッサージ、パック等、他のフェイシャル技術をお望みの場合、別メニューでご提案されることをお勧めいたします。

総合調髪の中に組み込んだ、ミニフェイシャルエステは、別メニューの呼び水の役目も果たしてくれます。

今まで、フェイシャルエステのメニューをご用意していても、ご利用されるお客様は、一部のおしゃれなお客様に限られていたかもしれません。

なぜか?

それは、男は美に対して、ハニカミもあり、消極的であり、臆病であるかもしれないと思います。

未体験のことはわからないと云うのが心情だと思います。


男の、いい男化、若返り化は、ヘアースタイルだけでは不十分。

顔をも、もっと大事だ。

こんな文化を理容室から、もっと発信できればいいと思います。

その先に、この理容業界の繁盛が待っていると思います。



ありがとうございました。