紫草のくさまくら

エリリンのボヘミアンな暮らし

カテゴリ: 洋書絵本

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不思議の国のアリス
Lewis Carroll/作
A classic illustrated edition/古典的なイラスト版
Compiled by Cooper Edens/クーパー・エデンズ編
chronicle books/出版社
英語表記


30人(作者不明が1名)のイラストレーターの描いた
「不思議の国のアリス」から構成された贅沢な本なのです。

ジョン・テニエルの1865年に始まり1929年までに描かれ発表されたアリスの挿絵、
それぞれの画風を楽しめます。

アーサー・ラッカム、チャールズ・ロビンソン、メイベル・L・アトウェル、
ホーナー・C・アップルトン、ピーター・ニューウェル、
ウィリー・ポガニー、ジョン・テニエル.....私はこれくらいしか知りませんでした💦

表紙のカラー絵はマーガレット・タラントです。
表紙は本体にくっ付いていて、開くと3枚目の絵になります。

🌟🌟🌟
Honor C. Appleton
Mabel Lucie Attwell
A.L. Bowley
Fanny Cory
Charles Folkard
Harry Furniss
Besse Pease Guttman
Oliver Herford
Gwynedd Hudson
A. E. Jackson
K.M.R.
Gertrude Kay
Maria Kirk
Brinsley LeFanu
Thomas Maybank
Blanche McManus
A. A. Nash
Peter Newell
Willy Pogany
Arthur Rackham
Charles Robinson
Thomas Robinson
Harry Rountree
Millicent Sowerby
Margaret Tarrant
John Tenniel
W.H. Walker
Milo Winter
Alice Woodward

以上が挿絵画家の名前。
どの画家の絵も原本で全て見たくなります。
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Nursary
古いわらべ歌
Joan Walsh Anglund/絵
Collins/出版社  1974年

マザーグースの24篇が収録されています。
「Rain,rain,go away,...」
「Polly,put the ketlle on,...」
「Mary had a little lamb」
「Rock-a-bye,baby,...」
「Little Jack Horner」
「Hey, diddle,diddle!」
「London Bridge is falling down」
などは私も知っている唄。

メロディを知らない唄は
今ではyouyubeなどで聴けるかもしれませんね。

アングランドのドットが特徴的で優しい印象の絵は
とても愛らしく、顔には口が描かれていないのですが
眺めていると表情が豊かに見えるようで不思議です。

本そのものも小さいので
時々バッグに忍ばせています。


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Mary Emmerling and Chris Mead/共著
Joe Chapman/design
Potter/出版社 1989年

アメリカのクリスマスの過ごし方がたくさんの写真に寄って語られています。
著名人の言葉が、所々に挟まれて。

玄関周りのリースやヤドリギの飾り、室内のツリーの各家庭の個性溢れる飾り方、
オーナメントの種類の豊富な事!
テーブルのご馳走、窓にまで飾られているクッキー、古いクッキーの抜き型、
暖炉周りの飾り、ドールハウスもクリスマス飾りをしています。

小さな本の中に素朴なものから煌びやかな物まで、飾り、飾り、飾りが溢れています。

ジョージ・ウィザー
チャールズ・ディケンズ
ワシントン・アービング 
ハリー&エレノア・ファージョン
マザーグースの小さなジャック・ホーナーの歌
クレメント・C・ムーア
ケネス・グレアム
たちの愛に溢れた言葉も心に響きます。

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ハーメルンの笛吹き男
An old legend collected
 by the brthers grimm
The brothers Grimmグリム童話
Lisbeth Zwerger 絵
minedition 出版社

ハーメルンの笛吹き男の話はよくよく読むと恐ろしい話です。
1284年6月26日にハーメルンの町から130人の子どもがいなくなった。
日付けまではっきりと残っているこの話は本当に起こった事なのでしょうか?

この本ではこうです。
1284年にハーメルンの町にネズミが大量発生し住民が困っていた所
どこからともなくやって来た、色とりどりの衣装をつけた男が
御礼をくれるなら退治してやろうといい、
笛の音でネズミたちを集め、川まで連れて行き溺れさせた。
しかし、住民は御礼をしなかった。
男は怒り一旦いなくなったが、1284年6月26日に再びやって来て
笛を吹きその不思議な音色で子どもたちを誘い
従えて、町の外の山に入りいなくなってしまった。
子どもたちは二度と帰って来なかったーというものです。

真偽は私にはあずかり知らぬ事ですが、伝説は今日まで生き続けています。

この絵本の表紙絵だけでも不穏な空気が読み取れます。
大きな赤い帽子を被った男の後ろ姿、対面している子どもの、
眼をまん丸くした驚きの表情。
笛吹き男は一度だけ振り向いた顔が描かれていますが、
その目つきの冷たさにゾッとします。
そして子どもを失くした親たちの深い悲しみのページは重く沈んだ色使いで
、町全体が悲しんでいる様子が伝わってきます。
ツヴェルガーのイマジネーションは枯れない泉のようです。

なぜ子どもたちは忽然と姿を消してしまったのかは諸説あるようです。
東ヨーロッパのドイツ人植民地へ自ら行き村を作った。実際ハーメルンにある名前が
この地にも残っていて、この説が有力だと言われているそうです。
ハーメルンの町にペストが流行して
たくさんの人が死んだが、それを隠すために流布した話。
少年十字軍として連れて行かれたと言う話もありますが、年代が合わないそうです。

実際はどんな出来事だったのかは永遠にわからないのでしょうね。

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ナタリー・パランの切り絵絵本
1932年初版
Nathalie Parain
この絵本は2004年Flammarion

ペール・カストール文庫の
初期の作品。
ナタリー・パランの
連続切り紙細工の絵本です。
真ん中の見開きに紺色の紙が挟み込まれていて
これを使って切り絵をしてね!と言うことなんですが
とてもとても使えません、もったいなくて。

数年前に
郵便博物館で開催された
「ボンジュール!フランスの絵本たち」展で
この絵本を見たことがあります。
おそらく初版かそれに近い古いものだったと思いますが
一目惚れ💓
表紙絵の女の子の絵はなんて愛らしいのでしょう!!

この展覧会では絵本は販売していなかったので
(多分売り切れたんだと思う。)
いつかどこかで見つけたら買おうと思っていました。

フランスの絵本を専門に扱っている
プチトランさんで購入出来ました。

眺めてたり、撫でたり
閉じてまたパラパラめくってみたり
飽きることがありません。


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裏表紙。

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これが紺色の色紙。




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リサ かぜをひく
Anne Gutman/文
Georg Hallensleben/絵
Hachette   2004年

原題「リサ病気になる」ですが
内容からすると「風邪を引く」が正解ですね。
比較的易しいフランス語なので
内容は理解できるのですが
読み聞かせで読んだ時には
冷や汗ものでした。

リサがママの注意を聞かないで
風邪をひいてしまい
学校に迎えに来てもらった時に
ママは皆の前で
赤ちゃんを扱うような言葉を使うのでした。
それに対してリサの言葉
「CATASTROPHE!」
は背伸びをしたがるリサの気持ちを
よく言い表していると思います。
邦訳が「しんじられな〜い」というのも
ぴったりです。

写真のフィギュアは
このお話の最後に出てくるシーンなのです。
ガチャガチャ(というのかな?)で入手。





2.おろかなこねずみ

サムイル・マルシャーク/詩
ウラジーミル・レーベジェフ/絵
淡交社 2004年初版

「幻のロシア絵本」復刻シリーズ
10冊セットの中の1冊です。
10冊中4冊を入手。

この「おろかな子ねずみ」は
以前「ねずみのぼうや」でも書きましたが、
待望の絵本でやっと手にとって見る事ができました。
絵はどちらもレーベジェフで詩も同じマルシャークです。
同じ人が描いたとは思えないほど
こちらの絵の斬新なこと!
本文中の絵も全て公開したいくらいです。
ソビエト時代、初版は1925年との事です。
これは1928年に再版されたものの復刻版。
原書はきっともっとザラザラした紙質だった事でしょう。

このシリーズは全て揃えたいと思っています。


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これがスターリン政権下で出版された
「おろかな子ねずみ」です。
「ねずみのぼうや」として邦訳されています。
斬新な面影は一つもありません。 

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「りすのパナシ」の原書「Panache」
初版は1934年なのですが
私が入手したのは1965年版。
日本でも昭和39年に福音館書店から出版されたものが
この版に近い感じがします。
以前この地域の図書館にはなくて
県図書館から貸し出してもらった経緯があります。
その時のサイズはもう少し大きかった気がするんだけど...
その後福音館書店からは児童書という形で
出版されました。
それも今はもう絶版。ああ。
現在入手できるのは童話館出版から出ている大型絵本。
右側のがそうです。
随分雰囲気が違います。
シリーズの5冊が揃っているようです。

このシリーズはフランスではあと2冊ありました。
「Quipic」(はりねずみのキピック)
「Scaf」(あざらしのスカフ)
邦訳はされていません。見てみたいなあ。
古い絵本は紙質も違っていて
そこがまたいいんですよね。

この絵本シリーズはペールカストール文庫の
初期のものです。
創設者の奥様リダ・フォシェが文を書いています。
「かわせみのマルタン」や
「野うさぎのフルー」
もリダ・フォシェとロジャンコフスキーのコンビ。
ロジャンコフスキーの自然描写は美しいです。

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フランスから素敵なカードと共に届きました。

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ベカシーヌ、旅に出る
M.L.caumery/texte
J.Pinchon/illustrations
Gautier&Languereau/1926年発行

先週(11/3)神田神保町のグックフェスティバルへ
行ってきました。
18冊もの絵本を購入してきましたが
その中でも一番のお気に入りが
このベカシーヌ。
1926年発行のものでかなり状態は悪いのですが
なかなか入手できないだろうと思いきりました。
1949年、1993年発行のものを持っていますが
それぞれ見返しの絵が違って来ています。
ゴーチエ&ラングロー社からアシェット社へ移行したとの事で
その時に見返しの絵が変わったのでしょうか。
1949年と1993年版は色違いですが絵柄は同じ。
しかしバンドデシネと呼ばれるいわゆる漫画形式なので
おまけに字も細かくて読みにくい。
いつ読了できるのかわかりません。

あの大戦争を経て生き残った絵本だと思うと
思わず抱き締めたくなります。
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原版は「La semaine de Suzette」とあります。

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上から1929年、1949年.1993年版。


Babar losed his crown
王冠をなくしたババール
  Laurent de Brunhoff/作
Collins and harvill/出版社

ひょんなことから頂いたババールの英語版。
易しい英語なので私でも読めました。

家族でパリへ行く王さまババールのお話。
皆いそいそと旅支度。
ババールは王冠を赤いバッグにいれます。
列車に乗ってパリのホテルへ落ち着いた一家。
荷物を開けるとババールの赤いバッグにはフルートが入っていました。
どうやらどこかで間違ってしまったようです。

さるのゼフィールが髭の紳士が間違えたのかもしれないと
記憶を辿って思い出します。

そこで皆で手分けして探します。
さあて王冠は見つかるでしょうか?

王さまは王冠も持ち歩くのね!!

ジャンの息子ロランの作品です。



                                                

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