2025年02月05日
「水着姿なんて絶対出したくなかった」発言の真意

その事に関連した記事が『「水着姿なんて絶対出したくなかった」発言から8年…『御上先生』教師役の吉岡里帆(32)の“正念場”』というタイトルで上がっている。
「御上先生」は、松坂桃李扮する文科省の官僚が私立の進学校に教師として赴任、エリート予備軍の生徒たちを挑発しながら教育現場を改革していくストーリー。初回の平均世帯視聴率は12.2%と好スタートを切ったという。吉岡は松坂が赴任したことによって、クラス担任を外されてしまう役どころ。
それで、記事のタイトルにある2017年に語った「水着姿なんて絶対出したくなかった」発言が彼女の記事とどう絡んでくるのかと興味を持って読んだが、その『水着姿云々』は単に興味を持たせるための飾りとしてつけられたフレーズだということがわかった。
ところで、「水着姿なんて絶対出したくなかった」と言うのはどのような流れで吉岡が語った言葉なのか?『簡単にお色気で売る女優にはなりたくない』という決意にも聞こえかねない。
検索してみると、2017年の6月に掲載された、「She is」という女性向けメディアで行われたシンガーソングライター、吉澤嘉代子(よしざわ かよこ)との対談記事の中での発言だった。
インタビューにてグラビアの話もうかがいたいという要望の元に、話をふられた吉岡は以下のように説明した。
吉岡:あの時間もある種、文字通り切り売りの時間だったんです。だって私は水着姿なんて絶対出したくなかったし、両親からも、「本当に結婚するような人にしか見せちゃだめ」という教育を受けてきたから。それを、全国区の、ワンコインで買える週刊誌で披露して、1週間後には廃棄処分されて。こんなに脱いでも、翌週には別の女の子のことを見るんだろうなと思うと、自分のその「旬すぎる時間」みたいなものがすごく辛かったです。
私が本当に自分の好きなことだけをする人間だったらーーつまり、人に染まるんじゃなくて自分の色に染めたいような人間だったら、グラビアはやっていなかった。でも、誰かに染められたい以上は、これもやらなければと思ったんです。だから、自分で選んだという自信はあります。同時に、「私は最初にこういうハンデを抱えるんだ」というのもお芝居をしていくうえでの覚悟に繋がりましたし。
吉澤:ハンデと言うと?
吉岡:人は、脱いだ人を「脱いでる人が芝居している」って見るんですよ。脱がない人のことは、はじめから「この人は芝居する人なんだ」という目で見ます。その壁ってすっごく厚くて高くて、自分で自分の首を絞めるみたいな行為をしてしまったと思うこともあります。でも、時間が経って、それがよかったと言ってくれる人がいるのは、やっぱりすごく嬉しい。今となっては、グラビアは本当にやってよかったです。
『グラビアはやってよかったです。』とう結論で締めているわりには、逆のイメージがついてしまったようだ。別のインタビュー記事で、吉岡里帆は以下のように2018年1月に語っている。
吉岡:グラビアの話、なんかどんどん違う方に話が拡散してて、すごく困ってるんです。全然言いたいことと世間で書かれてることが違っていて。初めは戸惑いもあったけれど、グラビアの仕事ができて、今思うとすごく感謝してて、この仕事をしてる人たちにリスペクトがあるという話をしたのに、「嫌だった」ということばっかりバーッと書かれてしまって。こうやって知らない間に違う情報が流れてくんだと、ほんとにショックでした。初めてグラビアのお仕事を頂いた時は、その瞬間は確かにやったことないし、やる予定もなかったので、動揺したんですけど、でもやっぱりやればやるほど、やりがいを感じているんです。担当してくださった編集部の人も、今でもずっとつながりがあって。昨年も一緒に仕事をして、一番の応援者でいてくださっている人たちです。
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