東京都福生市にあるカフェバーさんペンの輪にまつわる話「さんペンの輪物語」と シナリオ「男はつらいよ」番外編『少年・寅次郎ものがたり』 さんペンの輪マスターshinが綴ります
ビザ取得のため六本木狸穴にあるソ連大使館を訪問したついでに、応対してくれた書記官に、これこれこういうこと(ゴルバチョフと恩師のこと)ってある話?と聞いたら、彼は真面目な顔であるかもしれないと答えました。

おいおい、これはひょっとするとひょっとするぞ。だとしたら日本のテレビ局じゃなくてやっぱりアメリカのテレビ局だな。どこが高く買ってくれるかしらと取らぬ狸の皮算用。早く出発したくて気は焦りました。

共産圏の国に行くのは初めてでしたので注意すべきことを、ソ連に行ったことのあるジャーナリストの友人に聞いておきました。
あれこれ細かい点を教えてくれた後、プレゼント用にパンストと安価な計算機と時計、そしてそれを入れるかわいい紙袋とリボン、それにネスカフェ。特にネスカフェは絶対で、プレゼント用の小瓶と自分用に大瓶を数本用意しておいたほうがいいと言われました。

コーヒーなんてカフェで飲めばいいと思っていた私は、重いネスカフェを持って行くことに気が進みませんでしたが、友人のアドバイスに従うことにしました。

かくして用意万端整った3人は期待に胸を膨らませ、ポンコツのアエロフロート機に勇躍乗り込んだのでした。

モスクワのシェレメーチエヴォ国際空港は暗くて人も少なく陰気な感じの空港でした。明るい西側の空港に慣れていた私は、その雰囲気に「ああ、ここは共産圏の空港なんだ」と改めて思い知らされました。
私たちは空港内で一泊(トランジットだったので)し、ワルシャワに向かうことになっていました。

そして翌朝、目覚めた私はネスカフェが絶対だったことを思い知ることになるのです。

続きは次回に。よろしくです。

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