東京都福生市にあるカフェバーさんペンの輪にまつわる話「さんペンの輪物語」と シナリオ「男はつらいよ」番外編『少年・寅次郎ものがたり』 さんペンの輪マスターshinが綴ります
「恩師はほんとにいた!!」

ワルシャワの空港に出迎えに来ていた人物を見て、私は度肝を抜かれました。
容貌魁偉(失礼!)というコトバそのままに、毛羽立った白髪に、片目が潰れ、片足を引きずり、装飾の凝った銀のステッキをついた小柄な老人が手を振っていたのです。隣には秘書風の付き添いの背の高い青年。

実を言うと、半分は恩師が実在しているとは思っていませんでした(スウェーデン人俳優氏のヨーロッパ行きの口実に使われたのでは、と・・・)。
でも、俳優氏と大仰に抱き合って再会を喜んでいる老人を見て、ゴルバチョフ単独インタビューへの期待は大きく膨らみました。

私たちは青年の運転する無骨なデザインのポンコツ車(たぶんソ連製)で市内に向かいました。老人が手配してくれたホテルは西側のホテル並みのグレードでした。モスクワでトランジットのホテル(というより宿泊所)のひどさ(お湯の出ないシャワーに、触るとビリビリ感電するシャワーヘッド、寝心地の悪いベッド)に参っていた私はひとまずホッとしました。

宿泊費はドル換算でそこそこしましたが、普通にシャワーを浴びて清潔なベッドで寝ることができれば御の字だったのです。

ポーランドのビザには1日15ドル使うことと明記されていたので、空港内で15ドル☓滞在日数を現地通貨に交換しましたが、これでは足りないと思い余分に交換しようとしたら、俳優氏から「ここではしないほうがいい」と止められました。

理由はすぐにわかりました。
ホテルの前にたむろしているタクシードライバーが闇のドル買いをしていたのです。公定レートの数倍でドルを買ってくれました。もちろん違法なことですから、人目を避けて車内で取引するのです。すごく悪いことをしているみたいで興奮しました(小心者なので・・・)。
政府もそれをわかっているから、1日15ドル使えとビザに記載していたのです。出国の際、公定レートで交換した証明書が必要でした。そこまでしても外貨が欲しかったのですね。

さて次回は、いよいよ恩師とのご対面の話。よろしくです。

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