昨日(2017年12月17日)のウーマンラッシュアワーの漫才はよくやったと思いました。テレビ局の検閲を通ったのは奇跡。あと笑い飯の漫才も面白かったです。

【あらすじ】
 ロンドンを船で3日間程進んだ先に浮かぶ貿易中継地点・ソロン島。ここに「呪われたデーン人」が攻めてくるとの情報を得た領主は、各地で傭兵を募り、自身の館に招くことにした。当日、館に来たのは各国から来た傭兵たちと吟遊詩人、そして、領主自身が命を狙われていると警告する騎士ファルクであった。
 ファルクの予言通り、領主は「呪われたデーン人」の侵攻を前にして暗殺されてしまう。領主の娘アミーナは、ファルクとその弟子ニコラとともに、領主暗殺の黒幕に操られてしまった「走狗」を探していく。



【感想】
 テーマは中世魔法世界とミステリの融合。厳密なルールを設定・明示した魔法世界にロジックが乗っかっている。
 アミーナ、ファルク、ニコラは領主の館の使用人や傭兵たちと接触し、魔法道具や心理学を駆使して容疑者を絞っていく。この容疑者(特に傭兵たち)が一癖も二癖もある面子で、読んでいて面白い。導入部で言及されていた「呪われたデーン人」が実際に侵攻してくるシーンもあり、このシーンでは各国から来た傭兵たちの個性豊かな戦闘シーンを見ることができる。
 あらすじだけ読むとお堅い中世古典のように見えるが、中身は徹底して現代大衆小説。実験色が強い関わらず、最初から最後まで読んでいて楽しかった。米澤作品の御約束に漏れず、アミーナにも途中で薄暗い未来が暗示されているが、そんなことを感じさせないくらいにラストは爽やかで希望に溢れている。題名とその使い方もカッコイイ。

以上