elc0908171755028-p1民主党が日本国旗を切り刻んで党のマークを急ごしらえで作ったことが衆銀選挙の直前にあった。

「結局、事件の翌日が選挙の告示ということであらゆる右翼は沈黙していましたが、ここにきて『もう与党だし、街宣してもいいのではないか』との議論が出るものの、どこも今のところ糾弾をしていないようです」(事情通)

問題となった「事件」は鹿児島県霧島市で8月8日に開かれた民主党の衆院選立候補予定者の決起集会で起きた。民主党の主催者は2枚の「日の丸」を切り刻んで重ね、民主党旗として掲揚していたのだ。集会には小沢一郎代表代行も出席しており、「切り刻んだ国旗」は民主党の ホームページにも一時掲載されていた。

ある右翼団体のメンバーは語る。

「国旗を切り刻んで党のマークを作るなど国賊以外の何者でもない。日本から出て行けと思いましたが、次の日から告示中ということでなにもできませんでした」

しかしそれにもまして、当時、ネット右翼のブログでは「売国政党は去れ」「おまえらに政権を担う資格などない」などホットな書き込みが続き、炎上。2ちゃんねるでも「普段から日の丸を掲げない日本国の公党=民主党、社民党、共産党 さらに日の丸を切り刻む日本国の政党 =民主党」など扇情的なフレーズが並び、民主党本部も一時期は抗議の電話が相次いだようだ。実に大きな現象があったのだが、そのことをさらに、マスコミも「告示中ですから」と黙殺した。
 このとき、敵失に乗じて「自民党の県連などの一部から、党員にネットに書き込むように指示があった」という自民党の窮状を伺わせる指示が飛んだようだ。

 くしくも麻生太郎首相(当時)が日本記者クラブ主催の党首討論会でこの事実を指摘し、 「国旗を切り刻むとはどういうことか。信じたくない。とても悲しく許し難い行為だ」と批判し、民主党の鳩山由紀夫代表は「そんなけしからんことをやった人間がいるとすれば大変申し訳ない。 それは国旗ではなく、われわれの神聖なマークなので、きちんと作られなければいけない話だ」とコメント。。

が、この麻生コメントをひっくり返す「隠蔽された事実」をある自民党員がこっそりと明かす。「選対から電話があって、反撃のチャンスだからと、書き込みを促す電話があったのは事実です」

「もういまさら何を言っても遅いが、数少ない国賊を罰するチャンスだったのに残念」(右翼系新聞記者)という状況下、実にレベルが低いネット裏の出来事が。。

 右系に強い自民党議員の当時の抵抗がネットへの書き込みとは、もはや選挙前からして、自民党の落日は始まっていたのだ。ちなみに、民主党の旗は現在、大量生産中だという。