「マスク、検査薬、そして菌をカットするティッシュ、噴霧器などバカがつくほど売れまくっています。大中小、企業の規模を問わず市場はもはや3000億円を超えるでしょう」(経済ジャーナリスト)
新型インフルエンザの拡大が止まらない。学級閉鎖が相次ぎ、商工会議所では、インフルエンザによる影響が出た企業に緊急融資を始めている。そんな中、インフルエンザ関連の企業がボロくもうけているのだ。
たとえば、「インフルエンザ菌除去噴霧器」を販売している会社のスタッフは言う。
「3万円で除菌噴霧器を販売しています。幼稚園や老人ホームにパンフレットを持っていけば、飛ぶように売れる。10月は128台も売りました。生産がまにあわなくて、2ヶ月待ちです」
という状況だ。くわえてマスク。「1000個単位で売れています。とくに食品工場や生産ラインを抱える企業がまとめて買ってくれるのです」(業者)
株式会社の市場も、マスクや、インフルエンザ関連アイテムを扱う企業の株価がじりじりと上がっている。たとえばシャープ。シャープは11月2日、同社のプラズマクラスター技術が、新型H1N1インフルエンザウイルスに対して、付着状態だけでなく、世界初で初めて、浮遊状態における感染力抑制効果があるとの実証実験結果を公表した。
「おそらくシャープは今後、エアコンなどに除菌の機能をのせていきます」(家電通)
シャープは液晶テレビの好調さに加えて、この除菌システムが発表されると「買い」先行となり、市場が好感している。しかし懸念もある。
「インフルエンザをカットできるという触れ込みが偽者の除菌マスクや、検査薬が闇ではびこる可能性もある。便乗商法には要注意だ」(医者)
すでに一部週刊誌などでは「ワクチンは効かない」などと報道されている。情報に惑わされないようにご注意を。