名古屋の暴力団関係者は語る。
「そりゃ、ヤクザは人にあらずということで暴対法は開始されたわけやが、民主党は連合ベースで弘道会との仲良しやで。暴対法はゆるくなるとはいわんが、今ほどひどくはならないとちゃうやろか」
マスコミ関係者ならずとも、誰もが知っている。「民主党が愛知の連合や日教組とずぶずぶ」だということを。近畿、なかんずく愛知県は先の衆議院でも愛知1区から15区まで軒並み候補がトップ当選だ。すなわち「名古屋―弘道会―民主党県連―連合」という図式が成り立つのだ。
たとえば07年10月11日付の「夕刊フジ」ではつぎのように伝えている。
『自民党が惨敗した今年7月の参院選で、全国最大の指定暴力団「山口組」(本部・神戸市)が傘下の直系組織に民主党を支援するよう通達を出していたことが11日、関係者らの証言で わかった。警察の取り締まり強化で資金源が断たれつつあるなか、政治的な影響力を発揮 することで存在感を誇示するとともに、新たな利権への参入を狙った可能性もあるとみて、 兵庫県警や大阪府警などの捜査当局も注目している。 関係者らによると、参院選に関する通達は公示直前、山口組本部から90人以上いる全国の直系組長に電話で伝えられた。その通達の中で判明しているのが「民主党を支持せよ」との内容だった、という。
実際に愛媛では、初当選した元Jリーガーの友近議員(32)への票の取りまとめの報酬と して有権者に現金提供を約束したとする公選法違反の疑いで、山口組系松山会伊藤会
幹部を逮捕。暴力団関係者は「候補者とは面識もないまま、『民主党支持』の通達を実行
したのではないか」と証言している。
警察当局は暴力団の資金源の封じ込めを展開しており取締りを強化している。』
実際に記者たちが接する中でも「暴対法はもう有名な親分しか相手にされないのではないか。締め付けをきつくすれば、困るのは民主党の選対のほうやで」と別の暴力団関係者。