・コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第24話『ダモクレス の 空』(前編)

展開の密度と速度、そして各シーンの演出に手に汗握らされた今回。計算し尽された知略戦と

破天荒なケレン味の両立が特徴であるこの作品のクライマックスとしては申し分ないものだった

と思います。

 

キーワードは『願い』と『約束』。

 

因みに今回のキャプ総数、本ブログ開設以来最多の126枚となっております。覚悟してください(えー

 

例によってTBは前編に、コメントは後編にお願い致します。

 

『こんなに、あっさりと……私が?』

 

やはり見えないが故に《自分の》罪の重さを理解出来ていない模様。彼女がどんなに優しい少女

だったとしても、撃ってしまった以上撃った事実は変わらない。しかも撃つ度に躊躇がなくなって

行くのが怖いですねえ……スイッチの音も非常に軽いのが恐怖を煽ります。これ、ガンダム00

でのスローネのスイッチでも同じ演出がなされていましたね。

 

『集合体としての軍事力に、何の意味が?』

 

真顔で言ってます、《新世界平和の神》。今回、徹底的に個を見下し、否定する言動が目立ち

ますねー。全てを数字(文字)として捉えている、と言いますか。先週の十億二十億~の台詞と

繋がりますね。それにしても、理想に徹するのもご立派ですが(苦笑)、この『集合体としての

軍事力』、かなり必要な気が……小競り合いとかどうやってフレイヤ(というか、彼の構築しようと

していたシステム)で裁くつもりだったんでしょう。まさか考えていないなんてことはないだろうし。

 
『ううん。頑張った』

 

このありがたい一言だけで頑張れるだろう、リヴァル?(むくれているようです(えー

でも真面目な話、その《想い》が尊いもの、として描かれている訳ですよね……リヴァル、

ここに来てここまで是的な描かれ方をすることになるとは。本人、気付いてないけど(笑

 

『星刻! 止めるっ!』


『道理なき者などにっ!』

 

ランスロット・アルビオンに乗っていてもスザクの『生きろ』ギアスを発動させる星刻&神虎、

恐るべし。ここに来てようやくスザクvs星刻(がらんどうさんの言葉を借りるならば新スザクvs

旧スザク)となった訳ですが、予想よりも少々簡単に敗れてしまいましたね、星刻……蹴られた

時のダメージが気になりますが、この後スザクの『道理』を知って行動を起こしてくれるので

しょうか。持病&待ち人持ちの天才キャラが超高性能機のリミッターカットの限界突破、と

お膳立ては整っていますが……!? これについては後述。

 

『国を捨て、位にのみ固執する醜い存在と成り果てたな!』

『お前の願いは、どこにある!?』


『自分はただ、明日を望んでいるだけだ!』


『お前が望む、明日などっ!』

 

あー……あー(苦笑) ほんとに藤堂さんが喋ってるのかって疑っちゃう台詞の羅列ですね(汗

斬月も爆散しちゃったし、OPにまたもや騙される形に。生き残ったことに(千葉さんに対する

スタッフの愛以外に)意味があると思いたい……のだけれど、今回のラスト近くのアレもあるしなあ。

 

『待て待て待てぇ~いっ!』

 
『さあ、俺たちの因縁に決着――』

 

『――をォ!?』

 

ぶわはははははは(笑) 安心した、これこそ玉城だ。困惑して妙な妄想を抱いてしまった私を

ばっさり(滑り込みで)切ってくれた虎竜徒さんに拍手喝采(えー) 因縁、っていうとシンジュク

ゲットーで投げ飛ばされたことを言っているんでしょうか(笑) とりあえず彼が生き残ったのを

見た時はご多分に漏れず『コーラサワー……』と思ってしまいましたわ。意地は一応見せたし、

彼にしちゃあ良くやったんじゃないでしょうか。スザクには一瞥されただけだけど(笑

 

『今までよく、仕えてくれた。君たちの覚悟に感謝する』

 

 

忠臣たち(アーサー含む)の『イエス、ユア・マジェスティ』に燃えた……! 表向きの皇帝と

しての責務は果たした、という意ですかね。ここからはオール=ルルーシュとスザク、そして

C.C.の戦い、ということなんだろうなあ、と思っていたら……! と今回は段階を踏んで

燃えさせてくれましたわ。

 

『いや、いけないな――これは、欲だ』

 

ルルーシュに対してと思いきや、自分に対しての『見下ろし』だったこの表情。『シュナイゼル・

エル・ブリタニア』としての『空っぽ』の仮面を維持しようとしている……つまり、彼の少しばかり

残った人間としての部分が垣間見えた瞬間ですね。

 

*シュナイゼルの『空っぽ』論については先週のいおさんのコメント参照。

 

『もう充分だよ、ニーナ。今の一言で君の本心は理解した。ユフィの仇である俺に、ゼロに

 よく付き合ってくれた』

『私は、ゼロを赦しはしない。多分、一生……でも、それとは別に、私自身の答えを出さないと

 いけないと思ったから。ただ、それだけなの』

 

あの朴念仁のルルーシュが、『君の本心は理解した』なんてニーナに言うことになるとは……!(感涙

ニーナもニーナで(過程をもっと見れなかったのが残念でしたが)この当たり前で、でも多くの

人が至れない結論に達したことは、ルルーシュと同じく立派だと思います。この想いが力に

なった後半の展開は気持ち良かったですねえ。引っ込み思案だった彼女が、ここでルルーシュを

真っ直ぐ見据えて返したのが非常に印象的でした。

 

『C.C.、無事だったのか』
『珍しいな、心配してくれるのか?』
『大事な戦力だからな』
『フ……だから、あれを取りに来た』

『では、護衛を頼もうか』

 

魔王魔女夫妻タイムに大喜びしていたのは私だけではない筈。しかしまあルキアーノがブリタニア帝国側

扱いになっていたのはこれが理由ですか……《盾》については後述。

 

『らしくないな、魔女の癖に』

 

責任感じて女の子らしい仕草になってる女王様、滅茶苦茶可愛い。超可愛い。このポーズ、学園祭で

V.V.のことをカミングアウトした時のポーズですね。秘めている部分を見せている時に無意識に取って

しまうのかもしれません。それにしてもここでのルルーシュの切り返しがなんとも小粋。前期のラスト前の

会話を思い出させますねえ。

 

『C.C.――お前のくれたギアスは……お前がいてくれたから、俺は歩き出すことが出来たんだ。
 そこから先のことは、全て俺の――』

 

うるうる一歩手前のC様、滅茶苦茶可愛(以下同文

はっ、チロさんに何時の間にか乗っ取られていた気がする……(人のせいにしやがったー

 
しかし『お前がいてくれたから』なんて殺し文句言いながら、ルルーシュも男前な顔しちゃってまあ。 

 

『初めてだよ。お前みたいな男は』
 

そりゃC.C.だってこんないい表情しちゃいますって!(笑) しかしこの台詞、似たようなものが

前期にもありましたが、彼女のバックボーンを知った今では重く響きますなあ。マオのことも

ありましたが、ギアスのことを差し引いても、この永い年月の積み重ねの間、恨まれることが

多かっただろうし。

 

『C.C.――』

 

あのルルーシュが。あの朴念仁のルルーシュが! あの、数多のヒロインに想いを寄せられ、それでも

毎回受動的にキスされていた、超奥手のルルーシュが! 自分の想いを打ち明けて、一歩歩み寄った

というのに!

  

『あなたは私が止める!』


『さようなら、ルルーシュ!』

 

わんこぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 何してくれますかァアアアアアア!(泣

いやまあいい雰囲気の所で彼氏彼女の飼い犬が飛び込んでくるなんて良くあることではありますが!(えー

まさかこのシーンと彼女の涙がこんないわゆるKY展開の為のものだったとは……ここだけくりぬいて

見たら壮絶な痴情のもつれですよ、メロドラマですよ。nyspaさーん! わんこニストさーん!!(どうしろと

わんこだけに(えー)お預け喰らっちゃいましたが、これは否が応にも最終話に期待が高まりますねえ。

 

『ここは私に任せて、ダモクレスを!』

 

まさかパーシヴァルの盾がこんな八面六臂の活躍をするとはねえ……他のラウンズが更に不憫に

なってきました(苦笑) 剣たるスザクと共に盾として戦うことを決意したC.C.――

 

『嬉しかったよ、心配してくれて。早く行って、そして戻って来い! 私に笑顔をくれるんだろう?』

 

だからこそ、この決意の篭った顔が美しい。『嬉しかった』という想いと、『戻って来い』という命令と、

『笑顔』という約束が言の葉に乗って届けられたシーンですなー。

 

『ああ! 約束しよう!』

 

それに対して帽子を取り、『ただのルルーシュ』として応えるルルーシュの小粋なこと。

 

……ここでオール=ルルーシュの名を使わない理由は、RH読者ならばわかっている筈(笑

 

『ルルーシュ……最後は捨て身か。見苦しいな』

 

明らかな落胆の表情を見せるシュナイゼル。もう落胆、というより『しょんぼり』してますよ、これ(笑

やはりルルーシュには、自分と同じ盤で(プレイヤーとして)戦える唯一の相手としての認識も

していたってことなんでしょうね。シャルルのことも考えると、これもまた愛憎入り混じった感情

だなあ。

 

・19秒04のチャンス

 

キャメロット夫妻を先導するアーサーにちょっぴり燃えた(笑) 白兵戦に巻き込まれなくて良かった

良かった。こういう状況だとエヴァの劇場版がトラウマな人は戦々恐々としてるんじゃないかしら(えー

それにしても洪古と三人娘、ほんとにちょい役だなあ。

 

皇帝ルルーシュとしての最後の責務の一つ、フレイヤ破りが右目、次いで左に写り込む、という

演出がイイですねー。ロロの『やっぱり凄いや、僕の兄さんは!』という台詞がリフレインしてくる

ようなキーボード捌きがカッコイイ。ギアスではない、ルルーシュの本当の《力》が形となって

顕現しているようですねえ。

 

『スザクッ!』

『イエス、ユア・マジェスティッ!!』

『 ぐ ぅ ぅ ぅ ぉ ぁ あ あ あ あ あ っ !』

 

『今だッ!』

 

櫻井さんSUGEEEEEEEEEEEEEEE!! と絶叫したほど、腹に力の篭った最大級の

咆哮でした。いやもう今までのスザクの中で一番カッコイイ。対ビスマルクの時とは違い、

《ルルーシュへの信頼》と《自分と願い》という想いを込め、ギアスを捻じ伏せるという(しかも

この行動は本当の意味で『生きる為』というダブルミーニング)壮絶に燃えるシチュエーション。

ランスロット・アルビオンという皇帝ルルーシュの剣として、そして枢木スザクというルルーシュの

親友としての全てが込められた投擲に、更に――!

 

『原理上は可能な筈……でも―― ユ ー フ ェ ミ ア 様 っ !

 

ニーナを通して、ユーフェミアの願いまで……ッ!! ここは例えクドかろうがユフィのイメージを

挿入したって良かった。ともあれ《平和を願った女神》の想いすら込められた三位一体のこの一撃に、

造られた女神たるフレイヤが敵う訳もなく――

 

破壊の光は緑(専門的なことはかもしかさんにお任せしますが(笑)、作中イメージとしては

後半のルルーシュの脳内描写に於けるバックグラウンドカラー、及びC.C.のイメージカラーと

して是的なイメージが強いですね)と紫(ご存知、ルルーシュのイメージカラー)の光に変換され、

更に、

ユフィの望んだ世界の、そしてOPでのルルーシュの象徴たる虹色の粒子を降らせる。いやあ、

この一連のシーンは作中屈指の名シーンとなったと思います。 

 

『やりきったの……? 19秒と、コンマ04秒を』

 

正に最強のタッグ。蜃気楼とランスロット・アルビオンのツーショットの後に二人のカットイン、と。

彼らが組めば、出来ないことはない、ということを改めて見せ付けてくれました。

 

『今だっ! 飛び込めっ!!』

 

持論通り、王として先陣を切るルルーシュ。蜃気楼の絶対守護領域という『守る力』をダモクレス

攻略の槍先としているのが感慨深いですねー。

 

突入部隊がランスロット・アルビオン、ヴィンセント、ヴィンセント・ウォード、グロースター・エア、

サザーランド・エア(ともう一機? 突入時に爆発してしまったのでなんだかわからなかったの

ですが)とブリタニアを代表する全てのKMFで構成されている、というのもなんとも印象的。

 

*こーねりあさんから最後の一機はポートマンでは? というご指摘を頂きました。言われて

 見れば……なんで飛ばしてるの!(苦笑

 

『やってくれたね……』

 

一瞬、忌々しげな表情を浮かべたシュナイゼルですが、すぐさまニヤニヤ笑いを戻します。

仮面が、剥がれかかっている……? と視聴者に感じさせる仕込みですねー。

 

『鍵……! ダモクレスの、鍵が! ああっ――』

 

この壮絶な戦況の中、一人だけ静かで蝶が舞うような空間に取り残されているのが哀れ

ですね……『鍵』とかなり比喩的な呼び方をしているのも印象的。平和への扉を開ける鍵、

ルルーシュを縛る『罪』という鎖の錠を開ける為の鍵――しかし、その実体は。

 

『立派な柩だ。喜んでくれるだろうか、ルルーシュは?』

 

口を開けば敗北フラグが出てくる“余裕”のシュナイゼルはともかく、ランドスピナーで走る

KMFを再び見れて嬉しいったらないんだぜ!(笑) 艦内を縦横無尽に駆け回る(壁走りとか)

様が見たかったものですが、あのキュィィィィンって音が聴けただけで良しとしますか(えー

 

『ルルーシュ、先に行け! 君には、倒さなければならない敵と、救わなければならない人がいる筈だ!』

 

外で指揮をしていたのに中にいることについて全く説明がないのが(それ以上に何故彼がフレイヤを使う

シュナイゼルに味方しているか、ということも)気になりますが、ここで初期のランスロットよろしく『こんな

時に!』というタイミングで出てくるトリスタン改に対してスザク(というよりランスロット)のこの台詞、というのが

痺れますねえ。このシーンに限らず、今回は今までの全てが収束して行く感じがとてもとても気持ち良いです。

前回のモヤモヤを吹き飛ばしてくれている、って感じですねー。

 

とか思ってたら蜃気楼を捨てて走るルルーシュのヘタれた姿に大爆笑した!(台無しだ!

見てくださいこのギャグマンガみたいな顔とポーズ! それにしてはこの直後に正義の

ヒーローよろしくカンカン軽やかに階段を上っているのが腑に落ちねえ!(笑) しかし蜃気楼、

あれだけ活躍した割には最後は呆気なかったのう……帽子に続いて、ゼロとして・皇帝としての

記号をどんどん失って行く、という比喩でもあるのかもしれませんが。

 

『自分の中にある、守るべきものの為に!』

 
『守るものなら、僕にもある!』

 

うーん……後の展開からしてジノの役割が非常にその場限りのものだったというのが明かされて

しまった以上、この台詞も虚しく響きますなあ。藤堂さん相手の時もそうでしたが、スザクにかけられた

ギアスが全く反応してないってのも哀愁を漂わせますね(苦笑) それともフレイヤの時に捻じ伏せた

から、もう解除されてるのかしらん。一応『守る!? 何の為に!』と(鼻で笑いながら、という感じも

しましたが)聞きながら攻撃を仕掛けていた訳ですが、戦闘中に語ったようでもないし。

 

『ダモクレスもフレイヤも、しょせんは機械。また作ればいいよ』
『しかし、トロモ機関にはそこまでの余力はありません。ローゼンバーグも……』

 

シュナイゼルにとっては、人もまた取り替えの利くものなのでしょうが、ね。はて、ローゼンバーグ……

ジェレミアが22話冒頭で話していたのはローゼンクロイツ卿、でしたか。確か第一期でシュナイゼルと

ダールトン将軍の会話の中で出てきた名でしたよね。

  
『今や世界中が、ルルーシュの敵だ。そのルルーシュを消し去ったシステムとなれば、様々な組織が

 喜んでフレイヤを造ってくれるだろう』


『それは、テロリズムに繋がりませんか? 一応、ナナリー様も意見も……』

『必要ないのでは? エサの考えなど』


……あれ? カノンさんの反応(『まさか、見捨てるのですか!?』という驚愕も込みで)が凄く

意外なのですが。テロリズム云々はともかく、ナナリーの意見、などと言う筈が……ディートハルトの

『エサ』発言もなかなかぶっちゃけたなあ、と思いましたが(笑

 
『世界の平和と、一つの命。悲しいことだが、比べるまでもないよ』

『鍵……! 鍵は、どこに? 私が、お兄様を止めなくちゃ……!』

 

正に糸の切れたマリオネットのような姿が痛々しい……それにしてもシュナイゼル、先週のブーメランでは

全く足りなかったらしく、今回凄まじい量のブーメランフラグを打ち立てて行きましたなあ。この発言は

その最たるもので、彼が『一つの命』を見ることを辞めたことを現していますね。

 

『今のルルーシュは、キライ』

『ナイト・オブ・シックス!? 相手にとって、不足なしッ!』

 

『今の』となかなか意味深なことを言ってくれるアールストレイム卿ですが、なかなか面白い相手と

当たりましたなあ……最終話まで温存したギアスキャンセラー、その相手はアーニャですか。

マリアンヌ様のことを考えるとなかなか因縁めいたカードではありますが、来週尺あるのかな(汗 

 

後編へ