・コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第09話『朱禁城の花嫁』
ルルーシュ・シュナイゼル間 及びルルーシュ・星刻間の平行対比
描写、ニーナによる『優しい世界』の実現の難しさの提示、そして
最後にはサプライズを忘れない、と凄まじい密度だった今回。先週
放送しなかった分を完全に取り戻した感じ。
 
キーワードは『優しい世界』の《壁》たる、『国境という境界線』
『差別という境界線』そして『自我という境界線』、更に『国民としての
《心》』と対となる『個人としての《心》』。国民の為ではなく、自分の
為に立ち上がったと納得した筈の星刻の《心》が天子様に届いていた
ことがひたすら熱かった。
 
さて今週、『あの人』と待ちに待ったチェス対決のアナリシスの為に
キャプ数が若干多めです。全部で六十五枚(えー

 

・続々到着、新装備
01 zangetsu.png
 
02 akatsuki.png
 
03 shinkirou.png

藤堂専用機・斬月、量産型でありながら月下以上のスペックを秘める
暁、そしてちらっとゼロ専用機の蜃気楼がお目見え。今回は今まで
軍事レベルで行われていた闘争を国家レベルの戦争に格上げする
為の(言い換えればミクロからマクロへの視点移動に次ぐミクロと
マクロの平行・融合)回だったので、今回は出番なしだったわけ
ですが、その分来週は今回の作用も相まってひたすら燃える
戦闘回になりそう。今まで黒の騎士団はスペックで負けていた
感じが強かったので、これは楽しみ。
 
しかしやべえ、座ってるだけなのに斬月がカッコ良過ぎる……!
早くOFFSHOOTで出ないかなあ。

 
『あの男は、ゼロという記号を神にしようとしている』byゼロ=ルル
04 diethalt.png
『人間』としてディートハルトという男を理解しているが故に『駒』と
して運用出来る、ということを見せ付けてくれたルルーシュ。今期
になってから『優しい世界を目指すゼロをディートハルトは許容
出来るのか?』という心配がありましたが、今のところ問題なさ
そうですねー。ただ、何時の間にそんなにスケールがデカくなった
の、というのはあるんですが(笑) しかしやはり、『信仰対象』
『歴史の主役』という意味では『神』という呼称もあながち間違い
ではないのかもしれません。ちょっと深読みしてみると、ディート
ハルトというキャラクターはこの作品に於いてもかなり独善的な
性格で、『主観無き情報など有り得ません』などという正論を
用いながら自分の望むような方向へ世界を推し進めようとして
いる訳なんですよね――つまり、前期のゼロと非常に波長の
合ったキャラクターだったわけです。で、この期に及んで彼は
他の黒の騎士たちのように変貌したかというと、そのベクトルは
まるで変わらず、『建国』というゴールを通り越して最早『宗教を
興す』というスケールにまで格上げされてしまっている感じが。
あらゆる意味でゼロという概念の狂信者となりつつある彼ですが、
『教団』の存在を知ったらどう転ぶかわかりませんね。 
 
・もう一人のビショップ
05 rakshata.png
しっかし頼りになるなあ、二人とも。今まで海に限定されていた
黒の騎士団の移動要塞も、これで立体的な動きが可能に。
残念ながらガウェインはダメになってしまったようですが、その
技術(とカラー)は蜃気楼に受け継がれたようですねー。そして
KGF(ナイト・ギガ・フォートレス)ことジークフリートは既に
いなくなっていた、ということは……? とこの時点で淡い希望
を抱いていたのですが、チェス勝負に夢中で結局忘れてました(笑 
 
・千葉さんかわいいよ千葉さん
06 chiba.png
もう気分はすっかり新妻ですね(笑) しかし一瞬裸エプロンなの
かと……(ゴクリ(えー
 
しかしやっぱり作ってるのはカレーなんでしょうか。何気に後ろで
三人娘も手伝ってますねー。因みに私は綾芽ちゃんが一番好み
かなあ、ルックス的には。 
 
『教えてルルーシュ。どうして戻ってきてくれたの?』byカレン
『カレン。全てが終わったら、一緒にアッシュフォード学園に
帰らないか?』
by《オール=ルルーシュ》
07 karen & lelouch.png
はい、ということで《オール=ルルーシュ》始めましたー(笑
この呼称の概念と《ゼロ=ルルーシュ》との違いは、先週の
特別考察記事及びそのコメント欄を参照。O=ルル的には
非常に真面目且つ回答的な発言なんですが、馬乗りになった
まま聴くカレンはどう受け止めていたものやら。聴きようによっちゃ
凄い殺し文句ですよね、これ!? nyspaさん、そこんとこの
ワンコ論はどうなんでしょ?(笑 
 
『それは……』
『どうしましょう……』
08 karen & lelouch.png
本妻のあまりの介入っぷりに吹き、まるで現行犯逮捕(ぇ)
されたかのような二人の間の抜けたリアクションに爆笑(笑
しっかし凄い絵だなあ、どっちも……いや、眼福なんですけどね!
09 cc.png
とりあえず海鮮風のピザがやたら美味しそうです。ラー油は合う
かわからんけども。 
 
『じゃあ何かよ、黒の騎士団は結婚の結納品代わりか!?』
『あら、巧いこといいますね』
『使えない才能に満ち満ちているな』
『暢気なこと抜かしてる場合か!?』
10 tamaki.png
今日も全開だなあ、玉城(笑) バカなりに結構愛されてるみたい
ですね、黒の騎士団の中でも。三人娘も『いつものことだ』的な
反応してますし。あんまり考えないで観ている視聴者への解説
への移行役という重要な役回りでもありますね、彼。雑学的な
知識も一応あるみたいだし(笑
11 well said.png
とりあえず神楽耶様の本当に意外そうな顔がツボ。C.C.の
言葉を鑑みるに、他にも色々とスキルがありそうですね、特に
宴会的な意味で(えー 
 
『こんな悪魔みたいな手を打った奴が』byゼロ=ルルーシュ
12 devil.png
いやいや、君がいうか、君が、と思わず突っ込んでしまったのは
私だけではないはず。っつーか自分でやろうとしてたことでしょ、
殆ど!(汗) さあて彼がもう直接出てくるとは思ってなかったの
で、ここからは完全に彼をマークしながらの視聴ですよ。 
 
・ようやく本筋に登場、オデュッセウス殿下
13 oddyuseus.png
 
14 tenshi.png
登場して早々『あんな凡庸な男に』と弟に貶され、実際はもう
一人の弟の操り人形と化している彼ですが、『もうそれも仕方
ないね』と思っちゃうほど目がヤバいです(えー) いやあ、
『良かったあ、僕は争いごとは苦手でね』とか言ってましたけど
この人絶対ほかの意味でも喜んでる! 天子様逃げてー! 
 
『これは平和への道の一つだし』byセシル・クルーニー
15 cecil.png
とまあそう思い始めた矢先に黄色が良く似合う女ことセシル嬢の
このお言葉。確かに、国家レベルで見ると非常に安全且つ犠牲の
少ない侵略方法ではあるんですよね、これ。むしろコーネリア様
みたいに問答無用で潰しまくるってのが効率悪いくらいで。
勿論、それだけではなく、ゼロのこれからの動きを読んだからこそ
の手配でしょうが。 
 
『いやァ、成長期だから』byロイド・アスプルンド
16 mirei.png
はーい今週のキャプ増加の理由そのいちー。お美しいです、
アッシュフォード嬢(ドクドク
17 seichouki.png
って成長期ってドコの話ですかー!? 伯爵ー!!? 
 
さてどう絡めてくるのかな、と思いきや直接中華連邦に招かれる
ことになるとは……これは考察し甲斐があるz 
18 blush.png
あああああまともに考えられるかそんな顔されてーっ!(笑
GJですカノン……さん。会長の反応からみてそういう人って

ことでファイナルアンサーですかね? でもシュナイゼル殿下
ならそれくらい笑って楽しみそうな気も(えー 
 
『しっかり。ユフィはいつも堂々としていたよ』byシュナイゼル
19 reason.png
この台詞から見てシュナイゼル殿下、ニーナを自分好みの(変な
意味じゃなくて)部下に染め上げようとしている感じですね。彼女
が非常に不安定なのは彼なら重々承知でしょうし、ユフィを神格
視していると見抜いているならば、『ユフィを良く知る』人間として
誘導することによって彼女を安定させることが目的だと推察。
あわよくば自分も同じように神格化しちゃおうっていう腹もある
かもしれませんね、彼ならば。まあ滅茶苦茶裏目に出た感じが
ありますが、今回は。こういうトコ見ると聖人のように振る舞い
ながら頭では『ニーナを操るにはユフィの名を出せばいい』と
認識している辺り、怖い人間だなあ。何気にゼロ=ルルーシュ
とは完全に逆ベクトルなんですよね。ゼロはテロリストであり
ながら心では優しい世界を望んでいるわけで。いいライバル
キャラだわー。 
 
『ハァイ』byミレイ・アッシュフォード
20 hi.png
『ミレイちゃん!』byニーナ・アインシュタイン
21 nina.png
あ、あれ? 何時の間にそんなにスザクと親しくなったの? と
いう視聴者の疑問を認識させないように間髪入れずにシーンを
移行させる辺り、怖いなあ谷口監督。彼女がバイポーラー気味
なのは周知のことですが、最早『0から100へ』ってな変貌ぶり
ですよね、この笑顔見てると…… 
 
『そんなのおかしいわ! その人、いいことしたのに!』by天子
22 kind world.png
 
23 sinku.png
さて相変わらずのチビっ子的可愛さで我々を魅了してくれる天子様
ですが、非常に象徴的なシーンですね、これ。『正しいことを成そう』
とした星刻は同志である筈の古に組み伏せられ、国の権力者の
前に引きずり出される……そう、今期第二話のルルーシュとスザク
のシーンにそっくりですね。しかし皇帝と天子の答えは真逆。ここで
幼いながらも、天子様もまた『優しい世界』を望む一人、ということが
示唆されたわけで。自然と、 
 
『永続調和の』by黎星刻
54 eizkouchouwa.png
『契りを』by天子
55 chigiri.png
このシーンもルルーシュとナナリーの指切りシーンに重なります。
彼女もまた、中華連邦という巨大な『力』に利用されて『弱者』
として政治に利用されつつも、『優しい世界』を願っているという
点でナナリーとドンピシャに合致。第四話からルルーシュ周り
と似た設定だなあ、と思っていたのですが、今回はこれでもか
ってほど並行的に対比させてきましたね。 
 
『これはこれは』byシュナイゼル・エル・ブリタニア
24 red eye.png
今回、ルルーシュと対比されているシュナイゼル殿下と星刻ですが、
絵的にも彼ら二人にルルーシュ的なアナリシスが可能だったり。
星刻は後述しますが、ここのカットでは殿下の右目が紅いワイン
グラスで遮られてますね。《紅い右目》――ルルーシュの紅い左目
に対するような描写。これはやはり、似たもの同士に見える
シュナイゼルの本質がルルーシュの本質と真逆であることを示し
ているんでしょうかね。もしくは、仮面のギアスガジェットを発動
させたゼロのように、コンタクトを外したルルーシュ・ランペルージの
ように、彼が『臨戦態勢』に入ったというイメージなのかも。 
 
『もう違うの、私は! 私を認めなさいよ!』byニーナ
25 nina.png
 
26 mirei.png
ミレイさんと一緒に『ぽかーん』状態だったのですが、かなり
ぶっ壊れてしまっている様子のニーナ。『守られるもの』として
認識されることを嫌がりながら、『拠り所』を求めつつ、『自分』を
認めて欲しいのに『他人』は拒絶する、なんとも恐ろしく自己中心
的なことになってますね……こんなに尺を取ってニーナにミレイさん
を糾弾させる辺り、『優しい世界につれてくることが一番難しい』と
思われるニーナを変えるのは彼女の役目になるのかも……と、
ミレイさんのことについては後述。ここでニーナを通して『自分と
他人』というある意味人種差別よりも大きい相互理解を阻む壁の
存在を匂わせた辺り、マクロ的な政治的戦争とミクロ的な個人的
闘争を重ねてきていますね。 
 
『桐原さんたちはテロの支援者だった。死罪は仕方がなかった』
『お忘れかしら? 昔、ゼロ様が貴方を救ったことを』
26 kaguya.png
え、ええー、桐原さん処刑されちゃってたのー!?(汗) いやまあ
理解は出来るんですが、いいキャラだったのにその描写もなく退場
ってのは納得行かないなあ……『行くか、修羅の道を』『それが、
我が運命ならば』のやり取りは一期屈指の名シーンだと思ってるん
ですが。しかしここで我らが神楽耶様、手痛い一撃をスザクに
お見舞い。いやー、この方凄いわ。 
 
『残念ですわぁ、言の葉だけで人を殺せたらよろしいのに』
27 kaguya power.png
と、言葉で人を殺せるギアス能力者を後ろにしつつこの台詞って
のは実に皮肉が利いてていいですね(笑) ここで取り乱さずに
しれっとこういうウィットの利いた毒を吐ける辺り、大物ですわ。 
とりあえず本当にルルーシュがスザクを進呈してたらどういう
真似をしていたのか気になる(笑) あとあれですね、カレンの
『はぁ!?』は『あんたまだスザク欲しいんかい! あたしが
いるだろあたしが!』という嫉妬の意ですね(えー
 
『王から動かないと、部下はついてこない』
29 black king.png
 
28 suzaku v karen.png
ここでのルルーシュをゼロ=ルルーシュと呼ぶかオール=
ルルーシュと呼ぶかは意見が別れるところですねー。どうにも
今回はシュナイゼルにペースを乱されてゼロよりの思考に逆
戻りしちゃってる感じがありますから。と、遂に(というか私的
には『もう!?』という感じだったのですが)始まるルルvs
シュナイゼルのチェス対決。バックでスザクとカレンが対峙
しているのがいつもの逆で新鮮です。因みにキングを取られると
チェスは負けなので、不用意にキングを動かすことは非常に
危ない手だったりします。しかし: 
 
『見識だねえ……では、こちらも』byシュナイゼル
32 white king.png
と即時対応してみせる辺り、流石『白のキング=ブリタニアの宰相』。
奇襲を得意とするゼロ=ルルーシュの弱点は、同じく奇襲的な策で
あることを熟知してらっしゃいます。 
38 two kings.png
 
31 king v king.png
この隣り合った白と黒のキングの間に扉が『一コマ』として見えるのが 
面白い。実際どうなんでしょ、こういう風にキング同士がこれだけ近くに
来るってのはかなりレアなことなんでしょうか。Rikuさん、教えてー(笑
 
『意地の張り合い、鬩ぎ合い♪』byロイド・アスプルンド
33 loyds synopsis.png
 
34 threefold repetition.png
非常に的を得たことを言ってくれる我らがプリン伯爵。この試合、
ここに至ってはチェスの腕の優劣というより精神的な勝負の体を
成しています。いつもは虫も殺さぬ顔で建物を崩壊させるルルーシュ
も、たかがチェスで汗を一筋かいてる辺り、相手の器が知れますね。 
チェスには『序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は
機械のように指せ』という言葉があるのですが、この終盤に至っても
凡人には二人が未だに中盤の奇術師のように振舞っていると見えて
なりません(汗) それにしてもチェスの棋譜は読めないけれど、
明らかに黒サイドの駒が少なくないか……? ブリタニアと黒の
騎士団の絶対的な戦力の差のモチーフなのかな、と思ったら次の
39 answer.png
このカットでは明らかに駒が増えてるんですけど……ルルーシュの
腕の下にあるんでしょうかね?(苦笑 
 
『私も本意ではないが、引き分けかな?』
35 draw.png
『いいや? 白のキングを、甘く見てはいけないな。チェックメイト
36 nope.png
因みに『スリーフォールド・レペティション(threefold repetition)』と
いうのは、チェスのルールの一つで『三度全く同じ状態になる場合
は、引き分けを申し出て良い』というもの。つまりは拮抗し過ぎて
同じ状態に逆戻りし続けてしまうことに対してのルールですね。
37 question.png
でもそこは流石のシュナイゼル殿下、ルールをガン無視してキング
でチェックメイトをかけるとは物が違う。ここからはもうチェスの試合
ではなく、完全に精神戦であることに(既に勝負自体は放棄された
も同然)気付けなかったルルーシュの負け、ですかね。当然、
負けず嫌いのルルーシュ君は 
 
『この誘いを受けるということは、屈服するという意味だ!』
40 answer as zero lelouch.png
『皇帝陛下なら、迷わずとっただろうね』
41 if the emperor.png
と、シュナイゼル様に『バカじゃない?』的な厭味を言われること
になってしまうのですが(笑) しかしここでキングをそのまま
取りに行かない辺りが弱肉強食を否とする優しい世界を目指す

オール=ルルーシュとしては概念的には正解なわけで。まず
かったのは後退してしまったことですかね。ここで駒を動かさず、
『余興はここまでのようですね』とだけ言ってしまえばルルーシュ
の《勝ち》だったと思います。
42 lelouch vi britania.png
面白いのはここでのルルーシュの顔の移り変わり。屈服したく
ない、というシーンでは『反逆』の面が色濃いゼロ=ルルーシュ、
そしてシュナイゼルに対して『あなたはいつも、そうやって
見下して!』というのは珍しく皇族としての顔が出てきてますね。
まるっきりお兄ちゃんに本気で相手されなくて不貞腐れてる
弟です(笑 
 
『カレン! あなただって、半分ブリタニアの血を引いてる癖に!』
44 nina v karen.png
『あなたはやっぱり、イレブンなのよ!』byニーナ・アインシュタイン
43 suzaku v nina.png
よく考えると第六話で学園にいなかったニーナ・カレン・スザクが
一同に集まっているシーン。しかし『優しい世界』からは程遠く、
今度は『差別』という境界線を自ら引いてしまうニーナは狂気と
悲しみを以って描かれていますねー。ここでのスザクとカレンの
違いが 
 
『カレン、変わっていないのね、あなたは』byミレイ・アッシュフォード
45 mirei.png
という美麗で聡明なアッシュフォード嬢の言葉に出ていると
思います。ニーナに『あなたはユーフェミア様の騎士だったん
でしょ!?』といわれて『あれ? そういえばなんで?』と
あいも変わらず迷ってしまうスザクに対して、『半分ブリタニア』
と呼ばれ『違う、私は日本人だ』と躊躇無く言えるカレン。これ、
やはり多くの同志と共に日本の再建を目指すカレンと、一人だけ
で(そう、唯一人の『ナイト・オブ・ワン』として)ブリタニアを中から
変えようとしているスザクの違いからなんでしょうね。と、更に
ミレイさんが評価しているのは『ブレない』カレンの強さ、と言い
ましょうか。以前、カレンの素性がアッシュフォードにバレた時に
彼女に『磨り減っちゃうもの』と心配していたわけですが、それは
杞憂だったことを理解したわけで。それはなんでかっていうと、
(同じエピソードで描かれた)母親との絆を取り戻したことに
よって、カレンが『優しい世界』というゴールを心に秘めたから
なんですよね。
 
で、無類の会長好きとしてはこの場面に彼女が居た理由を
考えずにはいられないわけなんですが――やっぱり、ニーナを
引き戻すのは彼女なんじゃないかな、と思ったり。何気に本国
からも見捨てられた落ち目貴族の娘、ということでルルーシュと
被る所が(つまりはブリタニアの弱肉強食の理念の犠牲者、と
いうこと)あったり、第一期では『イレブンでも入れる、オープンな』
学園祭を開いたり、スザクを生徒会に引き入れたり、ルルーシュ
やナナリー、ひいてはカレンの秘匿性を知りながらも彼らを庇っ
たりと、圧倒的に是的に描かれているキャラクターなんですよね、
彼女。つまりはルルーシュやカレン、スザクやユフィと同じく
『優しい世界』を目指す一人な訳で。今でこそ天子様と同じく
血筋に縛られて政略結婚という形でロイドさんと一緒にいる
訳ですが(その辺りをニーナは『結局逃げてる』という批判に
転換している)、今回のニーナの件を経て彼女も動き始めるん
じゃないかなあ。で、一番直接的に彼女が関与できるのは
未だに彼女のことを『ミレイちゃん』と呼ぶニーナだろう、と。
それで、二人の間を取り持つのがロイドさんーみたいな流れ
だと自然だと思うんだけどな。唯一二人と深い繋がりを持ってる
キャラクターだし、彼自身境界線なんてまるで気にしないタイプ
の人だから。 
 
・今から見る、『あの頃』の生徒会
45 fake kind world.png
ニーナの言ったこと、これまでに起こったことを踏まえてこの
カットを見るに、第六話でルルーシュが『優しい世界を目指そう』
と改めて決心したことに得心が行くんですよね。表向きはとても
幸せそうな生徒会だったわけですが、リヴァルとシャーリー以外
の全員にある程度の秘匿があって、確執があって、溝があった。
勿論、人間である以上こういった『違い』というのはあるべきもの
なんですが、カレンの控えめな笑顔やちょっとみんなから離れた
場所にいるニーナを見ると、これはやっぱり『本物』の優しい世界
じゃないんだな、と思えます。これを全部正してこそルルーシュの
目指すものに近づけるわけで。
 
……あれ、ロロがいますね、バックに?(汗 
 
『俺は、引き返さない』byゼロ=ルルーシュ
46 zero lelouch.png
左目がアップになっちゃって、言葉とは裏腹に昔のゼロに(心を
亡くしたルルーシュに)舞い戻っちゃってる感じのするルルーシュ
ですが、どうなんでしょうねこれ。この『引き返さない』という誓い、
チェスのこと、『もう退けない』ということ、『あの偽物の生徒会には
もう戻らない』ということ、とかなり何重にも意味が取れるんですが。 
どうも最後のわざとらしい笑い方も含めて、ミスリードのような気が。 
 
『我は問う! 天の声! 地の叫び! 人の心! 何を以ってこの
 婚姻を中華連邦の意志とするか!』
by黎星刻
47 shinku.png
来たぜ来たぜ、今こそ反逆の刻! とBGMの相乗効果で盛り
上がってましたがこれはほんの序奏だったのは知っての通り。 
 
『全ての人民を代表し、我はこの婚姻に意義を唱える!』by黎星刻
48 citizens.png
普通ならここで無敵補正がついて花嫁をかっさらって言ってしまう
のがアニメの常識ですが、勢いがついたはいいけれどなかなか
天子様まで辿り着けない星刻。ここでギアスファンは『ん?』と
思った筈。その違和感は、 
 
『そうだな、この行動が天子様の御心に沿っているかは分からん!
天子様は六年前の事など、覚えておられぬかもしれん! それでも、
私は命を救っていただいた代わりに永続調和の契りを交わしたのだ!
私の《心》に誓って天子様に、外の世界を!』

 
そう、(天子様が嫌がっているのはバレバレではありますが)
『天子様の意向を聞いていない、人民の答えを聞いていない、
というのはナナリーの意志を蔑ろにして反逆を始めたルルーシュと
同じではないのか?』という既視感から。
 
49 gu.png
序盤で匂わした関係性からも、洪古(ホン・グ)は星刻にとっての
スザクに近い存在の模様。ただ、こちらは彼らが手を組んでいるの
でかなり頼もしい感じがしますね。
50 chanling.png
星刻の代理を務めることが出来る程の才女である周香凛(ジョウ・
チャンリン、声は大原さやかさん!(笑))は、カレンポジションで
しょうかね。 
 
次々と映される彼の同志たちのカットもどこか失敗に終わった
ブラックリベリオンを彷彿とさせます。しかし前回に続くキーワード、
《心》を使っての《契り》に―― 
 
『星刻ーっ! 星刻ーーっ!!』by天子 
51 tenshi.png
 
52 promise.png
『覚えて……おられたっ!!』by黎星刻
53 she remembers.png
天子様が『約束』の証を見せながら応える、という構図。約束の
シーンが一瞬フラッシュバックするのが滅茶苦茶効果的で、
ちょっと目が潤んでしまいましたわっ。そして―― 
 
『我が心に、迷いなし!!』by黎星刻
56 shinku.png
星刻、覚悟完了。我、反逆の徒となり天子様をお守りする者なり
ってなもんですよっ! 無数の槍を弾いた後の吹っ切れた表情が
恐ろしくカッコイイぜ……!
 
・そして空気を豹変させるもう一人の反逆者
57 terrorist and the bride.png
い、いやー、流石に空気読もうよっ! って突っ込みたくなった
わ(笑) ちゃっかり肩まで抱いちゃってまあ。再び悪役ロード
まっしぐらってなもんで、この時点で『今度はどんな台詞を!?』
と期待していたのですが、いい意味で裏切られました(笑 
 
『ゼロ……あれほど忠告したのに』byシュナイゼル
58 schnaizel.png
『伏兵わんさかいるのに』と言いたげな殿下。あれだけ見得を
切っていたことから、相当な戦力を忍ばせているに違いない。
 
『黒の騎士団には、エリア11で貸しを作った筈だが』by星刻
59 shinku.png
今まで、ルルーシュの右目が映される時は彼の本心が描かれ、

左目が映される時は彼のゼロとしての顔が強い時、という風に
解析してきた訳ですが、どうやらその傾向が今回は星刻にも
適用できる感じ。《心》に火をともした時の(上の『覚えておられた!
のシーンですね)彼は右目が見えていたのに対して、ここでは
左目。熱された心が一気に冷え、貸し借りの話を持ち出す彼の
戦略家としての顔が見えた感じですね。 
 
『おや、そうかね? フハハ、フハハハハハッ!!』
60 oh yeah.png
ごめん、あまりの小悪党っぷりに吹いた(笑) 台詞回しといい、
絶対狙ってやってるだろ中の人!!(えー) けど右目がアップ
になってるから、きっと外道っぽく振舞ってるのは演技の筈。
そりゃ一日経てば頭も冷える……よね、ルル?(汗 
 
とかなんとか思ってたら!
 
『このジェレミア・ゴッドバルト、ご期待には全力で!』
61 orange.png

62 full force.png
大トリが満を持して登場ですよ! 名前も(一応)取り戻して、
調整も済んで『ルルーシュも』C.C.も敵じゃないなんて大見得
切っての登場です、オレンジさん(笑) 全力で掴みはOK、
今度登場してくる時はきっと『おはようございました』以上の
オレンジっぷりを発揮してくれる筈。
 
……そういう意味だよね、全力って(笑
 
さあて来週は作品きっての戦闘回になりそうですねー。斬月の
活躍を楽しみにしているファンとしては待ちきれませんわ。あと
地味に扇さんがアップで出てたのでワクワク。
 
・おまけ(x2)
63 comedy.png
完全にるるくるステーションのノリですね(笑
 
え、もう一つはどこかって? すぐ見つかりますよ、多分。

 
PREVIOUS (第08話) / NEXT (第10話)