少し前のことですが、販売している商品をどう使うか、使うとどう便利かなどを体験するため、試験圃場で商品について社内研修を行いました。
主な商品すべてを使用してみたのですが、第2回目は1969年の株式会社サンエー設立と共に販売を始めた「ホーラー」ついて説明します。
お客様に40年以上変わらぬご愛顧をいただいている弊社の看板商品です。昨今、植え穴あけ器、マルチ穴あけ器、施肥穴あけ器、定植・移植器と役割を果たす様々な呼び方をしますが、発売当時は単純に「穴あけ器」と呼ばれていました。
鋼製の刃がマルチごと土をくり抜き、間尺棒を目安にすれば簡単に均等間隔に植え穴をあけることができます。 (写真はホーラーH90)
マルチのヌキカス回収針を標準装備していて、穴あけ時にクラウン内(筒状の部分)にたまった土が勝手にマルチのヌキカスを持ち上げて針に刺すようになっています。
マルチのヌキカスは圃場に残してしまうと、後で作物に絡んで、初期育成を阻害したり、場合によっては作物を枯らしてしまうことも。
よその圃場に飛んで行って迷惑をかけることもありますので、気を使うところです。
ホーラーで穴あけした所には、苗を植え穴に入れた後の土寄せに使う土が用意できています。
ホーラーで穴あけすると、「立ったまま作業でき」「マルチ穴くり抜き」「植穴あけ」「マルチのヌキカス回収」「土寄せ」までを補助します。
ご使用のポリポットサイズに合わせてマルチ穴と植穴をあける普通穴用が、
H150(野菜の5号ポット苗用)、H120(野菜の4号ポット苗用)、
H105(野菜の3.5号ポット苗用)、H90(野菜の3号ポット苗用)の4種類。
さらに、普通穴と深穴兼用のH75D(野菜の2.5号ポット苗用)があります。こちらは地面に深く刺すためのステップ付の形状で里芋・馬鈴薯深植えに対応できます。また、H50はマルチに直径5cmの穴をあける点播用マルチ穴あけ器です。大根・レタスなどの種まきにご利用ください。
(※こちらはマルチ穴あけ専用で植穴はあきません)
いずれもマルチ抜きカス回収針付き、野菜苗の形状、大きさや植え方に合わせて最適な型式をお選びいただけます。
立ったまま作業ができて、作業負担も少なく、改良とシリーズの拡充を重ね、ホーラーはマルチ穴あけ・植え穴あけを補助する力を高めてきました。
(次回にしますが、逆に開閉式ホーラーなど農家の皆様の作業の変化により追加した商品もあります)
ビニールハウスなど機械の入らない農地や手植えでないとその品質を出せない野菜などこだわりのある農地では、ホーラーの「補助力」を活用して、ぜひ苗の植付作業を楽にしてください。
株式会社サンエー (private KI)