パイプベンダーを使用してビニールハウス用のパイプを曲げるのに、既に建ててあるビニールハウスパイプを基に同じ間口(曲げ)のパイプを作る方法について、お客様からお問い合わせをいただきました。
作例となるパイプを一本用意いただき、まずはこのビニールハウスパイプの曲がっているところをサンエーパイプベンダーGB25にはめ込みます。
左右の「コマ」がパイプ対して平行にしっかりはまる場所を見つけていただき、ベンダーの「曲げ型」を押し付けて3点で安定させます。
この時に「曲げ型」の中央の位置がパイプに当たった場所に「印」をつけます。
安定した場所に対して、「ストッパー」を当て、固定しておきます。
パイプの短い方の端からこの「印」までの距離をメジャーなどで測ります。この距離が、新しいパイプを曲げるときの「曲げ位置」になります。
新しいパイプに「曲げ位置」の「印」をつけます。
パイプベンダーに新しいパイプをセットします。
パイプベンダーで「ストッパー」の位置までパイプを曲げていきます。
これで、ほぼ同じ角度と形状の曲げパイプが出来上がります。ただし、この方法では、曲げ角が浅い状態のときがあります。
(ちなみに付属品の「分度器」でビニールハウスパイプの曲げ角の確認ができます)
イラストの「緑の線の部分が「コマ」より外側のパイプの曲がり角度です。
この角度分は新しいパイプが曲がっていません。
「ストッパー」を数センチずつズラしながら曲げていきます。
全体に+3~5度くらい曲げたら、作例のパイプと並べて確認してください。
(一度に曲げすぎないように注意してください)
曲げ角が一致したら「ストッパー」を完全に固定して作業してください。
また、「ストッパー」は不意にずれることがありますので、テープなどで位置に印をつけるとより便利です。
この後は、ストッパーまで新しいパイプを曲げていくだけでパイプハウスやビニールハウス、アーチパイプを前と同じサイズで量産することが出来ます。お客様によると、地面にパイプを挿すときに少し「寄せて」挿すので、あまりシビアに曲げ角は問わないとのことでした。
むしろ、天井部分に当たる長さ、つまり曲げる位置がしっかりコピーできるかが大事と聞きました。
繁農期はハウス用パイプの曲げ加工が混んでいて大変だともうかがいました。
この方法で、パイプベンダーBG25をぜひご活用ください。
株式会社サンエー (private KI)