2005年12月20日 ベンチャー起業の鉄則
新しいビジネスは頭の中から生まれない
新しい業態を探そうとして四苦八苦している人がたくさんいる。いくら腕組みして考えても、まったく新しいものなんて生まれてこない。新しいものを生みだしたければ古いものを研究することだ 。
新しいビジネスを見つけるためにはどうしたらいいかとよく聞かれる。まったく新しいものを生みだそうとして、ウーンと腕組みして考えても絶対にでてこない。 新業態とかニュービジネスとよくいわれるが、それをつぶさに検証すれば、実は既存のビジネスの何か一カ所が置き換わったに過ぎないことに気がつくはずだ。昔からあった巨大市場、巨大なニーズ、昔流行したもの、よく売れていたもの、そうしたものが、どこか一カ所モデルチェンジしてお化粧直しをほどこされて登場するのだ。
それはネット企業をみればよく分かる。ネット上で行われている商売のほとんどが、既存にあって普段日常的に行われている商売をインターネットに販路を置き換えたり、チャンネルを置き換えたものだ。 アウトソーシングなんて横文字でいわれるとウーンと思うが、人材派遣業なんて昔からあった。江戸時代の口入れ屋がそうだ。大名から「中間が足りない」といわれれば紹介し、商家から「子守がほしい」といわれれば派遣する。 新しい市場を開拓したといわれているもののほぼすべてが実は新しくもなんともないと断言したっていい。
「温故知新」といわれるように新しいものを生みだす唯一の方法は、古いものを温めることだ。古いものの問題点を見つけることが、新しいものを生みだす最短の方法なのだ。 新しいものを見つけたければ、やるべきことは昔から儲かっている産業、しかも出来るだけいつの世でも普遍的な産業の中に身を投じて、それを徹底的に研究することだ。 どこの世界にも新しいものの「芽」は潜んでいる。
から、僕は「どうしたら見つかるか」と聞かれると、まず自分がいま取り組んでいる仕事を一生懸命にすることだと答える。 前にも書いたが、その道のプロになるのだ。そして、問題点を発見し、それを解決する方法を考える。それが新しい市場を見つける近道なことは間違いない。
「これがニュービジネスだ」なんて、雑誌や新聞に一行でも載っていたら、その時点でもうニュービジネスではなく、それはオールドビジネスだ。そんなニュービジネスで2匹目の泥鰌を狙うぐらいなら逆にオールドビジネスを研究した方が良い。オールドと呼ばれている間は、まだリニューアル方法に気がついている人は少ない。





