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2006年01月22日 起業と経営のコラム

「容積一杯の法則」を活用したコスト抑制

「株式売買は自己責任」と書きました。一方で経営者には情報開示義務があります。これは、経営者にとって最も重要な義務の一つだと思っています。粉飾決算などもっての他です。もし、粉飾決算があったならば、私はそれまで株主の自己責任だとは全く思っていません。株主は、株主代表訴訟などで対抗すべきだと思います。

さて、この話題は、もうこのぐらいにしましょう。このブログの本来の趣旨に戻りたいと思います。
 



「容積一杯の法則」
という法則がある。
人は、部屋でも、机でも、カバンでも、冷蔵庫でも、一杯になるなるまで、中に入れるモノを増やしてしまう習性がある。
だから、器を大きくすると、気が付かない内に、中身までついつい増えてしまう。

例えば、小さいワンルームに住んでいた人がモノが部屋に入り切らなくなり、大きい部屋に引っ越したとする。引っ越した直後は、モノが少なくて部屋はガラーンとしている。ところが、そうなると、人は、服だとか、スポーツの道具だとか、健康器具だとか、いろんなモノを買い込み始める。
そして、1年もすると、元の木阿弥。部屋は広くなったにもかかわらず、やっぱり部屋はモノで一杯。

この現象を指して「容積一杯の法則」という。私が師匠の1人と思っている内海さん(株式会社ジンテック会長)が発見して命名した法則だ。

この法則はいろんな応用が効く。

例えば、アップル社がiTunes Music Storeのダウンロード数を増やしたければ、iPodのハードディスクの容量を大きくすれば良い。ハードディスクの残り容量が少なくなれば、人はダウンロードを抑制する。逆にiPodの買い換えを促進したければ、iTunes Music Storeの料金を引き下げ魅力的な曲を増やせば良い。そうすると、人は大きなHDのiPodに買い換える。

もっとマクロでみると、マンション、住宅の販売が好調になると、暫くして個人消費が好転する。折角新しいマンションを買って広くなったんだから、家具やら家電やら買い込み始める。だから、個人消費が好転する。

この法則を活用すれば、効果的な、コスト抑制が可能だ。

 

続編では、「容積一杯の法則」を活用した、浪費癖の治し方や、KLabで実際にやっているコスト抑制の手法を紹介します。
オフィスが六本木ヒルズというだけで、KLabも派手な会社と勘違いされます。実は地道にコスト削減の努力をしています。でも、他社には無い、アイデアを用いています。




昨日、フジTV「スタメン」という番組に出演した影響で、TV、新聞、雑誌からライブドア事件に関する取材や出演依頼が殺到しました。これ以上、話すことは特に無いので、取材は全てお断りしました。

ライブドアに関するコメントはこれを最後にさせて頂きます。

いろんな意味で、残念です。

こんな状況の中、livedoor.comは今日も更新され、動いています。ITを知らない方は、電源を入れておけばサーバーは勝手に動いてくれると思うかも知れませんが、その陰に技術者達の努力がなければサーバーは動きません。沈むかも知れない船に残って働く従業員が今も居るから、livedoor.comは動いている。

さて、本題に入ります。
 

「容積一杯の法則」


この法則を活用すれば、コスト抑制が可能だ。

洋服を衝動買い癖が有る女性がお金を貯めたければ、小さいタンスに買い換えれば良い。
CO2を削減したければ、ガソリンタンクの容量上限を法で規制すれば良い。

この法則を企業経営に活用すると、販管費などのコスト抑制が可能だ。 
KLabのオフィスは、今のままの増員計画で行けば、机が足りなくなる。社員を採用しても座るイスが無くなる。こういう場合、普通は‖腓いオフィスに引っ越しする または△發Π譴張フィスを借り増す。

オフィスを引っ越しする場合、普通は、引っ越しの頻度を抑えるため、当面の必要な面積より大きめの面積を借りる。
そこに、「容積一杯の法則」が作用し始める。オフィスの面積が拡がると、ついつい本当に必要最低限以上に人員が増えるのだ。言うまでもなく、企業にとって最大のコストは人件費だ。社員数が増えるとそれに比例して販管費全体が膨れあがる。販管費抑制は人員抑制と言ってもよい。

KLabの経営会議でも、「容積一杯の法則を考えると、オフィスを拡げるべきではない」という議論になった。残りの机の数に限りがあると、人員を増やすことに対して、「本当に必要なのか」「人員増強以外に他の手段は無いのか?」真剣に検討するようになる。

とは言え、会社が発展拡大するために、人員増は避けて通れない。本当に必要な人員すらオフィスに入り切らなくなれば、どうしよう?
誰かが奇策を思いついた。

「オフィスを拡げるのではなく、机を小さくしよう。」

なるほど。こりゃあ、いい。

今より仕事量が増えれば、まず始めに自分の労働時間を増やす。しかし、それが限界に近づくと、業務効率を上げる工夫をするか、担当者を増員するかどちらかしか、手段がない。人間、忙しくて目が回りそうな時は、業務効率をを上げるよりも、ついつい、「人を増やしてくれ」と要望する。これが、人員増強圧力となる。

KLabのオフィスの机は、元々、普通の会社より広めだ。しかし、広い机に慣れると、人間狭い机に変わりたくない。「人員を増やすと自分の机が狭くなる。それは嫌だ。」この心理が働けば、人員増を要望するまえに、立ち止まって業務効率上げる工夫を考えるのではないだろうか。

机を小さくすると、もう一つオマケも付いてくるかもしれない。多くの企業がコスト削減の為に紙を減らす努力をしている。しかし、なかなか成果が上がらないケースが大きい。「容積一杯の法則」を活用するならば、机を小さくすれば、机の中に入れる紙が減る。机を小さくすることは、コピー代など事務用品費の抑制にも効果的なはずだ。少なくとも、コピー機の前に「節約」という貼り紙をするより効果的なはずだ。


sana3991 at 19:20│起業と経営のコラム 
Profile
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KLab(株) 代表取締役社長

19歳で株式会社リョーマを起業して以来、数々のベンチャーを起業。地獄と天国を経験し、それでもベンチャー起業と経営にこだわり続けます。


趣味:音楽(オールジャンル)、酒(飲み過ぎ)、ゴルフ(下手くそ)、サーフィン(過去形)、旅行、
出没地:六本木、西麻布、麻布十番、豊洲、沖縄

真田が登場する本

Director'sMagazine
巻頭特集では未公開の幼少期や学生時代の半生記が描かれています。


TechnoTokyo

IT系のベンチャーの受付や応接室でよく見かけるTECHNO TOKYOカレンダーの書籍版。巻頭のカラー特集では、GMOの熊さん、インデックスの小川さんなどと共に、KLab(株)、真田も掲載されています。


モテカフェMesseage
Tokyo FMの人気番組「モテカフェ」が本になりました。ゲストとして登場した13人のベンチャー社長が"モテる"秘訣を語っています。
六本木ヒルズ
真田哲弥が、三木谷浩史、藤田晋(敬称略)などとともに、10人の21世紀勝ち組企業家の1人として紹介されています。
勝ち組と言われても、今は、再び挑戦者なんですけど。。。

本表紙_あのバカ
真田哲弥の学生起業家時代からサイバードの公開直前までが描かれています。
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