2006年02月22日 モバイル&インターネット
ネットワークの価値は端末(ユーザー)の2乗に比例する
ナンバーポータビリティの実施に備えて、携帯電話会社は顧客の囲い込み施策に躍起になり始めている。
囲い込み施策を考える時、BBSやSNS、あるいは一部のBlogなどのコミュニティを運営するときは、メトカーフの法則を知っておいた方が良い。いろいろな応用が効く。
携帯電話戦国時代を迎え、強者の戦略は、メトカーフの戦略を応用すれば、簡単だ。
強者、すなわちシェア6割を握るNTTドコモさん、MNP対策として、ファミリー割引とか1ねん割引とかやっている。ちょっとまって、それは弱者の戦略ですよぉ〜。
前回の「ナンバーポータビリティとシェアのマジック」ではシェアが高いことがユーザー数の純減を招くことを解説した。(この原稿、実は「ナンバーポータビリティとシェアのマジックその1」として昔に書いておいた原稿に手を加えたものです。)
ユーザーの囲い込み施策では、反対にシェアが高い事が有利に働く。
メトカーフの法則とは、イーサネットを考案したボブメトカーフが唱えた法則。
ネットワークのトラフィックは、ノード数の二乗に比例する。
ちょっと難しいですね。
ネットワークの価値は、端末数あるいはユーザー数の二乗に比例する。
と理解して下さい。
この法則は、いろんなところで応用ができる。
ユーザー数1万人のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス、mixiやGREEなどの総称)が、拡大してユーザ数が2倍の2万人になったとする。その中で交わされるコメントや紹介などのコミュニケーションの総量は、2倍ではなく、二乗に比例するから4倍になる。
だから、mixiのように一度膨大な会員数を集めてしまうと、他のSNSはもう追いつけなくなる。
オークションサイトを運営する場合、ユーザー数が倍になると、取引総額は4倍になる。
携帯電話戦国時代を迎え、強者の戦略は、メトカーフの戦略を応用すれば、簡単だ。
強者、すなわちシェア6割を握るNTTドコモさん、MNP対策として、ファミリー割引とか1ねん割引とかやっている。ちょっとまって、それは弱者の戦略ですよぉ〜。
家族間の通話を割り引くのがファミリー割引。しかし家族は普通3〜4人。メトカーフの法則が効いてこない。
メカトフの法則が有効に効くのは、大規模なクローズドネットワーク型のサービス。あるじゃないですか、ドコモにも。
そうプッシュ・ツー・トーク。
プッシュトゥトークとはVoIPでトランシーバー通信できるサービス。同一通信会社のユーザー同士なら定額で話し放題が可能。
プッシュ・ツー・トークを前面に押し出して、これを流行らすことができれば、ドコモはナンバーポータビリティによって、逆にユーザー数を増やすことが出来る。
メトカーフの法則によれば、ネットワークの価値はユーザー数の二乗に比例する。
今の携帯電話会社のシェアは、大雑把に言えば、6:2:2
つまり、ドコモは他社の3倍。
ドコモのプッシュトゥトークは他社の3×3=9倍の価値を持つ。
わかり易くイメージするなら
仲の良い友達4人組の内、3人がドコモユーザーで、自分はauユーザー。友達3人が、プッシュトゥトークで楽しそうに話してる。けど、自分は参加できない。どうしますか?ドコモに買い換えるしかないでしょ。
それが、9倍の価値の意味です。
最後に、ボーダフォンの「Love定額」ってどうよ?
あれは、囲い込みになってるんですか?
ファミリー割引適用前の独身者をねらってるんだろうけど、恋人関係って平均どのぐらい続くんだろう。別れた瞬間に、他の携帯電話会社に乗り換えそう。かえって、ユーザー流出につながったりして。。。
でも、「ケータイと恋愛 10の法則」は面白い 。






