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2006年09月05日 儲かるビジネスアイデア

WEB2.0 的、世界を救う寄付ポータル

今回のコラムは、「儲かるビジネスアイデア」というカテゴリーに分類しているが、儲からないビジネス?アイデアだ。いや、そもそもビジネスではない。


今から数年前、知人の金野策一氏の要請を受けて、アースセクターという会社の資本金集めを手伝い、アドバイザリーボードにも就任し、そしてネットを使った寄付集めの仕組み、それを普及させるための仕掛けなどのアイデア、プランをプランを考え、託した。
しかし、私が考えたプランの10分の1も実行されないまま、いつの間にか金野氏からは連絡がなくなった。立ち消えになったものと思っていたら、募金ポータルは運営母体が変わって継続していた。しかし、5年前からほとんど進化していなかった。

この5年間で世の中の状況とネットの世界の状況は大きく様変わりした。5年前に考えたプランに今の状況を踏まえた、2006年時点の「世界を救う寄付ポータル」を書いてみたい。

その前に、オンライン募金の状態がどんなものか、軽くググってみた。
ポータルもいくつかあった。

オンライン寄付サイト ガンバNPO
NGOアリーナ寄付サイト
イーココロ
クリック募金 _ クリックで救える命がある。
募金パーク

運営されておられる方々の苦労と善意には敬意を表したい。皆さんも協力してあげてください。
運営されておられる方々はIT系のビジネスマンではないので仕方ないが、もっと効率的に普及させる、寄付を増やす方法をいろいろ考えることが出来る。




寄付ポータルの概要

グーグルで検索すると「寄付」で17,200,000件、「募金」で6,850,000件ヒットする。不思議なことに、この二つのキーワードでヒットする上位のサイトに重なりが無い。多分SEOの概念が余り無いんでしょうね。二つを単純に足すと、24,050,000件。まとめサイトやポータルは前回書いた数サイト程度。

様々な団体が、それぞれ独自に寄付を募っている。

どれをとってもグーグルのPage Rankは低い。つまり、サイトの存在を知られていない。だから、当然、集客(?)できない。仮に集客出来たとしても送金方法が銀行振込だけのサイトが多く、それではコンバージョンレートが上がらない。

一方で、LOHASブームや異常気象などで地球環境に対する関心は高まっている。頻発する大地震や津波のニュースを見て義援金を送りたいと思う人、貧困の問題に心を痛めている人も多い。しかし実際に行動を起こす人は、その内のごく僅か。キッカケが無いのだ。寄付募金を送りたくても、どこに送れば良いのか分からない。その内に忘れてしまう。

そこで、寄付を募る団体とネットユーザーの間をつなぐポータルが寄付ポータルの必要性が出てくる。


ここからは、寄付ポータルを成功させるため要素アイデアを順不同に書いていく。まずは、わかり易いところから。

ポイント・マイレージ募金

JAL、ANA、楽天、ビックカメラ、、、、あるいはネットマイル、Gポイント、数えたらキリがないくらい世の中にはポイントorマイレージが溢れている。
そういう私も、KLabでは、ケータイコインというポイントプログラムを運営している。電子金券開発(略称:電金)では、ポイントプログラムのアウトソーシング事業を展開している。

日本国中全てのポイントの発行残高を合算すると、恐らく兆円の単位になるだろう。その内、かなりの割合が使用されないまま退蔵され使用期限切れを迎えている。

このポイントを寄付できるようにする。

 



●ポイント発行企業との提携
ポイント発行企業側のサイト、リーフレットなどからポイント寄付ポータルへのリンク(バナー)を貼って貰う。大手サイトにリンクを貼って貰えればSEO的にも効果がある。企業側にとってはこのバナーを貼ることが社会貢献イメージにつながる。

ポイント発行企業はポイントの退蔵率(未使用率)を計算に入れているので、寄付によってポイント使用率が上昇すれば、その分、利益率が下がる。しかし、社会貢献とイメージアップの為に協力してもらう。もちろん、寄付ポータル側に寄付できるポイントの紹介ページを設け、ポイント発行企業への誘導を行う。


●ユーザーメリット
ポイントは有効期限が1年程度の事が多く、有効期限の通知メールが来ても買うモノが無かったり、貯まっているポイントが280円とか中途半端な金額だったりすることが多い。そんな時に「寄付するボタン」があれば、押してしまう人は多いはず。ポイントは所詮もらい物、自分の懐は痛まない。まずは、そこから集客し、その他の募金につなげていく。

●システム
ポイント発行企業側のDBのポイント減算処理と寄付ポータル側の加算処理を同期させ、その後の発行企業側への請求処理などを行わなければならい。様々な企業のシステムと連動するとなると結構面倒だ。

実はKLabが開発し、電金が提供している ポイント交換のアウトソーシングのシステムをそのまま使える。
電金では、いちよし証券様 や E-TRADE証券様、サイバーエージェント様など様々の会社のポイントを特典商品に交換出来るサイトを運用しているが、ポイント発行はお客様企業側で行い、それを電金のサイトで使える内部ポイントに置き換えるシステムを持っている。お客様側のシステム改修を最小に抑えるために、複数の処理方法を用意している。

もし、本気でポイント寄付ポータルに取り組もうという団体がいれば、電金からシステムを無償で提供します。
ポイント発行企業のシステムと電金のシステムのつなぎ込みを行えば、ポイント発行企業は、ポイントの使い道として、ポイント寄付が出来るだけではなく、希望すれば、数万アイテムに及ぶ電金の豊富なMDも活用し、ポイントプログラムの魅力を向上することが出来ます。
その場合、もちろん電金もビジネスになる。(というか、少し宣伝モード)

 



私が子供の頃から、赤い羽根共同募金という仕組みがあった。
昨年は、ホワイトバンドが流行って、そして問題になった。

どちらも、人の心理をうまく突いている。
 

●人に知って欲しい心理

人は、寄付や募金をするとき、その事実を周囲の人に知って欲しいという心理がどこかに有る。もちろん、その心理の大小には個人差があり、匿名で寄付をする奇特な方もおられるし、銅像をたてる人もいる。
一方で、「寄付や募金をした事を知って欲しい」、という心理と同時に、「それを自分のクチで言うのは格好悪い。」という心理もある。
「自分からは言わないけど、さりげなく知られたい」というのが、近年の大部分の人の本音のはずだ。

その点に於いて、ブランドものの服に似ている。ユニクロで買えば1000円で買えるシャツをブランドの店で2万円で買う時、どこかにそのシャツがブランドものであることを知って欲しいという心理があるが、同時にそれを自分言うのは格好悪い。だから、余りにどーんと大きなロゴマークが入ってるシャツは(関西以外では)売れないが、分かる人には分かる要素がどこかに無いと、やはり売れない。


●皆がしてるから僕もする

赤い羽根やホワイトバンドのもう一つの効能は、「みんながやってる感」の醸成だ。どんなものでも普及させるためには、「みんながやってる感」が必要不可欠だ。

 

●主義主張と意思表示

赤い羽根とホワイトバンドには決定的な違いがある。ホワイトバンドは「ほっとけない 世界のまずしさ」というキャッチコピーの通り、貧困問題の解決という特定の主義主張に特化した活動で、ホワイトバンドを腕につけることは、その趣旨に賛同することの意思表示であり、募金と署名運動の合体のようなキャンペーンになっている。
それに対して、赤い羽根は、都道府県ごとにある共同募金会に一旦お金が集められて、そこから各種団体に配分される、ある種の募金のポータル、募金のデパートだ。そこには、特定の主義主張はない。

 

ネット上で寄付・募金を活性化させるためには、この赤い羽根やホワイトバンドに該当する目印が必要だ。


私が、ネット上の赤い羽根として最初に思いついたのが、フリーメールだった。

 



上記,
「寄付や募金をした事を知って欲しい」という心理と同時に、それを自分のクチで言うのは格好悪い。」という心理もある。「自分からは言わないけど、さりげなく知られたい」というのが、近年の大部分の人の本音のはずだ。
と書いた。

そこで、一定額以上の寄付をした方には、デジタル赤い羽根として、独自フリーメールのアカウントが与えるという仕組みはどうだろうか?

寄付ポータルのドメインが仮にe-kifu.jpだったとして、寄付した人は、下記のようなメールアカウントを取得することが出来る。逆に言うと、このメールアカウントを使っている人は、一定額以上の寄付をした人だということが、分かる人には分かる。

●●●●@*****.e-kifu.jp

(●●●●は個人のアカウント。
サブドメインの*****.は寄付した団体を表す)

サブドメインの「*****.」に特定団体を入れることにより、ホワイトバンドのような意思表示の意味合いを込めることも出来る。


このフリーメールは、フッターの使い方次第ではもっと大きな拡がりを持つ。


フリーメールのフッターに寄付ポータル又は寄付をした団体の告知を入れる。
そうすると、ユーザーがそのメールアカウントを使えば使うほど、その告知に協力することになる。
一人が寄付をして、フリーメールを使うことにより、その友達にバイラルに寄付の輪が拡がっていく。

但し、フッター告知が入ることにより、メールアカウントだけよりも、もう少しわかり易いデジタル赤い羽根になる。ある面、「さりげなさ」が損なわれかも知れないので、そのさじ加減は難しい。 




前回は、メールのフッタースペースを寄付するという話を書いたが、Blogなど誰でも気軽に自分のWEBサイトを持つ時代になると、WEBの広告スペースを寄付するという発想に必然的につながっていく。

個人のサイト、ブログの場合は、

アフェリエイトの延長線で考えれば良い。アフェリエイト収入を自分のポケットに入れずに、寄付できる仕組みだ。世の中にはアフェリエイトで本気で稼ごうと思っている人種もいるけど、少数派。実際に稼いでいる人となると天然記念物級の希少種。ほとんどの人は、「小遣いの足しにでも」とは思うけど、足しにもならないので、どうでも良いと思っているはず。その点前々回書いたポイント・プログラムに似ている。

これは、今更ゼロから構築する必要はない。既存に存在するA8.netやバリューコマースなどのアフェリエイト・サービス・プロバイダーと提携すればよい。


sana3991 at 20:07│儲かるビジネスアイデア 
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KLab(株) 代表取締役社長

19歳で株式会社リョーマを起業して以来、数々のベンチャーを起業。地獄と天国を経験し、それでもベンチャー起業と経営にこだわり続けます。


趣味:音楽(オールジャンル)、酒(飲み過ぎ)、ゴルフ(下手くそ)、サーフィン(過去形)、旅行、
出没地:六本木、西麻布、麻布十番、豊洲、沖縄

真田が登場する本

Director'sMagazine
巻頭特集では未公開の幼少期や学生時代の半生記が描かれています。


TechnoTokyo

IT系のベンチャーの受付や応接室でよく見かけるTECHNO TOKYOカレンダーの書籍版。巻頭のカラー特集では、GMOの熊さん、インデックスの小川さんなどと共に、KLab(株)、真田も掲載されています。


モテカフェMesseage
Tokyo FMの人気番組「モテカフェ」が本になりました。ゲストとして登場した13人のベンチャー社長が"モテる"秘訣を語っています。
六本木ヒルズ
真田哲弥が、三木谷浩史、藤田晋(敬称略)などとともに、10人の21世紀勝ち組企業家の1人として紹介されています。
勝ち組と言われても、今は、再び挑戦者なんですけど。。。

本表紙_あのバカ
真田哲弥の学生起業家時代からサイバードの公開直前までが描かれています。
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