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並行輸入について、シリーズの2回目です。 ノンビリ書こうかな、と考えていたのですが、1回目の反響がいろいろとあったので急遽掲載することにしました。

今回はポルシェの並行輸入に関するとても有名な事件についてのお話です。

どうでもいいのですが、画像は管理人が2年前にドイツ・シュトュットガルト郊外のポルシェ本社を訪問したときに撮影したものです。 ポルシェ、かっこいいですよね。 パナメーラ・ターボ欲しいなぁ・・・

ということで、こちらは平成7年頃のお話です。 日本におけるポルシェの正規輸入元であるミツワ自動車は,某並行輸入業者がミツワの希望小売価格の約20〜35%引きでポルシェを販売していることを知り、激怒しました。

ミツワはドイツ本国のポルシェ社にこの事実を通知し、この並行輸入業者に対してポルシェを輸入することのないよう様々な圧力をかけました。 その結果この並行輸入業者はポルシェを海外で調達することができなくなってしまいました。

そして平成10年6月、公正取引委員会は2年近くにおよぶ審議の結果、ミツワ自動車による一連の行為は「並行輸入業者の業務を不当に妨害した」として、独占禁止法第19条の規定に違反する、と判断したのです。

そうなんです。 正規輸入元が並行輸入業者の業務を妨害するのは独禁法違反なのです。

なお、これは余談ですが、ミツワ自動車はポルシェの正規輸入の権利を平成9年12月に失ってしまいました。 そしてその後はなんとポルシェの並行輸入をはじめることになりました。 ウムム。

次回はこちらもまた並行輸入について有名な事件を取り上げてみようと思います。

※本件は一般的に「ミツワ自動車」事件として取り上げられることが多いのでミツワ自動車の固有名詞は伏せずにそのまま使用しました。 その一方、関係する並行輸入業者については公開資料では名称が伏せられていることが多いのでここでも伏せることにしました。