並行輸入について、シリーズの最終回です。

過去2回に分けて取り上げた事例のとおり、並行輸入は不正なビジネスではありません。 それでも、管理人が正規輸入にこだわる理由はなんでしょうか。

このシリーズの第1回目で、管理人にとって「正規輸入」で重要なポイントは2つあるとお伝えしました:
 \渋ぅ瓠璽ーと連絡網のパイプが構築できていること。
 ∪宿覆猟潅2然覆卸売価格であること。

並行輸入の場合、製造元のメーカーとの情報連絡網ができていないので、技術面での情報が入手できません。 メーカーが提供する保証も得られないためアフターサービスがなおざりになってしまいます。

また製品の調達コストも正規輸入のほうが圧倒的に安いので、コスト面でも並行輸入業者は不利な立場になってしまい、結果として適切な価格でお客さんに商品が提供できません。

以下は以前からよくボートの業者さんとかアングラーの方々から聞かれることをQ&A形式で述べてみます:

  Q: なぜ中古艇の並行輸入はしないのですか?
  A: 上の ↓△任伝えしたことが理由です。
     とくに中古艇の場合、修復履歴などの経歴がわからないため納
     得のいくアフター対応を提供する自信がありません。
     20年くらい前には気心の知れた仲間向けに中古のパワーボー
     トを並行輸入していたのですが、アフターの点で大変な思いをした
     ことが教訓となっています。

  Q: 新艇の並行輸入もしないのですか?
  A: 新艇についても並行輸入はしません。 こちらも理由は上の 
     △房┐靴芯未蠅任后
     そもそも以前から懇意にしていただいているボートメーカーの社
     長とか幹部の人たちがいるのにあえて並行輸入をする理由が
     見出せません。

1990年代の中ごろ、霞ヶ浦界隈で並行輸入のブローカーさんが急増したことがあります。

ブローカーといってもアメリカへの観光ついでにボートを購入して日本に輸入されるだけです。 アメリカのボート業界に顔が通じた人たちではありません(顔が通じていればそもそも並行はしていなかったでしょうし・・・)。

そこでブローカーとお客さんとの様々なトラブルを見たり聞いたりしました。 そういったトラブルが収拾できなくなると、ブローカー氏とそのお客さんの双方から 「この部品でこのような不具合が起きているのでアメリカのメーカーから修理方法を聞いてください」、とか 「このボートのここについている部品をとりよせてください」、と依頼をいただきました。

当時はアメリカでも仕事をしていて毎月のようにアメリカ出張があったので不具合のある部品は現地のディーラーに持ち込んで見てもらうことができました。 その一方、急ぎの案件は夜通し電話で聞いていました。 国際電話の通話料がまだ高く、月に10万円以上かかることが多かったです(20年近く前のことですからねぇ)。 アメリカのディーラーに行っても、徹夜で国際電話で話し込んでも十分な回答が得られないとなぜか管理人が悪者扱いされてしまうという・・・  管理人が輸入した船じゃないんだから最初から関わらなければよかったのでしょうね。 結局その業者さんもお客さんたちもバス業界から離れてしまい、今では疎遠になってしまいました。 彼らがボートの業界から離れてしまったことが一番残念に思います。

最後になりますが、管理人がまだ学生だった20年ちょっと前は、ボートの内外価格差が激しく、それどころか正規輸入元の業者さんに何かをたずねても英語も技術的なこともチンプンカンプン、貿易実務のノウハウもない、という状況でした。 そんな中でアメリカのボート仲間から情報を取り寄せているうちにアメリカのメーカーの方々と知り合いになって今日に至ります。

以上、率直に自分の考えを述べてみました。 自分の不勉強で誤りもあるかもしれませんが、その場合はお詫びします。