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人間の私欲・欲望,個人持ちのわがままな善悪の判断の強さには,限界がない。こうしてほしい,と思ったら,その気持ちをあくまでも満たそうとする。この考えが正しいと思ったら,相手が屈服するまで,押し通そうとする。
生きている限り,色んなものを望んでしまうと思う。つまり,欲望に負けつつ生きることになると思う。死に際に「生きたい」と思うことも”欲望”=いけないものとみなされるのか疑問である。
しかし,不必要な欲望に負けながら生きている自分に気づかされる。分かってはいるけど,それを押し通して生きていこうとする自分を振り返る。正しいと思って押し通そうとしているけど,考えてみると,それを反対する人も自分が正しいと思って相手を非難する。結局,そこには何も生まれず,逆に,そこには批判された・非難されたという気持ちだけが残る。相手にとってマイナスになることは指摘してあげた方が良いと思うけど,そうでない時は流した方が賢いのかもしれない。今の自分は,自分を押し通すわけではないけど,自分が思う正しいことは相手に伝えている。それが相手にとって,どういう評価のものかを判断せずに。ちょっとグッと黙ってみることを覚えてみようかと思う。そして,それで自分の周囲がどんな風に変わるのかを観察してみようと。