いやあ、暑かった。
10月6日の「月イチ松浦フル駄マラニック42.195キロ」のことなんですけどね。
フツー、10月になれば少しは涼しくなるはず、と思うじゃないですか。
たしかに風は涼しかったんですけど、ツクツクホーシは鳴くは、日差しは暑くて日焼けしまくるわで、ほんとうに夏みたいな大会でした。

で、文章と写真で振り返る月イチ10月!といきたい。
まず出発点の「海のふるさと館」
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この1階がぼくが泊まったとこです。
いきなりなにを言い出すのか、と思われるかもしれない。
けど、「まつうら島巡り」に出られなかった不満もあって、もういっそのこと、前日に伊万里から松浦までマラニックして行っちゃおう!って思ったんです。車を持たないぼくとしては宿泊代も浮くし(笑)
で、前日から頭にライトつけて、20キロあまりの道を歩き走って行ったのです。
そしたら午前3時ぐらいに着いちゃって(笑)
屋根があるところ、というとこの遊具が目に付いたのですね。
しかし朝方寒いこと寒いこと。海風が吹くし・・・。

みなさん、ここには天皇家の持っている宇野御厨という要するに農園とか漁場とかがあり、そこに、はるか昔の平安時代、松浦党の総領である松浦久が降りてきたのでした。
「海のふるさと館」ってその意味なのですね。

遡ると嵯峨源氏、つまり嵯峨天皇のたくさんの子どもの中で天皇家に残れなかった人たちが、「源」の姓を賜って臣下となるわけです。嵯峨源氏には、あの歌人でも有名な源融(光源氏のモデルの一人とも言われる)みたいに大臣まで出世した人もいるけれど、多くはそこまでにはなれず、中級下級の貴族で終わったらしい。
その孫に渡辺(源)綱(わたなべのつな)という人がいて。これ「鬼退治伝説」でも有名な人ですが、渡辺水軍という水軍を率いて瀬戸内海をブイブイいわせていたらしい。
そのさらに孫にあたるのが、われらが松浦久、というわけなのです。
源氏というと天皇の血筋。地元の人たちはありがたくあたたかく迎えたのではないでしょうか。はるか末櫨国時代から人は住んでいたでしょうけれど、人は心のともし火を求めるものなのです。久を共通の頭領として抱いた人たちは、やがて「松浦党」というゆるい海の武士団を形成していくことになります。
ちなみに「久」とか一文字の名前をつけるのは、出自が天皇家であるという源氏としての誇りみたいなもんです。時代が下れば一文字でない名前をつけた人たちも出てきますが。

遊具で野宿する中年をみたら、松浦久はなんと言うだろうか(笑)


はい、次行ってくれますか。
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スタートは午前9時。志佐川をだらだら走っているところです。参加者は17名弱。まあ、いつもの雰囲気です。
10月12日に橘湾273を走る!という若者と、過去の橘湾273の完走者(金龍)という師弟?コンビが先頭を切って走っておられましたが。憧れですね。わたしも死ぬまでにいつかは273を走りたい。まあそれはそれとして。とにかく暑いんです。悪いことに、日焼け止めを忘れてしまって。参加者の人にお借りしてぬりぬりしたんですけど、走った後櫻梅閣でお風呂に入ったら、ちょっとしみました。

次の写真行こうか。
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いつもの牛さんです。きょうはサービスしてくれたのか、よく見えました。
牛も暑そうです。

次の写真。
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森林浴ゾーン入っています。高度差250メートルの上りです。
森林浴なんだけど、本日は日差しも暑そうです。
ついつい、渡辺綱の幻影が見えました。
そう、「つな」持っていましたよ。つなひき。


次の写真です。
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むくろじ峠。のぼりつめて、急に視界がひらけるここで、いつも吠えたくなります。「やったぜ!」って。
でも、今回は暑くてへとへとです。

次。
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12キロエイド。この日のエイド食は、「かっぱ巻き」でした。こじんまりとして、でもナニゲに梅はクエン酸だし、塩分もあるし、炭水化物もある。午前10時25分到着。1時間25分かかっています。

いよいよ爽快なやまびこロードへ入ります。
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やまびこロード。暑そうでしょ。実際暑いんです。
悪いことに走っていると、急に胸の心臓のあたりが痛くなってきて。
そうなると、頭の中はいろんなことを考えます。不整脈じゃないか?とか。不整脈を起こすと、血栓ができて、それが脳の微細血管に梗塞を起こすとか、余計な医学知識が浮かびます。『血栓は日曜日』とかどうでもよい冗談も浮かんだりして(笑)。
ぼくは臆病なんです。母が心不全で亡くなっていますので、「これは狭心症じゃなかろうか」って心配になってきて。以前ネットで見たのですが、余計な統計を取っている人がいて。「心不全は49歳が一番多い」とか。
だから、ペースを落として走りました。爽快感はないけど、死にたくないもん。
走っていると、やや痛みは落ち着いてきました。よかった、大丈夫。

次の写真行きましょうか。
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はい、法内トンネルですね。日陰、涼しかった。
トンネルを抜けても、やまびこロード、まだまだ続きます。

次行きましょう。
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マネキン人形(まもるくん)ですね。
だいぶ汚れてきて、かわいそう。今日も地域の治安を守っているのでしょう。これが見えたらもう21キロエイドまでは右折してのぼって、さほど遠くありません。

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21キロエイドですね。ペースダウンがたたってか、到着時刻は11時38分。12キロエイドからここまで9キロですが、1時間13分かかっています。まあ仕方がない。ちなみにエイド食は、コーヒー大福。大福の中にコーヒークリームが入っています。これがおいしいんですよ。是非!

ここからは道路わきにそれて森林浴ゾーンに入ります。
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こころなしか、林の中も暑そうです。ツクツクホーシが鳴いておりました。
森林浴ゾーンを抜けると、隠れるところのない道路になります。
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栗が落ちております。ぼくのはいているランニングシューズは、やっぱり3980円で買ったアディダスのクリマクール(クライマクール)。栗とクリマクールなんちて。
やはり秋の気配はあふれているのでした。まだまだ暑かったけど(笑)
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ススキ。やっぱり駄マラニックがス、スキだ!なんちて。
走っているとしょうもないことを考えるもんですね。

しかし暑い。暑いのでついついうつむき加減です。写真もうつむき加減。
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しばらく走ると近江鍛工の工場があり、そこを出て、御厨のコンビニ(Fマート)へ向かいます。
おなかがもうゆるくなっているので、コンビニに緊急避難。
トイレが和式なのが玉に瑕なんですよねえ。ランナーとしては洋式が嬉しいんだけど。まあ、贅沢は言わないことにする。

次の写真行きましょう。
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直進後、左折して海へ向かいます。
海へ出たあたりが30キロ地点みたい。
タイムは午後1時になっとりました。21キロ地点から9キロを、1時間22分かかっとります。やっぱり足の疲労がでてきたか?いや、走ってないんです。怠け者だから。
走れよ!俺。

次の写真行きましょうか。
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海はいいなあ。
で、750年前、この海の向こうから、元と高麗の連合軍が攻めてきたのですね。いわゆる元寇。
元寇というと、大体の人は「神風が吹いて勝ったんだよね」ぐらいしか知らないかもしれない。
しかし、最初の文永の役は、対馬、壱岐、それに松浦党はさんざんに打ち破られました。900隻の船団ですもん。松浦党の基地は壊滅的打撃をこうむったと言われています。松浦党の一派である佐志氏のように親子全員が戦死したり、鷹島なんかも、「鶏がいるなら人もいるでえ」って元軍に探されて、家族8人のうちおばあさんだけを残して7人が殺されたという伝説なども残っています。さらわれた人もおおかったでしょう。日蓮が書いている「たくさんの人質が手に穴をあけてつながれてさらわれていった」なんて語っていたのはこのときの話です。
その後倭寇といって、朝鮮半島を荒らしまわる海賊活動が盛んになるのですけれど、これはこのときにさらわれた人質を取り返すための活動だ、という見方もあるほどです。いや、元寇の前からもちろん倭寇はあったんですけどね。結局、文永の役は、その後、赤坂の戦いで、日本側が勝利をおさめて撃退しますが。

神風が吹いたのは、第二回目の弘安の役のときですね。このときは鷹島に、逆に元や高麗そして南宋の兵が取り残されて、日本側と凄惨な掃討戦が繰り広げられました。ふるさとに帰る船を失った兵士たちはどういう気持ちで海を眺めたでしょうね。フランシスフォードコッポラの「地獄の黙示録」の世界ですな。
こないだ「勝手にしまめぐり」と題して、一人で鷹島を走ってきたんですけど、なんだか林の中から、恨みのこもった兵士がじっと見つめているような気がしてぞくっとしましたね。

などと余計なことをおしゃべりしていると、足がおろそかになります。なので、31キロエイドに到着したのは午後1時10分になっておりました。エイド食は出ました!いなりずし。
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考えたら醤油の塩分、酢飯のクエン酸、皮の脂質、ごはん、砂糖(みりん)の炭水化物と、完璧なエナジーフードですよ、いなりずし。ただ、3個食べたら走れません。何故そういえるかというと、ぼくが3個食べたからです。はい。

31キロエイドを出て、さらに海岸沿いを走り、内陸に入って星鹿半島を横断するコースに入ります。
なだらかな起伏のある、のどかな風景を通ります。どこかヨーロッパの丘陵なんかを思わせる風景。

次の写真行きましょうか。
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はい、いつものロックな寺のお言葉です。今回はあまりロックンロール色はなかったですね。
でもいい言葉です。やっぱりいつも口に出すのが大事。
これからサブフォアと毎日唱えましょう。たぶん3日と続かないと思うけど。

港の景色です。
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やっぱり暑かった。
で、この辺ではもう心臓も痛くないので逆に時間が気になりだし、結構走ったりしました。
だからあんまり写真を撮る余裕もなかった。

星鹿、御厨と2つの港を通り、ふたたび内陸に入ります。

松浦鉄道沿いの38キロエイド。
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エイド食は小みかん。おいしそう。
でもむいて食べる余裕がなかったので握り締めてゴールまで走りました。

必死で走って、ゴールしたのは午後2時50分ぐらいだったでしょうか。
この日、結局、タイムは5時間50分ぐらい。握り締めたみかんをむいて食べたら、甘酸っぱかった。
あみりん氏が、「柿」をご馳走してくださいました。あれ?前は5時間切ってたのにね。いや、タイムはあがったりさがったりするもんです。にんげんだもの。

これから毎日、「さぶふぉあ」「さぶすりい」と唱えて過ごすことにしましょう。
ロックなお寺のお言葉を肝に銘じて。



今週末は、駄マラニックの兄弟大会である、橘湾岸スーパーマラニック秋のステージ(100)ですよ。さてどうなることやら。