昨日は、台風3号が日本列島を縦断し、各地で大雨による被害が発生しました。災害にあわれた地域の方には,
謹んでお見舞い申し上げます。


ところで皆さんは、台風にも名前がつけられていることをご存知でしょうか?
名前で呼ばれるのはアメリカ本土で発生する、ハリケーンではないか!と思う方が多いと思います。大型ハリケーンはニュースでも度々名前で登場するので、私も台風に名前なんてあったんだ…てな感じでした。

台風には発生番号だけではなく、名前が付けられていました。

では、その名前はどのようにして決められるのでしょうか???
気象庁のホームページで調べてみました。

例えば、今回の台風3号の名前は【ナンマドル】とのことです。
発生番号は、西暦年で更新されるので、2017年1月1日以降3個めの台風だったということになります。

では名前は誰がいつ決めているのでしょうか?

実は、台風は予め140個の名前が決められています。
2000年以前は、ハリケーン同様に米国が英語の人名をつけていました。
しかし2000年以降は、日本を含む14カ国で構成された「台風委員会(各国政府間組織)」が、北西太平洋及び東シナ海で発生した台風に、参加加盟国が提案した固有の名前をつけるようになりました。

名前の付け方は各国各様で、動植物や地名神名など色々です。
日本が加盟しているということは、当然日本語名も用意されています。
下記の10個がそうですが、星座名を付けているようです。


読み方も、日本語読みとなるようです。

№    5 Tembin    :てんびん・てんびん座
№   19 Yagi         :やぎ・山羊座
№   33 Usagi       :うさぎ・うさぎ座
№   47 Kajiki       :かじき・かじき座
№   61 Kammuri  :かんむり座
№   75 Kujira       :くじら座
№   89 Koguma    :こぐま座
№ 103 Kompas    :コンパス座
№ 117 Tokage     :とかげ座
№ 131 Hato         :はと座

ナンマドルは、ミクロネシアの世界遺産ナン・マドール遺跡から名付けられています。
ナンマドルは № 121なので、次に日本名で呼ばれる台風は、年内に発生した数が13番目。
その場合、台風13号が世界の気象報道では【Hato :はと】と呼ばれるようです。 

この140の名前を、くり返し使用するようですが、一度発生した台風が衰え、「熱帯低気圧」になった後、再び勢力を増して台風になった場合は、同じ番号を使用するようです。また甚大な被害をもたらした台風は、以降その名前は使用しない(リストから外す)ことや、この領域以外で発生した台風は、各領域を担当する気象機関によって既に付けられた名前を継続して使用するなど、気象観測の世界もかなり奥が深いようです。


香川県においては、恵みの雨となりましたが、被害が拡大しないことを祈ってやみません。