7月17日(水)、この日は会議室に集まって会議をしました。
夏休みの予定とか色々と話したのですが、ここに書く必要があるのは産技祭季刊(秋季刊)のタイトルについての相談でしょう。
結論から言いまして、産技祭季刊のタイトルは『とかげ座』に決まりました。
 
文芸同好会では今年の季刊タイトルのテーマは「星座」と決めていました。
夏季刊のタイトルは星座と呼べるか微妙な『天の川』でしたから、秋で星座に戻したわけです。
しかし今回はなかなか丁度いい星座が見つからず、議論はなかなかこんがらがっていました。
最終的な帰着点がとかげ座であることを考えれば、その混迷ぶりは想像に難くないでしょう。

まずは文明の利器に頼り、インターネット検索で秋の星座を列挙していきました。
記録は取っていませんので、記憶を頼りに書き連ねてみましょう。

・秋の四辺形
・アンドロメダ座
・うお座
・カシオペヤ座
・くじら座
・つる座 (植物の蔓ではなく鳥の鶴です)
・とかげ座
・ほうおう座
・みずがめ座
・おひつじ座
・こうま座
・ペガサス座

大体こんなところだったと思います。
順番は適当ですが、秋の四辺形が最上段に書かれていたことは間違いないです。
私が真っ先に書きましたからね(正確に言うと、私が書いたのは「秋の大三角形」という架空の星座ですが)。
むしろ本当に秋の四辺形が採用されたらどうなるのでしょう。
表題として「文芸同好会産技祭季刊 秋の四辺形」と書かれるんですよ、どうですか皆さん。
そうですね、「あれ? 意外と悪くないんじゃないかな?」と思った人は私だけですね。
どことなく詩的でいいようにも思えます、「黒夜の四重奏ダークナイト・カルテット」みたいな感じで。

秋の星座として分かりやすそうなアンドロメダ座とかが相応しい気もしますが、冊子のレイアウトが縦書きであることを考えると片仮名は宜しくないそうです。
とすると、何がいいでしょうか。
こうま座とかもそれなりに支持を得たのですが、やはりとかげ座の圧倒的魅力には勝てませんでした。
だって、みなさん、とかげには鱗がありますよ? 触ったらヒンヤリしますよ? そのヒンヤリ感は、さながら心地良い秋の涼風の如しではありませんか?
ありませんか、ええそうですか。普通は選びませんよね、とかげ座。
とかげ座って比較的最近に作られたマイナー星座で、明るい星が少ない上に神話も存在しないのだとか。
天文学の観点から見ればいざ知らず、文化的な旨味は少ないと言えるでしょう。
ちなみに、とかげ座に関して検索しようとしているとチラチラ「蜥蜴星座のミスティ」の名が検索候補に出てきます。
どうやら聖闘士星矢のキャラらしいのですが、皆さん、絶対に”蜥蜴星座のミスティ”で画像検索してはいけません。
なぜ検索してはいけないのか? その理由は検索すれば分かります。あ、でもしちゃダメ。

閑話休題、そんなマイナーな星座であるとかげ座がなぜ選ばれたのでしょうか。
それはとかげが可愛いからです。
少なくとも、私が一票を投じた理由はそこにあります。
実を言いますと、産技祭季刊の話をする前からとかげの話題は上がっていたのです。
とかげのスベスベ感がどうだとか、とかげを擬人化したリザードマンがどうだとか、そんな話があったのです。
爬虫類の擬人化は格好良いし可愛いですよね、変にヌメらないところや凛々しい顔立ちに好感が持てます。
私も半年ほど前から「森に暮らす竜人(リザードマン)の少年を主人公にした物語を書きたい!」と思っていたのですが、なかなか構想がまとまらず放置状態です。


余談ですが、トカゲやカナヘビ、ヤモリやイモリは一緒くたに語られることが少なくないですね。
そもそも爬虫類でないイモリは名前がヤモリと似ているぐらいしか間違えようがありませんが、そのヤモリはちょっとトカゲと似てますね。
そしてトカゲとカナヘビに関してはあまり違いも無いような気がします。
詳しく調べてないので私の勝手なイメージですが、
・ヤモリ:よく見かける、日蔭が好き、ヒダヒダの指で壁に上る(お腹もヒダヒダだったような?)
・カナヘビ:よく見かける、身軽、表面カサカサ
・トカゲ:珍しい、ちょっと歩きが不格好、表面スベスベ
そういえば私の少年時代に渓流で尻尾がコバルトブルーのトカゲを見付けて新種じゃないかとワクワクした思い出があるんですが、それはトカゲの子供だそうです。
当時は捕まえて育てれば良かったと後悔したものですが、ただのトカゲに育ってガッカリするよりも、誰も知らない新種のトカゲがあそこに住んでいるんだと想像するほうが楽しいことですよね。