2012年04月04日

第3話 「曹操、善人を誤殺す」

(あらすじ)逃亡中の曹操と陳宮は、呂伯奢の屋敷に立ち寄り、泊めてもらう。夜になり、刀を研ぐ音を耳にした曹操らは、自分たちが殺されると勘違いし、呂の家来たちを殺害。曹操は、さらに酒を買いに行って帰ってきた呂をも刺し殺す。故郷に戻った曹操は兵を集め、袁紹の董卓討伐の呼びかけに応じて挙兵し、十八鎮諸侯が一堂に会した場には、劉備・関羽・張飛の三人もいた。(あらすじ、ここまで)

みなさん、今晩は!
『三国志 Three Kingdoms』ストーリー・テラーの哲舟です。今夜もよろしくお願いします。

今回の第3話は、前後半で展開がはっきり分かれる2部構成の形でしたね。
前半は呂伯奢(りょはくしゃ)の屋敷とその周辺で繰り広げられる、曹操と陳宮のやりとり。
そして後半は、董卓討伐のために十八鎮諸侯が集まった陣中での出来事です。

まず、前半。
曹操が、何の疑いも持たずに近づいてきた呂伯奢を刺し殺す場面、
あれは何度見ても胸が痛みます。呂伯奢、まさに善人を絵に描いたような人でしたからね。

sangoku016

「我、たとえ人に背くとも、天下の人われに背くことをゆるさじ」

悪びれもせず言ってのけ、呂伯奢の遺体を片付けようとする曹操。
それを茫然としながらも、怒りと蔑みのこもった目で見守る陳宮の表情。
曹操は曹操で、陳宮に動揺を悟られまいと、少し強がっているようにも見えます。

このあたりの両者の演技、必見です。
さすが中国人俳優といいますか、心の動きをみごとに表情に出しています。
うん、やはりこの時点で曹操は明らかに董卓よりも悪人に見えてなりません(笑)。

曹操らは、無差別殺人現場の呂伯奢屋敷へ戻り、豚肉を煮て空き腹を満たします。
仕方なくついてきた陳宮、久々の食事も砂を噛むような苦いものだったに違いありません。

ともあれ陳宮は、これで曹操を見限り、
曹操が大いびきをかいて寝ている間に、姿をくらましてしまいました。
目覚めた曹操に、もう迷いはなさそう。昨日のことは忘れたのでしょう。

ここまでが前半で、以下が後半です。
郷里に戻った曹操は、董卓打倒のために挙兵の準備をします。
曹操は軍資金を得るため、父に許可を求めました。父の曹崇が1シーンだけ登場。

曹操が兵を募ると、一族の曹仁、曹洪、夏侯淵のほか、李典や楽進といった
のちに彼の軍の中核をなす面々が次々と兵を率いて集まってきます。

曹操が激文を偽造する案を皆に披露した後、
初平元年(190) 正月、早くも十八鎮諸侯が集合する場面へ、一気に急展開。

いよいよ「十八鎮諸侯」が集まり、「反・董卓連合軍」結成です!
とてもテンポよく話が進んでいきますので、しっかり、ついて行きましょう(笑)。

sangoku011
袁紹、袁術、馬騰、孫堅といった諸侯たちが
次々登場し、一堂に会する場面は三国志ファンなら血わき、肉おどる場面!
正月なので時候は厳寒、人々の吐く息も白いところなどは凝った演出といえましょう。

そして前回、「桃園の誓い」の回想のみだった劉備三兄弟も、ついにここで登場します。
「オールスターキャスト総登場」といった様相に、ワクワクしないはずがありません。

劉備は官職を持たないことや、身分の低さを理由に門前払いをくらいそうになり、
諸侯の嘲笑を受けますが、曹操のとりなしでなんとか末席の地位を確保します。

そのうちに、董卓配下の猛将・華雄が軍を率いてやってきます。
連合軍に挑戦してきたところで、いよいよ「汜水関の戦い」開幕です!


【このシーンに注目!】
十八鎮諸侯が集まって、「反・董卓連合軍」を結成。「鎮」とは聞き慣れない言葉だが、地方の抑えとなる(乱を鎮める)軍隊のことをさす。集まった18鎮とは「三国志演義」に基づけば以下の面々。

第一鎮・袁術 第二鎮・韓馥 第三鎮・孔伷(ちゅう) 第四鎮・劉岱  第五鎮・王匡  第六鎮・張邈(ばく) 第七鎮・喬瑁  第八鎮・袁遺  第九鎮・鮑信 第十鎮・孔融  第十一鎮・張超 第十二鎮・陶謙 第十三鎮・馬騰  第十四鎮・公孫瓚(さん)  第十五鎮・張楊 第十六鎮・孫堅  第十七鎮・袁紹

実は17鎮しかない。曹操はまだ5千の兵力しか持たず、「鎮」に数えられていない。ただし、本作では曹操も諸侯に名を連ね、18鎮となり、劉備が加わって19鎮となる。

【このひとたちに注目!】
001
楽進(左)、夏侯淵(右)
曹操の決起に応じて集まった将のうちの2人。ここで早くも登場し、束の間よろこばせてくれるが、本作では両者がこの先において活躍する場面はあまり描かれず、小さな扱いとなっているので、しっかりと顔を見ておきたい。ほかに曹仁、曹洪、李典も登場。夏侯惇も名前だけ登場するが、出番はまだ先。このシーンでは姿が確認できない。

sangokushi_tv at 18:00コメント(0)トラックバック(0) 
第1話~第5話 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字