2012年04月09日
第6話 「孫堅、玉璽を得る」
みなさん、今晩は!
『三国志 Three Kingdoms』ストーリー・テラーの哲舟(てっしゅう)です。
土日は放映がお休みなので、2日間のご無沙汰となりましたが、
元気にお過ごしでしたか?
平日は時間がなくて、週末に録画で「まとめ観る」方も多いでしょうね。
全95話、先は長いですが、じっくり鑑賞していただければと思います。
さて先週は、呂布が撤退したことにより、形勢が不利とみた董卓が洛陽を焼き払い、
長安へと遷都を強行した第5話までが放映されましたね。
今回は、退却する董卓軍を追い、曹操が献帝を奪おうと急襲をかけます。
そのさなか、貂蝉の乗った馬車が暴走し、崖下に転落しそうになるところを、
呂布が赤兎馬を駆って間一髪救出に成功。

呂布が水辺で貂蝉を介抱するシーンは、甘美ですね。
まさに恋が芽生える瞬間…、といったところで、さながら韓流ドラマのような雰囲気。
いっぽう、奇襲には成功した曹操でしたが、
積極的に追撃をかけたのは彼の手勢だけだったので、多勢に無勢。
その先で董卓軍の待ち伏せにあい、惨敗を喫してしまいます。
焼け落ちた洛陽には孫堅軍が一番乗り。
ここで、あの有名な「伝国の玉璽」を孫堅が入手!

また、むかしのゲーム風にいえば魅力が100になったりするラッキーアイテム・・・?!
といったようなものですが、実際はその逆。これを手に入れたことで、
孫堅は諸侯から狙われる身となり、かえって危うくなってしまうのです。
ともあれ、それを隠し持ったまま、孫堅は故郷の江東へ帰ろうとします。
そうそう、写真にも映っていますが若き孫策、まだ9歳の孫権も軍中にいます。
その後、孫堅に遅れて、袁紹や袁術らの諸侯が洛陽入り。
自分たちはほとんど何もしていないクセに、
董卓の討伐成功を祝って宴会をします(またか…)。
そこへ、董卓軍に負けて命からがら逃げてきた曹操と、
一応洛陽をめざして付いて来ていた劉備が入ってきて、
何もしない袁紹や袁術に怒りをぶつけ、その場から立ち去ります。

優柔不断な「名家のおぼっちゃん」には、ほとほと愛想が尽きたといった感じでしたね。
結局、18鎮諸侯とか反董卓連合軍は名ばかりで、烏合の衆に過ぎませんでした。
あくる日、曹操、孫堅、劉備の3人が一堂に会し、
別れを告げてそれぞれ、再起をはかるための土地へと旅立っていきます。
さて、呪いのアイテムと化した(?)玉璽を携えた孫堅一行。
本拠地の揚州へ行くには、荊州を通らねばならないのですが、そこは劉表の領地。
劉表は反董卓軍に加わらず、地元で足場を固めていました。
ただで通れるとは思えませんが、意外にも
劉表はすんなり孫堅たちを通すといいます。
しかし・・・。孫堅一行の運命やいかに?
【このシーンに注目!】
連合軍に暇を告げた曹操、孫堅、劉備の3人が別れを惜しむシーン。この3人がひとつの卓を囲む、最初で最後の場面だ。正史はもちろん、原作の三国志演義にもないドラマオリジナルシーンだが、素直に感動できる場面といえる。
曹操が、まだ9歳の孫権の利発さを褒め、頬を愛でる場面が印象的だ。2人の年齢差は実に27歳。のちに戦場でまみえることになろうとは、お互いに知る由もなかった。劉備の後ろにひかえる張飛も、この2人には感じ入るところがあるのか、珍しく静かで、神妙にふるまっている。
【このひとに注目!】

程普(ていふ)/鐘明和
孫堅に仕える重臣。黄蓋、韓当、祖茂とならび、いわゆる「孫堅四天王」の一人で、その中でも最年長だったといわれる。武勇はもちろんだが、学もあることで知られる智勇兼備の名将。孫堅が玉璽を手に入れたとき、その博識を披露し、証明してみせたのが程普である。
呉に仕えた人物なので、南方出身のイメージがあるが、北方の幽州北平郡の出身だから、劉備と同郷に近い。後の「赤壁の戦い」では、周瑜とともに全軍の都督(司令官)に就任する。(左は同僚の黄蓋)
『三国志 Three Kingdoms』ストーリー・テラーの哲舟(てっしゅう)です。
土日は放映がお休みなので、2日間のご無沙汰となりましたが、
元気にお過ごしでしたか?
平日は時間がなくて、週末に録画で「まとめ観る」方も多いでしょうね。
全95話、先は長いですが、じっくり鑑賞していただければと思います。
さて先週は、呂布が撤退したことにより、形勢が不利とみた董卓が洛陽を焼き払い、
長安へと遷都を強行した第5話までが放映されましたね。
今回は、退却する董卓軍を追い、曹操が献帝を奪おうと急襲をかけます。
そのさなか、貂蝉の乗った馬車が暴走し、崖下に転落しそうになるところを、
呂布が赤兎馬を駆って間一髪救出に成功。

呂布が水辺で貂蝉を介抱するシーンは、甘美ですね。
まさに恋が芽生える瞬間…、といったところで、さながら韓流ドラマのような雰囲気。
いっぽう、奇襲には成功した曹操でしたが、
積極的に追撃をかけたのは彼の手勢だけだったので、多勢に無勢。
その先で董卓軍の待ち伏せにあい、惨敗を喫してしまいます。
焼け落ちた洛陽には孫堅軍が一番乗り。
ここで、あの有名な「伝国の玉璽」を孫堅が入手!

また、むかしのゲーム風にいえば魅力が100になったりするラッキーアイテム・・・?!
といったようなものですが、実際はその逆。これを手に入れたことで、
孫堅は諸侯から狙われる身となり、かえって危うくなってしまうのです。
ともあれ、それを隠し持ったまま、孫堅は故郷の江東へ帰ろうとします。
そうそう、写真にも映っていますが若き孫策、まだ9歳の孫権も軍中にいます。
その後、孫堅に遅れて、袁紹や袁術らの諸侯が洛陽入り。
自分たちはほとんど何もしていないクセに、
董卓の討伐成功を祝って宴会をします(またか…)。
そこへ、董卓軍に負けて命からがら逃げてきた曹操と、
一応洛陽をめざして付いて来ていた劉備が入ってきて、
何もしない袁紹や袁術に怒りをぶつけ、その場から立ち去ります。

優柔不断な「名家のおぼっちゃん」には、ほとほと愛想が尽きたといった感じでしたね。
結局、18鎮諸侯とか反董卓連合軍は名ばかりで、烏合の衆に過ぎませんでした。
あくる日、曹操、孫堅、劉備の3人が一堂に会し、
別れを告げてそれぞれ、再起をはかるための土地へと旅立っていきます。
さて、呪いのアイテムと化した(?)玉璽を携えた孫堅一行。
本拠地の揚州へ行くには、荊州を通らねばならないのですが、そこは劉表の領地。
劉表は反董卓軍に加わらず、地元で足場を固めていました。
ただで通れるとは思えませんが、意外にも
劉表はすんなり孫堅たちを通すといいます。
しかし・・・。孫堅一行の運命やいかに?
【このシーンに注目!】
連合軍に暇を告げた曹操、孫堅、劉備の3人が別れを惜しむシーン。この3人がひとつの卓を囲む、最初で最後の場面だ。正史はもちろん、原作の三国志演義にもないドラマオリジナルシーンだが、素直に感動できる場面といえる。
曹操が、まだ9歳の孫権の利発さを褒め、頬を愛でる場面が印象的だ。2人の年齢差は実に27歳。のちに戦場でまみえることになろうとは、お互いに知る由もなかった。劉備の後ろにひかえる張飛も、この2人には感じ入るところがあるのか、珍しく静かで、神妙にふるまっている。
【このひとに注目!】

程普(ていふ)/鐘明和
孫堅に仕える重臣。黄蓋、韓当、祖茂とならび、いわゆる「孫堅四天王」の一人で、その中でも最年長だったといわれる。武勇はもちろんだが、学もあることで知られる智勇兼備の名将。孫堅が玉璽を手に入れたとき、その博識を披露し、証明してみせたのが程普である。
呉に仕えた人物なので、南方出身のイメージがあるが、北方の幽州北平郡の出身だから、劉備と同郷に近い。後の「赤壁の戦い」では、周瑜とともに全軍の都督(司令官)に就任する。(左は同僚の黄蓋)