2012年04月16日

第11話 「劉備、徐州を救う」

みなさん、こんばんは!
『三国志 Three Kingdoms』ストーリー・テラーの哲舟です。

2日間もお会いできないと、ずいぶんご無沙汰という感じがしますね。
・・・んなこともないか(笑)。

さて、董卓がたおれ、都の長安はその残党・李傕(りかく)たちに
占拠され混乱するなか・・・舞台は中原から東へと移ります。

父の曹崇を、陶謙の配下に殺された曹操は大いに嘆き悲しみ、
弔い合戦のため、徐州討伐へ出陣します。


めちゃくちゃ悲しんでいたふりをしていた曹操ですが、
それはあくまで「ポーズ」であって、
徐州を堂々と攻められることに喜びを覚えている模様。

大げさに嘆いてみせることで「父の仇を討ちに徐州へ攻め込む」という
大義名分を、世間にアピールするための演技だったようです。

父の死さえも政治的に利用する曹操、さすがといえましょうか。

いつの間にか仕えていた、参謀の荀彧(じゅんいく)が
今回から本格的に登場するようになります。

以後、長きにわたって曹操の懐刀として活躍する人物ですが、
さっそく曹操に「そなたの言葉は美酒のようにうまい」と褒められています。

曹操は、5万もの大軍を引き連れて徐州へ出陣。

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なんと、この時点で20万の兵がいるようですが、
洛陽から引き揚げたあと、わずか1年でずいぶんと力をつけたものです。

史実において、曹操が急速に力をつけたのは、黄巾賊の残党である
青州兵30万を降伏させ、手に入れたことが大きかったといわれますが、
そのエピソードは残念ながら割愛されています。

このドラマでは、黄巾賊を一切出さない方針なのかな?と、ちょっと思います。

なんとなく、曹操が突然強くなったような感じに見えるので、
有力諸侯の一人になっていく様子が、
もう少し丁寧に描かれていれば、なお良かったように思えました。


曹操は「三日以内に徐州を下す」と宣言し、徐州城下に迫ります。
陶謙は、白い喪服に身を包んで謝罪に出てきました。


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この頃の徐州は豊かな土地で、
戦乱から逃れた流民たちが、続々と身を寄せるほどだったといわれます。
曹操も、喉から手が出るほど欲しかったのでしょう。

陶謙、ただ謝罪に出るだけではなく、攻め込まれてもいいように武装し、
相応の備えをして曹操と会っています。曹操もそれは先刻承知。

陶謙が単なる人のいいおじさんなわけはなく、
海千山千、したたかな人物であることが、しっかり描かれています。
三国志は、こういった駆け引きが本当に面白い。
曹操は、陶謙が喪服をつけているので攻撃はせず、一旦猶予をあたえ、
2日後に再び攻撃を開始。攻城兵器を使っての城攻めです。

そこへ、劉備率いる援軍が現れました。先鋒は趙雲! ついにデビュー戦。
曹操軍を圧倒し、「常山の趙子龍!」と名乗りをあげ、曹操を感心させています。
早くも、のちの長坂坡を思わせる活躍ぶりです。

さらに関羽・張飛も加勢。犠牲が大きくなると見た曹操は、引き揚げを命じました。
5万の大軍を、劉備たち2千の活躍で退かせたことになります。これは凄い。
このまま、天下を取れてしまいそうな勢いですが(笑)。

『正史』では、優勢だった曹操軍でしたが、兵糧が不足してきたために撤退しています。

この徐州攻めのさい、曹操は各地で住民数十万人を殺戮した・・・といわれていますが、
さすがにドラマでは描かれていません。

さて、思わぬ援軍に救われ、喜んで劉備を迎える陶謙。
劉備に「徐州をあんたに譲りたい!」といきなり申し入れました。

陶謙と劉備は、反董卓連合のときに顔を合わせてはいますが、
とくに交流した形跡はありませんでしたから、ほぼ初対面なはずなんですが。

劉備は道義を重んじる人ですから、当然これを丁重に断ります。
一方、撤退した曹操は、再び徐州攻めの機会をうかがいます・・・。


【このシーンに注目!】
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曹操に攻められそうになり、陶謙は袁術、袁紹、公孫瓚(こうそんさん)に援軍を求める使者を送った。しかし、彼らは援軍を出し渋る。そんな中、公孫瓚の陣営に客分として留まっていた劉備だけが、わずか2千の兵で徐州救援に行くという。「どうしても行く」という劉備に、公孫瓚は3千の兵を預けようとするが、劉備はそれを断り、「趙雲一人を拝借したい」と申し出た。
趙雲もかねてから劉備を慕っており、喜んで行動をともにする。滅多に笑わない劉備が、このときばかりは本当に嬉しそうな顔をして、趙雲と手を取り合って歩く様がいい。趙雲と兵馬3000、あなたなら、どちらを取るだろうか?

【このひとに注目!】
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◆公孫瓚(こうそんさん)/王宝剛
反董卓連合のとき以来、久々の登場。幽州・遼西郡の出身。涿郡(たくぐん)の盧植の下で、経書・兵学を学んだ。劉備とは学友の間柄。『三国志演義』では、旧知の劉備を何かと援助するが、本作ではこの第11話まで接触の機会がなかった。趙雲を快く劉備に付いて行かせるあたり、気前の良い人物として描かれている。

『正史』によれば、武勇に優れ、いつも白馬に乗っていた。討伐した異民族から兵を選りすぐって白馬に乗せ、「白馬義従」として使ったように、軍事的才能はかなりのものがあったようだ。劉備を送り出した後、袁紹と戦って敗れ(界橋の戦い・易京の戦い)、199年に自刃して果てるのだが、本作ではその様子は省略される。よって、今回が最後の出番となる。



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コメント一覧

1. Posted by もも   2012年05月23日 11:57
何度見ても魅力は増すばかりな三国志です。

表と裏、裏と表のような曹操とジュンイクの2人のシーンは特に好きです。

『お悔やみとともにお祝い申し上げます』
『手紙は既に書き上げております』

曹操の心をわかっている以上に半歩先を行くジュンイク。一歩、二歩と先になり過ぎて嫌われないでね
ほめ言葉に“美酒”…加えさせて頂きます(笑)

色々勉強になります。

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