2012年04月19日

第14話 「呂布の裏切り」

こんばんは! ストーリー・テラーの哲舟です。

曹操の意を含んだ皇帝からの密書が、徐州の劉備のもとへ届き、
「皇帝の地位を狙う袁術を討伐せよ」と書かれていました。

その裏に、曹操の意図があるのを知りつつ、
劉備は「勅命だから」と、袁術征伐の準備を始めます。

出兵の間、徐州の守備に張飛を残すことになり、
劉備は3つの「決めごと」を出して出発します。

その3つの約束とは・・・
酒を飲まぬこと、腹を立てぬこと、兵士に乱暴せぬこと。

・・・結果を知っている人から見れば、
「絶対無理やろ。なんで張飛を残していく!!」
全力で突っ込みたくなりますが、
この頃の劉備陣営には人材が乏しいですからね。

劉備には、相談役として関羽を、
先鋒として趙雲を連れて行きたかった以外に、
張飛に大将としての経験を積ませたいとの意図があったようです。

しかし、このときの劉備配下には簡雍、陳登、麋芳なども
いるはずなんですが、まだ出番は先。

ドラマには登場しませんが、麋竺もいるはずです。
彼らに任せたほうが良さそうですが・・・無理なのかなぁ(笑)?

さて、劉備が攻めてくると知った南陽の袁術。うろたえますが、
参謀の老臣(原作の楊弘・楊大将らしき人、ドラマでは名前が出てきません)が
一計を案じ、劉備が留守となった徐州を、呂布に襲わせるよう画策。
袁術が実行に移したのは言うまでもありません。

さて、場面は変わって徐州の留守を預かる張飛。
劉備からの3つの言いつけを掛け軸に書いて、張り切っています。

しかし、なぜか50瓶の酒も用意させ、部下に振舞って、
早くも、危ない匂いがプンプン漂ってきましたよ。

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張飛は次々と兵士たちに酒を勧めています。

・・・で、なぜかもちろん自分も飲んでいて、
いつの間にやら完全に出来上がっています。

10秒で「決めごと」を破った張飛、もうノリノリ。

順番に酒を注いでいく張飛。
・・・と、ひとりの部下が「下戸です」といって飲むのを断りました。

彼は曹豹という元・陶謙の配下。呂布の従兄弟にあたるとか。
「私の従兄(呂布)に免じてお許しを!」と言ってしまったから、たまりません。

呂布が大っきらいな張飛、「お前は呂布の代わりだ!」と無茶をいい、
曹豹の首根っこをつかんで引きずり倒し、棒で何度もぶったたきます。

あまりの酷さに、兵たちもドン引き。なんというアルハラ、パワハラ上司でしょう(笑)。

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曹豹は呂布のもとへ泣きつき、激怒した呂布は、
張飛の侮辱に怒りをあらわにし、出陣しようとします。

さらに、曹豹の情報で、徐州には張飛1人しか残っていないことを
知った呂布は、陳宮の勧めを受け入れ、その徐州へ夜襲をかけます。

呂布の攻撃で、徐州城はたちまち危機に陥り、
眠っていた張飛は目覚めますが、まだ酒に酔っていて足がおぼつきません。

昼間の恨みを晴らそうと突きかかってきた曹豹を討ちとりますが、
すでに城内のほとんどが制圧され、部下とともに脱出するしかありませんでした。

敗れた張飛は、恥をしのんで劉備のもとへ。
徐州城を失ったこと、劉備の夫人たちを城内に残したことで大泣きし、
自決しようとしますが、劉備は「桃園の誓いを忘れたか」といい、止めました。

徐州を占拠した呂布は、陳宮たちと大喜び。
張飛の残した掛け軸をみて、「張飛は可愛い奴だ!」と大笑いします。

よく見れば、将軍たちの中には張遼もいます。
まだセリフはありませんが、ここが初登場。

さて、前に袁術の大軍が迫り、後を呂布に抑えられ、
進退きわまった劉備ですが、徐州へ戻り、呂布を頼ることにします。
この場面では孫乾が初登場しています。

徐州へ戻った劉備は、呂布に温かく迎え入れられます。
陳宮の入れ知恵で、呂布は劉備に徐州城を返そうとしますが、
劉備は「最初からこの城はあなたに差し上げるつもりだった」といって固辞。

徐州を呂布に委ね、劉備は小沛へ赴くことになりました。
その劉備に対し、呂布は「劉備はまさに君子だ。俺の方が心苦しい」と、

心からいたく感心した模様。呂布って、やっぱり根は素直な人ですよね。


陳宮は「恨み事ひとつ言わない劉備は、何を考えているか分からない。

かえって恐ろしい奴だ」と警戒心を強めます。その通りです(笑)。

呂布と劉備の関係は結局元通りになり、仲違いを狙っていた
曹操や袁術のもくろみは、外れた形になってしまいました。

あてが外れた袁術は、今度は自分から徐州を狙いに行くことを決め、
まず劉備のいる小沛攻略へ乗り出します。

一方で、軍師の勧めにしたがって呂布に20万石の兵糧を差し出し、
見返りとして「劉備への助力をしないように」と、申し送りました。

それにまんまと乗ってしまった呂布。陳宮は袁術の意図を見抜き、
兵糧を返すように進言しますが、呂布はせっかく手に入れた兵糧を
手放したくないがため、聞き入れません。

安心した袁術は、部下の紀霊に5万の兵をさずけ、小沛に出陣させました。
一方の劉備軍には1万足らずの兵しかいません。
危ういと見た劉備は、呂布に援軍を要請しますが・・・。



【このシーンに注目!】

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今回は、なんといっても曹豹(そうひょう、又はそうほう)が、張飛に棒叩きの刑に遭うところ。あれだけ叩かれてすぐ呂布のもとへ報告に行き、奇襲のさいには張飛に挑みかかるなど、かなりタフである。

ドラマでは、単なる一兵卒のように描かれている曹豹だが、もとは陶謙配下の一介の将軍。正史においても、張飛と喧嘩をして呂布に内通したとあり、役割は大体同じ。「演義」では夏侯惇と一騎打ちをしようとするも強風が吹いて退く場面があり、意外と武芸には自信があったようだ。


【このひとに注目!】

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◆紀霊(きれい)/陳福生

袁術配下の猛将として、終盤で登場。劉備攻めの大将に任命され、次回の第15話でも出番がある。正史でも劉備攻めの大将として、呂布の陣営に赴いている。『演義』では、かなりの猛者として描かれ、重さ50斤(約11キロ)の三尖刀という武器の使い手として登場。関羽との一騎打ちで30合あまりも刃をまじえ、互角に戦っている。袁術が滅亡寸前になっても最後まで従った忠将。しかし、最後は張飛との一騎打ちに敗れて戦死する。

sangokushi_tv at 18:00コメント(0)トラックバック(0) 
第11話~第15話 

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