2012年04月27日

第20話 「劉備、命を受ける」

こんばんは! 哲舟です。
今週もいよいよラスト。ストーリーも、いよいよ盛り上がってきましたね。
今日は地味ながら、見どころがかなり多い回です。

さて、曹操の横暴に苦しむ献帝に招かれた劉備は、献帝の待つ宮殿へ向かいます。
そこを門番にとがめられますが、劉備は逆に睨みかえし、
「どけ・・・」と、静かに脅してまかり通ります。
さすが、かつては涿(たく)県を仕切ったヤクザ者。凄みがあります(笑)。

120427005
宮殿では、まず奥さんの董貴妃(董承の娘)に拝謁。
献帝は、なんと厠(トイレ)に劉備を招き入れました。

宮殿内でも曹操の目が光っているためで、厠でしか本音を話せないのだとか。
さすがに皇帝のトイレ。マンションのワンルーム並の広さ。
献帝はそこで曹操の傀儡となっているわが身を嘆き、己を「金の籠の中の鳥だ」と形容。

「曹操は董卓より何倍も狡猾で厄介」といい、
先日の狩りのときの例をあげて曹操の横暴を訴え、劉備に助けを求めます。

劉備もまた、曹操の横暴に耐えかねていた一人。
涙を流して献帝の訴えを聞き、曹操を討って漢王室を復興すると誓いました。
慟哭する献帝・・・。俳優、羅晋さんの名演技が光ります。

献帝は、漢王室の復権という皇帝の立場というより、
「劉協」という一個人として悲痛な叫びを、劉備に訴えているのですね。
その苦しみが、憂国という思いとの挟間で揺れ動きます。
劉備は劉協の思いを胸に刻み、屋敷へと帰りました。

その後、献帝は自らの血で書いた「曹賊を除け」との詔勅を帯に入れ、
義父の董承に託しました。

120427003
董承は、玉帯を曹操に見つかり、あやうく奪われそうなところを何とか切り抜けます。
「どうだ、わしのほうが似合うだろう」と曹操はいいますが、
あえて無理に奪わず、董承へ返してやりました。

一方、劉備は自邸に籠もり、野良仕事に精を出す日々を送っていました。
もちろん曹操に警戒されないようにです。
そこへ董承が訪ねてきて、劉備に献帝からの詔を託しました。
受け取った劉備は、必ず実行することを誓います。

その後、劉備は、曹操に呼び出されます。呼びに来たのは許褚(きょちょ)と張遼。
許褚はいつになく横柄で、無理やり劉備を連れていきます。

わざと顔に泥をぬり、畑仕事の途中であることをアピールして、
劉備は曹操のもとへと向かいます。

曹操は、劉備が献帝に何事かを頼まれたことに感づいているようで、
話をしながらも、しきりに劉備の様子を観察。
一方の劉備、何事もなく畑仕事をしているように芝居を打ちます。
まさに腹の探り合い。

原作などを読んで「劉備は無能だ」とか言う人がいますが、
これらのピンチを、ことごとく切り抜けているだけでも、
相当に頭が良かったと思います。天性の「勘」を持った人といえましょう。

梅林の中を歩きながら、曹操は「梅酸、渇を断ず」の逸話を劉備に聞かせます。
行軍中、水がなくなって渇きを訴える兵に「この先に梅の林がある」といって、
それを想像した兵たちの口に唾が湧かせ、渇きを和らげたという話です。
自慢話であることは言うまでもないです(笑)。

卓を囲み、酒を酌み交わす2人。
2人は話し込みますが、両者の価値観は真逆で、
話せば話すほど溝が深まっていくような印象を受けます。

そして名場面がやってきます。
有名な青梅を肴に「酒を煮て英雄を論ず」の場面。

120427006
「真の英雄と呼べるものは誰だ?」という曹操の問いに、
劉備は袁術、袁紹、孫策などの名前を挙げますが、曹操はどれもこれも否定。
「天下の英雄は、劉備と曹操だけだ」の名台詞を吐きます。

謙遜する劉備に、曹操は流暢に畳み掛け、
「そなたにとって仁義とは、人を殺す武器だ」と、核心をつきます。
不意に雷がなり、劉備は持っていた箸を取り落としました。

痛いところを突かれ、本当にびびったのか、計算で箸を落としたのか・・・?
それまで、モグモグとなにやら食べていた劉備が可愛らしく見えますが、
すべて打算でやっているとすれば・・・。
とりあえずは、うまく取り繕って、その場を切り抜けることに成功しました。

そこへ、荀彧が入ってきて、公孫瓚(さん)が袁紹に敗死したとの情報をもたらします。
また、袁術が部下の反乱にあって袁紹のもとへ逃れている途中であるとも。

袁紹、袁術を組ませては厄介なことになる、と悟った曹操と劉備。
劉備は、朝議で袁術討伐へ向かうことを献帝に訴えて許可され、
兵を率い、許都を離れて徐州へと舞い戻るのでした。
劉備は、曹操のもとから体よく脱出することに成功しましたが・・・。


【このひとに注目!】
120427004
◆董承(とうしょう) ?~200年
曹操排除を計画し、劉備へ依頼する人。娘を献帝の側室(董貴人)として嫁がせたことで「国舅」(こくきゅう・皇帝の舅という意味)と呼ばれる。
史料による記述を中心に紹介すると、もとは董卓の娘婿である牛輔という武将に仕えていた。李傕・郭汜・張済とは同僚にあたるが、献帝を守るため対立する。長安が李傕、郭汜ら旧董卓配下の将軍に乗っ取られ、献帝を連れて洛陽へと舟で逃れた。そのとき、逃げる舟に官人たちがすがり付いてきたが、董承は矛で彼らを撃ち払って逃げた。文官というより、武将であったことを伺わせる人物である。

みなさん、今週もありがとうございました。
コメントもありがたく拝見しています。また来週お会いしましょう!

sangokushi_tv at 18:00コメント(0)トラックバック(0) 
第16話~第20話 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字