2012年05月01日

第22話 「三兄弟離散す」

こんばんは! 哲舟です。

皆さん、コメントや拍手、ありがとうございます。
執筆作業って、実は結構孤独なもので、とても励みになっています。

時間の関係で、なかなかご質問や要望にもお答えできていませんが、
いずれ時間ができたら必ず・・・と思っていますので、
これからもお待ちしています! よろしくお願いします。

さて、吉平(きっぺい)と、董承による暗殺計画を知った曹操は、
まず吉平を拷問にかけますが、追い込まれた吉平は口を割らず、
勢い良く、柱に頭をぶつけて自害。・・・ものすごい胆力です。

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それを目の前で見せられた董承も覚悟を決め、
献帝の詔勅も見つかって計画が露見、ついに処刑されてしまいました。

それでは飽きたらず、曹操は甲冑姿で宮中へ踏み込み、
献帝の側室であり、董承の娘である董貴妃を絞殺させてしまいます。

わが子をも宿している董貴妃が殺されるところを、
献帝は止めることができず、ただ黙って見ているしかありませんでした・・・。

「人、我に背くことゆるさじ」
今回はこの言葉こそ吐きませんが、曹操は容赦なく実践しました。
非情です。そして自分の娘である曹妃(そうひ)を献帝にその場で嫁がせ、
曹皇后としてしまったのです。これで献帝の義父ととなり、さらに権力が高まるのです。

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曹皇后の本名は曹節(そうせつ)といい、曹丕の妹にあたります。
彼女も、のちに悲劇的な末路をたどるのですが・・・それはまだまだ先の話。

足元の憂いを取り除いた曹操は、すぐさま劉備討伐のため、徐州へ向かいました。
曹操としては、袁紹が動く前にすばやく徐州を攻め落とす必要があります。
さもなくば、袁紹に留守中の許都を突かれてどうにもならなくなるからです。

軍師のひとり、程昱はそれを心配しますが、
荀彧は「袁紹には決断力がないから動くことはない」と見抜き、
そんな袁紹の性格を知る曹操もまた、徐州攻めを強行。
劉備もここに至り、反・曹操の意思をいよいよあらわにして迎え撃ちます。

その頃、袁紹陣営には、劉備が送った使者・糜芳(びほう)が到着していました。
糜芳はまず軍師の許攸に会い、出兵をうながします。

しかし、袁紹は幼い息子が病気にかかったことを心配するあまり、
なんと自ら介護にあたり、出兵を見送ってしまいました。
許攸が再三諫言し、しまいには大声で「愚かな主君!」と罵りますが、
袁紹はその許攸を棒叩き20回の計に処する始末・・・。

第18話で、呂布が病気になった貂蝉を心配して
出撃をやめるシーンがありましたが、あれと全く同じパターンで
戦機を逸してしまうのでした。

公私を混同するどころか、全軍の利を見捨てて私を優先させる・・・
こんな人物が、何十万もの人命を預かっているなんて、嫌になりますね。

まあ、すべての結果を知る後世の人間だから言えるのかもしれませんが。
結果として、袁紹は許都を奪う絶好のチャンスを逃すわけです。

さて、徐州では曹操軍と劉備軍が一進一退の攻防。
曹操軍20万に対し、劉備軍は5万足らず。
袁紹の援軍が頼みの劉備は、ひたすら猛攻に耐え籠城します。

下邳(かひ)を守る関羽は、徐州の加勢に行こうとしますが、
わずか8千の兵ではどうにもならないし、まして城を空けるなどもってのほか。
関羽は最高の武人ではありますが、優れた将軍とは言いがたい面があります。

側近の孫乾が「行くなら私の屍を乗り越えていってください」とまで諌めたため
関羽もようやく思いとどまります。この頃は、まだ素直な面もあるようです。

徐州へ帰った糜芳は、息を切らせ、袁紹の体たらくを劉備に報告。
「ハァ、息子の病で??!!」と、さすがの劉備もあっけに取られます。

援軍が来ない今、自力で切り抜けるしかなくなった劉備は、
曹操が一時的に包囲を解いたことを知り、夜襲をかけることを決めます。

しかし、それは曹操の罠であり、誘いでした。
劉備は、まんまとはまり、伏兵にあって大敗。
曹仁、徐晃、夏侯淵らがいっせいに襲い掛かってきました。

乱戦のなか、張飛や趙雲ともはぐれ、単身落ち延びていきます。
あらら、いつぞや陳宮の策に騙されたときと同じ失敗を・・・。
曹操にかかれば、劉備の策など子供の遊びのようなものかもしれません。

逃げに逃げた劉備は馬を乗りつぶしてしまい、
ひとり絶望にうちひしがれます・・・。敗戦のショックと己の無力さを嘆き、
とうとう崖から身を投げようとしたとき、一隊の軍馬が現れました。


【このひとに注目!】
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◆糜芳(びほう)
 生没年不詳
劉備が陶謙に徐州を譲られたころから登場し、主に使者として駆け回っている恰幅の良い武将。元々は陶謙配下で、兄の糜竺(びじく)とともに劉備に仕えた。本作では糜竺は登場せず、糜芳のみに多くの出番が与えられている。劉備の妻、糜夫人の兄でもあるため、重用されているようだ。これといった長所のない人物だが、原作でもドラマでも終盤まで登場し、物語のキーマンになるので、よく顔を覚えておきたい。



sangokushi_tv at 18:00コメント(3)トラックバック(0) 
第21話~第25話 

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コメント一覧

1. Posted by yamaneko5646   2012年05月01日 22:33
こんばんは=!!戦略家の曹操に 大好きな劉備さんが またしても嵌められてしまった!!!!。なんで!城を でるかなあ?挙句の果てに 飛び降り自殺!するはずは無いと解っていても情けない。私も 切れそうです。

曹操は非情で、傲慢で しかしながら頭が良い!残念だけれど 魅力がありますよ。
それにしても 袁紹のア・カンターレ!
にも 切れそう!

今のところ、曹操の独走ですが、逆転あるか? ワクワクです。
2. Posted by 三国志初心者(関羽がお気に入り)   2012年05月05日 17:52
初めての三国志、とっても楽しんでいます。(ただ、哲舟さんの解説がなければ、きっともっと分からないことだらけだったと思いますが)
‥で、こんな事聞くのもお恥ずかしい限りですが、劉備・関羽・張飛の三兄弟、どんな出会いがあって、何がきっかけで兄弟の誓いをしたのでしょうか?あの信頼関係、ただものじゃないですから。(本を読んで調べろって?)是非、哲舟さん解説でお願いしたいです。
3. Posted by yamaneko5646   2012年05月07日 09:19
三国志初心者さん こんにちは=!

メル友 ならず、コメ友!なんて 失礼ですが 私も 関心が有りましたので、ネットのウイキメデイアのウェヴサイトで、調べてみました。

エピソードは 濃密ですが、よくわかりました。

余計なことですが、このブログを借りて転載させて頂きます。

所は「琢県」
 黄巾軍対策の義兵を募集している 高札の前で 劉備が ため息をつくと「大の男が 世のために働かず、ため息をつくとは何事だ!」と声をかけてきたのが
身長八尺(約184センチ)の張飛。劉備が「己の無力に気ついたため」というと、「それなら自分とともに立ち上がろう」と 酒に誘う。

訪れた 酒場で、身長九尺(約208センチ)の関羽と出会い 生き投合する。

張飛の屋敷裏の桃園で 義兄弟の近いを交わした。


と、言うわけです。
関羽については、素晴らしい 表現で 述べられた居ますよ。

漢字が 読めなくて省いたりしてもですね、「相貌堂々」「威風凛凛」という 赤ら顔と、見事なやり?を持つ 「一人の偉丈夫 すなわち関羽」と出会い 意気投合する!そうです。やったね!!

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