2012年05月15日
第32話 「徐庶、諸葛亮を薦む」
こんばんは! 哲舟です。
いよいよ今日で、第2部「中原逐鹿」が幕をとじ、
明日からは第3部「赤壁大戦」が始まります。
ますます面白くなる『三国志 Three Kingdoms』、ご期待ください!
さて、徐庶を連れ帰った劉備が作戦会議を練っているころ、
曹操もまた、荊州攻略のための軍議を開いていました。
先鋒として、曹操は曹仁を大将に、李典を副将に任じて出陣させ、
樊城(はんじょう)で待つように指示を与えます。
曹仁は樊城につくと、劉備軍を見くびり、翌日から攻撃をしかけるように命令。
李典は、それを諫めますが、短気な曹仁は耳を貸さず攻撃にかかります。
曹仁は、得意の陣形をしいて劉備軍を威圧。
まずは軍勢の威容を見せて劉備を降伏させようと考えます。
命令を与えず、攻撃のタイミングを計るばかりで
のんきに茶を飲んでいる徐庶を見て、
関羽・張飛は徐庶の実力を疑い始めます。
しかし、徐庶が曹仁の陣形を「八門金鎖の陣」(はちもんきんさ)と見破り、
理路整然と説明するさまを見て、考えを改めたようです。
徐庶は趙雲に八門金鎖の陣の破り方を教え、出陣させます。
500の兵で陣形に突入する趙雲の軍勢。
敵は5万です。かなり守りは固いので、一見無謀とも思えますが・・・。

趙雲は奮戦し、突破していきます。
徐庶は、楽に突破できるように言ってましたが、
趙雲だから突破できたのではないでしょうか?(笑)
ともあれ、突破に成功した趙雲。
そこへ劉備・関羽・張飛の援軍が突っ込んできて、
曹仁軍は壊乱状態となり、退却していきました。

樊城へ戻った曹仁は、趙雲に負わされた傷の手当てをします。
それにしても、曹仁の筋肉がすごい。一流の格闘家のようです。
まさに猛将の肉体。当時の猛将って、やはりこれぐらい鍛えていたのでしょう。
曹仁はめげずに夜襲をしかけてきますが、
徐庶は慌てずに対策を練り、張飛や関羽に的確な指示を与え、
伏兵をしかけて追い返した挙句、もぬけの空となった樊城を奪ってしまいます。
まことに、軍師とは偉大な存在です。
曹操軍に連敗続きだった劉備軍が、生き生きと動いて大勝利をおさめました。
樊城を奪取した関羽は「そなたでは相手にならぬ。曹操を呼んでこい!」と挑発。
曹仁は打つ手なく、退却していきました。
祝いとして、樊城のそばに生えていたキノコ、霊芝(れいし)が関羽から届けられました。
挙兵以来、初めてといって良い完全勝利に、劉備は嬉しさのあまり感涙に咽びます。
一方、命令を無視して大敗した曹仁は、自らを縄で縛って曹操の前に。
李典も曹仁を止め切れなかったことで、責任を感じて一緒に出頭します。
八門金鎖の陣を破られた曹操は疑問を抱きますが、
李典は、劉備に徐庶という軍師がついていたことを報告します。
いつの間に知ったのでしょうか?
荀彧は徐庶を知っていました。
「実力は私の数倍、いや数十倍かも」と、謙遜かもしれませんが、そう告げます。
それを聞いた曹操は厄介に思い、対策を講じました。
徐庶の母が曹操の捕虜になり、
母が助けを求める内容の偽手紙で、徐庶を呼びよせたのです。
徐庶は大変な母思い。
また、曹操のために絶対に献策はしないという誓いを立て、
劉備の下を去ることになってしまいました。
せっかく得たばかりの優れた軍師を手放さねばならなくなった劉備。
その心中は、察して余りあります・・・。

涙ながらに劉備のもとを去る徐庶。
別れ際に、「臥龍」の正体を劉備に告げて去って行きました。
臥龍とは、そう。諸葛亮孔明のことです。
徐庶を失った劉備は、諸葛亮を必ずや軍師に迎えたいと思うようになりました。
許都へたどり着いた徐庶は、さっそく曹操に面会すると、
母が手厚くもてなされていると聞いて、会いにいきます。
しかし、徐庶の母は、彼が曹操に騙されて来たことを知り、
彼がその策を見抜けなかったことを叱責します。
母思いの徐庶は、「見抜いていたが来ないわけにはいかなかった」と言いますが、
自分が生きていては徐庶を苦しめるだけだと思い、自害してしまいます・・・。
第32話は、悲劇的な結末で幕を閉じました。
【このひとに注目!】

◆李典(りてん) 生没年不詳
第3話以来、久しぶりに登場した曹操配下の将。慎重な性格を買われて、曹仁の副将につけられたが、曹仁を止めることができずに敗北を喫してしまった。武将としてはさほど目立った活躍はないが、学問を好み、儒学の素養もあったという文武両道の人物。また、諸将と功績を争うこともなく謙虚な性格だったが、 36歳の若さで病死した。
いよいよ今日で、第2部「中原逐鹿」が幕をとじ、
明日からは第3部「赤壁大戦」が始まります。
ますます面白くなる『三国志 Three Kingdoms』、ご期待ください!
さて、徐庶を連れ帰った劉備が作戦会議を練っているころ、
曹操もまた、荊州攻略のための軍議を開いていました。
先鋒として、曹操は曹仁を大将に、李典を副将に任じて出陣させ、
樊城(はんじょう)で待つように指示を与えます。
曹仁は樊城につくと、劉備軍を見くびり、翌日から攻撃をしかけるように命令。
李典は、それを諫めますが、短気な曹仁は耳を貸さず攻撃にかかります。
曹仁は、得意の陣形をしいて劉備軍を威圧。
まずは軍勢の威容を見せて劉備を降伏させようと考えます。
命令を与えず、攻撃のタイミングを計るばかりで
のんきに茶を飲んでいる徐庶を見て、
関羽・張飛は徐庶の実力を疑い始めます。
しかし、徐庶が曹仁の陣形を「八門金鎖の陣」(はちもんきんさ)と見破り、
理路整然と説明するさまを見て、考えを改めたようです。
徐庶は趙雲に八門金鎖の陣の破り方を教え、出陣させます。
500の兵で陣形に突入する趙雲の軍勢。
敵は5万です。かなり守りは固いので、一見無謀とも思えますが・・・。

趙雲は奮戦し、突破していきます。
徐庶は、楽に突破できるように言ってましたが、
趙雲だから突破できたのではないでしょうか?(笑)
ともあれ、突破に成功した趙雲。
そこへ劉備・関羽・張飛の援軍が突っ込んできて、
曹仁軍は壊乱状態となり、退却していきました。

樊城へ戻った曹仁は、趙雲に負わされた傷の手当てをします。
それにしても、曹仁の筋肉がすごい。一流の格闘家のようです。
まさに猛将の肉体。当時の猛将って、やはりこれぐらい鍛えていたのでしょう。
曹仁はめげずに夜襲をしかけてきますが、
徐庶は慌てずに対策を練り、張飛や関羽に的確な指示を与え、
伏兵をしかけて追い返した挙句、もぬけの空となった樊城を奪ってしまいます。
まことに、軍師とは偉大な存在です。
曹操軍に連敗続きだった劉備軍が、生き生きと動いて大勝利をおさめました。
樊城を奪取した関羽は「そなたでは相手にならぬ。曹操を呼んでこい!」と挑発。
曹仁は打つ手なく、退却していきました。
祝いとして、樊城のそばに生えていたキノコ、霊芝(れいし)が関羽から届けられました。
挙兵以来、初めてといって良い完全勝利に、劉備は嬉しさのあまり感涙に咽びます。
一方、命令を無視して大敗した曹仁は、自らを縄で縛って曹操の前に。
李典も曹仁を止め切れなかったことで、責任を感じて一緒に出頭します。
八門金鎖の陣を破られた曹操は疑問を抱きますが、
李典は、劉備に徐庶という軍師がついていたことを報告します。
いつの間に知ったのでしょうか?
荀彧は徐庶を知っていました。
「実力は私の数倍、いや数十倍かも」と、謙遜かもしれませんが、そう告げます。
それを聞いた曹操は厄介に思い、対策を講じました。
徐庶の母が曹操の捕虜になり、
母が助けを求める内容の偽手紙で、徐庶を呼びよせたのです。
徐庶は大変な母思い。
また、曹操のために絶対に献策はしないという誓いを立て、
劉備の下を去ることになってしまいました。
せっかく得たばかりの優れた軍師を手放さねばならなくなった劉備。
その心中は、察して余りあります・・・。

涙ながらに劉備のもとを去る徐庶。
別れ際に、「臥龍」の正体を劉備に告げて去って行きました。
臥龍とは、そう。諸葛亮孔明のことです。
徐庶を失った劉備は、諸葛亮を必ずや軍師に迎えたいと思うようになりました。
許都へたどり着いた徐庶は、さっそく曹操に面会すると、
母が手厚くもてなされていると聞いて、会いにいきます。
しかし、徐庶の母は、彼が曹操に騙されて来たことを知り、
彼がその策を見抜けなかったことを叱責します。
母思いの徐庶は、「見抜いていたが来ないわけにはいかなかった」と言いますが、
自分が生きていては徐庶を苦しめるだけだと思い、自害してしまいます・・・。
第32話は、悲劇的な結末で幕を閉じました。
【このひとに注目!】

◆李典(りてん) 生没年不詳
第3話以来、久しぶりに登場した曹操配下の将。慎重な性格を買われて、曹仁の副将につけられたが、曹仁を止めることができずに敗北を喫してしまった。武将としてはさほど目立った活躍はないが、学問を好み、儒学の素養もあったという文武両道の人物。また、諸将と功績を争うこともなく謙虚な性格だったが、 36歳の若さで病死した。
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コメント一覧
1. Posted by yamaneko5646 2012年05月15日 19:43
こんばんは=!
31話、32話の 展開の速さ!
なるほど、第2部の終章だったのですね。
劉備が どうなるのだろうと、ハラハラしていた 私にとっては、満足な展開でした。
さらに これからが 面白くなるとは 幸せなこと。
除庶が 曹操に仕えて、劉備と敵対するか?と 思いましたが、立派な人でした。自害した母の覚悟は 偉大でした。
呂布が消えた時の様な 一抹の寂しさ
を 乗り越えて ドラマに付いていかねば!!
31話、32話の 展開の速さ!
なるほど、第2部の終章だったのですね。
劉備が どうなるのだろうと、ハラハラしていた 私にとっては、満足な展開でした。
さらに これからが 面白くなるとは 幸せなこと。
除庶が 曹操に仕えて、劉備と敵対するか?と 思いましたが、立派な人でした。自害した母の覚悟は 偉大でした。
呂布が消えた時の様な 一抹の寂しさ
を 乗り越えて ドラマに付いていかねば!!
2. Posted by もも 2012年05月15日 21:50
メチャはまってる齢80の母はテーマ曲が始まると血湧き肉踊る感覚になるらしいです(笑)
劉備が山頂で徐庶を見送るシーンで『後ろ姿が見えない。邪魔をした木を切れ』みたいな台詞なかったかな?勘違い?
劉備が山頂で徐庶を見送るシーンで『後ろ姿が見えない。邪魔をした木を切れ』みたいな台詞なかったかな?勘違い?
3. Posted by ずぅ 2012年05月15日 21:59
哲舟さん、いつも楽しい解説ありがとうございます☆
確かに趙雲ならではの活躍でしたよね(^_^;)♪
今回も大スペクタルで迫力満点でしたね
でも…
中国のドラマって馬が可哀想すぎではないでしょうか・・・・
確かに趙雲ならではの活躍でしたよね(^_^;)♪
今回も大スペクタルで迫力満点でしたね

でも…
中国のドラマって馬が可哀想すぎではないでしょうか・・・・

4. Posted by romi 2012年05月16日 12:46
今日は哀しくなりました
母親の覚悟すごいですね
でも八門金鎖の陣も趙雲の活躍もかっこよくてよかった~~
大満足でした
ずうさんが書かれてますが
私も馬が・・・・・かわいそうで・・・
大丈夫じゃなさそうですよね

母親の覚悟すごいですね
でも八門金鎖の陣も趙雲の活躍もかっこよくてよかった~~
大満足でした

ずうさんが書かれてますが
私も馬が・・・・・かわいそうで・・・
大丈夫じゃなさそうですよね
5. Posted by ■ 2012年05月16日 22:15
趙雲をして随分苦戦してましたよね(笑)しかし、劉備が馬上で剣を振るい、関羽が敵の盾を真っ二つにするシーンには興奮しました!
曹操が、「私の才に数倍します」という荀彧の言葉に即座に「ありえん」と言い放つところにも、にやけてしまいました。
このドラマ、登場人物の人間性が随所に描かれていて魅力的です。
曹操が、「私の才に数倍します」という荀彧の言葉に即座に「ありえん」と言い放つところにも、にやけてしまいました。
このドラマ、登場人物の人間性が随所に描かれていて魅力的です。