2012年06月07日

第49話 「趙雲、桂陽を取る」

こんばんは! 哲舟です。

邢道栄(けいどうえい)は、劉備に内応を約束して解放され、
零陵城へ戻りましたが、案の定それは偽りの約束でした。

劉備は、策にハマッたふりをして攻め込むと、
逆に零陵の兵を城外に誘い出し、あらかじめ配置した伏兵で襲いかかります。
張飛が、零陵太守の息子である劉賢をみごとに捕らえました。

大事な息子を捕えられた劉度は、城門を開いて劉備に降伏。
孔明の読んだ通り、零陵はほぼ無傷で劉備のものとなったのです。
邢道栄の行方はわかりません。おそらく張飛か趙雲に突き殺されたと思われます。

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出迎えを受けた劉備は、太守の印綬を受け取らず、
そのまま劉度に持たせ、「引き続き太守を務めてほしい」と頼み込みます。

それに感激した劉度は、劉備を主君と仰ぎ、歓迎の宴を催しました。
これは諸葛亮(孔明)に言い含められたものではなく、
劉備がみずから計算した「手懐け方」であったようです。

荊州四郡のうち、残りは3郡。続いては、桂陽に狙いを定めます。
張飛は「次も俺が行く」といいますが、
くじ引きの結果、趙雲が行くことになりました。

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くじ引きはどちらも「はずれ」でしたが、
先に引いた張飛は自分だけがそれを引いたと思い、仕方なく引きさがります。

孔明は気性の荒い張飛よりも、
冷静な趙雲が適任と見て、軍を預けることにしたのです。

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桂陽には陳応という武将がおり、さっそく応戦に出てきました。
自慢の3つの武器を持って立ち向かってきましたが、
趙雲の持つ「青釭の剣」に、それらをすべて斬り落とされて敗北。
落馬しますが、趙雲は彼を斬らず、城へ帰します。

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陳応はすっかり趙雲に感じ入り、「かなう相手ではありません」と、
太守の趙範に降伏を勧めました。

黙って降伏するのが嫌な趙範は、なかなか首を縦にふりませんが、
配下の武将がこぞって賛成したため、やむなく降伏を決めます。

ここに、鮑竜という参謀がいました。彼は一計を案じ、趙範に耳打ちします。
その後、門を開けた桂陽城へ趙雲が入城してきます。

宴となって酒が入り、さすがの趙雲も酔いつぶれてしまいました。
もしかすると、酒に何か入っていたのかもしれません。

趙範は、未亡人となっていた自分の兄嫁を趙雲に侍らせようと、
その寝所に入らせますが、趙雲は驚いて跳ね起きました。
さすが趙雲、無欲というか真面目です。

この、趙範が趙雲に兄嫁を娶らせようとして、断った話は正史にも伝わっています。
趙雲には、趙統、趙広という息子がいるので、
いつ結婚したのかはわかりませんが、ちゃんと妻がいたのは確かです。

まあ、劉備のように複数の妻(側室)を迎えるのは珍しくない時代なだけに、
趙雲がそれを断ったというのは、彼の無欲な性格を表しているのだといえます。

趙範は、趙雲に兄嫁をとつがせることで、
身内に引き入れ、ともに曹操に恭順しようと画策していたようなのですが、
きっぱり断られたため、捕えてしまおうと一斉に襲わせます。

しかし、趙雲は素手で兵を蹴散らし、陳応の助けも借りて脱出に成功。
いつもながら、惚れ惚れするような趙雲の活躍。
張飛にも、これぐらい見せ場を作ってあげれば・・・と思えるのですが。
それに、趙範は何がしたかったのでしょうか。
趙雲が酔っているうちに捕えれば良かったのに・・・と思えてなりません(笑)。

趙雲を取り逃がした趙範と鮑竜は逃亡しようとしましたが、
陳応の兵に阻まれて万事休す。ついに桂陽城も劉備の手に落ちました。

続いては、関羽の番です。
張飛や趙雲が活躍するなか、自分も手柄を立てたくてウズウズしていた関羽に、
長沙出兵の軍令が下ります。

長沙の韓玄のもとには、黄忠という猛将がいるため、手ごわいとみた孔明が、
6000の兵を預けるというのに、手持ちの500だけでいいと言って聞きません。

「華容道のことをお忘れか?」と聞く孔明に対し、
関羽はその失策を持ち出されたことに腹を立て、
名誉挽回を図るため、すぐに出陣していきました。

「昔から、あいも変わらず負けず嫌いだのう・・・」
劉備はその背中を頼もしげに、そして少し不安そうな顔で見送ります。


そうそう。東京渋谷区の商業施設・ヒカリエの8Fに、
今週月曜から、「川本喜八郎 人形ギャラリー」がオープンしています。
川本喜八郎氏といえば、1980年代にNHKで放映されていた
「人形劇 三国志」の生みの親です。

当時、日本ではまだ三国志の映像作品が珍しかったのですが、
そのパイオニアともいうべき作品でした。
その三国志の人形が19体と、平家物語の人形が14体が、
無料で公開されているので、ご興味ある方はぜひ行かれてみてください。
(詳しくは 川本喜八郎人形ギャラリー で検索してください)

正直、今日はやや盛り上がりに欠ける話でしたが、
明日は、いよいよあの「老いてなお盛んな猛将」が登場します。
それでは、また明日!

sangokushi_tv at 17:55コメント(6)トラックバック(0) 
第46話~第50話 

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コメント一覧

1. Posted by もも   2012年06月07日 19:46
80才の母の第一声『今日はよくわかった!』

哲舟さん!盛り上がりに欠けててちょうどいいみたいですよ(笑)

ストーリーもですが、同じ俳優さんにああも掛け持ちされるとちょっと…
曹操にしばらく会えないのがザンネン
2. Posted by yamaneko5646   2012年06月08日 04:46
こんばんは=!

朝に なってしまいましたが!

周喩と孔明の知略合戦から 束の間の解放!

劉備と孔明は よき相性で、穏やかに国取りを進められましたから 高齢者には負荷が無く、、、。

「鞘雲」-しょうーは 変換不可!で。
長坂は 以来の活躍。文武両道 草食系男子のハンサム青年!

いいですねえ!
とても 視聴者の心を掴んでくれているような気がする 勝手な視聴者です。

さて 今日の「関羽」は 両目が 開いていましたが、孔明との厳しい空気が気がかりです!

ハンサム青年のようにはいかないかなあ?

3. Posted by ミクニ   2012年06月08日 06:56
5 お久しぶりです。
趙雲がお酒に酔ってしまった後、殺されるのではとドキドキしました。よかった、本当にどこまでも真面目なんですね。
このミクニは諸葛亮がかっこよく見えてしょうががありません。史実でも本当にあんなに知恵があって、かっこよかったのでしょうか?
4. Posted by 松本   2012年06月09日 20:00
5 ようやく新居にBSアンテナを設置し、
久しぶりに見る事が出来ました。

「三国志」というと
「人形劇」と「吉川英治」しか
知らないのですが、この「三国志」も
かなり新鮮ですね。

したたかな?玄徳さんがお気に入りです。
5. Posted by 怪盗おばば   2012年09月08日 10:34
4 趙雲は、ほんとに誠実。
硬派ですね~。
目が覚めたときに、そこに婦人の気配を感じただけで、飛び起きるとは・・
その後の仕草も、少女のようで、可愛らしくさえ感じました。。

しかし、強い!
さすが趙雲。

かつて、関羽も曹操の元から出るとき素手で戦った事をおもいだし、
劉備の傍にいる武将は
ほんとに猛将ぞろいだと、つくづく感じました。
6. Posted by 地味ヰ   2012年09月10日 14:18
5 タイトルに趙雲の名が冠されているだけに、この回は趙雲様が主役ですね。長坂は確かに趙雲様の大きな見せ場ではありますが、いろんな表情の趙雲様を鑑賞するにはこちらをオススメします。
一騎打ちを楽しんでいるかのような余裕の笑みを浮かべる趙雲様、真っ赤になって酔っ払う趙雲様、女性に驚き恥らう趙雲様。極めつけは鎧兜も武器さえもないままの大立ち回りを見せてくれます。
ツヤツヤお肌が紅潮して、まさに紅顔の美少年(そんな歳じゃないけど)この後ヒゲをはやすのは、ひょっとしてこの件に懲りたから?笑

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