2012年07月03日

第67話 「劉備、益州を領す」

みなさん、こんばんは!哲舟です。

葭萌関にて、一騎打ちを続ける馬超と張飛。
かがり火を使っての応酬も展開されるなど、
2人の戦いは夜になっても続き、いつ果てるとも知れません。

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このままでは、どちらかが死ぬか深手を負う・・・
張飛と互角に戦う馬超の武勇に感心しつつも、
心配そうに見守る劉備のもとに、諸葛亮(孔明)がやってきて、
「馬超をわが軍に投降させてみせます」と言います。

馬超を味方にできれば千人力。
劉備は孔明に一切を委ねることにします。

孔明は、馬超の主君である張魯(ちょうろ)の幕僚、
楊松(ようしょう)のもとに使者を送り、
彼に馬超に対する不信を抱かせ、張魯に報告させることに成功します。

使者は、劉備軍の古参のひとりである簡雍(かんよう)でした。

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「馬超は、劉備と通じて蜀を奪り、漢中にも攻めてくる・・・」
張魯は、楊松に吹き込まれて、すっかり馬超を警戒し、
急いで自陣へ戻るように書状をしたため、
葭萌関にいる馬超のもとへ届けさせます。

いきなり命じられた難題を、馬超が聞き入れられるわけもありません。
張魯の命令に従わず、戦いを続行します。

張魯はますます馬超を疑い、無理難題を押し付けてきます。
ひと月以内に劉備を倒さねば、兵糧の輸送を止めると・・・。

馬超はそれにしたがって帰陣しようとしますが、
張魯は馬超が謀反をたくらんでいると怖れ、
関所を閉ざしてしまいました。

戻ることも退くこともできなくなった馬超・・・。
そこへ、策略の張本人である諸葛亮(孔明)が、
使者として、シラッと乗り込んできます。

孔明は、「あなたを説得にきた」と単刀直入に切り出します。
まあ、馬超が窮地に陥ったのも全てはこの人の策略のせいなんですが(笑)。

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孔明を見て、即座に剣を抜こうとする馬超ですが、
孔明は落ち着きはらい、彼の窮状をつぶさに指摘して言葉を失わせます。

そして、ついに馬超を劉備に帰順させることに成功。
その間、わずか3分という早業でした(笑)。
孔明の舌先にかかっては、西涼の荒武者など子供みたいなものでありました。

原作では、馬超を説得しに来るのは、
李恢(りかい)という文官なのですが、本作では孔明みずからの仕事でした。
(李恢は、横山光輝の漫画「三国志」では、この場面で馬超に言った
 『なにが、むむむ…だ!』、 吉川英治の小説「三国志」では、
 『何が、ううむだ』の名言で知られる人です)

劉備に投降した馬超は、そのまま葭萌関を抜けて成都へ進軍。
劉璋は、てっきり彼が劉備を撃破して救援に来たのだと思い、
出迎えようとしますが、馬超の脅し文句を聞いて震えあがります。

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馬超の武勇は、蜀の国にも轟きわたり、非常に恐れられていたのです。
その馬超が劉備に降伏した今、これ以上の抗戦は無意味だと悟り、
蜀軍の将兵は一気に戦意を喪失していきます。

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相次ぐ味方の降伏、開城に、劉璋も抵抗する気をなくし、へたり込んでしまいます。
そして、とうとう劉備に降伏し、蜀の国を譲ることを決意しました・・・。

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西暦214年、劉備は2年間の激戦を終え、益州・蜀を手に入れました。
成都に入城した劉備は、最後まで抵抗した黄権を説得、
龐統の遺書を見せ、味方に引き入れることに成功します。

これから広大な益州という土地を治めるには、何よりも人材が大切。
黄権のような能臣は一人でも多いほうがよく、また必要となるわけです。

ドラマには登場していませんが、原作では黄権のほかにも、
厳顔、呉懿、呉覧、董和、許靖、張翼、鄧芝、董允といった人材を加えています。
龐統を直接、射殺した張任(ちょうじん)は降伏せず、
頑強に仕官を拒んだため、斬首に処せられています。

蜀へ入った劉備は、龐統をはじめ多すぎる犠牲を思い、
悲しみに暮れ、素直に喜びを顔に出せません。
孔明は漢室再興という大業をふたたび劉備に説き、心を一つにしました。

蜀の主となった劉備は、孔明や法正が提案した法の簡略化案を退け、
秩序ある国を目指し、厳しい法や刑罰を制定し、民を厳しく律します。

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孔明は、これまでと違う劉備の立派な態度に心打たれ、
自らも心を引き締めて励むことを誓うのです。

荊州の関羽のもとにも、益州からさまざまな褒賞が贈られていました。
義兄の劉備が、蜀を得たことを素直に喜ぶ関羽。

劉備はまた、諸葛亮の進言により、これまで多大な功績をあげ、
武勇の誉れ高い5人の武将に「五虎(ごこ)大将軍」の称号を授けました。
その5人とは、関羽を筆頭に、張飛、趙雲、黄忠、馬超。

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関羽はそれを聞いて、先の3人は納得できるが、
帰順したばかりの馬超が同格なことに納得がいかず、
「腕比べに参りたい」という書状を劉備に届けさせます。

往復の日数も手間暇も馬鹿にならないでしょうに、
関羽のプライドの高さときたら、半端ではありません(笑)。

その意を汲んだ孔明は、書状を送って関羽をなだめます。
ドラマには内容まで出てきませんでしたが、
「馬超は、張飛に匹敵するが、ヒゲ殿(関羽)には及びません」
孔明はそう書いて、関羽の機嫌を直したといいます。

確かに、関羽の言うことはもっともで、
馬超は劉備に投降してから日が浅く、功績が少ないように感じるし
強いていえば魏延のほうが功績がありそうです。(魏延でも関羽は怒るやも)

しかし、馬超の投降が蜀を降伏させる大きな要因になったことや、
張飛と互角に戦うほどの武勇の持ち主となれば、その資格は十分といえましょう。
考えてみれば関羽と馬超は生涯、一度も会わないままでした。
関羽が不満をもらしたのも、馬超と面識がなかったことが大きいでしょう。

五虎大将軍の出典は小説「三国志演義」であり、創作ではありますが、
正史「三国志」においても、この五人はほぼ同列に扱われており、
とくに蜀へ入ったあとで、関羽、張飛、馬超、黄忠の4人は、
それぞれ前将軍、右将軍、左将軍、後将軍に任じられています。

意外なことに趙雲が含まれていませんが、
彼はそれまで大きな功績が少なかったため、他の4人より昇進が遅く、
晩年になってようやく同格になったといいます。
演義の大活躍のイメージが強いので、意外な気もしますが、
他の4人は記録に残っていない功績がたくさんあったようです。

さて、江東の孫権は、劉備が蜀を得たこと苛立ちを隠せません。
当然、荊州もいまだ劉備の手にあり、いつ戻るかも分からないのです。

孫権は一計を思いつき、諸葛瑾の家族を捕えるよう命じます。
こうなっては手段を選んではいられないといったところ。
さて、この先の孫・劉同盟と荊州問題のゆくえは・・・。


※先週もお知らせしましたように、明日7月4日(水)の
『三国志 Three Kingdoms』の放送は休止となります。
(詳しくはこちら

・・・お休みだなんて納得いかない!明日も三国志TKが見たい!
そんなアナタに、素晴らしい情報をお知らせしましょう。

GyaOという動画配信サイトでは、三国志TKの一部の回が、
無料で配信されています。この機会にこれまでに見逃していたり、
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エンディングも、本来の曲とは違うものが流れているのですよ。
カットされている部分も非常に良いので、ぜひ聴いていただきたいです。

また、曲の部分には字幕も表示されるので、なんと歌っているのか、
どんな意味だったのかを知るにも絶好の機会といえますので、
BS版と聞き比べてみるのも面白いと思います。(GyaO

それでは、みなさん。また明後日、お会いしましょう!

sangokushi_tv at 17:55コメント(9)トラックバック(0) 
第66話~第70話 

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コメント一覧

1. Posted by yamaneko5646   2012年07月03日 20:06
こんばんは=!

「馬超」と「張飛」の 一騎打ちが 悲惨な結果にならず 本当によかった!

「孔明」は、タイミング良く 登場してくれました。

「ほう統」の 肉弾戦で突破したとは言え、「劉備」の 望みを次々と手に入れてくれる 「孔明」のブレインには 胸がすっきり致します!

「劉備」は「君主」になり、「ほう統」をしのぶ姿に「孔明」はさびしく思ったかと思いきや、心を引き締めるとのこと。

立派!
明日は 音楽三昧!本当に有難う!
2. Posted by yamaneko5646   2012年07月03日 20:12
こんばんは=!

明日の分 書き込み追加です。

「ロード・オブ・ザ・リング」を 手がけたスタッフによる 特殊効果!を加え、歴史的な大戦を 驚異の映像で描く!

との、解説発見しました。
少し 謎が解けたようなきがしましたが!
3. Posted by もも   2012年07月03日 22:29
“お休みだなんて納得いかない”者の1人としてGyaOから早速拝聴しました(笑)

素ッ敵ィ

オープニング、エンディンクとも歌詞の内容わかりました
激しくもあり、虚しくもあり、哲学的でもあり…まさに三国志の曲でした

中国語の響きが心地よくなってきた(笑)

毎回“三国志愛”ひしひしと伝わります。これからも哲舟さん目線の三国志聞かせて下さい。


4. Posted by ヤッター   2012年07月04日 17:03
こんばんは。
家族と一緒にドラマを見ています。
母は三国志を全く知らないので、
顔と名前を覚えるのが大変だそうです。
全員のキャラの写真を使用した
相関図を作って頂けませんでしょうか?
お忙しいから無理でしょうか?
5. Posted by Reiss   2012年07月04日 20:07
公式ガイドブック情報です。ネットや大手の本屋では品切れで、出版元の学研も増版予定は無いという回答でしたが、中小の本屋にて注文したところ、手に入りました。全国ネットの問屋ルートなのでしょうか、不思議でしたが兎に角入手できました。情報ありがとうございました。
6. Posted by ずぅ   2012年07月04日 22:17
早速、動画サイトを見ました。
オープニングテーマ、いいですね☆
歌詞の内容も分かって、うれしいです。

哲舟さんありがとう~

感謝を込めて
私は、哲舟さんを加え六虎大将軍と
呼ぶことにしま~す(*´∀`*)←お世辞マン

7. Posted by ぴか   2012年07月05日 00:26
 登場したと思ったらすぐに龐統さんが亡くなってしまって
本当に残念です。今まで見た(読んだ)どの龐統さんよりも
「三國」の龐統さんはかわいらしく、カッコよかったので・・・
たいがいの三国志では龐統さんは功を焦って突出し
流れ矢にあたって死んだ的な描かれ方なので。
龐統さんの位牌の前でじっと故人を悼む玄徳さんの姿に
慰められた思いがいたしました。

 話は全然変わるのですが、成都に玄徳さんと入城した
孔明先生はいつもの綸巾をかぶっておらず冠をつけておられます。
そして・・・何故、三つ編み?
以前ドラマ「大漢風」を見た時も登場人物が実に様々な髪形で
不思議に思ったものでございます。
身分、職業等で髪形や冠にきまりごとがあるのでしょうか?
それとも単にドラマ的なヴィジュアル重視、なのかしら?
いや、孔明先生三つ編みも似合っておられますよ~
8. Posted by Aya   2012年07月05日 20:37
中国は実は、個人技が光り、個性が豊かな文化を持っていると思います。従い、髪型も自由で、ヘアスタイル研究という観点からも中国歴史ドラマは面白いですよね。他に自由で感心する点は、各人がそれぞれ意見を述べ、それぞれに論理的に筋が通っていて納得させられるところです。空気を読まない気概が素晴らしい。見習いたいです。
9. Posted by 怪盗おばば   2012年08月10日 11:43
馬超が、こうして劉備の配下になったのですね。
なるほど!

(何度も見返さないと、ほんとにないよう理解できていないことがわかります。(汗))

龐統の遺書、心にしみました。
黄権の心にも。。。

しかし、関羽。
諸葛亮におだてられ、うれしそうに関平にその書状を「髭を褒めておられる」とみせ、両手で髭を整えるしぐさに、また、関平がそんな父の姿をうれしそうに見る姿に、なんだかほほえましくて、うれしくなってしまいました。
(関羽、一押しですので・・)







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