第11話~第15話

2012年04月20日

こんばんは! 三国志TKストーリー・テラーの哲舟です。
今日は「花金」ですね。遊びに行かれた方も、
あとで録画を観てくださることを、切に願うばかりです(笑)。

さて、紀霊率いる袁術軍5万が、劉備の拠点・小沛めがけて絶賛進軍中。
小沛が落ちれば徐州も危うくなるというのに、
呂布は貂蝉に歌をうたわせ、悠々と酒を飲んでいました。

陳宮に呆れられつつ、なお余裕をみせたところで、
呂布は、劉備を小沛の近くの五里坡に設けた宴席へ招きます。

劉備は疑念を持ちながらも、自分を殺すことはあるまいと、
張飛を護衛につけ、呂布の待つ宴席へ赴きました。
張飛、残していくとロクなことがありませんからね(笑)。

劉備を出迎えた呂布の配下は、
董卓が健在のころから出ていますが、名前が出てきません。

「陥陣営」
の異名をもつ、高順かな?とも思うのですが、違う気もします。
ここはいっそ、張遼に出番をあげて欲しかったですね。

宴席には、袁術軍の将・紀霊も招かれており、鉢合わせになった
張飛と紀霊は剣に手をかけ、一触即発の状態になりますが、
呂布はそれを止めて「いっしょに酒を飲もう」といいます。

015 (4)
張飛も席を与えられ、ちゃっかり酒を飲んでます。
酒で失敗したばかりなのに、全然懲りていない様子(笑)。さすが。

呂布は、劉備と紀霊に「講和せよ」といいますが、
当然、戦うつもりで出陣してきた両者は納得しません。

そこで、呂布が弓の腕前を、紀霊と張飛に問います。
紀霊が、500斤の弓を引き、50歩離れた劉備を射てみせるといえば、
張飛は、800斤の弓を引き、80歩離れた紀霊を鎧ごと射抜けると豪語。

sangoku227+1
呂布は提案します。120歩離れた門の前に、己の方天画戟を突き立てさせておいて、
自分が戟の先にある房を射抜いたら、それは天意である。
「矢が命中したら、天意に従って和睦するのだ」と2人に約束を迫ったのです。

紀霊は、「いくら呂布でもそんな芸当は無理だ」と思って承知し、
劉備も、もはや天意に任せるしかないと腹をくくります。

sangoku234+1
呂布は杯の酒をグイッと飲み干してから、弓を手に取り、狙いを定めて矢を放ちます。

緊張の間。
びゅん、と飛んだ矢はみごと、方天画戟の先に付いた房を射落としました!

呂布、最大の見せ場といって良いでしょう。
どよめく兵の歓声。さすがに張飛も、呂布の神業の前に驚きの声をあげました。
紀霊は約束してしまった手前、兵を退かざるをえません。

ここは正史にも同じ場面が記され、諸将は
「将軍は天の威光を備えておいでです」と感心した記録がある正真正銘のエピソード。

呂布は戦いを回避させることで、袁術から贈られた兵糧を返すことなく、
小沛を無事に守り通すことに成功しました。

しかし、一方の袁術は呂布に出し抜かれて怒り心頭。
どうしたものか悩んでいるところへ、孫策がやってきます。

父の死後、袁術を頼って南陽に身を寄せていた孫策。
第7話以来の登場、ヒゲを生やして立派になっています。
急にヒゲを生やされると、他の人と見分けがつかなくなって困るのですが・・・(笑)。

袁術に攻略を命じられた盧江を、馬400頭の犠牲だけで
3日で陥落させたことを報告に来たのでした。

孫策は、父・孫堅の墓参りを済ませると、一大決心をして再び袁術のもとへ。
曲阿にいる家族の面倒を見に行きたいと申し出ます。
これは口実で、孫策は、袁術のもとを離れて独立を計画しようとするのです。

袁術は孫策に去られてしまうのではないかと危惧し、許しません。
そこで、孫策は密かに持っていた父の形見「伝国の玉璽」を差し出します。
出ました! ここで呪いのアイテム再び・・・。

それを見た袁術は、ただちに目を輝かせます。
孫策は玉璽を袁術に贈るかわりに、4人の武将を望みました。

父の旧臣、黄蓋・程普・韓当・祖茂を配下にと願い出たのです。
玉璽を手に入れたことで舞い上がっている袁術は、
あっさりとこれを了承。優れた4人の武将を手放してしまいました。

4将も、もとより孫策に仕えることを望んでおり、喜んで袁術のもとを辞します。
孫策は袁術の気が変わらぬうちに、急いで出発の準備を進め江東をめざすのでした。


【このシーンに注目!】
sangoku263+1
孫策が父の墓参りをしているさなか、突然現れたイケメン。美周郎・周瑜の登場である。久々に再会を果たした義兄弟同士の2人は、ともに大業をなそうと誓い、まずは袁術からの独立をはたすことになる。192年の孫堅の死から、かなり時間がたっているようにも感じられるが、まだ2年しか経過していない。孫策と周瑜は同い年で、ともにこのとき20歳。江東での快進撃がここから始まる。

【このひとに注目!】
sobou
◆祖茂(そぼう・そも)
左が祖茂で、右にいるのは韓当。この人が、このタイミングで登場したことに、驚いた人も多いのではなかろうか? 黄蓋・程普・韓当と並び、孫堅の四天王と呼ばれた人物だが、原作『演義』では董卓討伐戦のさい、華雄軍と戦って敗れた孫堅を逃がすために身代わりとなり、華雄に斬られているからだ。が、『正史』によれば敗走のとき孫堅の赤い頭巾をかぶり、自分が囮となって主君の命を救うことに成功。そのまま逃げ延びたのか、死んだという描写はない。

このドラマでは正史と同様、まだ生きている設定らしい。登場させるなら、同じく孫堅の代から仕えていた朱治にしても良かったように思うが、ここは祖茂が生きていたことを素直に喜びたい。

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2012年04月19日

こんばんは! ストーリー・テラーの哲舟です。

曹操の意を含んだ皇帝からの密書が、徐州の劉備のもとへ届き、
「皇帝の地位を狙う袁術を討伐せよ」と書かれていました。

その裏に、曹操の意図があるのを知りつつ、
劉備は「勅命だから」と、袁術征伐の準備を始めます。

出兵の間、徐州の守備に張飛を残すことになり、
劉備は3つの「決めごと」を出して出発します。

その3つの約束とは・・・
酒を飲まぬこと、腹を立てぬこと、兵士に乱暴せぬこと。

・・・結果を知っている人から見れば、
「絶対無理やろ。なんで張飛を残していく!!」
全力で突っ込みたくなりますが、
この頃の劉備陣営には人材が乏しいですからね。

劉備には、相談役として関羽を、
先鋒として趙雲を連れて行きたかった以外に、
張飛に大将としての経験を積ませたいとの意図があったようです。

しかし、このときの劉備配下には簡雍、陳登、麋芳なども
いるはずなんですが、まだ出番は先。

ドラマには登場しませんが、麋竺もいるはずです。
彼らに任せたほうが良さそうですが・・・無理なのかなぁ(笑)?

さて、劉備が攻めてくると知った南陽の袁術。うろたえますが、
参謀の老臣(原作の楊弘・楊大将らしき人、ドラマでは名前が出てきません)が
一計を案じ、劉備が留守となった徐州を、呂布に襲わせるよう画策。
袁術が実行に移したのは言うまでもありません。

さて、場面は変わって徐州の留守を預かる張飛。
劉備からの3つの言いつけを掛け軸に書いて、張り切っています。

しかし、なぜか50瓶の酒も用意させ、部下に振舞って、
早くも、危ない匂いがプンプン漂ってきましたよ。

3040
張飛は次々と兵士たちに酒を勧めています。

・・・で、なぜかもちろん自分も飲んでいて、
いつの間にやら完全に出来上がっています。

10秒で「決めごと」を破った張飛、もうノリノリ。

順番に酒を注いでいく張飛。
・・・と、ひとりの部下が「下戸です」といって飲むのを断りました。

彼は曹豹という元・陶謙の配下。呂布の従兄弟にあたるとか。
「私の従兄(呂布)に免じてお許しを!」と言ってしまったから、たまりません。

呂布が大っきらいな張飛、「お前は呂布の代わりだ!」と無茶をいい、
曹豹の首根っこをつかんで引きずり倒し、棒で何度もぶったたきます。

あまりの酷さに、兵たちもドン引き。なんというアルハラ、パワハラ上司でしょう(笑)。

sangoku055+1
曹豹は呂布のもとへ泣きつき、激怒した呂布は、
張飛の侮辱に怒りをあらわにし、出陣しようとします。

さらに、曹豹の情報で、徐州には張飛1人しか残っていないことを
知った呂布は、陳宮の勧めを受け入れ、その徐州へ夜襲をかけます。

呂布の攻撃で、徐州城はたちまち危機に陥り、
眠っていた張飛は目覚めますが、まだ酒に酔っていて足がおぼつきません。

昼間の恨みを晴らそうと突きかかってきた曹豹を討ちとりますが、
すでに城内のほとんどが制圧され、部下とともに脱出するしかありませんでした。

敗れた張飛は、恥をしのんで劉備のもとへ。
徐州城を失ったこと、劉備の夫人たちを城内に残したことで大泣きし、
自決しようとしますが、劉備は「桃園の誓いを忘れたか」といい、止めました。

徐州を占拠した呂布は、陳宮たちと大喜び。
張飛の残した掛け軸をみて、「張飛は可愛い奴だ!」と大笑いします。

よく見れば、将軍たちの中には張遼もいます。
まだセリフはありませんが、ここが初登場。

さて、前に袁術の大軍が迫り、後を呂布に抑えられ、
進退きわまった劉備ですが、徐州へ戻り、呂布を頼ることにします。
この場面では孫乾が初登場しています。

徐州へ戻った劉備は、呂布に温かく迎え入れられます。
陳宮の入れ知恵で、呂布は劉備に徐州城を返そうとしますが、
劉備は「最初からこの城はあなたに差し上げるつもりだった」といって固辞。

徐州を呂布に委ね、劉備は小沛へ赴くことになりました。
その劉備に対し、呂布は「劉備はまさに君子だ。俺の方が心苦しい」と、

心からいたく感心した模様。呂布って、やっぱり根は素直な人ですよね。


陳宮は「恨み事ひとつ言わない劉備は、何を考えているか分からない。

かえって恐ろしい奴だ」と警戒心を強めます。その通りです(笑)。

呂布と劉備の関係は結局元通りになり、仲違いを狙っていた
曹操や袁術のもくろみは、外れた形になってしまいました。

あてが外れた袁術は、今度は自分から徐州を狙いに行くことを決め、
まず劉備のいる小沛攻略へ乗り出します。

一方で、軍師の勧めにしたがって呂布に20万石の兵糧を差し出し、
見返りとして「劉備への助力をしないように」と、申し送りました。

それにまんまと乗ってしまった呂布。陳宮は袁術の意図を見抜き、
兵糧を返すように進言しますが、呂布はせっかく手に入れた兵糧を
手放したくないがため、聞き入れません。

安心した袁術は、部下の紀霊に5万の兵をさずけ、小沛に出陣させました。
一方の劉備軍には1万足らずの兵しかいません。
危ういと見た劉備は、呂布に援軍を要請しますが・・・。



【このシーンに注目!】

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今回は、なんといっても曹豹(そうひょう、又はそうほう)が、張飛に棒叩きの刑に遭うところ。あれだけ叩かれてすぐ呂布のもとへ報告に行き、奇襲のさいには張飛に挑みかかるなど、かなりタフである。

ドラマでは、単なる一兵卒のように描かれている曹豹だが、もとは陶謙配下の一介の将軍。正史においても、張飛と喧嘩をして呂布に内通したとあり、役割は大体同じ。「演義」では夏侯惇と一騎打ちをしようとするも強風が吹いて退く場面があり、意外と武芸には自信があったようだ。


【このひとに注目!】

001
◆紀霊(きれい)/陳福生

袁術配下の猛将として、終盤で登場。劉備攻めの大将に任命され、次回の第15話でも出番がある。正史でも劉備攻めの大将として、呂布の陣営に赴いている。『演義』では、かなりの猛者として描かれ、重さ50斤(約11キロ)の三尖刀という武器の使い手として登場。関羽との一騎打ちで30合あまりも刃をまじえ、互角に戦っている。袁術が滅亡寸前になっても最後まで従った忠将。しかし、最後は張飛との一騎打ちに敗れて戦死する。

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2012年04月18日

こんばんは! 哲舟です。

1週間のど真ん中、サラリーマンや学生の方は、
「もうひと踏ん張り」といったところですよね。

ドラマ三国志TK
は、まだまだ序盤ですが、
根気よく、ゆっくりご覧いただきたいと思います。

さて、今日の話は、徐州対策を考える曹操のもとに、
献帝の側近・董承から助けを求める書状が届いたところから。

献帝は董卓配下の李傕(りかく)たちのもとを逃れ、洛陽に向かっているとか。
曹操は、千載一遇の好機と、すぐさま献帝を救うため洛陽へ出兵します。

献帝の密書は、河北の袁紹のもとにも届けられていました。
袁紹は自分では決められず、家臣たちに相談。

許攸は「今すぐ献帝を救うべき」と主張しますが、
田豊は献帝を救えば天下取りの邪魔になると主張。

袁紹は結局、田豊の意見を聞き入れて動きませんでした。
これが、袁紹にとっては痛恨の判断ミス、
あとで地団太を踏んで悔しがるとことになります。

優柔不断な袁紹・・・。袁紹陣営では、
これ以降も参謀2人が足の引っ張り合いを演じるので、覚えておきましょう。

sangoku135
さて、献帝一行が必死の思いで辿りついた洛陽の都は、
董卓に焼き討ちされた後、荒れ果てたままの状態でした。
食べ物はおろか、飲み水にまで事をかくありさま。献帝の服も髪もボロボロです。
そこへ、曹操の軍勢が到着。
賊軍の襲来か、と怯える一行ですが、救援部隊と知って喜びに沸きます。

曹操は、荀彧(じゅんいく)の進言を受け、礼を尽くして献帝に謁見し、
一行が飢えに苦しんでいることを見越し、食べ物を提供しました。

献帝は、曹操が献上した羹(あつもの。肉入りスープ)を口にして、
「朕は、半年以上も肉を口にしていなかった」と、感謝の意を述べます。
たしかに、こんな事態ではどんな珍宝よりも食物の贈り物が一番でしょう。

sangoku127
董承(右)以下、大臣たちにも食物がふるまわれ、
感激した彼らは「天下の忠臣!」と曹操を称賛。

まんまと恩を着せることに成功した曹操は、洛陽の復興は困難として、
自分の領地である、許(きょ)に、都を移すよう進言します。

これで曹操の狙いが読めた臣下からは、反対の声も上がりましたが、
曹操の大軍勢を目の前にした献帝は、否応なく承知するほかありません。

まんまと、許へ献帝を連れ帰った曹操は、帝の名を借りて各諸侯に詔勅を発布。
自分の都合の良いように、勢力分布を確定します。
献帝は、今度は董卓の代わりに曹操の傀儡(かいらい)となった事を理解します。

曹操は、タイミングをしっかりと見計らい、献帝や朝臣たちに自分の軍勢に
鬨の声をあげさせて、十分に威を示してから遷都を勧めました。

有無を言わせぬ強引なやり方で皇帝を傀儡化してしまう腹黒さは、
董卓となんら変わるところがありません。いやそれ以上といえましょう。

本作では、呂伯奢殺しや徐州侵攻の一件も含め、
曹操の優秀さだけでなく、腹黒さも包み隠さず描いています。
それは劉備や孫権も同様。奇麗ごとだけでは、天下など望めないということですね。

曹操は、劉備に対しては「徐州牧」に任命をする旨の詔勅を送り、
さらに袁術討伐を命じる密書も同時に送りました。
皇帝の後ろ盾を得た曹操。
いよいよ野心をむき出しにして、勢力拡大を狙うのです・・・。


【このシーンに注目!】
sangoku115
曹操は徐州攻めを中断してまで、皇帝を保護することにこだわった。一方の袁紹は、躊躇して千載一遇のチャンスを逃してしまった。皇帝という権威を後ろ盾にし、政局を優位にする政治手法。これは曹操とよく比較される、日本の織田信長も似たようなことをやっている。

1568年、信長は足利義昭を保護して上洛し、将軍の地位に就け、彼を傀儡化することに成功。信長は頃合いを見て義昭を京都から追放したが、一方で朝廷は重んじ、天皇に接近している。安土城を建てた後、いずれは天皇を城内に迎えようと画策していたともいうが、実現しないままに本能寺で死んだ。その権威を後ろ盾としてから、一気に天下取りへの道を歩み始めたあたり、曹操と信長には共通する部分があるといえる。


【このひとに注目!】
sangoku121cap65
◆献帝・劉協(成人/羅晋、少年時代/ 叮咚)
今回から大人になった姿で再登場した、後漢最後の皇帝。董卓が健在だった頃はまだ10歳前後だったので、子役が演じていた(右写真)。父の霊帝が亡くなると、長男で兄の劉弁が即位し、劉協は渤海王、次いで陳留王に就任。しかし、董卓が兄の劉弁を廃して毒殺。劉協を皇帝に即位させたことから、彼の苦難に満ちた人生が始まる。

大軍勢の武威を見せつけられたことで、否応なく曹操の本拠地へ連れていかれ傀儡と化す彼だが、一方で曹操に保護されなければ、彼の身柄はどうなっていただろうか。平穏無事とはいかなかったかもしれない。


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2012年04月17日

みなさん、こんばんは! 哲舟です。

劉備軍の乱入を受け、いったんは退いたものの、再度の徐州攻めを狙う曹操。
そこへ、徐州へ入った劉備から書簡が届きます。
内容は、「陶謙と曹操の講和」を求めるものでした。

「たかが草履売りが・・・」

と、曹操はそれを無視し、一旦は徐州攻略を決行すると言いますが、
そこへ荀彧(じゅんいく)が来て、留守中の曹操の領地・兗州(えんしゅう)に
呂布が攻め入ったとの情報をもたらします。

12-01
食事中の曹操、その報告を受け、「なんだと!!」と激怒して飯椀を叩きつけますが、
あとで、ぶちまけた飯を元に戻して食べ続けます(笑)。

兵糧が不足しているので飯は貴重。曹操らしい、倹約家の一面も見えますね。
食卓には薄切り肉と、キャベツのような野菜が見えますが、
それにしても、長い箸でいったい何を食べているのか気になります。

白いご飯は、おそらくこの時代はなかったと思いますし、
中原では米は獲れなかったようなので、実際は、
麦や粟などを粥のように煮て、匙を使って食べていたと思われます。
ま、そんな細かいことを言っては無粋ですが・・・。

そうと知った曹操は、徐州攻めをひとまずあきらめ、
呂布を食い止めるため、兗州(えんしゅう)へと引き返していきました。

危機を脱した陶謙とその配下は、
劉備に徐州統治を願い出ますが、劉備はそれをまたも断ります。

ドラマでは陶謙の息子が出てきていますが、立場がないですよね。
いっそ、麋竺とか出してくれても良かったんじゃないかな、と思えます。

しかし、その直後、引き返した曹操が、半日で呂布軍を打ち破ったとの報告が入り、
陶謙は再び曹操の攻撃を受けることを心配し、ショックで寝込んでしまいます。
・・・これって何気に書いてますが、すごい情報網ですよね(笑)。

陶謙は、いよいよ死の床に伏し、遺言として劉備に徐州を託します。
こうなっては、さすがに劉備も引き受けざるを得ません。

陶謙は劉備の返事を聞き終わるか、聞き終わらぬか
というところで世を去ります・・・。

陶謙の葬儀の最中、曹操に敗れた呂布が、劉備を頼って徐州へ逃げてきました。
関羽・張飛は当然、油断ならぬ人物である呂布の受け入れを反対します。

以前、呂布を「3つの家の奴隷」とののしった張飛、
今度は「あいつには4人の父親がいる」とこき下ろします。
張飛、なんだかんだ言って、やっぱり呂布のこと詳しいです(笑)。

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劉備は「私は友人になりたいだけだ」として呂布を歓迎。
ここで、劉備は曹操の「われ 人に背くとも 人われに背かせじ」の言葉を出し、
「私は違う。われ 人に背かれるとも われ人に背かじだ」
と言って趙雲を感心させます。

劉備は呂布と陳宮を丁重にもてなし、酒宴の席を設けます。
酔って気分の良くなった呂布は、上機嫌。劉備に対して自らの武勇を誇ります。

同じく傲慢なことで有名な関羽も、呂布の前では、あきれ顔(笑)。
陳宮は、「劉備殿に酒を・・・」と取りなしますが、呂布は武勇伝をやめません。

曹操軍に負けたばかりだというのに・・・
「俺には岩をも砕く方天画戟と千里を走る赤兎馬がある!」と豪語。
劉備と共に天下を取ろうと大言壮語を口にします。

まるで子供のようです。夢はどんどん膨らみますね(笑)。
でも、本当にこの2人が手を取り合えば、かなり強かったんじゃないでしょうか?
劉備も、本来はやくざ者。意外に呂布のような豪傑は好きなんだと思います。

ただ、そう上手くいかないのが世の中。
劉備も呂布も、人の上に立ちこそすれ、人の下につく男ではないからです。
ゲームのように、簡単に忠誠度を上げたりできればいいんですがね。

劉備は、そんな呂布に徐州を譲ると言い始めます。
喜んで受け取ろうとする呂布を、陳宮は必死で制し、
「我々は敗残兵。置いてもらえるだけで喜びです」と、
とりあえず劉備のもとに留まり、様子をみるように話をもっていきました。

一方の曹操は、労せず徐州を手に入れた劉備を攻めようとしますが、
軍師の荀彧(じゅんいく)は、
「英雄並び立たず。劉備と呂布の仲が不和になるのを待つべき」
と冷静に諭し、思いとどまらせました。

そのころ、今度は呂布が劉備を宴に招き、貂蝉の歌と舞いを披露して歓待。
劉備、貂蝉の美しさに見惚れ、恍惚とした表情に・・・。
さすがの劉備も美女にはメロメロの様子。

それを聞いた張飛が宴席に突如現れ、立てかけてあった方天画戟を投げつけ、
呂布を挑発。久々に得意の「3つの家の奴隷め!」とののしり、喧嘩を売ります。

劉備が張飛を叱責し、なんとかその場は収まりますが、
このままでは居られないと、呂布は徐州を去ろうとします。
そこで、劉備は呂布に小沛へ滞在するように勧めます。

呂布はそれに従って、小沛へと移動していきました。
さて、徐州をめぐる英雄3人の動き、この先どうなることでしょうか・・・?


【このシーンに注目!】
今回は、さまざまな人による「劉備評」が聞ける。それらを列挙してみよう。

曹操 「たかが草履ウリの分際で、わしに指図する気か」

曹操 「忠義面をしているが実は腹黒い」

荀彧(じゅんいく) 「劉備は独りよがりの偽善者です」

関羽 「兄者は女のことになると、からきしウブだからな」

ろくな言い方をされていない劉備・・・。


【このひとに注目!】
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◆陶謙(とうけん)/佟漢(トン・ハン)
今回で最期を迎える徐州の牧。劉備に国を譲ろうとした行為や、曹操に領地を蹂躙される被害者という立場から、善人のイメージがある。ただ、正史・魏書には「道義に背き、感情にまかせて行動した」とあり、本作や演義のイメージとはかなり異なる記述がなされている。
その理由として、建前上、「魏」を正当とする『正史』では、「陶謙を悪く書く必要があった」からだと思われる。曹操は徐州で多くの民を虐殺しているので、その行動を正当化するためだ。一方の呉側の記録である呉書には「陶謙は剛直で節義のある人物だった」と、まるで逆のことが書かれている。『正史』は、同じ著者(陳寿)が記しているはずなのに、なぜ違う内容になっているのか・・・それはまた別の機会に。


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2012年04月16日

みなさん、こんばんは!
『三国志 Three Kingdoms』ストーリー・テラーの哲舟です。

2日間もお会いできないと、ずいぶんご無沙汰という感じがしますね。
・・・んなこともないか(笑)。

さて、董卓がたおれ、都の長安はその残党・李傕(りかく)たちに
占拠され混乱するなか・・・舞台は中原から東へと移ります。

父の曹崇を、陶謙の配下に殺された曹操は大いに嘆き悲しみ、
弔い合戦のため、徐州討伐へ出陣します。


めちゃくちゃ悲しんでいたふりをしていた曹操ですが、
それはあくまで「ポーズ」であって、
徐州を堂々と攻められることに喜びを覚えている模様。

大げさに嘆いてみせることで「父の仇を討ちに徐州へ攻め込む」という
大義名分を、世間にアピールするための演技だったようです。

父の死さえも政治的に利用する曹操、さすがといえましょうか。

いつの間にか仕えていた、参謀の荀彧(じゅんいく)が
今回から本格的に登場するようになります。

以後、長きにわたって曹操の懐刀として活躍する人物ですが、
さっそく曹操に「そなたの言葉は美酒のようにうまい」と褒められています。

曹操は、5万もの大軍を引き連れて徐州へ出陣。

11-1
なんと、この時点で20万の兵がいるようですが、
洛陽から引き揚げたあと、わずか1年でずいぶんと力をつけたものです。

史実において、曹操が急速に力をつけたのは、黄巾賊の残党である
青州兵30万を降伏させ、手に入れたことが大きかったといわれますが、
そのエピソードは残念ながら割愛されています。

このドラマでは、黄巾賊を一切出さない方針なのかな?と、ちょっと思います。

なんとなく、曹操が突然強くなったような感じに見えるので、
有力諸侯の一人になっていく様子が、
もう少し丁寧に描かれていれば、なお良かったように思えました。


曹操は「三日以内に徐州を下す」と宣言し、徐州城下に迫ります。
陶謙は、白い喪服に身を包んで謝罪に出てきました。


sangoku005
この頃の徐州は豊かな土地で、
戦乱から逃れた流民たちが、続々と身を寄せるほどだったといわれます。
曹操も、喉から手が出るほど欲しかったのでしょう。

陶謙、ただ謝罪に出るだけではなく、攻め込まれてもいいように武装し、
相応の備えをして曹操と会っています。曹操もそれは先刻承知。

陶謙が単なる人のいいおじさんなわけはなく、
海千山千、したたかな人物であることが、しっかり描かれています。
三国志は、こういった駆け引きが本当に面白い。
曹操は、陶謙が喪服をつけているので攻撃はせず、一旦猶予をあたえ、
2日後に再び攻撃を開始。攻城兵器を使っての城攻めです。

そこへ、劉備率いる援軍が現れました。先鋒は趙雲! ついにデビュー戦。
曹操軍を圧倒し、「常山の趙子龍!」と名乗りをあげ、曹操を感心させています。
早くも、のちの長坂坡を思わせる活躍ぶりです。

さらに関羽・張飛も加勢。犠牲が大きくなると見た曹操は、引き揚げを命じました。
5万の大軍を、劉備たち2千の活躍で退かせたことになります。これは凄い。
このまま、天下を取れてしまいそうな勢いですが(笑)。

『正史』では、優勢だった曹操軍でしたが、兵糧が不足してきたために撤退しています。

この徐州攻めのさい、曹操は各地で住民数十万人を殺戮した・・・といわれていますが、
さすがにドラマでは描かれていません。

さて、思わぬ援軍に救われ、喜んで劉備を迎える陶謙。
劉備に「徐州をあんたに譲りたい!」といきなり申し入れました。

陶謙と劉備は、反董卓連合のときに顔を合わせてはいますが、
とくに交流した形跡はありませんでしたから、ほぼ初対面なはずなんですが。

劉備は道義を重んじる人ですから、当然これを丁重に断ります。
一方、撤退した曹操は、再び徐州攻めの機会をうかがいます・・・。


【このシーンに注目!】
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曹操に攻められそうになり、陶謙は袁術、袁紹、公孫瓚(こうそんさん)に援軍を求める使者を送った。しかし、彼らは援軍を出し渋る。そんな中、公孫瓚の陣営に客分として留まっていた劉備だけが、わずか2千の兵で徐州救援に行くという。「どうしても行く」という劉備に、公孫瓚は3千の兵を預けようとするが、劉備はそれを断り、「趙雲一人を拝借したい」と申し出た。
趙雲もかねてから劉備を慕っており、喜んで行動をともにする。滅多に笑わない劉備が、このときばかりは本当に嬉しそうな顔をして、趙雲と手を取り合って歩く様がいい。趙雲と兵馬3000、あなたなら、どちらを取るだろうか?

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◆公孫瓚(こうそんさん)/王宝剛
反董卓連合のとき以来、久々の登場。幽州・遼西郡の出身。涿郡(たくぐん)の盧植の下で、経書・兵学を学んだ。劉備とは学友の間柄。『三国志演義』では、旧知の劉備を何かと援助するが、本作ではこの第11話まで接触の機会がなかった。趙雲を快く劉備に付いて行かせるあたり、気前の良い人物として描かれている。

『正史』によれば、武勇に優れ、いつも白馬に乗っていた。討伐した異民族から兵を選りすぐって白馬に乗せ、「白馬義従」として使ったように、軍事的才能はかなりのものがあったようだ。劉備を送り出した後、袁紹と戦って敗れ(界橋の戦い・易京の戦い)、199年に自刃して果てるのだが、本作ではその様子は省略される。よって、今回が最後の出番となる。



sangokushi_tv at 18:00コメント(1)トラックバック(0)